2019年 9月 の投稿一覧

本質的課題を見出すこと

今日は昨年度実施のマネジメント研修の、1年後のフォローアップ研修でした。

今日の大きなプログラムは、コーチングとロジカルシンキング。

その中でも、ロジカルシンキングについては机上の空論ではなく

事前宿題で「現場の100の課題」を抽出し、

それを研修で体系化する、図解化する、文章化する。

そしてそれに対する対策(いわゆるPDCAサイクルのP)を設計する。

というのを実施しました。

その際に「目に見えている課題(顕在課題)」ではなく

その奥に潜んでいる「目に見えない課題(潜在課題)」を見出す。

ことに時間を掛け、ディスカッションしてもらいました。

ここに皆さん、苦戦苦戦!!!(笑)

というのも、これまでの職務の中で「AだからB」という

いわば一問一答のような課題解決を現場では行っているので

単純に慣れてない!

もっと言うと、自分たちで「新しいことを考える」ことに慣れてないんですね。

ただ、最終的には悪戦苦闘しながらも、何かつかめているような感覚を

持って頂きました。

いい本質的課題を見つけられたな、ってチームも出てきました。

この「自分で考える」こと。ものすごく大事ですね。

というのも、これまでは、ある程度の範囲の(想定できる範囲の)仕事であり

想定されている時代だったからなんです。

いわゆる先例があるんですね。

ところが、今の時代、これからの時代は「想定外の時代」になるんです。

自分たちの経験、知識を集結し、新たな知恵を出し、

そしてそれをかなり早いスピードでやっていかないといけない時代に

もうとっくに突入してるんです。

そうゆう時代になったことを、上司がどこまで危機感を持って

部下を育てられているのか?です。

悲惨なのは、そんな危機感のない上司に育てられた部下たち。

彼らが今後20年後、30年後、AIに替えられない人材になるのかどうか?

それは、あなたたち上司にかかってるんですよ!

是非、上司も危機感を持って、でもそんな時代をワクワク楽しみながら!

育成を楽しんでもらえたら、と思います。

言葉はそのままの現実になる。

今日はとあるお取引先様が来社してくれました。

彼は入社2年目の若手。先日当社の担当になったばかり。

引継ぎした当初から、「まだまだなんで…色々教えてください!」

と仰ってました。

最近の若者らしい、「ん??」というところも若干ある彼ですが

基本は真面目で一生懸命な子です。

そんな彼から、こんな一言。

「来期の目標数字が出てきて、新規数字が今期の1.5倍なんですよね。

どう考えても出来ないと思うんです。もうやる気が…」

私は、彼にとってはお客様。

それを私に言うか??(笑)

ですが、そこは最近の若者らしい一面なので、横に置いといて…。

「●●くん、言葉ってね。口に出したものがそのまま現実になるから

出来ない無理って思って言ってたら、そうなるよ。

出来る出来る!って思って言ってみ?出来るようになっていくから。

これまで私もずっと営業職ですし、数字に追われている職種です。

出来ない…無理やろぉ?と思ったことも何度もありますが

それでも、出来る!絶対できる!と口に出すことで

少しでも実現に向けた行動が取れるようになります。

また、口に出して言うことで、周りの期待値も変わってきます。

「あいつ、やるやる!っていってたよね??」

です。当然恥ずかしいから、やらないといけない。。。

目標設定やそのプランニングももちろん大事ですが

実際のやる行動については、結局のところ、自分との闘いでしかない。

だからどうやって自分を追い込んで、やる環境を自分で作るか?しかない。

当然上司はその目標設定、達成へのステップイメージ、想定される課題など

事前に部下と一緒になって、考え、適宜アドバイスも必要ですね。

これはいつもマネジメント研修で言っていることですが

ただ、もう一方で厳しい意見も言うと…

誰かに管理してもらうところから、1日でも早く脱しましょう。

特に営業職であれば、目標に行かないとき、辛いのはもちろんですが

あともうひと踏ん張り、と頑張るのも

もうこれでいっか…と諦めるのも、

結局は自分の意思1つです。

出来る出来る!この繰り返しが人を大きく成長させるです。

上司として、出来る出来る!と応援してあげることはもちろんですが

自分自身でも「私は出来る!出来る!」と自分を応援してあげましょう。

引継ぎで大事にしたいこと。

クライアントを担当していて、引継ぎすること、ありますよね。

当社でも営業担当の変更、もちろんあります。

特に新入社員が配属になったり、転勤になったりすると

営業担当の交替があります。

今日はとあるお取引先様との実例から学んだことです。

実は今日は、そのお取引先様とのアポイントがありました。

すると、アポイントの30分くらい前に電話があり、

「今日は○時にお伺いしますので、お願いします。

その際に、これとこれ、これをご用意お願いします。」と…。

いやいや、そんなことを今言われても用意できないですよ。

特に私は出張もあり、自宅で仕事することもあり、、、

なので、なんでもかんでも会社に置いているわけではありません。

そういう必要なことは少なくとも前日までには知らせてもらわないと!!

ということで結局は、今日のアポイントはリスケすることに。

でもかなり急ぎの要件なので、私のスケジュールを変更し、

時間を作ることになりました。

実は、このお取引様。先月に前任から引継ぎして新しい担当者になったばかり。

前の担当者も同じ失敗をして、過去私に「それはないよ。」と言われています。

で、「前の○○さんから聞いてない?」と聞くと…

引継ぎされていなかったんですよね。

もちろん、会社のこととか、現状の取引のことなどはきちんと引継ぎされています。

しかし、「何をしたらダメなのか?」は引継ぎされていなかったんですね。

私もこれまでの営業経験から何件も引継ぎをしてきました。

その際に、実は一番聞いておかなくてはいけないことは

前任担当者がした失敗です。

正直な話、どれだけの取引高があるのか?どんな会社か?

くらいはデータベースを見たり、HPをみたりすれば分かります。

しかし、分からないのは、そうゆうデータには乗ってこない

リアルな失敗談です。

ここをしっかり引継ぎしてもらうと、同じ失敗を繰り返さなくなります。

顧客満足を上げること、ってもちろん大事です。

しかし基本的に顧客に不快感や不具合を感じさせないこと

これはベースとしてしておかなければ、顧客満足度は上がりません。

人間ですから、どんな人でも大なり小なり、必ず失敗します。

そんなことは恐れなくていいんですね。

でも、同じ失敗を何度も繰り返す会社は、会社として信頼度が下がります。

是非皆さんも引継ぎの時、失敗事例を引き継いであげてくださいね。