今日は研修のお話ではなく、
中学2年生の娘の授業のお話をさせてください。
先日、社会の授業で「グループで株式会社を作り、
事業計画や商品の内容を発表する」という授業があったんです。
先生からの注意事項は、4つあったそうです。
1つ目、世の中の役に立つこと、
もしくは世の中の問題を解決すること。
2つ目、株式会社なので、売って利益を出すこと。
ボランティアはダメ。
3つ目、今ある会社のどこと、
タイアップや事業連携をするかも考えること。
4つ目、今ある商品や事業と重ならないこと。
多少の類似はOKなんだそうです。
娘のグループが考えたのは、
「魚の気持ちを考えよう」という理念の会社でした(笑)
海の汚染で魚がかわいそう、というところから始まり、
ボランティアを募って、海のプラスチックやゴミを拾う。
そのゴミでアートを作って、売るというアイデアです。
魚がゴミを食べなくなれば、結果として
人間も安全な魚を食べられる、という循環になる。
仕入れは拾ったゴミなので、原価もほぼかかりません。
中学生なりに、よく考えたなと感心しました。
(これが実際に事業になるか?は大いに疑問ですが(笑))
ただ、娘がなかなか思いつかなかったのが、
3つ目の「どこの会社とタイアップするか」でした。
「美術館と組んで、展示してもらうのはどう?」
「雑貨店に、このデザインを売るのは?」と、
しばらく二人で、あれこれ話していたんですね。
私の中学生時代を思い出すと、社会の授業といえば
教科書の太字を覚えるのが中心でした…。
自分たちで株式会社を作ってみるなんて、
想像もしていなかったです。
本当に時代は変わったなと感じました。
実はこれ、国の方針としても進んでいる流れなんです。
文部科学省は「アントレプレナーシップ教育」を、
自ら社会課題を見つけ、解決に向けて挑戦したり、
他者と協働して解決策を探究したりする力を育む教育、
と位置づけています。
起業家を小・中・高校に派遣する事業もあり、
2025年には文部科学省と経済産業省が連携して、
教育を後押しする枠組みも立ち上げています。
※娘の学校も起業家が来られて授業があったようです。
(ママが来たらいいのに…と言われましたが
絶対嫌や!(笑)と答えときました。)
つまり起業家精神は、「起業する人だけのもの」ではなく、
これからの時代を生きる全員に必要な力として、
中学生のうちから育てられているということなんです。
ということは、10年もしないうちに、
こういう授業を受けた世代が社会に出てきます。
「課題を見つけて、自分で動く」のが当たり前の若手を、
私たち大人は、受け止める準備ができているでしょうか??
私自身、起業前はサラリーマンで管理職でしたが、
当時は「会社が決めたことを、きちんとやる」のが
良い社員だと思っていました。
部下にも、自分で考えてもらうより、
正解を教えることばかりしていたように思います。
起業して初めて、「誰の役に立つのか」
「どうやって続けるのか」を自分で考える大変さと、
その面白さを知ったんです。
娘の授業の注意事項は、実は大人の仕事にも
そのまま使えるなと感じました。
特に大事だと思う3つを、ご紹介しますね。
まず1つ目は、「誰の何を解決するか」から考えることです。
新しい企画や業務改善でも、
「やりたいこと」から入ると、ズレやすいんですね。
「お客様のどんな困りごとを解決するのか」を
最初に置くだけで、話がぶれなくなります。
社内の仕事なら、隣の部署やメンバーがお客様です。
次に、「続けられる仕組みか」を考えることです。
先生の「ボランティアはダメ」というルール、
とても本質的だと思いました。
利益を出すのは、お金もうけのためだけではなく、
良いことを続けるためなんです。
社内の取り組みも、担当者の頑張りだけに頼っていると、
その人が異動した途端に止まってしまいますよね。
仕組みとして続くかどうか、ここが大事なんです。
(まぁ娘の企画は仕入れをボランティアということで
それも持続性からみると???ですが…)
3つ目は、「自分たちだけでやろうとしない」ことです。
娘が一番悩んでいたのも、ここでした。
大人の仕事でも、他部署や社外と組めば、
一気に実現できることがたくさんあります。
「誰と組めば、もっと面白くなる?」と考えるだけで、
アイデアの幅がぐっと広がるんです。
絶対こっちの方が面白いやん、と思える組み合わせが、
意外と身近にあったりします。
中学生が当たり前に事業を考える時代です。
大人の私たちこそ、失敗を恐れずに、
小さく試して、直していきたいと思います。
何もしないことが失敗、トライ&エラーが成功ですからね。
ぜひ皆さんも、職場で「誰の役に立つ?」
「続けられる?」「誰と組む?」の3つを取り入れてみてください。
10月も終わりに近づき、朝晩はぐっと冷え込んできました。
皆さま、どうぞ体調にお気をつけください。
追伸
私は月に数回しか会社に行けないのですが、
行く日はメンバーと一緒にご飯を食べるようにしていて、
お弁当を持っていくことがよくあります。
先日もお弁当を持って行ったのですが、
ちょうどその日は、娘もお弁当の日でした。
いざ食べようと思ってフタを開けたら、
私のお弁当箱は、2つともおかず…。
ということは、娘のお弁当は2つともご飯です(笑)
ああ、なんて失敗。
こういうボンミス、たまにやるんですよね。
フタを開けた娘の顔を想像すると、申し訳なさでいっぱいです(笑)
帰ったら…「まじでありえへん…」と怒るよりも呆れかえられておりました。
