先週実施した研修での対照的な気づきを今日はお伝えしたいと思います。
階層は少し違いますが、該当する年次の方々で
2~ 3年の幅を持って参加をしていただいた研修でした。
ある会社様での研修では、キャリア形成の1つとして、
これまでの自分の振り返り、できるようになったこと、
自分が今期待されていること(やらなければいけないこと)、
そして今後自分が何をしていきたいか、
について考えてもらうグループワークをしたんです。
すると入社して1年目の方々については、
まだ入社して半年。
配属になって3ヶ月の段階なので、
自分だけではできるようになったこと(can)も
何を期待されているか(must)も言語化できない方々もいらっしゃいました。
また、これから何をしたいのか(will)も、
自分が何の業務をどのぐらいするのかが、まだ見えない状況もあるので、
なかなかwillも見えずらい…もありました。
すると2~3年上の先輩1年が、
講師から何も言っていないのに積極的に!
自分のものをささっと書き上げて…
今だったらこういうこともやってない?
この先こういうこともあるんだよ
僕は2年目の時にこういうことを教わったよ。
などなど…自分のシートを見せながら、新入社員の彼らが考えやすいようなヒントを
渡していたんです。
すると新入社員の彼らも…
確かにそう言われてみたら、これができるようになった!
この業務については、言葉すらわからなかったものが今はできるようになった!
ここの部分については今勉強しているから、あと3ヶ月位でこれができるようになりたい!
など、先輩方からヒントをもらうことによって、
このmust、can、willついても自分で言語化できるようになっていったんです。
これって素晴らしいリーダーシップですよね。
最初はこのリーダーシップができていなかった先輩たちもいたんですが
他のグループがそんなふうにしているのを横でちらちらと見て、
先輩たちが誰に言われるわけではなく、真似をしていきました。
この現象、集合研修のすごくいいところで、
講師から「~しましょう」とか「こういうふうにしてくださいね」と言われ
その指示のもとだけで動くのではなく
他のグループでどんなことをやってるかを、横目でチラチラと見ながら
自分から気づき率先して真似をしていく。
そんな良い相乗効果が生まれていました。
また対照的となった別日の異なる企業様での研修では
「こんなことをやってくださいね。」
「グループでこんなことをディスカッションしてくださいね」
と方向性はお伝えしたのですが、、、。
あるグループの1人か2人程度がでしたが…。
めんどくさいから、もういいや。俺抜きでやっといて。
いやいや、、、それは綺麗事でしょ。仕事なんて面白くないし…。
みたいな発言を結構大きな声でされました。
すると最初は…前向きに取り組もうとしていた人たちも
そこに少しずつ引っ張られていくんです。
とは言ってもね…。
研修だからこうは言ってるけど、実際はね…。
と。
研修当初スタートしたときには、前向きな言葉が出ていた人からも
そのような言葉が少しずつ出始めました。
間違った方向への引っ張りですね。
最初に大きな声でネガティブ発言をした人は、多分そんなつもりはなかったんだろう
と思います。
ただ自分の発言が、どんな影響を及ぼすか?
そこまで考えずに、おそらく自分の言いたいことを言っただけでしょう。
ところがこのネガティブ空気、周りにすごい力で影響していくんです。
もちろん研修ですので、あまり悪い方向に行かないように
適宜私も口を挟みながら修正をしていくので、大事には至りませんが。
これって現場でよくある現象だと思いませんか??
リーダーシップのまず第一歩は「リード・ユアセルフ」自分をリードする、です。
自分をリードするにも、正しい方向と間違った方向がありますよね。
どちらの研修においても、最初はリーダーシップを発揮しようとか
こんな雰囲気に持っていこう、という意思は本人にはなかったはずなんです。
ところがそれが知らない間に、あっという間に伝播していく。
私も毎日、口を酸っぱくして、社内でメンバーに伝えています。
自分の言った発言、自分が何気なしに取った行動。
これが第三者にどんな影響を及ぼすのか?
だからこそ自分のことを律しなきゃいけない。
自律は、1番最初に確立しなくてはいけない基本的な社会人基礎力です。
ただ、これはずっといくつになっても、継続していかなくてはいけません。
私も自分の言動を、今一度見直す機会としたいと思います。










