サーバントリーダーシップ

言うから気付く

先日のサーバントリーダーシップ研修での気付きをご紹介します。

研修内で、これまでの自分の指導や接し方、リーダーシップを振り返りつつ、

自分の得意不得意なサーバントリーダーシップの特徴について
掘り下げてもらうディスカッションを行いました。

するとある方が、素晴らしい気付きを得られたんです。

どうしても、説明して納得してもらうのが苦手です。

というのも面倒くさいって思ってしまう。

言っても出来ないことや分かってもらえないことも多い。

じゃあ、説明する時間ももったいないし自分でやった方が早いし、気も楽。

するとメンバーに対して、具体的な行動だけ都度都度、指示命令してました。

言ったことはやってね、って感じで。

今自分で言いながら気付いたんですけどこれって服従を強要してるし、

こんな風な仕事の仕方って言われた方は絶対面白くないですよね。

だから、いつまで経っても、彼らは自分から何も行動してこなかったんだ。。。

って今話してて、

ほんとにたった今そこに気付いて、鳥肌立ってます!!!

素晴らしい気付きですよね!!

そう、内容の気付きも素晴らしいですが、
「言いながら」気付いたっていう気付きが素晴らしいんです。

人からこうだよ、とアドバイスをもらっても気付きには至りません。

自分の言葉で話すことで、気付きに至るんです。

そして自分の力で気付きを得たからこそ深い納得=腑落ちするんです。

だからこそ、メンバーのみんなに腑落ちしてもらうためにも、
自分の言葉で話してもらう必要があるんです。

そのために必要なスキルは傾聴、コーチングです。

今回の参加者さんの気付きは、
まさに話しながら腑落ちしていくという体験をされたので。。。

これからは言ったり指示したりするんじゃなくて
聞いて話してもらって、っていう風にしていこうって
マジで思いました!!!

と仰ってました。

この腑落ちするからこそ、行動変容へ繋がる。

まさに研修の醍醐味です!

間違ったリーダーシップって???

先日新入社員のメンターの皆様へ、サーバントメンター研修を行いました。

非常に大きな企業様ですから

メンターの年齢も25~50歳までと様々。


その際に、色んなプログラムを通じて

これまでのリーダーシップの具体例を共有すると。。。

典型的なトップダウン支配型リーダーシップ。

じゃ、これって皆さんが憧れるリーダーの姿???

うんうん。全然憧れないし、そこには絶対なれないって言う感想が。。。

そうなんです。

リーダーシップって結構美化されてしまってる部分もあるんですよね。

実際にトップダウンリーダーの特徴を挙げてもらうと。。。

トップダウン支配型リーダーシップの良い側面

・仕事がめちゃくちゃ出来る
・的確で冷静な判断が出来る
・忙しい自分が大好き
・ド根性論、気合いで何でも乗り切る(勿論本人も)
 →この能力ってある意味すごい!メンタルめちゃくちゃ強い!!

そして良くない一面

・育てようという姿勢は感じるが基本はアシスタント扱い
・細かなことでも管理したがる
・自分に1番に報告相談がないと機嫌が悪い
・権力とお金がモチベーション
・とにかく怖い。。。

一昔前の氷河期世代の新人であれば

このトップダウンリーダーシップも全然有りでした。

なぜなら、彼らのモチベーションも権力や報酬であり

成果を出す仕事=最強って価値観ですから。

でも今は違います。

トップダウンリーダーって煙たがられ、尊敬されない。

なぜなら自分たちが「あんな上司にだけはなりたくない」って思っちゃうからです。

だからこそ、サーバント精神が必要になってくるんですね。

皆さんの会社の上司はサーバントリーダーですか???

【管理職以上におススメ】ルフィの仲間力(安田雪著)

ここ最近、お客様にも、社員にも、

「おすすめの書籍って何ですか?」と聞かれることも多く、

これまで自分自身のメモ程度にfacebookに掲載していたものを

書籍レビューとして、ブログに掲載していくことにしました。

何の本が面白いの?読みやすい本って何?

とお困りの方は参考程度に是非どうぞ!

ということで、今日のおすすめの1冊は…

「ルフィの仲間力」安田雪さん著作(PHP文庫)です。

第1章 仲間関係に欠かせないもの

第2章 仲間を集める力

第3章 仲間と助け合う力

第4章 仲間を信頼する力

第5章 仲間と成長する力

書き下ろし 仲間と乗り越える力

という内容ですが、全体を通して、

サーバントリーダーシップがよく分かる1冊になっています。

大きな夢を掲げる、これはビジョナリーな考え方を書いていますし

基本的に、皆を巻き込み、皆で大きな夢を追いかけ

そして仲間を支え、共に成長する、その方法論がよく分かる1冊です。

しかし方法論と言っても、いわゆるhow to本ではなく

考え方を主軸に書いてあるので、すごくスーッと内容が入ってきやすい1冊です。

私が最も心に残った一節に…

「仲間を集めようとしても、仲間は作れない」という一節があります。

ここはすごく共感できます。

そう、人は大きな夢を描く人に憧れ、そして自分自身もその軸になりたいと思うものです。

ルフィはキャラクターや得意分野の異なる仲間を

「海賊王になる」という大きな夢を説き、1つの家族となっていきます。

またドラゴンボールとワンピースの違い(時代背景によるもの)や

なぜ老若男女がワンピースに惹かれ、自分自身をキャラクターに置き換え

ルフィに憧れるのか?そのあたりの心理状態もしっかり書いてあるので

すごく納得性が高く、今の時代に求められるリーダーシップとは何か?

を学べる1冊だと思います。

ワンピースだ大好きな人も、内容を知らない人も

スーッと入ってきやすい1冊になっています。