管理職研修

優秀な人材の要因って??

こんにちは。

先日、ちょっと面白い記事を読みました。

野村証券が「支社長まで出世する人材の共通点」を
数億円かけて外コンに調査依頼したところ

調査の結果としては、

学歴や世帯年収や親の職種は関係なく
「入社して1番最初についた上席が優秀」
が共通点だった、らしいです。

スクリーニングのために採用費に投資する以上に
受け入れ側の教育に時間かける事が重要
という結果が出たんですね。

めちゃくちゃ共感納得です。

私自身振り返ってみると、
新卒で入社した学生援護会
(アルバイト情報誌anの会社で今は残念ながらもうないんです)
で最初の上司がめちゃくちゃ優秀で、
そして素敵でした。

入社した当時は、
今よりももっと私はとんがってて、

社会も全然知らないくせに、根拠のない自信ばかりあって
世の中ちょっと馬鹿にしてたりナナメに見てたんですよね。

研修もかなり時間をかけて教えてくれたんですけど

こんな簡単なことそんなに時間かける必要ある??

って思ってたし、言ってたし。
(今考えるとほんと可愛くない新人というか、あり得ない。。。反省です。)

そして配属になって、ついてくれた上司が
社内唯一の女性の上司でした。

めちゃくちゃ仕事できる。でもちょっとこわい(笑)。
いや、結構こわいし、そして厳しい。

でも人情味がとってもある、懐のあったかい方でした。

今考えると、教えてもらったことがほんと
私の土台、基礎になってるんですよね。

例えば、配属になって初日レベルの最初の頃に言われたこと。

「山口さぁ、認められたかったら、男性の10倍成果上げて、初めてトントンやで。」

は??ですよね。10倍??そんなめちゃくちゃな。。。

当時は今から20年前。とっくに男女雇用均等法も施行されてます。
当たり前のように男女平等と思ってました。

ましてや、山口家、3姉妹なんです。
(ちなみに私真ん中、我儘自己中!ってやつです)
女系家族でどっちかというとお父さんかわいそう。。。

女尊男卑一家ですから。
当然理解不能でした。

「でもな、社会ってまだまだ男性優位やねん。悔しいけどな。
悔しいと思うんやったら、1日でも早く成果出して
男性社員が追い付かれへんくらい、飛びぬけないとあかん。
それでも初めてトントンくらいやねん。」

衝撃でした。

でもすぐにこれって本当のことやな、と色々実感したんです。

当然ながら、女性の管理職はその上司以外ほぼ皆無。

まだまだ女性営業も少ない。
お客様からも「女性の営業は…」的な感じのことも言われる。

だったら、見とけよ。ですね(笑)

当然負けん気だけは人一倍、いや百倍強った私ですから
俄然張り切っちゃうわけですよ。

おかげで数字も毎月達成できるようになったし、
男性営業がやってることは当たり前にやる、

そして、それ以上に女性営業しかできないこともプラスしてやる。

細かな気遣いとか、とにかくお客様の話をよく聴く、とか。

するとお客様からも「やっぱり山口さんがいいわー」
と言ってもらえるようになる。

「前の担当の男性営業よりはるかに頼りがいあるよ。」と。

今は男女平等、むしろ女性活躍推進などもあり、
やや女性優位ちゃうか?と思う世の中になりましたが、
(新人の間は…上位層になるとまだまだな日本ですが)

素敵な上司に教えて頂いたことが、本当にありがたい。

あのがむしゃらな負けん気が、
今の私の礎になってるんだと改めて思います。

素敵な上司とのエピソードはまだまだあるので、
それはまた次回に。

要は、本当に教育って大事ってこと。

そして特に初期段階での教育は土台を作る部分なので、
めちゃくちゃ大事。

今日もこの教えに従って、新人たちと向き合いながら
彼らの成長を応援しようと思います。

0点と満点評価ってどっちがダメなの??

前回、ポジティブ思考にさせる
1on1面談についてお伝えしました。

この面談でよくある質問について今日はお答えしますね。

面談の最初で10点満点で
自分の今を点数化してもらいますが、
「0点って言われたらどうしたら??」

0点と表現する人は、
自己評価の非常に強すぎる人か、
全くこの面談に真剣に向き合う意思のない方です。

前者の場合は、肯定してあげること。

「こういう仕事もちゃんとしてくれているよ。
ここはこのくらい出来ているよ。0点ってことはないよ〜」

後者の場合は、時間が掛かりますね。

そもそもどうして0点だと思うのか?

仕事の内容よりも、
面談している相手=上司(つまりあなた)への
不信感の多いケースが多いですね。

そこは信頼関係の再構築が必要です。

では反対に、10点です、の場合。

もちろん目標をハイ達成してたり、
周囲から見て明らかな成長をしている場合もありますが、
これは若手のみです。

キャリアを積んでいる中堅社員や管理職が10点と表現してきたら。。。???

中堅社員や管理職なのに、そういう人っているんですか?
とよく聞かれますが、
いやいや、むしろ多いです。

なぜなら彼らは、個人のパフォーマーとしては大変優秀だからです。

これまでの部署からの配置換え(転勤含む)
職種変更(昇格を伴った職種変更は特に)
そして昇格して役職に就いた時!
が最も多いんです。

自分ではやってる感満載なのにそれが評価されていない。。。

個人のパフォーマンスは抜群なのにマネジメントが出来ていない。。。

そんな時にこの10点満点現象が起こります。

彼らへの期待していることと現実、
そしてその乖離(差)を伝えることは必要ですが、
そこも自ら気付かないと成長は鈍化します。

うんうん。個人としては10点満点だよね。
じゃ、〇〇部としては何点?

と言ったように視点を個人から組織へと向けてもらう。

そこで出来ていることや理想像を明確にしていく。

自ら考えて答えてもらうことで気付きや学びは深くなります。

元々個人として、プロフェッショナルでハイパフォーマーですから
気付くと成長は早いんですね。

学びは一足飛びにはいきません。

経営者としては、
ロケットくらいに飛んで成長してくれてもいいのに〜(笑)
と思う時も多々ですが。。。

繰り返しこの面談をしていくことで彼らは確実に!成長していきます。

ポジティブ思考にさせるには???

こんにちは。

先日、日本の人事部にて告知させて頂いた
無料オンラインセミナーを実施しました。

コロナ禍における上司と部下のコミュニケーション。
この1年でずいぶん変わりましたね。

当たり前に毎日8時間顔を突き合わせてきたのに突然、
その当たり前が当たり前じゃなくなった。。。

悩み事があれば、飲みながらガス抜きも出来たんですが
それも今では思い出になりつつありますね。

見た目に比べて、お酒がそんなに強くない
そしてそれほど好きでもない山口ですが、
さすがに、飲んで〜の飲みニケーションが懐かしいと感じるくらいです。

セミナーでもお話しさせてもらいましたが、
元来人はネガティヴ思考の強い生き物です。

生物全体がそうかもしれませんね。

だってどの生物でも捕食者がいるわけですから。

生きていくために常にリスクヘッジしてます。

もし仮にこうなったら。。。
とリスクを想定しながら生きているものです。

だからこそ、ポジティブ思考にするにはポジティブワードを自分で選ばなくてはいけません。

評価面談、目標設定、1on1面談。

課題解決のための、出来てない部分探し、してませんか???

もちろん、課題を解決することは大切です。

コレも出来てないよ。
ここはまだまだ足りないよ。
で、どうするの???

コレ、自由に答えさせている質問(オープンクエッション)のようで、
全然自由じゃない。

めちゃくちゃ追い詰めてクローズしてます。

だって、「頑張ります。今以上に。。。」
しか答えはありませんから。

心情はどうでしょう??
happyですか?
ワクワクします??
成長してる自己肯定感持てますか???

全く逆ですよね。

出来ていない感満載。自信喪失。

やる気も出ないけど、頑張るって言わなきゃ絶対に終わらない。

そして期待以上のことを言わないと上司はどんどん機嫌が悪くなる。

「そんなんでどうやって目標達成するの??できるの???そんなんで。。。」って具合です。

うちのメンバーは無限ループと呼んでました(笑)

なかなか的を得た表現です!

だからこそ、1on1面談でも、
詰める面談から出来るイメージがする面談へと
質問の仕方や使う言葉を変えていかなくてはいけません。

1、出来ているところを聴く
これまでの自分の成長を自分で整理し自分の言葉で話させる

2、成長した努力を詳しく聴く
どのような気持ちで、プロセスを経てきたのか?どんな努力をしたのか??

3、なりたいイメージを明確に!
具体的にどんなパーソンになりたいか?仕事は?気持ちは?周りの反応は???

4、そこへのステップを整理する
一足飛びでは何事も出来ません。段階や優先順位を付けましょう。

5、じゃ、今から何する??
これが具体的な行動目標です。期日、数量を明確に。

ポイントは本人に「ポジティブワード」をたくさん使って、
前向きに取り組もうという気持ちにさせることです。

だからこそ、8割以上の時間を本人に話させる。
つまり上司は聴く、に徹することです。

どうですか??

ネガティヴにさせて追い込むような面談はもはや過去の遺物です。

時代の合わせた面談方法、出来ていますか??

5秒で出来るアンガーマネジメント

皆様、こんにちは。

もう6月、雨が多くなり梅雨の季節になりました。

先日、ちょっと嫌な気分になることがありました。
そんなことで、そんなにキレる???
という人をお見かけしました。。。

人間は感情の生き物です。当然怒りの感情もあるわけです。

今のコロナ禍という状況が
このアンガーを引き起こしている1つの要因かもしれません。

哀しいかな、人は色んな外的要因によって感情を左右されてしまうんですよね。

私ももちろん人ですから、怒りの感情もあります。
(最近うちのメンバーから、山口は「人ではない説」も出てますが。。。
ってなんでやねん!!??)

ただ、怒りの感情に縛られている時間も労力もハッキリ言って無駄だと思うんですよね。

だってそのほとんどが外的要因ですから。。。

そこで登場するのが、アンガーマネジメント

昔から気性の激しい私は20代後半から30代の頃、
このアンガーマネジメントにずいぶん助けられました。
(気持ちは今でも28歳のままですが。。。)

ただ単に深呼吸を繰り返す!

8カウントで息を吸って〜8カウントで息を吐く〜
吸って〜吐いて〜繰り返すだけ!!

この繰り返しで怒りやイラつきとずいぶんおさらば出来ます!!

コレ、ヨガの呼吸も一緒なんですが、メディテーションでも使いますね。

大事なことは呼吸に意識を向けること。

すると腹立たしい気持ちが消えていってくれます。

それでもダメなら、100から7ずつ引き算していったり
素数の足し算していったり。。。

要は怒っている時は、相手なり外的要因にばかり意識がいってるんですね。

だから呼吸や計算という、単純なことに無理矢理、脳を持っていってあげる。

外的要因や相手、他人。

変えようと思っても絶対変わりません。

いくら愚痴っても怒鳴っても何も変わりません。

変えれるのは自分だけ。

怒りという負の感情に囚われる時間が勿体無い!

だったら、深呼吸して、今あることに目を向けて今あるものに感謝する方がはるかにいい気分です!

梅雨の時期は、人間の気分も落ち込みやすくイラつきも多いようです。

上司に絶対必要な感情コントロール。

ついイラついてしまう時は、簡単にできる深呼吸。

是非試してみてくださいね。

【管理職のお勧め】エゴグラムが教える最良のリーダー(塚田治著)

今回のお勧めの1冊は「エゴグラムが教える最良のリーダー」(塚田治さん著作・日本実業出版社)です。

いつも管理職研修のコミュニケーションスキルのプログラムでエゴグラムを活用してます。自分自身のコミュニケーションの型を知って頂き、どのような対応をしていくのか?を考えてもらっています。やはり皆さん、自己分析大好きで、いつもたくさんの質問を頂いたり「僕のを見てください!」と言って頂きます。研修後もこのエゴグラムに関するご質問も結構頂きます。

そんな皆さんにお勧めなのが、この1冊。エゴグラムからみる自分自身の特徴やその対策など、結構簡単に学べます。さらっと読めちゃいます。

特におすすめなのが、第3章。リーダーとしてあるべきコミュニケーションの取り方が具体例を挙げて詳しく書かれています。「I am OK/ You are OK」のコミュニケーションが取れなければ、リーダーとしては厳しい。確かにその通りです。そのために関心を持って傾聴すること。これは基本中の基本ですよね。

関心を持って傾聴した上で、正しく評価すること。この正しく評価することが、出来ていない場面が多くあります。ついつい人間なので、感情が入ってしまう。「まだ出来てないね。(何度言ったらできるんだ!?)」ですね。あるがままの事実をちょこちょこ小出しにして冷静に言うこと。これが大事です。でもついつい人間なので、感情交じりに言ってしまう。そして返答のチャンスを奪ってしまう。で、矢継ぎ早にガンガン言ってしまう。よくありますね。

そして最後は、期待をすることです。これには、雰囲気作りも大事。多くのストリークを与え、成功するたくさんの機会を作る。そして小さな成功をほめる。この期待の掛け方も間違って、かなりのプレッシャーのみを与えてしまっている場合も多いですね。

先日管理職研修のご相談を頂き、商談してきました。その時も「そうなんですか!!??僕たちの時代はそんなこと言われませんでしたけど…時代が違ってるんですね。」確かに、時代は変わっています。しかし、傾聴すること、ほめることは結構昔からずっと言われてるんですよね(笑)。少し昔と違うなと感じるのは、昔の上司と部下は「かなり言い合って、腹を割って…」みたいなことを経験している方も多いと思いますが、今はこの「言い合って…」みたいなところがないような気がします。「どうせ分かってもらえないし…」「言っても無駄…」こんな風に捉えている若者が多いような気がしますね。

部下とのコミュニケーションに悩んでいる方は、自分自身の傾向を知ると、「自分はそういう傾向があるから、ここちょっと注意しとこう。」「自分はすぐ言いすぎちゃうから、半分くらいで止めておこう。」となります。エゴグラムは、自分自身の傾向が分かるので、お勧めですね。