試行錯誤=成長

先日の管理職研修終了後、参加者の方からこんな質問を頂きました。
どれだけの信頼関係を築いても、成長を支援しても、
心理的安全性を確保してあげても、
現代の若手がそもそも会社を自身のステップアップのための踏み台にしか考えてなかったり、
売り手市場の現在、ライフイベントに合わせて責任を持たずに賃金が上げられる企業へ
移っていく考えである以上、ずっとこの会社で働き続けたいという
帰属意識や貢献意欲を持たせるのはとても困難だと感じます。
それならば、いっそのこと企業側がそのスタイルに合わせて
短期間で成果を上げさせ、長くは居続けない社員を
上手に使える体制・制度に変えていくのも一つの考えではないかと感じましたが、
これについてはどう思われますでしょうか。

仰る通り、これが一番の今の社会課題だと私も思います。
組織も変革し、指導も一生懸命しても、結局はさらっと辞められてしまう…
と心が疲弊します。

この疲弊感が正直大きいです。
そのような人を続けて数人指導すると、期待すら出来なくなってしまう…
という方も実際には多くいらっしゃいます。

私自身、起業する前はサラリーマンで管理職でしたので、
この疲弊感も何度も経験しました。
中小企業でしたので…10年間で100人育てて、3人残るかな、程度です。
でも3人残った、と捉えて続けていくしかない、を経験し、
自分がGMとなり、これを解消するために色んな具体策を実際にしていくと、
それが5人、10人と増えていきました。
諦めず、音を上げず、小さな改善をずっと粘り強くやり続けるしかない、と思っています。

短期間で成果を上げさせ、長くは居続けない社員を上手に使える体制・制度に変えていく。
これが世に言う欧米式、だと思います。

例えば欧米では、新入社員研修はそもそもありません。
出来る人が成果を上げていき、所得が増えていきます。
ですから年収100万円以下の人から、年収数億円まで貧富の差があります。

逆にレイオフも突然やってきます。
どれだけ真面目に働いていても、結果がでなければレイオフです。
多くの企業は最初から正社員採用はありません。
3~12か月使用期間があり、その間は極端に言えばいつでもクビに出来ます。

これは日本企業とはかなり違っていて、
どれだけ真面目に働いていても成果が出なければレイオフになり得ます。
正社員になっても、未来永劫なんてことはなく、期間更新制です。

この期間も個人の評価により年数が異なり、早い人は3か月単位です。
と言う風にかなりドラスティックなんです。
これは企業にとってみると、優秀な人材のみを育成せずに短時間で使える、
という魅力的に見える制度かもしれませんが、
一方で企業力がなければこれは成り立ちませんし、
人も企業も競争力によってこれは成り立つので、
人材の質も量も豊富な国でなければ成り立ちません。

日本は少子化で、世界競争力がまだまだ低い国ですので、
日本ではこの方式は成り立たないのです。
また日本人特有の国民性には合わないところも多いと思います。

ですので、日本式と言われているのが、
欧米式のジョブグレードは一部取り入れつつ、
終身雇用の良さも残した融合的な今の制度や方法(エンゲージメントを高める)です。

これについては、まだまだこれが正解だ、というのはどの企業も出ていません。
どの企業も模索しながら、です。
私個人の意見ではありますが、この模索する、というのがとっても大事だと思っています。
何が良いのか、何が正解なのか、は当然人や企業によって異なります。
万人に良いものはないと思います。

ただ、どの企業もどうしたらいいか?
を模索し試行錯誤し続けることが、人も企業そのものも成長だと思います。
管理職や経営層の役割とは、この模索と試行錯誤を諦めず、
粘り強く、やり続けることではないかと思います。

私自身、弊社の社員育成もそうですが
研修内容やコンテンツもチャレンジと試行錯誤の連続です。
でもこの試行錯誤が面白いなぁと思っています。

早いもので、もう8月も終わります。
あっという間に過ぎていく毎日ですが、その中でも
昨日よりも今日、今日よりも明日と
試行錯誤という名の成長を続けていきたいと思います。

個とは何か??

9日間という長い夏季休暇を終えられた方も多いのではないでしょうか。
私は前半は仕事をして、後半は墓参り、子供の宿題を見たり…
とゆっくりと過ごさせていただきました。

さて先日の終戦の日、何十年かぶりにテレビで「火垂るの墓」を観ました。
戦争に対して、いろいろ思うことはありますが、今日は少し違う視点から。

初めてこの映画を観たのはおそらく中学生か高校生の時。
その時には、戦争の悲惨さや反戦映画として捉えていたと思います。
一方で主人公の清太や節子に同情し、西宮のおばさんには「ひどい人や」と
嫌悪感を覚えました。
先日初めてこの映画を観た娘も同じことを言っていました。
「この人、最低や。」と…。

しかし私が思ったのは、西宮のおばさんが言っていることは
言い方は多少キツイですが、すごく真っ当で正論です。
「清太さんなあんたもう大きいねんから、助け合いということ考えてくれな
あんたらはお米ちっとも出さんと
それでご飯食べたいいうても、そらいけませんよ
通りません」
はい、その通りです。

また、初めて観たときには清太も節子も可哀そうすぎて気づきませんでしたが
彼らの周りには、たくさんたくさん手を差し伸べてくれた人はいたんです。
・学校で親切にしてくれた近所の女性
・遠い親戚にも関わらず清太と節子を受け入れてくれたおばさん
・家出した清太に、謝ってもう一度おばさんの家で暮らしなさいと諭してくれたおじさん
・畑泥棒で清太の罪をとがめずに、やさしく解放してくれた警察官

一方、自分勝手に好き勝手したのは清太だな、と。
・清太は働きにも出ないし、家の手伝いもしない
・家ではゴロゴロしてるか、節子と遊んでいるだけ
・散々お世話になっているのに「お礼の言葉」ひとつもない
・清太は亡き母の財産(結構な大金)を、分け合うことなく自分たちだけに使う
・勝手に調理道具を買ってきて、自分たちだけ食事をする。
 でも後片付けをしてくれたのはおばさん
じっくり見て…私が母の立場になったのかもしれませんが
そりゃ、勝手やわ、と感じました。

そして清太も節子も亡くなります。
でも餓死です。
もちろんこの戦争の時代でしたので、餓死の人も多かったと思いますが
隣組にも属していない、好き勝手やってきた彼らには配給もなかったでしょう。
もし、あの時好き勝手にせずに、おばさんの家で集団の中で
こうあるべき、をしていたら…と考えられました。

これは戦争だけではありませんが、世の中がすごく変わり、
私が小さい時とはずいぶん違う世の中になりました。
いわゆる社会的悪が少なくなっていて、多様性が認められ、
それぞれの価値観や考え方も認められ、誰もが生きやすい世の中になったと思います。
(まだ完璧ではありませんが…)
そして、それはとても良いことだと思います。

どんな価値観もそれを否定されることなく、それぞれが幸せに生きる権利を得られ、
それぞれの「個」を大事に出来る世の中になりました。

ただ、個を大事にするあまり、集団での在り方も変わりつつあります。
一昔前は「こうあるべき社会」で集団でのあり方が1つでした。
そこに異を唱えるとかなくて、こうゆうもんなんだ、だったんです。

例えば私は中高ダンス部でしたが、新入生は誰よりも早く練習場に来て、
掃除をして、休憩中も、自分は休憩せずに先輩方にお茶をいれ、次の準備をする。
練習が終わると、後片付けと掃除をして、
そして集合場所には誰よりも早く行かなければいけない、がありました。
それを「なぜ??」と思うこともなく、自分でも「新入生だから」と納得していました。

新入社員になったときも、先輩よりも早く会社に行き、
上司や先輩のお茶を入れ、机を掃除し、ゴミを片付け、
コピーを取ったり、来ているファックスを配ったり、郵送物を配ったり。
そして当然ですが、サービス残業という言葉もなく、
先輩や上司が帰るまでは帰れない世の中でした。
それを嫌だなとか、理不尽だと感じたこともあったと思います。
ただ、「なぜ??」と思うこともなく、これも「新入社員だから」と納得していました。

多様性を認め、それぞれの価値観を大事にする。
これはすごく良いことです。
そして、一昔前と比べて良い時代になりました。これも事実です。
でも一方で…
個を大事にするあまり、集団に居られない(居ることが辛く感じる)人たちも
増えたと思います。
色んな企業で研修をさせて頂いていて、世代間価値観の違いやダイバーシティ
ハラスメントなど様々な研修をさせて頂いておりますが
その都度、いつもこの問いに戻るんです。

価値観や考え方の違いも分かる
時代が変わったのも分かる
個が大事にさせることはいいことだ
でも、本当にいいことばっかり??

すぐに辞める人たち。
感謝の言葉も言わずに退職代行を使う。
メンタルメンタル、とすぐに言われる。
なんでもかんでもハラスメント。
好きなことを、好きな場所で、自分の得意な方法でやりたい。
挑戦して成長したいけど、挫折はしたくない。

これらを「今の時代はそうなんだね」と許容することではなく…
個を大事にするということは、個だけを大事にしてたらダメで
個を活かしつつ集団で貢献することなんだと思います。
会社や社会は集団です。
集団で貢献してはじめて、個が生きるのだと思います。
そんなことを考えさせられた8月15日でした。

仕事も人生も自分事

あっという間に8月になりましたね。
気が付けば今週1週間でお盆休暇に入る企業様も
多いのではないでしょうか?
先週も西へ東へ、今週も西へ東へ
色んな企業様に研修にお伺いしております。

この1か月で複数の企業様にて実施している管理職研修で
「現場でよくある、Z世代あるある」というプログラムがあり
タイトル通り、Z世代(だけではないですが)を中心に
最近現場でよくある、あるある事例について
どんな背景があるのか?そしてどう対応すべきか?
をディスカッションで学んで頂いております。

例えば…
テレワークで良くないですか??出勤って意味あります??
昼休憩5分遅れで取ったので、午後からの研修、5分遅くスタートしてください。
その仕事、明日でいいですか??
この仕事、嫌なんですけど、あの仕事をしていいですか??
などなど。

ただ、実際に研修をしてみると…
こんな人いてる??うちの会社には全然いないけど…
という会社様と(超羨ましい…)
わかるわかる~。毎日この会話してるわ。
という会社様と完全に二極化しているな、と改めて感じます。

全ての企業様でリサーチをしたわけではないですが…
前者は大手上場企業。後者は中小企業が多かったです。
(もちろん全員がそうではありません。)
やはり優秀な人は大手に集中しているのか、と改めて感じるんです。

加えて…
管理職になりたい、なりたくない、という若手の話もよく出ますね。
大手企業様の場合は…
うちのメンバーは管理職になりたい、という具体的な言葉ではないが
チームを持ちたい、プロジェクトリーダーをやってみたい
といった言葉はよく聞くけどね。
と仰います。(正直めちゃくちゃ羨ましい…)
もしかするとこれも企業規模によって違うのかもしれません。
この志向性も優秀たる所以なんでしょう。

ではこの優秀というキーワード、何をもって優秀というのか?
私は「自分事」に尽きると思います。
自分の仕事を、自分事として捉えていると
当然そこへの責任感も生まれるし、向上心も出てきます。
でもやらされ感や「会社の仕事」として捉えていると
言われたことだけやる、出来る限り楽な方法でやる
になっていきます。

新入社員研修でもよく伝える言葉ですが
仕事とは、相手があって初めて成り立つものです。
ですので、自分がどれだけ出来ていると思っていても
相手の期待を超えないことには、出来ている、になりません。
相手とはお客様も、お取引先様も、社内の他の人も同じです。

ですから常に、自分に掛けられている期待は何か?
自分がどう見られているのか?
何をすれば、相手に喜んでもらえるのか?
を行動し続けることが「自分事」であり、
それが相手の期待がどう変わろうとも、
応え続けられることが優秀だと思っています。

そして自分事になれば、仕事も人生も面白くなります。
先日お客様と会食の際に、仰っていたのが
「楽と楽しいは同じ漢字を使うけど、意味は真逆」です。
仰る通りだと思います。

他人事になれば、楽だけど楽しくない
自分事になれば、大変なこともあるけど楽しい
この違いですね。
大変なこともあるし、辛いこともあるし、もちろん凹むこともあるけど
でも楽しい。
そこには、自分事として自分から取り組むことが第一歩です。
毎日うだるような暑さですが…
皆様今日も自分の人生をめいっぱい生きましょう!

お知らせ
来週は夏季休暇により、お休みさせて頂きます。
8月19日に皆様お会いしましょう!

情報って大事よね

日曜日に久しぶりに自宅のマンションの理事会に参加しました。
1年ぶり位でしょうか。。。
というのも…3~4年ほど理事を勤めさせていただき、
毎回出席していましたが、
仕事が忙しくなったこともありますが、、、正直足が遠のいていたんです。

というのも、この理事会…
時間が本当にもったいないと感じてしまったんです。
うちのマンションは少規模で10戸程度です。
ですので理事会と言っても…理事以外の方も多く出てこられて
色んな話をします。

理事会(会議)と言うのは、今後マンションが何をしていくか?
を話し合って決めていくのが主な役割・目的になるんですが、
うちのマンションの場合は…
それぞれが言いたいことを言ってしまう。(議題に関係なくても)

特に文句や愚痴が多く、、、
理事会の時間が2時間3時間は当たり前。
日曜日はなんと!!!4時間もかかりました。(はぁ…)

この4時間のうち3時間はほとんど文句です。
だんだんイライラする方も増えてくるんですが、(私も含めて)
とにかく言いたくて仕方がない。。。ようです。

昨年ようやく大規模修繕を終えたのですが、
その大規模修繕に対して文句を言う方がいらっしゃいました。
ただその方は…
この7年間1度も理事会や総会に参加をされていらっしゃいません。

大規模修繕について、何を不満に思っていらっしゃるか聞いてみると…
あれをやってもらってない、これもやってない。
おかしいだろう。(前回の大規模修繕の時にはやってもらっていた)
これだけやってもらってないのに、この金額はおかしい

以前から理事会などにずっと参加してたメンバーは、
その内容はもうとっくに終わっている内容だし、
大規模修繕だけれはなく理事会で
みんなで話し合って決めたことを蒸し返されるので
当然「何を今さら???」になります。
というご意見です。

しばらくみんな聞いてたんですが…
とうとうある方が「これ、何の話してます??」
と口を切られました。

その後、それぞれのやり取りを聞いていて…
(私もやり取りに入りましたが…)
情報量が不満に繋がるってほんとやな、を目の当たりにしました。

理事会に参加せず、その過程も検討してボツにした内容も
業者様の選定にも参加しなかった人は、
自分の過去の経験だけの主観のみになるので、
やってもらっていない、と不満がたくさん出てきます。

でもずっと参加して、その過程で意見を出し
討議した人たちは、たとえ同じ結果でもそうは感じないんです。
この部分は、納期よりも料金を優先したから想定内とか
この部分は、今は必要ないって討議になったのでなしになる、とか。

更には、以前に大規模修繕をした時と、今とでは
当然法律も変わっているし、工法も新しいものも出来ているし
費用感も全然違う。

でもその理由も過程も比較検討を繰り返したので
参加してたメンバーは納得感があるんです。
参加してない人は、単に「金額が高い」と感じる。
この差です。

研修でもよくコンセンサスを得る、シナジーコミュニケーションをしますが
意思決定するプロセスに参加することで
情報量が増えます。
情報量が増え、意見交換することで納得感が生まれ
コンセンサスが生まれます。

意見交換も…自分はこう思う、だけではなく
その根拠や事実がないと、当然ただの「思っただけ」になりますね。
だから、根拠(しかも数字で)が必要なんです。

やっぱり情報量ってすごい大事だよなぁ。。。

プラスして情報の質(数値化して把握する)ことって
それによって主観も変わってくるから、大事よね、と
理事会の間ずーーーーっと思いながら
4時間を過ごし、疲れ果てた山口でした(笑)。

相手目線で考える

先日ある会社様でOJTトレーナー研修を実施してきました。
業務を通じて知識を教えるOJTトレーナーですが、
早くて2年目社員が実施することがあります。
一般的には3年目から5年目位の社員が多く、
業務がほとんど自分で完遂できるようになって
それを教える立場になる、が多いですね。

ハラスメント研修もいろんな会社様で実施させていただいており、
その時には私もよく申し上げますが…。
昨今ですね。
上司から部下へのハラスメントも、まだまだ悲しいことに見られます。
が、少し数は減ってきているんです。
一方で増えているのが、このOJTトレーナーからのハラスメントなんです。

というのも、この10年、多くの企業様でハラスメント防止に向けて
いろんな対策をされてきました。
管理職の方々には、その多くが一度はハラスメント防止研修を受けていて
何をしたらハラスメントになるのか、
どのような言い方をしなければいけないのか
はもちろんですが、
世代間による価値観の違い、考え方の違いも学んでいらっしゃいます。

ですので管理職の方からよく聞かれるのが…
わかってるよ。僕らの時代とは全然違うってことも。
わかってるよ。根性論が伝わらないこともわかっている。
昭和は古いよねって言われることもよくわかってるよ…。
と仰います。
言い方伝え方にはすごく気をつけているし、
寄り添って聞くように努力しています
という声も、ものすごく聞きます。
そう、管理職からのハラスメントは全部ではないですが
少なくなっていると私も感じます。

しかし一方で…OJTトレーナーからのハラスメントが増えてきているように感じます。
彼らは新入社員や若手のトレーニーの方々と、2~3歳しか歳は離れていないんです。(離れていても5歳程度)
そして教える側のトレーナーも、自分たちはまだ20代、同じだよね
という感覚を持ってる方々が多いです。

そしてまだまだ20代ですから、コミュニケーション能力もそれほど長けているわけではありません。
思ったままに感情が出てしまったり、
態度に出てしまったりということが見られます。

なんでこんなこともできないの?
この前もそれ言ったよね?
もう何回目だよ。(ため息をつく・露骨に嫌な顔する)
といったことが毎日続くと…傷付きますよね。

今回のOJTトレーナー研修でもそのようなことをお伝えし、
DESC法を通じて、ポジティブな表現をできるようになっていこうね
とスキルを学んで頂きました。

休憩時間に、ある方からこんな質問があったんです。
僕の口癖は「お前って使えないね」が口癖なんですけど、
これってハラスメントですか?

何度も繰り返し、それを言われると人は傷つきますよ。
とお伝えすると…
「でも口が悪いのは俺の個性だし、
周りはみんな俺が口が悪い事はわかってます。
逆に俺が丁寧に言うとおかしくないですか??」と。

そんな事はありません。
口が悪いと言うのは個性ではなく、あなたの行動なんですよ。
言葉は人格を作るから自分の言葉を変えていってくださいね。
をやんわりお伝えしました。

プラスして聞いてみたんです。
あなたは使えないねって相手に言って、相手にどうなってほしいんですか?

すると…
使えるような人になって欲しいんです。

誰にとって使える人なんですか?
そこで言葉が詰まったんです。
(その前の講義で、仕事とは?みたいな内容をしていました)
そう、自分にとっての使える人という意味で
彼はずっと使っていたようです。

大切なことは、お客様にとって役に立つ人になることであり
お客様に貢献できる人です。
あなたは、使えるとか、使えないとか、
そんな言われたらどう思いますか??
彼らに成長してほしいと思うなら「使えないよね。」ではなく
成長してほしいとそのままポジティブな伝え方をしたほうが
相手はよし、頑張るぞって思いやすくなるよ。
とお伝えしましたが…
なんだか分かったような…分かってないようなお顔されてました。

その後の研修でDESC法のグループワークをやりながら
「難しいわ。俺、傷つける言葉しか出てこないわ」
グループの中でも仰っていたので
「そこに気づいたのっていいことですよね。」とお伝えすると
彼はにこっと笑っていらっしゃいます。
大事なのは「気づき」ですね。

自分の言動が相手にどのような影響をもたらすのか?
これを正しく理解をすること、
そしてそれを意図的にポジティブに変えていくこと、
これがリーダーシップの基礎、自己認識なんです。

ハラスメントだけではなく、ものの言い方だけではなく、
自分のことを客観視する重要性を、いろんなところでお伝えをしています。
自分がどう見られるのか?
自分の言動が相手にどう影響を与えるのか?
常に第三者視点で自分のことを見る癖をつける。
これが自分の言動に気づく第一歩になります。
これが自律です。
まだまだ暑い日も続きますが、
自分目線ではなく、相手目線を育てていきましょう。

自分事にする

連日参議院選挙のニュースや街頭演説など
ここ数日まさに選挙モードになっていますね。
一方で、社内や研修先で若手の方々にお会いすると
興味のない方が非常に多いな、を感じます。
(若手だけではないかもしれませんが…)

先週とある会社様での管理職向け研修で
今後待ち受ける様々な課題を考え、どうしたらいいか?
をディスカッションするプログラムがありました。
少子高齢化、ダイバーシティ、女性役員を増やす、
介護との両立、男性の育児共同参画、雇用延長制度の活用などなど
我々を取り巻く環境は、すべてがバラ色ではありません。
(バラ色ももちろんあります!AIの進歩とかすごいですし!)

これらの環境下で、企業も発展し続けるために、本当に大変です。
取り組むことが多く、またその正解もまだないものも多い。
そんな「正解が分からないものを考える」を中心としたプログラムですが
参加者の方から色んな意見がありました。

もちろん企業としてや個人として取り組むこともたくさんありますが
これは企業だけではどうにもならないよね、もたくさんあります。
国の施策や法律等で…みたいな話も結構多かったんです。
するとそこから、やっぱ選挙は行かないと!みたいな
発言も多くありました。

これ、仕事でも全く一緒ですね。
まずは自分事にならないと、所詮対岸の火事で
関係ない話なんです。

会社の売上って、私の仕事には関係ないよね?
⇒会社の売上や構成を知ろうとしない…

自分に関係のない部署や人の仕事内容、関係ないよね…
⇒自分の仕事しかしない、知ろうとしない…

売上に関係ないことは、直接必要ないよね…
⇒顧客に提供している商品は知ってるけど、顧客を知らない…

周囲の人の仕事をしても、自分には何も得にならない…
⇒助けを求めていることに気付けない…
※営業職種の場合、よく聞きます。
この仕事は自分の売上にならないので、やっても損です…。

これらは、政治に関心がないことと同じです。
自分事にならないと、関係ない、直接何かしているわけではない、
だから関係ないよね、となりがちです。
仕事も同じで、会社の方向性や売上がどうなろうが
自分の給与やボーナスにはあんまり関係ないよね、になると
会社の売上に関心が少なくなります。
ただ、ボーナスが出ない、減額する、給与カット、になると
急にみんな関心が出てくる。

仕事を、人生を、自分事にしよう、
とはよく言われますが、これがなかなか難しいものです。
ではどうしたらいいでしょうか??

①事象が引き起こす自分への影響を具体的に考えること
会社の売上がUPしたら?
従業員が今の2倍になったら?
景気が5%減少したら?
早期離職率が50%を超えたら?
こんな事象が、自分自身にどんな影響をもたらすのか?
を具体的にイメージすることが大事です。
いつも研修で言ってますが…
少子高齢化やインターネットの普及によって
私たちの仕事の仕方も価値も、必要なスキルも
何もかもが変わったんです。
自分にどんな影響があるのか?を根拠を基に考えることが大切ですね。

②仕事や業務に対して、「自分事」にすること
これは、この仕事の目的は何か?
何のためにこの業務は必要なのか?
誰に対してこの業務をしているのか?
を考えると…その結果
この方法はこれでベストだろうか?を考えることに繋がり
高品質の追求や効率化に繋がります。

③顧客に対して、「自分事」にすること
これは、顧客の課題に対して、顧客以上に真剣に考え取り組むことです。
自分の提供する商品以外のことも
例え売上に直結しなくても、です。
そこまでしてくれるのか、そこまで考えてくるのか
が、結果、顧客との信頼関係を強くします。
これが目指すべき顧客満足です。

④社会課題に対して、「自分事」にすること
冒頭にもお伝えしたように、
社会課題を抜きにして、ビジネスも人生も考えられません。
社会課題と私たちの仕事や人生は密接に繋がっています。
また社会課題の解決の一端も企業に求められるようになりました。
社会課題といった高次元の視点を持つことが
結果視座を高め、俯瞰的に物事を見ることが出来るようになります。

今日は自分事にする大切さと
(逆に言うと自分事にしない恐ろしさも…感じます)
自分事にするには?をお伝えしました。
最後に、この「自分事にする」、の大前提として
第三者目線で自分自身を見なければ「自分事」にはなりません。

自分なりにやっている
自分ではこれでいいと思う
そんなつもりじゃなかった
●●なんだから仕方ない

これらは全て「自分視点」です。
自分の言動が第三者から見た時にどう映るのか?
第三者からの期待は何か?
を捉えることは、「自分事」のファーストステップだと思います。

物事の成熟度​の段階

とうとう7月に入りました。
今年も半分が終わりましたね。
まだ7月初旬なのに、真夏の暑さが連日続いています。
皆さんお体を壊したり、体調が悪くなったりしてないでしょうか?
うだるような暑さが毎日ですが、
私は毎日、いろんなところで研修をさせていただいております。
ありがとうございます。

先週は管理職向け研修の特にロジカルシンキングワークが多い1週間でした。
皆さんロジカルシンキングは苦手な方が多いです。
特にロジックツリーで、課題を深掘りしていくことについては
結構わかっているようで…できていない、が多く見られました。
先週の研修の後にもある方から
「このツリーを作るときのコツみたいなものってありますか?」と
質問をいただきました。

ある意味コツと言えばコツなんですが、
「物事の成熟度の段階」をわかっていると結構ロジックツリーは考えやすいかもしれません。

物事の成熟度の段階とは?
まず最初は知らない状態から始まります。
この知らないを、「知る」状態に変えることが大事です。
知るには…
・やり方を理解する。
・各フェイスごとに数字化してみる。
・できている状態を100としたときに、今の状態を数字で表す。
といったものが該当します。
まずこれができていないと、結局はどうなっているのかがわからないので
対策の立てようがありません。

次に「知る」状態から「わかる」状態になります。
このわかる状態とは何か?
・一度そのやり方でやってみる。
・自分の得意なところ、不得意なところを理解する。
・不得意なところがどのぐらい不得意なのかを数字で表す。
といったことが、この「わかる」になります。

そして最終的に「できる」状態になります。
このできると言うのは、
・人に教えることができる
・背景や目的を理解して実施ができる。
・優先順位をつけられる。
・今やっているやり方から無駄なことや非効率なことを見つけ、改善策が出せる
というのが「できる」状態になります。

ですのでツリーを考えるときに、
まず「知っているか?」「わかっているか?」「できているか?」
を上記の概念で順番に考えると作りやすいと思います。

いろんな会社様でこのロジカルシンキングの研修をして思うことは、
多くの会社が「知る」状態になっていないことです。
漠然と…
「売り上げが上がらない」「効率化ができていない」「任せる人がいない」「人が育っていない」
と課題感をお持ちですが、じゃあそれって本当にどんな状態なのか?
と数値化をすると数値化ができていないところが多いというのがほとんどです。

ですので、現状を数値化してみることからスタートすると、
その数値化のところで標準値以下のものが見えてきます。
(標準値が分かっていないところも多いです。)
この標準値以下のものから手をつけてみる、が適切な解決策になります。
ぜひ皆さんご自身の仕事を分解をしてみる。
そしてその分解を数値化して分析してみるフェーズからスタートしてみてください。
見えていなかったものが見えてきます!

使う側の人間であるために

先日ある会社様で、若手向け研修を実施をしてきました。
最近このメルマガでもよく書きますが、
最近の人たちは本当にGoogle信者だなぁと思う場面がたくさんあります。

ありがたいことに私は自分の会社だけではなく、
いろんな会社の若い方々、特に20代前半の方々と接する機会もたくさんあるので、
なるほどな…そういうふうに取るんだなぁ…とか、
なるほどな…そういうふうに全部信じるんだなぁ…
ってことを目の当たりにするので、そんなもんだなと理解が進みます。

これを自社のメンバーだけで接していると
なんでそんなふうに取るんだよ…とか
なんでそんなふうに考えるんだよ…と
自分を基準にしてしまって、なかなか受け入れられなかったり
理解ができないことがあるのではないかなと
一方では思ったりします。

先日、具体的にこんなことがありました。
休憩時間の間にいろんな方とお話をしてたんですが、
こんな質問をもらったんです。

先生、もっと楽に稼げる職業って他に何がありますか??
先生、もっと楽に働きたいんですけど、どうしたらいいですか??
という質問をいただきました。

まぁこれって…
そんなことを普通聞くか??が正直な第一声の心の声です。(笑)
研修の講師に対して、自社の仕事の仕方や、
自分のスキル向上・キャリア形成等の質問ではなく、
他にどんな職業がもっと楽にありますか?
いろんな会社行ってるんですよね。どの職種が1番楽そうですか??
って質問はなかなかしにくいんじゃないの?
とファーストインプレッションでは思うんですが、
そこは研修講師ですから、言わずに…
その後よくよく話を聞いていると…

彼らはこんな風に言うんです。
「Googleで調べたら、実は営業は、親が子供に就かせたくない職業トップファイブ
に入ってるんですよ。」や
「営業の仕事ってノルマがあるじゃないですか。
だから鬱になる人って多いんですよ。(googleでは)」と。

いわゆるGoogle情報を彼らは引き合いに出してきます。
でもそれってもちろんその情報も正しいかもしれないんだけど、
そうじゃない人もいっぱいいるよ。
だって私は30年近く営業の仕事をやってますが、
いつも楽しいと思うし、営業ほど楽な仕事はないと私は思うし、
それってあくまでもGoogleの検索の結果であって、
人によってもちろん向き不向きもあるだろうし、合ってる合っていないもあるし、
職種だけじゃなくて、会社の雰囲気や会社の風土みたいなものもあるし、
だから一概に、googleの結果が全て正しいとは言えないよ。
と話すと、そっかと彼らは結構納得するんです。

インターネット世代の怖さとも言いますが、疑問に思ったらすぐに検索する。
そしてその検索結果で出てきたものを、あたかも全員の意見だったり、
あたかもそれが真実のように捉えてしまっているんです。

インターネットやスマホがなかったときには、
いろんな人に話を聞いて、いろんな人の意見を聞いて、
その中で自分で解釈をしたり、自分でもう一度考えることが
癖付いていたように思うんですが、
便利なことにGoogleがあるので、検索をしてその答えが全て正しいと思い込んでしまう。

これはどの若者にもある傾向だと思います。
ですので受け手側も
なんでそんな質問するんだよ!?
なんでそんなこと聞くんだよ!?
それってどういう意味で言ってるんだよ!?
と思ってしまうことはよく分かります。(私も思いますし。)

ただ一方で、一度深呼吸をして考えてみてください。
Google検索したらこう出てくるんだなぁ、がわかると
だよね、と思える。

更にもう1歩踏み込んで対話をしてみる。
するとなるほどなぁ。だからそういう思考性なんだを理解するようになると思います。
ぜひ1歩踏み込んだ対話を意識してみましょう。

最近特に、このなんとも言えない矛盾なようなものに悶々とします。
本来は便利で効率的なものだったし、
本を片っ端から読み漁るよりも、はるかに早く広く様々な情報を得て
以前よりも博識になり、以前よりも思慮深くなるはずが…
簡単に出来過ぎてしまうが故の、思慮の狭さを生み出してしまう。
なんとも言えない矛盾ですね。
だからこそ、インターネットに使われるのではなく
使う側の人間でいることを忘れてはいけないと思う今日この頃です。

今は分かり合う時

先週1週間、いろんな会社様で管理職研修三昧の1週間でした。
管理職研修といっても各会社様によってプログラムが若干異なりますが、
3日間の研修は傾聴やコーチング。
ですので、私も先週1週間コーチング三昧の1週間でした。

どの企業様でも休憩時間にたくさんの方がご質問に来られ、
また先週は宿泊研修もありましたので、
懇親会にも、私も参加をさせていただいたんですが、
常にいろんな方からたくさんの質問をいただきました。
ありがとうございます。

また、このいただいた質問も、実はほとんど共通していて、
過去部下からこんなことを言われたときに、こんなふうに返答してしまった。
これは間違いだったでしょうか??
こんなことを相談されたときに、すぐにこんなふうにアドバイスをしてしまった。
これはやっぱりだめでしょうか??
といったように、皆さん普段の現場を思い起こしながら、自分に置き換えながら
研修を受けていただけることがよくわかります。

非常に勉強熱心な方々だなぁと思うと同時に、
この姿勢がいつもすごく大事だなぁと私も学ばせていただきます。
いろんな知識をインプットしたときに、今の自分の課題に置き換える。
そして事例を今の自分の事例に置き換えて考えてみる。

すると、あの時こうしたほうがよかったかも。
あの言い方が間違ってたかも。
と振り返ります。
もちろん相手あってのことですので、研修の中でご説明している回答が
常に全て正しいわけではありません。

研修の中でお伝えしている理論やメソッドは、あくまでも理論やメソッドです。
つまり、全て正解とは限りません。
いつも研修でお伝えしていますが、すべてがすべて万人に適用するわけではない。
大事な共通点としてはそういう考え方もあるんだな、
そういう感じ方もあるんだな、と
否定するのではなく、それもあるよねと思う(捉える)姿勢は
相手によらず共通で正解だと思います。

これ、私もすごく実感し、猛省するんですが、
私もいろんな知識を得て「これが正しいんだ」や、
「こういう方法もあるんだ」と日々学んでおりますが、
では実際にその場面に当たったときに、果たしてその通りのことができているか?
というと、そうではありません。
振り返ってみると、時には感情的になって言ってたな。。。
あの時は押し付けてしまっていたな。。。
と反省が常にあります。

大切な事は完璧にしようと焦ることではなく、
やはり学び続ける姿勢がすごく大事なのではないかと思います。

特に仕事においては、ある程度コントロールができるようにはなってきてますが、
家族の事や子供のことになると、このコントロールがやはり難しいです。
相手には相手の価値観や考え方があるとわかっていても、
特に子供の場合は、子供の人格はあるんだけど、
自分と同じなんだ、と錯覚をしてしまいます。

だからこそ、大事なのは
今、わかり合う時間なんだと思うようにしています。
会社のメンバーとも同じだと思うんです。

中には知識で学んだことと正反対の方もたくさんいらっしゃいますし、
そうじゃない ある意味知識通りの方も多くいらっしゃいます。
また中間もたくさんいらっしゃるわけです。

ですので、大事な事は習ったことと違う!と思うのではなく、
それも含めていろんな人がいるんだな、
今はそれを深めていってる時間なんだと捉えていただくと
自分をコントロールしやすくなるし、相手とも分かり合いやすくなるのでは?
と思います。
さぁ今日も1日研修です。いろんな方と分かり合う時間にしていきたいと思います。

コミュニケーションにロジカルシンキングを取り入れる

先日ある会社で、管理職研修を実施させていただきました。
今回のテーマはロジカルシンキングです。
ロジカルシンキングが苦手な方が多いんですが、
実は私も昔はロジカルシンキングがとても苦手でした。
お気づきの方も多いと思いますが、私は超感情人間なんですね。

ですから、自分で言うのもちょっと恥ずかしいですが(笑)
表情豊かだし顔にすぐ出ます。
その時の感情に左右される事は多々あります。

ただ20代後半時に「これではダメだ!」と思って、
ロジカルシンキングを学び、
そしてそれを常に意識して実践するように心がけてきました。

すると、今ではロジカルシンキングはとっても得意ですし、
論理的に考えることは意識しなくてもできるようになりました。
このロジカルシンキング。
いろんな手法があるんですが、
ポイントはチャンクアップとチャンクダウンの2つのスキルです。

ロジカルシンキングって物事考えるときに必要だよね
と思われる方も多いかもしれませんが、
もちろん色んなものを考えるときに、ロジカルシンキングは必須スキルになります。

しかしコミュニケーションにおいても
ロジカルシンキングは重要で、傾聴でも伝える時でも、
両方ともにおいてこのロジカルシンキングがとっても大事なんです。

傾聴の時に「オウム返しをしましょうね」とよく話していますが、
相手の言ったことをそのまま繰り返す。
繰り返して復唱するスキルです。
ただ、そのまま相手が言ったことを繰り返すのは一番難易度が低く
だんだん難易度が上がってくると、言葉を言い換えたり発展させたり
のオウム返しの仕方になるんですが、
言葉を変える、発展させるというのが正しくチャンクアップなんですね。

例えばこんなことを相手から言われたとします。
なかなかスキルがつかない…
目標が達成できない…
一生懸命頑張ってるんだけれども、成果が出ない…
気持ち的に落ち込んでしまう…
こんなことを言われたときに「そうだよね」と
相手が言ったことをそのまま繰り返す以上に、
これを一言でまとめて…
そっかいろいろ頑張って、今成長途中なんだよね
と一言でまとめる。
この一言でまとめるときに、
そっか辛いよね
とネガティブに一言でまとめる方法ありますが、
これはコミュニケーションにおいては有効ではありません。

頑張って今成長途中なんだよね、と言うポジティブな言葉で
チャンクアップをしてあげると、相手にそれがインプットされます。
しんどいんだ。ダメなんだ、とネガティブなインプットではなく、
成長途中なんだとポジティブなインプットをすることによって、
相手の気持ちを前向きにすることができます。

またチャンクダウンもコミュニケーションでよく使います。
例えば相手がこのやり方って非効率だと思うんですよね。
と言った時に…そっか非効率だと思うんだね
と分かったつもりで終わるのではなく、
具体的にどういうところが非効率だと思う??
と聞いてみると、この「非効率」がチャンクダウンされます。
すると実際に聞いてみると非効率ではないじゃん!と言うことも多々あります。

次に、伝えるときに、このロジカルシンキングはとっても必要になります。
相手にわかりやすいように具体例を出したり、
相手に納得感を持たせるために、客観的なエビデンスを示したり、
また身近なものに置き換えて例を挙げる(メタファー)ことによって、
相手の理解度はさらに上がります。

ですので、聞くだけではなく、伝える時にもこのロジカルシンキングは必要なんです。
ロジカルシンキングは、何か物事を考える、組み立てるときに必要なスキルだけではなく、
コミニケーションにおいてもとっても必要なスキルなんです。
ぜひ皆さん、チャンクアップ、チャンクダウン、
普段の会話の中に取り入れてみてください。
そうすることでトレーニングされ、無意識にできるようになります。