1on1面談

自分をほめる

先日1on1面談の研修を実施させて頂きました。

1on1面談って言うと、キチンと課題を明確にし、その原因を考えて解決策をいくつか提示し、選択させる。

そして行動目標を設定する、というのが一般的ですが…。

実はこの面談の仕方では、
モチベーションがどんどん下がる方のほうが圧倒的に多いわけです。

そもそも、ほとんどの人は自分の課題とか、出来ていないとことか
自分でちゃんとわかっているんです。

それを面談で言われても、「そうだよね」と納得はするものの、

「よし!明日からまた頑張ろう!!」と心底思うのか?なんですよね。

ですので、弊社の研修では「出来ているところにフォーカスしよう」
という面談の仕方です。

「これも出来ているよね」
「これは出来るようになったよね」

からスタートし、

「なんで、今回はこれがうまくいったんだろう?」
「うまくいった時に共通していたことって何だろう?」

と出来ている理由や努力、そのプロセスを掘り下げて聴いていきます。

と、研修内でこのロジック、やり方を
レクチャーした後にロールプレイングをするんですが、

皆さん、ここがめちゃくちゃ苦戦するんです(笑)

というのも普段から課題を見つけて追及する、
という考え方が染みついてしまっているんですよね。

自分自身のことも、出来ているところに目を向けることよりも
出来ていないところ、課題を常に探す姿勢が染みついてしまっているんです。

これってね、自分に対しても、ものすごいストレスだと思うんです。

もちろん課題を見つけて解決することも大事な1つのスキルではあるんですが、

同じくらいに、いいところ、うまくいったこと、成長したことを見つけるスキルも必要です。

日本の社会においてはこの

「いいところを見つける」
「成長したところを見つける」

ことが少ない気がします。

日本人は謙虚、というのも、その理由の1つかもしれません。

「今日私、これ頑張った!」
「今日私、ここ上手くいった!」

という風に、自分を肯定していく癖を付けていくと、
自己肯定感も上がるし、ストレスを感じにくくなっていきます。

今日は是非、自分を認める、自分を褒めてあげる日にしてみてくださいね。

育成は継続と待つ姿勢

さて、今日は先日行った
「やる気を出させる1on1面談セミナー」
頂いたご質問のお話を。

「面談にて、いつまでにどのような状態にするかを決めてもらい、
しかしそれができなかった時はどのような言葉を掛けたらいいでしょうか?」

いいご質問ですね。

全てではなくても一部分でも出来ているところをまずは褒めてあげてください。

例えば、今月の目標は100万円に対して80万円であれば、
まず80万円出来たことを褒め、
80万円作った方法を具体的に聴いていき認めてあげてください。

そして出来ていることの量を増やしていけばいいのです。

もちろん本人も出来ていないことは充分理解しています。

出来ていないところをいくら詰めても
決して出来るようになりません。

今まで出来ていること、
新たに出来るようになったことを
認め褒めてあげることで、
目標達成しやすくなります。

また、覚えておいて頂きたいポイントは、5褒めて1叱る

まずは途中段階でも構いませんので
「今出来ていること」を5褒めた後、
1つを叱ってあげてください。

そうすることで、自分のことはしっかり認めてもらっていて、
さらにアドバイス(叱り)をもらった!
期待をしてもらっている!と認識してもらえます。

1on1面談はコーチング手法を使って、聴いて認めて
ゴールに向けての具体的行動計画を一緒に立てていき
そして達成したいと言う気持ちを育むものです。

詰めて追い込むものでも、当然部下のやる気を削いだり
自信喪失させてはいけません。

コーチングの三大原則の1つ、on  goingです。

1回実施したから終了ではなく、
継続してフィードバックしていくことが原則です。

1回で出来なかったから、といって
匙を投げたり憤慨したり投げ出したりは絶対ダメなんです。

人の成長は毎日少しずつ。

その少しの変化成長を見守っていく姿勢が大切ですね。

毎日のように夜の8時になっても宿題もせず
YouTubeやゲームに明け暮れる娘に
私も半ば呆れてますが(笑)

それでも朝やったり、5分集中!とか言って
ものすごいスピードでやったりして、
きちんと宿題が出来ているので、

「少しずつの成長」「待て待て」と
自分に言い聞かせている毎日です。

0点と満点評価ってどっちがダメなの??

前回、ポジティブ思考にさせる
1on1面談についてお伝えしました。

この面談でよくある質問について今日はお答えしますね。

面談の最初で10点満点で
自分の今を点数化してもらいますが、
「0点って言われたらどうしたら??」

0点と表現する人は、
自己評価の非常に強すぎる人か、
全くこの面談に真剣に向き合う意思のない方です。

前者の場合は、肯定してあげること。

「こういう仕事もちゃんとしてくれているよ。
ここはこのくらい出来ているよ。0点ってことはないよ〜」

後者の場合は、時間が掛かりますね。

そもそもどうして0点だと思うのか?

仕事の内容よりも、
面談している相手=上司(つまりあなた)への
不信感の多いケースが多いですね。

そこは信頼関係の再構築が必要です。

では反対に、10点です、の場合。

もちろん目標をハイ達成してたり、
周囲から見て明らかな成長をしている場合もありますが、
これは若手のみです。

キャリアを積んでいる中堅社員や管理職が10点と表現してきたら。。。???

中堅社員や管理職なのに、そういう人っているんですか?
とよく聞かれますが、
いやいや、むしろ多いです。

なぜなら彼らは、個人のパフォーマーとしては大変優秀だからです。

これまでの部署からの配置換え(転勤含む)
職種変更(昇格を伴った職種変更は特に)
そして昇格して役職に就いた時!
が最も多いんです。

自分ではやってる感満載なのにそれが評価されていない。。。

個人のパフォーマンスは抜群なのにマネジメントが出来ていない。。。

そんな時にこの10点満点現象が起こります。

彼らへの期待していることと現実、
そしてその乖離(差)を伝えることは必要ですが、
そこも自ら気付かないと成長は鈍化します。

うんうん。個人としては10点満点だよね。
じゃ、〇〇部としては何点?

と言ったように視点を個人から組織へと向けてもらう。

そこで出来ていることや理想像を明確にしていく。

自ら考えて答えてもらうことで気付きや学びは深くなります。

元々個人として、プロフェッショナルでハイパフォーマーですから
気付くと成長は早いんですね。

学びは一足飛びにはいきません。

経営者としては、
ロケットくらいに飛んで成長してくれてもいいのに〜(笑)
と思う時も多々ですが。。。

繰り返しこの面談をしていくことで彼らは確実に!成長していきます。

ポジティブ思考にさせるには???

こんにちは。

先日、日本の人事部にて告知させて頂いた
無料オンラインセミナーを実施しました。

コロナ禍における上司と部下のコミュニケーション。
この1年でずいぶん変わりましたね。

当たり前に毎日8時間顔を突き合わせてきたのに突然、
その当たり前が当たり前じゃなくなった。。。

悩み事があれば、飲みながらガス抜きも出来たんですが
それも今では思い出になりつつありますね。

見た目に比べて、お酒がそんなに強くない
そしてそれほど好きでもない山口ですが、
さすがに、飲んで〜の飲みニケーションが懐かしいと感じるくらいです。

セミナーでもお話しさせてもらいましたが、
元来人はネガティヴ思考の強い生き物です。

生物全体がそうかもしれませんね。

だってどの生物でも捕食者がいるわけですから。

生きていくために常にリスクヘッジしてます。

もし仮にこうなったら。。。
とリスクを想定しながら生きているものです。

だからこそ、ポジティブ思考にするにはポジティブワードを自分で選ばなくてはいけません。

評価面談、目標設定、1on1面談。

課題解決のための、出来てない部分探し、してませんか???

もちろん、課題を解決することは大切です。

コレも出来てないよ。
ここはまだまだ足りないよ。
で、どうするの???

コレ、自由に答えさせている質問(オープンクエッション)のようで、
全然自由じゃない。

めちゃくちゃ追い詰めてクローズしてます。

だって、「頑張ります。今以上に。。。」
しか答えはありませんから。

心情はどうでしょう??
happyですか?
ワクワクします??
成長してる自己肯定感持てますか???

全く逆ですよね。

出来ていない感満載。自信喪失。

やる気も出ないけど、頑張るって言わなきゃ絶対に終わらない。

そして期待以上のことを言わないと上司はどんどん機嫌が悪くなる。

「そんなんでどうやって目標達成するの??できるの???そんなんで。。。」って具合です。

うちのメンバーは無限ループと呼んでました(笑)

なかなか的を得た表現です!

だからこそ、1on1面談でも、
詰める面談から出来るイメージがする面談へと
質問の仕方や使う言葉を変えていかなくてはいけません。

1、出来ているところを聴く
これまでの自分の成長を自分で整理し自分の言葉で話させる

2、成長した努力を詳しく聴く
どのような気持ちで、プロセスを経てきたのか?どんな努力をしたのか??

3、なりたいイメージを明確に!
具体的にどんなパーソンになりたいか?仕事は?気持ちは?周りの反応は???

4、そこへのステップを整理する
一足飛びでは何事も出来ません。段階や優先順位を付けましょう。

5、じゃ、今から何する??
これが具体的な行動目標です。期日、数量を明確に。

ポイントは本人に「ポジティブワード」をたくさん使って、
前向きに取り組もうという気持ちにさせることです。

だからこそ、8割以上の時間を本人に話させる。
つまり上司は聴く、に徹することです。

どうですか??

ネガティヴにさせて追い込むような面談はもはや過去の遺物です。

時代の合わせた面談方法、出来ていますか??