コーチング

言うから気付く

先日のサーバントリーダーシップ研修での気付きをご紹介します。

研修内で、これまでの自分の指導や接し方、リーダーシップを振り返りつつ、

自分の得意不得意なサーバントリーダーシップの特徴について
掘り下げてもらうディスカッションを行いました。

するとある方が、素晴らしい気付きを得られたんです。

どうしても、説明して納得してもらうのが苦手です。

というのも面倒くさいって思ってしまう。

言っても出来ないことや分かってもらえないことも多い。

じゃあ、説明する時間ももったいないし自分でやった方が早いし、気も楽。

するとメンバーに対して、具体的な行動だけ都度都度、指示命令してました。

言ったことはやってね、って感じで。

今自分で言いながら気付いたんですけどこれって服従を強要してるし、

こんな風な仕事の仕方って言われた方は絶対面白くないですよね。

だから、いつまで経っても、彼らは自分から何も行動してこなかったんだ。。。

って今話してて、

ほんとにたった今そこに気付いて、鳥肌立ってます!!!

素晴らしい気付きですよね!!

そう、内容の気付きも素晴らしいですが、
「言いながら」気付いたっていう気付きが素晴らしいんです。

人からこうだよ、とアドバイスをもらっても気付きには至りません。

自分の言葉で話すことで、気付きに至るんです。

そして自分の力で気付きを得たからこそ深い納得=腑落ちするんです。

だからこそ、メンバーのみんなに腑落ちしてもらうためにも、
自分の言葉で話してもらう必要があるんです。

そのために必要なスキルは傾聴、コーチングです。

今回の参加者さんの気付きは、
まさに話しながら腑落ちしていくという体験をされたので。。。

これからは言ったり指示したりするんじゃなくて
聞いて話してもらって、っていう風にしていこうって
マジで思いました!!!

と仰ってました。

この腑落ちするからこそ、行動変容へ繋がる。

まさに研修の醍醐味です!

育成は継続と待つ姿勢

さて、今日は先日行った
「やる気を出させる1on1面談セミナー」
頂いたご質問のお話を。

「面談にて、いつまでにどのような状態にするかを決めてもらい、
しかしそれができなかった時はどのような言葉を掛けたらいいでしょうか?」

いいご質問ですね。

全てではなくても一部分でも出来ているところをまずは褒めてあげてください。

例えば、今月の目標は100万円に対して80万円であれば、
まず80万円出来たことを褒め、
80万円作った方法を具体的に聴いていき認めてあげてください。

そして出来ていることの量を増やしていけばいいのです。

もちろん本人も出来ていないことは充分理解しています。

出来ていないところをいくら詰めても
決して出来るようになりません。

今まで出来ていること、
新たに出来るようになったことを
認め褒めてあげることで、
目標達成しやすくなります。

また、覚えておいて頂きたいポイントは、5褒めて1叱る

まずは途中段階でも構いませんので
「今出来ていること」を5褒めた後、
1つを叱ってあげてください。

そうすることで、自分のことはしっかり認めてもらっていて、
さらにアドバイス(叱り)をもらった!
期待をしてもらっている!と認識してもらえます。

1on1面談はコーチング手法を使って、聴いて認めて
ゴールに向けての具体的行動計画を一緒に立てていき
そして達成したいと言う気持ちを育むものです。

詰めて追い込むものでも、当然部下のやる気を削いだり
自信喪失させてはいけません。

コーチングの三大原則の1つ、on  goingです。

1回実施したから終了ではなく、
継続してフィードバックしていくことが原則です。

1回で出来なかったから、といって
匙を投げたり憤慨したり投げ出したりは絶対ダメなんです。

人の成長は毎日少しずつ。

その少しの変化成長を見守っていく姿勢が大切ですね。

毎日のように夜の8時になっても宿題もせず
YouTubeやゲームに明け暮れる娘に
私も半ば呆れてますが(笑)

それでも朝やったり、5分集中!とか言って
ものすごいスピードでやったりして、
きちんと宿題が出来ているので、

「少しずつの成長」「待て待て」と
自分に言い聞かせている毎日です。

無理をやめよう!

先日とある企業様で女性活躍推進の1つである
女性管理職養成研修を実施させて頂きました。

基本的には男性管理職養成研修と同じコンテンツですが
例や題材に少し女性ならでは、の要素が入っています。

初回の先日はコーチング初級から。

まずはしっかり聴くことと掘り下げること。

ポジティブにゴール設定できるように
ポジティブな聴き方を心掛ける、を学び
実践してもらいました。

思ってた以上に難しい。。。

深掘りしても、「だって無理」という返答が多い。。。

同じように思っていることだと一緒に愚痴ってしまう。。。

といった言った感想が多かったです。

ロールプレイングを私も順に見ていたんですが
色んな制約に頭がしばられていて
「無理」と思っている方が多いな、と思いました。

これ、実はこの企業に限ったことではなく
他の企業でもほぼほぼ同じような反応です。

というのも、彼女たちが多くの制約の中で生きることに
慣れすぎていて、制約を外して考えることが出来にくいんです。

保育園のお迎えは私しか行けないから残業は出来ない。。。

子育てしながら管理職してる人はいないから無理。。。

会社の色んなことが男性中心で、
本当に女性ってこの中で活躍できるの?

結局社長も役員も女性にならないと
何も変わらないんじゃない?それまでは何やっても無理だよ。。。

結婚したら転勤は無理。

子供ができたら、フルタイムは無理。

何か制約や障壁がある→無理だよ
となる。

したいのか?どうありたいか?
は二の次なんです。

もちろん、制約や障壁を乗り越えてでもしたいのか?
に対して「そこまでは。。。」って意見もあります。

ここが難しいところで、
ある意味いい逃げ道になっている人もいます。

ただ、全員ではないんです。

色んな工夫して、協力もしてもらって
でも仕事もこんな風にしたい!
と思っている人も多くいます。
(なかなか声を上げにくい、という背景もご理解ください)

私は研修で彼女たちに、まずは声をあげてみようよ、
とお伝えしています。

全ての制約や障壁がなくなるわけではないけれど
少なくとも「無理」って思ってしまっている時点で
絶対になくならない。むしろ障壁は高くなる。

だからこそ、

じゃあどうしたら?

って考える癖とたった1つでいいから行動を起こすこと。

これが自分自身のキャリアを切り開くことなんだと思います。

当然これって女性だけじゃなく、男性も全く同じですけどね。

為せば成る!!ですよね。

あと1歩!は褒めて出そう!!

今日は「ほめられると頑張れる!」について、です。

山口家は両親共に元体育教師というバリバリ昭和の体育会系一家です。

当然ながら、運動大好き、
結構なんでもある程度は器用にこなします。

大人のなってからも、
ヨガ、ベリーダンス、スノボと
色んな運動系趣味をやってきて、

今でもヨガは週2~3回、スノボは毎シーズン続けてます。

最近日曜日を終日ぐーたらしてることが多く
こりゃいかん!と思いたち、
テニスを始めることにしました。

これまで授業くらいでしかテニスはしたことがないんですが、
甥っ子ががっつりテニスをやっていることもあり

娘もテニスを習ってるので、
家族テニスができたらいいなぁと思って始めてみました。

で、とりあえず娘のテニススクールに体験レッスンに!

思ってた以上に難しい!!(笑)

全然自分が思ってる通りに飛ばない。

ラケットにボールが当たった時の音が違う。。。

ただ、90分レッスン中にめちゃくちゃコーチがほめてくれるんです。

「フォームきれい!」
「今の、よく追いつけましたね!」
「これは返しにくい!!ナイス!」
と。。。

めちゃくちゃ褒めちぎられます!!

コーチがいいボール打ってくれてるから、なんですけどね。

でも、単純に「上手くなってる」「できてる」気がして楽しいし嬉しい。

そして合間合間に具体的アドバイスもくれます。

「山口さんのフォームめちゃくちゃきれいなんですけどね、
最後のこの足を置いといて、振り切ると真っ直ぐ跳ぶようになりますよ。」

「山口さん、めちゃくちゃ追いつけてるんですけどね、
体の横でラケットに当てるくらいがベストなんで
あと半歩前に行った方がいいボール出ますよ。」

その時も必ずほめてから、アドバイス。

90分で、「私!できてる!!」感がすごくするんです。

だから楽しいし、もっともっと上手くなりたいと思っちゃう。

もちろん継続することにしました。

この、「具体的にほめて伸ばす」研修でもよくお伝えしてます。

私自身は怒られてシバかれて育った世代ですし
ほめられると嬉しいというのは、頭ではわかってますが

実際この歳になって、誰にもほめてもらえないので
実感があまり分からなかったんですよね。

でも、めちゃくちゃ気持ちいいんです!

もうこれ以上走れない~って思っても
「山口さん!あと1歩前!いけるいける!!」
って応援してもらうと、あと1歩が出る!

「さすがです!今のいいですよ!」

で、その後、その頑張りをほめてもらえると
自信が付いて次もできる!って気がする。

ほめられる。嬉しいですね。

是非皆さんもほめてほめて!
あと1歩を生み出してあげてくださいね!

「自ら学ぶ」と「学ぶ機会を作る」

こんにちは。

あっという間に半年が経ち、もう7月やん!!??
と内心焦っている、毎日奮闘中の山口です。

前回は私の尊敬する、最初の素敵な上司とのエピソードを1つご紹介しました。

まだまだその方との思い出はいっぱいあって、今日は続編としてもう1つ。

これも新人時代に教わったこと。

安易に人に聞くな、まず自分で学べ。

これ、ほんとに有り難い教えなんですよね。

まだまだpcが一般的ではなくて学生時代に、かろうじてメールと卒論のワードはpc使ってやってたけど、社会人で使うエクセル、聞いたことも見たこともない。ましてやパワポなんて、未知の世界でした。

エクセルが表計算ということすら知らなかったので
電卓で計算して入力してたんです。
で、当然計算ミスがある。

「なんでエクセルでここだけ計算違うの?式合ってるか???」と。
「多分電卓ミスです。。。」
「は???電卓???」
「はい。合計電卓でしました。。。」

そこで初めて私はエクセルが計算してくれることを知ったんです!!!

まさに世界が輝いた瞬間です!

「どうやるんですか???めっちゃ便利ですね!!」

当たり前のように聞くと黙って、
「猿でもわかるエクセル」
という本をすっと引き出しから出されました。

なるほど。自分でまずは学べ、と。。。
そして質問するのはそっからにしろ、と。。。
この教え、ほぼ全てに共通してて常にすっと本を出されました。

ですが上司はめちゃくちゃpcスキル高くて
いつも社内のマザー書類作ってたりしはるのです。

紙媒体の終わりを見越し、
いち早くweb  an、モバイルanを作ったのも上司です。

そんな方が「猿でもわかるエクセル」なんて本、
引き出しに入れてるもんですから、
「〇〇さんもやっぱり時々分かんなくなってこうゆう本読まれるんですね〜」
って本心言ったら

「あほか。君らみたいな全然知らない子達に1番分かりやすい本を選んであげてるねん。で、読めって言っても買わないやろ?だから私には全く必要ない本を私が買ってるんや!」と。

はい。恥ずかしくなりました。ほんとにすんません。。。
でも、その時に理想の上司像に触れた気がしたんです。
そういうことをさらっと出来る。

それから私は、まずは自分で調べる。
そして自分で本を買う、学ぶ、を続けました。

今日の締めは、まず自分から学ぼうとしなければいけないよってしようと思ってましたが、書いてるうちに、教えるよりも学ぶ機会を作るという上司側に目線がうつっていきました。

オチめちゃくちゃですが。。。どっちも大事ですよね!

自分に矢印向いてますか?

新入社員もそろそろ新人研修が終わり
早いところでは現場配属となり、
実際の仕事に慣れてきた頃ですね。

そうなると色々課題も浮き彫りになってきます。

思っていた仕事と違う。
つらい。
しんどい。
上司とうまくいかない。
などなど。

これまで多くの新人を見てきて、
私も若い時は

「は??まだ何もやってないのに何言ってんの??」
「メンタル弱すぎ!甘え過ぎ!」
「学校みたいに仲良しごっこちゃうやん、仕事やで!」

とイキリたってましたが。。。

山口も大人になって丸くなりました(笑)

社長、最終責任者という立場もあると思いますが、
溢れる夢持って入社して来た子たちが
ほんの数ヶ月でそう思うって

何がいけなかったんだろう???
自分にもっと出来たことはなかったのか??

と。。。やっと!!内省出来るようになりました。

弊社でも7つの習慣は必読書にしてますが、
まさしく、インサイドアウト。

自責にするということです。

もちろん新入社員に責がないとは言いません。
甘え過ぎているところもあるかもしれないし、
乗り越えるべき壁の1つであることは間違いありません。

でもその乗り越え方です。

「甘いねん。出来てないよ。もっとやれよ。」
「なんで出来てないの?」
「こんなことも分からないの?」

こんな言葉を毎日浴びれたらどうでしょう?

乗り越えようと思っても、心が折れてしまいます。

彼らだって、仕事がしたくてしょうがないんです。
ちゃんとお客様の役に立って
会社に、仲間に貢献したいんです。

だからこそ、アプローチを変えた指導が必要です。

新人のうちはコーチングよりもまずはティーチング。

でも一方的に言うだけ言って、放ったらかし。
そして出来ていなかったら詰める。
この繰り返しのOJT研修多いですね。。。

伝え方にもポイントがあります。

1、何故こうしなければいけないか?
 →必要性(背景)から説明する

2、具体的に何を?いつまでに?どのように?
 するかを伝える
 →どのように?が1番大事!!

3、2の内容を自分の言葉で復唱してもらう
 →きちんと伝わってるかチェック!

4、実際に1つだけやってもらう
 →ここ、一緒にやる方がベター!

5、出来ているところを褒める
 →具体的に褒める!(出来ている事実を伝える)

6、中間報告のタイミングを伝える
 →期待値も一緒に!

どうですか?

OJT研修での、この伝え方出来ていますか?

新人が育たない原因の99%は
教える側の上司やメンターに課題があります。

その課題に矢印は向いてますか???