心の持ちよう

先日ある会社様でリーダーシップ研修を行いました。
リーダーシップ研修の中では必ずやるプログラムなんですが、
「組織のビジョンを自分の言葉で表現する」です。
リーダーは組織のビジョンを自分の中に落とし込んで、
それを自分の言葉で伝えていく役割があります。

組織のビジョンをそのままの言葉で伝えても、なかなか伝わりにくいんです。
なぜか??
メンバーにとって、それが現実の、日々の仕事になかなか置き換えられないからです。
また、組織のビジョンを言葉ではわかっていても、
そこに自分のやりたいことや、自分の日々の仕事を投影しにくいから。

ですのでリーダーシップ研修では組織のビジョンに自分のビジョンを照らし合わせそれを自分の言葉で表現していきます。
いわゆるミッションステートメントの1つにもなります。

自分のビジョン。
比較的営業や接客のような、お客様とダイレクトに接している職種や
もしくは研究や開発といった商品にダイエットに関連している職種については、
どちらかと言うと考えやすいんです。
お客様や商品にダイレクトに接しているから、です。
逆に言うと、総務や経理などの職種は比較的難しくなります。

研修の参加者の中に、お客様相談室の方がいらっしゃいました。
お客様からのありがとうも、もちろん貰うんですが…
お客様からのお叱りやクレームの方がむしろ多い、(10倍以上)と仰っていました。

私の想像では…
きっとこの方にとっては難しいだろうな、と思っていたんですが…
実は私の想像とは全然違っていて、
目をキラキラ輝かせながら、お客様からこんなことを言われた!と
楽しそうにお話しされるんです。

色んなお電話をいただくんですよ!
それを色々分析すると本当に色んなことに気付くんです。
と目を輝かせながら話してくれました。

お客様は多くの方が、うちの商品大好きなんですよね。
こういったファンがすごくたくさんいることが、すごく嬉しいです。
と目をキラキラ輝かせて仰っていました。

すると他の方がこんなふうに聞きました。
実際にはお礼の電話よりもクレームの方が圧倒的に多いでしょ?
クレームって大変じゃないですか??

クレームにもいろんな理由があって、もっと期待してたのに…が1番多いんですが、その声を生で頂くことが今後の商品開発に役立つからすごくありがたいんです。
とに仰ってました。

私はそのディスカッション聞きながら、この人すごいなぁと感心しきりでした。
そのまま受け取るとなかなかネガティブなことなので、
気が滅入ってしまうけど、それをポジティブに転換している。

そして自分の仕事がすごくいろんなところに役に立っている、
だからこそ、自分の仕事にすごく自信があるし、誇りに思ってらっしゃるんだなぁってことが伝わりました。

改めて仕事ってほんとに心持ち1つでどう捉えるかによって全然変わります。
素晴らしい学びを今回もありがとうございました。

前を向く

先日娘の学校の音楽発表会がありました。
娘の小学校では、この音楽発表会、毎年すごく力を入れていて、
学校のアリーナではなく、ホールを借りて発表会を行ってます。
葉加瀬太郎さんや、オペラなど、コンサートがある会場なので、
音響もすごく良く、その分感動もひとしおです。
(多分、より上手に聴こえます(笑))

6年生、最後の音楽発表会ということもあって
観ながら、この6年間の成長を振り返っていました。
6年生は合唱ではなく、楽器演奏で、みんなで力を合わせて頑張っていました。
カルメンなど合計3曲の曲を演奏しました。
運動会が終わってから約2ヶ月、短い時間の中での練習だったそうですが、
とってもよく出来ていたと思います。 

娘の学年ではないんですが、他の学年で歌っていた歌がとっても印象的で、
その歌詞とメロディーに感動して、涙が出てきました。
私は初めて聴いたのですが、今の時代にすごく必要なことだなぁと
思いながら聴いていました。

何があっても、前を向き続ける。
たとえ前を向いても、常にすぐに、光があるわけではない。
それでも諦めず前を向くことで、いつか光が見えてくる。
今日はその歌詞を皆さんに送りたいと思います。

『明日へ向かう人』
半崎美子さん
※崎は本来の表記は「たつさき」

悔し涙を流した時 心の奥が熱くなった
嬉し涙を流した時 胸の奥が熱くなった
季節はずれの桜のように冬に負けない人になって
苦しい時こそ根を張って 春を待たずに咲き誇ろう

遠い空に光る星 先を急ぐあなたを照らせ
立ち向かうその背中を 優しく讃えるように

前を向くそれだけでも辛いことが時にある
それでも進むことをあきらめないで

時にしだれる柳のように風に負けない人になって
悲しい時こそ手を取って 何も言わずに揺れていよう

西の空に沈む陽よ 明日へ向かうあなたを照らせ
傷ついたその背中を 優しく支えるように

声を枯らして泣いても辿り着けない場所がある
それでも生きることを 信じることをあきらめないで

前を向くそれだけでも辛いことが時にはある
それでもあなたは進むことをあきらめないで

悔し涙を流した時 心の奥が熱くなった
嬉し涙を流した時 胸の奥が熱くなった

是非皆さん、聴いてみてください。
心が熱くなり、そして元気をもらえます!

今年の社員旅行

今年は香港へ社員旅行に行ってきました。
香港が中国に返還されて約27年。
想像していたよりも、イギリス色はなく、中国色になっていました。

香港に行ってまず驚いたのは、高層ビルや高層マンションが
たくさん並んでいたこと。
そして2階建てバスが、ものすごい早いスピードで運転していることに
ちょっとびっくりしました。

香港では観光地で有名な色んな場所にみんなで行きました。
ビクトリアピークに登って、マダムタッソーに行きました。
マダムタッソー内ですごく行列ができているエリアがあって、
これは誰の人形なんだろう?と思っていると…習近平夫妻でした。

なかなか日本では、日本の首相と写真を撮る!なんて事は考えられないですが、
やはりそこは中国。
みんな長蛇の列を組んで、笑顔いっぱいで
習近平さんと写真を撮っていました。
まさに異文化です。

香港科学博物館ではAIの最新技術に驚きながら、
こんなこともAIってもうできるんだ!!と肌身に感じました。
AI相手に碁をしたんですが…全く勝てないし、
知らない間に既にもう負けが決まっている!!を体感しました。

香港歴史博物館。
実は私が行きたかった場所の1つでもあるんですが、
香港がどんなふうに描かれているんだろうと興味があったんです。
やはり…私が学んだ香港の歴史とは少し違った描かれ方をしていました。

大館という昔の刑務所を観光地にしているところがあって、
昔の刑務所の様子を学ぶことができました。
子供たちは「こんなん最悪…」と言いながら
刑務所の悲惨さを目の当たりにしたようです。

また香港では香港料理をたくさん堪能しました。
雲?麺や牛肉麺、飲茶にエッグタルト!
日本とは少し違った味に子供たちは驚きながらも堪能していました。

また自由時間にはオーシャンパークやディスニーランドへ。
テーマパークを2つも行って、日本ではこんなに歩かないのにという位
歩きまくって足が痛くなりました(笑)!

社員旅行は、みんなで楽しく同じ時間を過ごし、
同じ体験をして絆を深める目的です。
同じ時間を過ごすことにより、相手の考え方を深く知り、
チームワークがさらに強化されたと思います。

今回の香港旅行の面白ネタの1つ!
出発の飛行機が3時間ほど遅れ、到着が予定よりも大幅に遅れたので、
ホテルに着いたのは朝5時ごろでした。
そこから部屋割りをして部屋に入ったんですが、
メンバーの部屋が予約していた部屋と違い
ルームチェンジをしてもらうことになったんです。

ただその日は部屋が空いていなかったので、
翌日にルームチェンジをしてもらうことになりました。
慌ててまた荷物をスーツケースに詰め込んだところ…
スーツケースのロックが掛かってしまったんです。

暗証番号をもともと初期設定のままにしていたのですが、
何かのはずみでロックされてしまった。。。
そしてその暗証番号がわからない!
つまりスーツケースが開かないんです。

いろいろネットで調べてみたら…
3桁の暗証番号なので3~40分かかって暗証番号1つずつ試していけば当たるだろうとのこと。000から999まで一つ一つ暗証番号チェックしてきました。
800台位まで行った時に…
「これ暗証番号なんじゃなくて、ロックのボタンがおかしいんじゃないの?」
に気づきました。
案の定、全ての番号をやってみても開きません。

そして最終手段であるハサミを使って鍵穴を回す、をやってみても
スーツケースは開きません。
メンバーは泣きそうになってます。
そこで私がピン!!!とひらめいたんです。

もしかしたら暗証番号が掛かったのではなくて、
暗証番号は初期設定のままなんだけども、
ボタンが何かの弾みでおかしくなっちゃってしまったんじゃないの??
と閃いたわけです!!
まさにコナンくんばりの名推理です!

初期設定の000にセットして、ハサミで鍵穴を回すと…
かちっと開いたんです!
これも思い込みの1つだなぁって大爆笑しました。

暗証番号式なので「暗証番号がかかってしまって番号がわからない」という
思い込みに全員とらわれてしまって、
000から試すと言う方法をしてみてたが…
この思い込みに気づくまで800位まで試して900回近くボタンを押して
ようやくそこで気づきました。

思い込みってこんなところにもかかるんだなぁと。
みんなで大爆笑したとともに、スーツケースを壊さなくてもよかった!と。
みんなで拍手で盛り上がりました。

いろんなことがあった社員旅行ですが、
みんな風邪も引かず、怪我もせず、何か事故や事件にも合わず、
楽しく満喫して帰ってきました。
今日からまた年末まで研修三昧!
また気持ちを新たに頑張りたいと思います。

ロジカルシンキングのポイント

先日、ある企業様での女性の方々へのステップアップ研修の最終回でした。
この研修は過去キャリアデザイン研修を受けた方々で
有志の方々の研修です。
その有志の方々に、今後さらにキャリアアップしていくために
必要な様々なスキルを習得して頂くものです。

もちろんその内容は、男性にも実施している内容で
簡単に言うと、管理職養成研修のような、
管理職候補の方々に向けた内容になっています。

最終回では、ロジカルシンキングのワークや
リーダーシップワークに取り組んで頂きました。
皆さん、すごく優秀で、
ものすごく真剣に取り組んで頂きました。

ロジカルシンキングが苦手、という方も多いですが
これはスキルなので、やり方さえ習得すれば
結構すんなり出来るようになります。

ロジカルシンキングが苦手な方に「ポイントを教えてください」と
言われることが多いので、ちょっとご紹介しますね。
ちなみに…皆様よくご存じのように、私は感情が分かりやすい性格ですから
元来はかなり感情型人間です。
しかし仕事柄、ロジカルシンキングをものすごく使いますので
論理的思考は実はとっても得意になりました。(元々は苦手でした)

1.普段の会話での「言葉の置き換え」をトレーニングする
抽象的な言葉をより具体的な言葉で説明する。
具体的な言葉を、違う言葉で言い換える。
という風に語彙力を高めることで、論理的思考は一段と上がります。

2.相手の話を頭の中で、図でとらえる
特にこれは商談時によくするのですが、
頭の中にホワイトボードを置いているイメージで
そこに単語をどんどん埋めていって、
大きな図として商談を整理すること。
これを商談しながら頭の中でしています。

最初は難しいので、ノートに書きながら、をしていましたが
慣れると、頭の中で描けるようになるので
的確な質問、的確な言葉の言い換え=共感、がスムーズに出来るようになります。
また頭の中で図を描いていることにより、
ジェスチャーが大きく、多くなるので、
相手にもより伝えやすくなります。

3.自分の経験を、第3者視点で振り返る
自分の経験を自分の視点で振り返るだけではなく
お客様の立場から、
上司の立場から
メンバーの立場から
という風に様々な方向から第3者視点で振り返るんです。

すると結構冷静に自分を見ることが出来るし
物事にはいろんな見方や感じ方があることを痛感します。

ロジカルシンキングはスキルですから、
とにかく多く実践して慣れていくこと。
是非うまくこのポイントを活用してみてください。

次回のメルマガ 12/3 ですが、
弊社恒例の社員旅行につき、お休みさせて頂きます。
皆様、12/6にお会いしましょう!
(社員旅行のオモロイ!!ネタを作ってきます!)

小さな楽しさを面白がる

土曜日に…
姪っ子、姉、娘、母の女5人で、京都の宇治平等院の
ライトアップを観に行ってきました。
お昼過ぎぐらいから出かけて、まずは宇治の街を食べ歩き、
お抹茶だったり、お茶菓子だったり、パンだったり…を満喫した後、
期間限定の平等院のライトアップに行ってきました。

大河ドラマの影響もあってか、日本人もとっても多く、
またいつものように外国の方々もとっても多く…
少し混雑はしていましたが、楽しい土曜日を過ごしました。

月曜日から金曜日まで出張三昧。
毎日終日研修で、正直少し疲れているからゆっくりしたい!
という気持ちもありましたが、
疲れは楽しさで癒す!!ということで
土曜日は満喫した休日を過ごしました。

いつもこのメルマガでもお伝えをしていますが、
「楽しむ」がとっても大事だと思っています。
仕事もプライベートも、自ら「自分の楽しさを創る」がとっても大事で
ある意味、私の生き方だなぁと思います。
先日の研修後のアンケートでも…
「私のエネルギーの素を知りたい」といった質問をいただきました。

私のミッションステイトメントは「ワクワクおもろく生きる!」です。
自分自身も毎日ワクワク夢中になり、
何が起こっても「おもろいやん!」と笑顔で楽しむこと、
そしてそのエネルギーで周囲も「おもろいやん!」になることです。

社内でもメンバーによく言っているし、子供にも言ってるんですが、
「頑張るよりも楽しめ」です。
頑張るよりも楽しむ方が、より難しいんですが、
「楽しい」と「楽しむ」は全然違います。
自分から飛び込んで主体的になることで「楽しむ」ことが出来ます。

プライベートを主体的に楽しむ、というのはイメージが付きやすいと思います。
仕事になると…なかなかイメージが難しいと思う方もいらっしゃるのではないかな?
と思います。
仕事こそ!みずから楽しむ!が本当に大事です。
そのために必要なことは…
ほんの少しでも面白がること、だと思います。

新人時代のころ、まだまだ昭和的雰囲気の残る社会で
ザ・昭和の会社で「営業=飛び込みとテレアポ」みたいな感じも往々にあり
私も毎日、飛び込みもテレアポもしてました。

飛び込んだ先で塩を投げられる、ってことも数回あったんですが
5回目くらいから、一粒も当たらない!ってスキルを身に着けたんです(笑)
このスキル、今では全く役に立たないスキルになりましたが…
初対面の人に、いくら飛び込み営業が嫌いでも
塩投げるって面白い人やなあと思えるようになりました。
まぁ、これは極端な例ですが…
こんな風に「面白いよな」って思うことを見つけていくことが
仕事を楽しむ、ということだと思います。

お客様にお役に立ててる
喜んでくれた
ありがとうを言ってもらえた
名前を覚えてくれていた
座って話を聞いてくれた
そんな小さな楽しさは毎日の仕事の中で在り溢れています。
今日も小さな楽しさを見つけ、それを面白がる、
そんな1日にしていきましょう。

学びたい意欲は人を幸せにする

今週、東西毎日移動の山口です。
月曜日から、三宮⇒横浜⇒三宮⇒東京⇒三宮と
毎日東へ西へ往復しています。
三宮なので家に帰ることも出来るんですが、
さすがに終日研修毎日なので、三宮でホテルを取って
今日5日ぶりに家に帰ります。
娘に会えるのが楽しみ、はもちろんですが…
愛猫に無性に会いたい、をひしひしと感じながらメルマガを書いています(笑)

さて、先週の研修で、有志の研修がありました。
有志ですから、ものすごく学びたい意欲、習得しようとする意識が高いんです。
研修後のアンケートで私への個別質問を頂いていて
頂いた質問には、個別に返信させて頂いております。
この質問の数がすごい。
ほぼ半数の方が色んな質問を下さいます。

質問の返信に、2時間程度掛かるのですが、
私はこれが毎年毎年、本当に嬉しいです。
毎回アンケートを頂いて、PCの前でニヤニヤ笑ってます。
学びたい人ってそれだけで素敵だと思うし
全力で応援してあげたくなる。

新入社員研修でも必ず伝えますが…
管理職に育成責任があるのと同様に
教わる側には質問責任があります。
教わったことを、自分で深く理解しなおし、
そしてそこから質問して更に深く学ぶ。
この責任が教わる側にあるんです。

今回はその質問から1つご紹介します。
年上、キャリアが自分よりも長い方を巻き込んで
自分がリーダーシップを発揮していかなくてはいけない
その場合にはどうしたらいいですか?という質問です。

まず年上の方とのコミュニケーションは敬意を表しつつ、
が必要ですので、相談する、というスタイルが主流になります。
しかし言わなければならない点は言わなければいけないので、
そこで効果的なのがDESC法という話法です。
これは相手の権利や心情を損なうことなく、でも自分の意見を伝えるスキルになります。

・D(事実を描写する)⇒感情的にならずに事実のみを客観的に具体的に伝える
 例/本日午前中までにお願いしていた仕事がまだ頂いていないのですが…

・E(気持ちを言語化し表現する)⇒出来る限りポジティブな感情を伝える
 例/他の案件もある中で、とてもタイトなスケジュールでお願いしていて
 大変申し訳ございませんが、●●さんが引き受けてくださったので、
 とっても助かっております。

・S(具体的な要求をする)⇒具体的に、数字で表現するのがベスト。
 例/この仕事は明日午前中には課長に提出しなければいけませんので、
 本日の15時までに仕上げて頂きたいのですが、お願いできますか?

・C(相手に選択させる)⇒選択後、こちらの言動を示す
 例/YESの場合(15時までに仕事を仕上げるのに了承した場合、こちらの言動を示す)
 ありがとうございます。本当に助かります。もしかなりタイトであれば、
 私も一緒にしますので、他の案件でもこの案件でも私に手伝えることはありますか?
 例/NOの場合(15時までに仕事を仕上げる、を断った場合、なぜか?理由を伝える)
 今、他の案件もありお忙しいことは十分理解しておりますが、
 この件も●●会議でどうしても必要なんです。
 15時までに出来るように、私もその仕事優先で動きますので、何とかお願いできますか?

DESC法は、コミュニケーションの1つのスキルですが、
年配の方へも、年下の方へも非常によく使うスキルになります。
DESCの中でDSは普段からよく使っているかと思いますが、
最も大切なのはEです。

感情は言語ではなく姿勢や態度に出てしまうから、ですが、
大切なのは冷静に配慮しながら「言語」で伝えること、です。

頂いた質問に返信しながら、
学びたい意欲って素晴らしいな、いいよね、
を感じている山口です。

平等主義から公平主義へ。

先週1週間も研修三昧の山口。
先週とある会社で研修をさせて頂いた、女性営業パーソンの研修。
宿泊研修でしたので、懇親会がありました。
その懇親会の席に社長がお越しくださって、
女性社員一人ひとりの話をたくさんたくさん席を回りながら聞いていらっしゃいました。
これを見て・・・すごく幸せな会社だなぁと思ったんです。

というのも大きな企業になればなるほど、
社長の顔は写真でしか見たことがない、
社長と話したことがないという方も多いかと思います。

管理職層になれば、会議などで社長に直接話す機会はあるかもしれませんが、
人数が多くなればなるほど、社長や役員の存在は遠い存在です。
それが懇親会で直に話をし、自分の話を聞いてくれる。
もちろん言った話が全て通るわけでは無いですが、
それでもその機会があるのはとっても幸せなことだなと、見ていて感じました。

その席で社長が仰っていたことなんですが、「平等よりも公平」。
これまでの日本の人事評価制度や福利厚生制度、いろんな制度が
平等であることを中心に作られていたと思います。
例えば、この制度は使える人もいれば、使えない人がいる…
だったらだったらダメだよね、という感じに
前提条件として全員平等に分配する、が多かったと思うんですが、
これからは公平だと仰っていました。

平等と公平とは実は似ているようで、全然違います。
当然、機会は公平に皆に与えられるんですが、
それを使うか使わないか?手を挙げるか挙げないか?は本人次第です。
もっと学びたい、もっとこうしたいと意欲があり、
そこに努力をし、そしてスキルがついてきている社員には
多くの恩恵が与えられます。
ところが、そうではない人には、その恩恵は回ってこないんですね。

自分らしく頑張れば頑張るほど会社に貢献もできるし、
自分らしく輝くことができる。
一方そうではない人にはそうではないというもの。

実は弊社も数年前に人事評価制度を一新致しました。
それまではどちらかと言うと平等だったんです。
例えば評価についてもスキルの上達や達成率といったもので、評価をしていました。
少し細かく言うと、例えば営業では目標数字の達成です。
この数字の達成について、実は全然中身が違ったりします。

顧客の拡販ばかりをして新規を全くしないと営業。
これって会社にとってみたらあまり貢献度は高くないし、スキルも停滞するんです。
しかし、見た目の数字は大きくなります。
新規営業と比べると、その努力やプロセスの工程、そして難易度が全く違います。

顧客の創造。
新規活動は非常に貢献度が高い。
でも新規でいきなり大きな数字が出るのは難しい。
見た目の数字は違っても、その中身や貢献度は全然違うわけです。

数年前の人事評価制度改定でその中身を細かく見ていき、
新規活動だったり、会社への貢献度が高い人を、より評価するものに変えました。

他にも弊社の人事制度では、子育てや介護などによって働き方に制限がある方にも
いろんな制度を設けています。
例えばこの子育てについても最大小学校6年生まで、
更に希望すれば高校3年生(子供が18歳になるまで)時短勤務も取れるようにしています。
女性だけではなく男女ともです。

ただもちろん時短制度を取ることによって、その分給与が減ります。
どのような働き方をするかによっては、私は個人の自由だと思っているし、
たくさん働きたい、たくさんキャリアを積みたいと言う時期もあれば、
一旦今は家庭や子育てに専念したい、その分仕事をセーブしたいと言う働き方も
あると思います。

なのでそれを選ぶか選ばないかは個人次第。
そしてその分、当然給与は違います。

従来の平等主義から公平主義へ。
もう少しこの、公平な制度というのを強化していくために、
あと2~3年後を見据えて、今後どのような制度やどのような体制が良いのか?
勉強しながら進んでいきたいと思います。

追伸。
日曜日に姪っ子に誘われて、娘と私の母も一緒に
泉南のアスレチックパークに行って
バーベキューをした後、地上13メートルでアスレチックをしてきました。
娘はチキンなので、3m止まりでしたが…(笑)
90分があっという間に感じられるほど、たくさんたくさん全身を使って遊びました。
なので若干筋肉痛の今日ですが、ものすごくリフレッシュして
新たな鋭気を養いました!
今日から1週間研修三昧!また頑張りたいと思います。

超戦力の女性営業パーソン!

出張からの帰り、夜に御堂筋を車で通るんですが、
御堂筋のライトアップを見ると、
冬が近づいてきたなぁと感じる今日この頃です。

秋らしい日もあれば、もう冬じゃない?と思う位寒い日もあって、
寒暖差が激しい今日この頃、皆さん体調など崩していませんか?

私は毎日元気に!いろんなところで研修をさせていただいております。
先日とある会社で女性の社員の方々へのキャリア研修(宿泊研修)を実施させていただきました。
宿泊研修の醍醐味、懇親会でも個別に色んな方とお話させて頂き
楽しい2日間を過ごさせて頂きました。
この会社様は8年ほど前から各階層別研修などを実施させていただいており、
参加者の約半分近くが過去何らかの研修でお会いした方々でした。
皆さんとっても成長されていて、お顔付きが凛々しくなっていて、
それを見るだけで嬉しくなった山口です。

さて、今回の研修は営業を中心とした女性社員の方々でしたので、
プログラムの1つに営業研修がありました。
よく営業研修でお伝えするんですが、
営業で1番大事なのはヒアリングです。

課題解決型営業でなければ顧客満足を得ることもできないし、
当然単価も高くならない、長期的な取引もできません。
ですから説明をする、説得をするスタイルではなく、
お客様の課題を解決するスタイルの営業でなければいけないわけです。

これ、ヒアリング営業と言われるものなんですが、
当然ベースとなるのは傾聴力です。
傾聴するために最も必要なのは共感をすることですね。

このメルマガで何度もお伝えをしているんですが、
女性脳は共感。男性脳は課題解決脳。
遺伝子学的に女性は女性脳になる、男性は男性脳になるのではなく、
それぞれの思い込みから、女性は女性脳になる人が多く、男性は男性脳になる人が多い
というのも何度かお伝えさせていただいてるかと思います。

一般的に女性の方が男性よりもはるかに共感能力が高く、傾聴力が高いんですね。
管理職研修などでもお伝えしていますが、
管理職に必須なスキル、コーチングスキルは傾聴力がベースとなりますので、
今の、そしてこれからの管理職に、女性もとっても向いています。

そして管理職だけではなく、営業としても女性はとっても向いているし、
とっても優秀なんですね。
今回限られた時間の中での研修で、いろんなプログラムを組み込んでいたので、
この営業力強化にかける時間は約1時間少し。
1時間ちょっとでどこまでできるかな?と思いながらの研修でしたが、
なんとほぼすべての方がパーフェクトに近いまでの
ヒアリング営業スキルを取得することが出来ていました。

これ、実は男性がやると…平均1日もしくは2日間かかってトレーニングして
おそらくその半分程度しかできないというのが一般的です。
これは私の感覚値ですが、男性が全くできないということではなく
トレーニングをしてもできるようになっていくスキルなんですけれども、
女性はもともと共感をする力がとっても高いので、
1番難解な障壁となる「共感をする」がもう最初からできている状態なんですね。
ですから少しそこに、質問スキルを加えるだけで出来るようになっていくんです。

オブザーバーとして見ていらっしゃった、
営業の本部長や他の部長の方々も…
「女性社員!!優秀だよね!!男性よりもはるかに優秀だよ。強力な戦力だ!!」
と言うふうにとっても喜んでいらっしゃいました。

この会社様、8年前からいろんな研修をさせていただいております。
8年前は、まだまだ女性の社員が少なく、
特に女性の営業がいない状態からスタートでした。
業界的にも女性の営業が少ない業界だったので、
本当に女性に営業できるのか?というような不安もあったようですが、
この8年間で大きくそれは変わっています。

実際に今の女性社員の営業の方々が既にもう実績を出されており、
「女性の営業ってほんと優秀だよね」のスタンスが出来上がってきたように思います。
当たり前のように、今の時代、男性女性と性別を区別する時代ではありません。
性別ではなく、各個人それぞれの特性などよって
向き不向きは多少あるかと思いますが、
一昔前の「営業は男性だよね」という概念はもう既にないと思います。

彼女たちのとっても優秀な営業ロールプレイングを見ていて、
私自身も本当に嬉しくなりました。
これからも、営業だけれはなく、いろんな場面で活躍していって欲しいなぁと
最大級のエールを送った2日間でした。

受験勉強、終了で思うこと

先週、娘の中学入試のプレテストが終わりました。
そしてその後、学校で進路に向けての懇談も行っていただきました。

中学入試が大変なので、上に中高がついている小学校に行っています。
ですので、中学入試といっても…
外部の中学校を受けるのではなく、
そのままエスカレーターで併設中学校に行くことになるんですが、
併設している中学校が2つあり、
そのどちらに行くかは成績によって決まります。

1つは国公立大学を中心とした難関校を目指している進学中高。
学校内の成績、五木模試テストの成績、プレテストの成績で
基準点以上で内定がもらえます。

もう一つは国公立に進学する人もいるんですが、
多くは私立の大学に行く(指定校推薦が多い)中高です。
こちらについては、よっぽどのことがない限り
希望すれば内定がもらえます。

私としては将来のことも考え、
国公立大学に多く行っている進学中学校のほうに進学してほしいと思って、
小学校4年生の後半からその対策として塾にも行っているし、
娘にもそっちの中学校のほうがいいよ、と水を向けていました。

娘もその中学校内定に向けて、勉強は頑張っていたんですが…
どうも勉強はとっても嫌いなようです。
一応塾には行ってるんですが、全然焦ってないし、
がむしゃらにしている感じもない。

親としては腹立たしいなぁと思いつつも、
自分で考えて出来るように。。。
中学校の方を見に連れて行ったり、いろんな話をしたりしてきました。

そしてテストの結果…散々たるものでした。
そこで娘と先週1度話し合いを持ちました。

学校からの内定は進学校のほうはもらえなかったけど、
これからまた1月の本番試験まで、もう一度気を入れ直して、頑張って、
チャレンジをする手もあるよ。
もしくは、もうここで受験勉強やめて、もう一つの中学校に行く方法もあるよ。
どうする??どうしたい??と本人に聞きました。

本人もテストの結果が散々だったので、
その結果を目の当たりにして落ち込んでいました。
(手ごたえがかなり悪かったので、結果は分かってたんですが、
いざその結果を目にして、さすがにショックのようでした。)
たった10秒位!!!
たった10秒位、ちゅんと落ち込んでいたんですが、
10秒後には笑顔になって、
「こっちの中学校にする。もう受験勉強はやらない!」と返事が返ってきました。
やっぱり!!予想通りです。

もう一度私は、大学受験のことだったり、
その学校のことをいろいろ話をしたんですけれども
娘は頑として聞きません。

残りの小学校生活を受験勉強じゃなく、イベントもいっぱいあるし、
思いっきり楽しみたい。
こっちの中学校に行っても、学校の勉強ちゃんとやってたら、
指定校推薦でいろんな私立の大学にも行けるし、
国公立大学に別に行きたいって今思ってるわけでもないから
それはその時、また行きたいと思ったら頑張る。
と言う返事が返ってきました。

その話を懇談で先生にもお伝えすると、
「●●さんっぽいですね。立ち直りが早いのは素晴らしいんですよ。
しっかり切り替えられて。
どちらの中学を選んでもきっと彼女なら自分で道を作っていきますよ。」と。

プレテストが終わって1週間。
久しぶりに塾もない、受験勉強もない土日を迎えました。
まぁとっても楽しそうなこと!!終始ずっと笑顔です。

今までは塾の時間に追われたり、塾の宿題に追われたり…だったんですが、
心おきなく気の向くまま昼寝ができる!1日中絵を描く!と満喫しております。

切り替えが早い。
何事にもポジティブ思考。
は娘の長所なんですが、親としては、もうちょい頑張れよ、とか
ここまでせっかく頑張ったのに、、、という気持ちがあるわけです。

そこで再度この土日に、もう一度話をしてみました。
今まで2年間塾も通って、受験勉強してきたのに
この2年もったいなくない??と聞くと、
「ママ。勉強するのに無駄な事はないんだよ。
きっとどっかで役に立つよ。いい経験したわー。」と答えが返ってきました。

娘の人生なので、親としては、
娘がなるべく自分の希望するところに行けるように(出来るように)
環境を整えたり話をしていくしかありません。
やるのは本人なので、本人の意思が大事になります。

なので今まで私は、無理矢理何かをさせるのではなく、
本人の意思を大事にして、いろんな選択を自分で出来るように、としてきたんですが
そのおかげがあってか、中学進路も自分で決めることもできたし、
切り替えも自分でうまく出来てると思います。
まぁその辺は良かったなぁと思う半面、
ここまで来て途中で諦めるのか??
もうちょっと本気出せよ、と思うところでもあります。

娘曰く、
いつもいつも全力投球するんじゃなく、
普段は6割位の力で、ここって時に8割出す、らしいです。
ここぞ!ってときには120パーじゃないのか?と思うんですが、
そこは令和世代なんでしょうね。
100%出したら疲れるやん、しんどいやん、
次の日30%になってしまう!!と返ってきます。
なので、今回も普段は6割、ここぞは8割で受験勉強したようです。

私は普段100%、ここぞは120%やろ!!と思うんですが…
いつになったら、100%出るねん、と…
普段6割で、本番100%出るわけないやん。
これでいいのか??大丈夫か??と少し納得のいかない母です。

視座を高める

先日、毎年研修をさせていただいている企業様にて、
女性社員の方々のステップアップ研修を行いました。
このステップアップ研修は、過去女性活躍推進施策として、
キャリアデザイン研修を受講された方々で、
かつ希望された方々が対象になります。
ご自身で希望して研修を受けられているので、
皆さんとっても前向きだし、とっても意欲的だし
とっても学ぼうとする姿勢がすごく感じられました。

ディスカッションにおいても、時間ギリギリまで深めていったり、
いろんな方向性で考えたりという場面が随所に見られて、
私もとっても嬉しくなりました。

今回の研修の1つのゴールは「視座を高める」ことです。
この視座を高めるっていうのは、実はすごく難しいことだなぁ…、と。
私自身も振り返りながら研修をしていました。

どうしてもその時その時の役割や状況があって、
自分の立場で、見えている中で、課題解決を図ろうとしていくんですが。。。

私も昔上司に報告したところ…
「それで足りるの?」
「それだけでいいの?」って
よく言われたことを思い出しました。

上司の視点から見ると、
1つの事象の奥にある課題というのはたくさんあって、
当時の私には見えていない課題がたくさんあるんです。

例えば…
今回Aの事象だけなんだけれども、それってBにも関係するかも…だったり
こういう状態だったらCって今どうなってんの?ってことです。
これは広い視野を持つこと、物事の本質を極める、両方のスキルが必要になります。

今回の研修では、例題を踏まえて考えていただくプログラムを実施しました。
皆さん最初はなかなか難しい…と悩んでいらっしゃいました。
やっぱり自分だったらこれしか出てこない、と沈黙する場面もありましたが
その時にこんな提議をしてくださった方がいます。

これって課長ってどうするんでしょうね?
うちの課長だったらこういうこと言わないかなぁ?
同じようなことがあったときに課長にここも追加して見といて!
って言われました。

すると、確かに!っていっぱい色んな意見が出てきます。
ナイス提議です!!
もしこれが課長だったらどうするだろう?
部長だったらどうするだろう?
という視点を持つことが視座を高める近道になります。

皆さん今回例題を通じて…
自分自身が直面している事象において、
その時見えていなかった課題が、1つ視座を高めることで
より多くの課題が多くあることに気づいていきます。

これが物事の本質を極めるということなんですね。
今回の研修、皆さんとっても意欲的なので、
私自身も「もう終了?」と言う位
あっという間に時間が過ぎた研修でした。
次回の研修が楽しみです!