人間、「慣れ」って怖い。

昨日 、娘の学校のPTA行事のための準備や打ち合わせに行っていました。
またまた、今年は2回目のPTA学級委員になってしまって・・・。
前回は1年生の時にさせて頂いていて、もうないだろうな、と思っていたら…
今年またなってしまいました(笑)

うちの学校では伝統行事で、秋の日曜参観の後、午後に
PTA主催のドッジボール大会があります。
PTA主催ですので、運営から準備までを全てPTAで行います。

1年生の時は入学したてなので、何でも目新しくてPTAをするのが
ちょっと楽しかったんですが、今年は・・・
正直仕事もめちゃくちゃ忙しいし、もう結構知ってることだらけだし
面倒くさいな、と思っていたんです。

で、昨日出た打ち合わせ準備についても、
コロナで4年ぶりの開催とは言え・・・
前に1回やってるから流れもやることも知っている。
でも1~4年生の方にとっては初めてのことなので
(ということはほとんどの親御さんが知らない、初めてなわけです)
かなり丁寧に説明するところから始まったんです。

1~4年生の親御さんから、いろんな質問が出てくるんですが…
私としては知ってる内容ばかりなので、心の中で
「知ってることやん。。。早く終わらんかなーーー」とつぶやいておりました。。。

そしたら、同じ5年生の親御さんが、横でものすごく熱心にメモを取っていらっしゃる。
名簿を見たら同じクラスの親御さん。
「久しぶりですもんね~」って声を掛けたら
「うちは今年転入してきたんで、初めてなんです!!」と。

そこからその親御さんと色々話をしながら準備をしていました。
「前は公立だったんで、もう本当に色々恵まれてて、有難いです」と
そのお母さんが仰っていて。

転入してきて一番びっくりしたのが、先生の多さ。
この1年間で直接関わる先生の数が27人もいるんですよ!
最初にもらった学年だよりで、あまりにも先生が多くて
思わず数えてしまいました!!と。

大阪市内の小学校ですので、今急激な少子化に伴い
いくつもの小学校が統合していき、
なんと駅で言うと2駅分も遠い小学校に歩いて通っていたとのこと。

そして先生不足もあって、1学年で直接関わるのは6‐7人程度。
それがうちの学校だと27人もいて、いろんな目で子供たちも見てくれていて
本当に安心です!と。

他にもいろいろ質問攻めに・・・。
転入生のお母さん「担任の○○先生、ものすごくいい先生なんですけど、他の先生も同じような感じですか??」
私「すごくいい先生だと思います。でもこれまでの先生も同じくらいいい先生ですよ。」
転入生のお母さん「ええ!!ものすごいレベル高いですね!!安心です!」

転入生のお母さん「なんか親同士も仲良さそうですけど??」
私「そうですね。めちゃくちゃ行事多いし、幼稚園から一緒のお母さんも多いので、結構みんな知ってます(笑)」

転入生のお母さん「休みの日は子供たちは、遊んだりはしてます??」
私「してますよー。でもみんな家がバラバラで電車なので、親も一緒にって機会や送り迎えするので
なので、親同士も仲良くなってます。」

転入生のお母さん「給食がすごく美味しいって息子がいつも言ってるんです!!」
私「そうですねー。それはうちの娘も言ってます。お楽しみ給食とかもあるんで、喜んでますよ!」
転入生のお母さん「楽しみ給食って何ですか??」
私「たまに、ビュッフェとか、自分で作るハンバーガーとか手巻き寿司とか、あるんですよ。」

もう5年生になり、私にとっては「当たり前」になっていることが
かなり有難いことなんだと気づいた1日でした。
色々転入生のお母さんとお話して、
学校生活、勉強、進路など何から何まで学校と先生にお任せして
私は全く心配したり、気をもんだりしていなかったんですが
これってすごく恵まれているなと。

1年生の時には、何でもかんでも新鮮で、有難い!って思っていたはずなのに
もうすっかり慣れてしまって。
ましてやコロナで少し行事が縮小されたら、前は良かったのに、と思ってしまっていました。
人間、慣れって怖いですね(笑)
改めて、今あるものに感謝しないと、と気づいた1日でした。

女王蜂症候群

気が付けば…もう11月。
今年も残りあと2か月になりました。
大阪では38年ぶりの阪神優勝に沸いた昨日でした。
(私は野球はあまり…なので何もしてませんが…)
寝不足の人が多い関西地方ではないかな、と思います。

先日実施させて頂いた企業様での女性向けマイキャリアデザイン研修
実施後にこんな質問を頂きました。
とっても鋭い視点でしたので、今日はその共有を。

男性中心の社会で少しずつ女性の社会進出が進んでいるかと思います。
その影響もあり女王蜂症候群(クインビーシンドローム)に関して
その内容や解決案を教えてください、という質問を頂きました。

ほとんどの会社で、残念ですが女王蜂症候群(クインビーシンドローム)はあります。
(以前よりは少なくはなっていると思いますし、もちろんない会社もあると思います。)
昔は今ほど女性活躍推進も働き方改革もない中で
ものすごく頑張って道を切り開いていた女性の方々が、
ふと今の女性たちを見て、「甘いわよ」とつぶしてしまいがち…で、
大なり小なり多くの企業であると思います。

また、最近では、男性にも女王蜂症候群(クインビーシンドローム)がありますので
女性だけではなく男性でも起こりうるもの、と捉えています。

女王蜂症候群の具体的な内容としては…
残業有りきでの働き方を押し付ける⇒残業出来なければ管理職になれない
生理休暇を認めない⇒自分たちの時代では使えなかったから
自分も頑張ってるのに、Aさんは女性だから管理職になれたんだ⇒男性社員からの嫉妬、妬みなど

実は恥ずかしながら、私も10数年前はこの考え・傾向にどっぷり浸かってました。。。
私自身も男性中心社会の中で育ってきたので、
新入社員の時から「男性に負けないように」をものすごく意識していたと思います。
「男性の10倍の成果を出して、ようやく女性は認められる」と
昔の上司に言われたのも、違和感もなく
「社会ってそうだよね。だって男性社会だもん」と思ってました。

そこから有難いことに、良い上司に恵まれたおかげで
男性と同じことをして張り合うだけではなく、女性らしさを発揮しつつ
でも成果は男性以上に、と少し肩の力が抜けた気がしますが
それでも男性以上に、と気負っていました。

そして自分が管理職になると、
女王蜂症候群丸出しになっていきました。
いつでも残業出来ないと、責任が取れない。
責任が取れないと、管理職になれないよね、と。

私の時代では、有休は権利ではなかったので…
風邪などの時に仕方なくとるもの、であり
そもそも簡単に有休って言えなかった背景もあり…
有休取る人は…みたいなオーラ丸出しだったと思います。

若いメンバーを、だからと言って潰しはしなかったと思いたいですが…
「山口さんみたいになれないし、なりたくない」を
よく言われていたので、潰していたのかもしれないと
反省する最近です。

では、この女王蜂症候群、どうしたらなくなるのか??
やっぱり・・・根本論ですが・・・
アンコンシャスバイアス、そして自己認識、セルフモチベートに尽きると思います。

これが当然だ、こうして然るべきだ、こうでなければならない、
という固定概念を外し、自分のバイアスを取っ払うしかないですね。

また、もちろん人間ですから「自分はこれだけやったのに、、、(損した)」
「もっと認めてほしいのに、なぜAさんの方が?」
という嫉妬や妬みは少なからずあります。

しかし大切なのは、自己認識を深め認めていくことです。
認めたうえで、でも表に出ないようにするには、どうコントロールしていくのか?
をスキルとして学んでいくことが必要です。

私自身痛感してますが、我々は生き物ですから
感情で動きやすいんです。
ついついイラっとしてしまうし、ついついそれが出てしまっている。
当然腹も立つし、ええ??と疑ってしまうこともある。
でもそれをどこまで客観視し、そしてコントロールしていくのかってことが
相手にとっても自分にとっても大事だよね、と思います。
そしてやはり人生は、日々楽しい修行だと思うわけです。

4年ぶりの海外社員旅行

4泊5日にてコロナ明け久しぶり(4年ぶり!!!)の
海外社員旅行で韓国に行ってきました。
4泊5日って長っ!!と思われると思うんですが…
何せ今、燃油サーチャージが高くて…。
2泊3日とかで帰ってくるのがもったいなく思っちゃうんです(笑)
元来、貧乏性なので…。

今回の韓国社員旅行では、全日全員行動で、朝から夜までずっと一緒にいた感じです。
今日のメルマガは…完全旅報告になると思います(笑)!
多分あまり学びはなく…単純に私の楽しかった話で終始すると思いますが
ご了承ください。

1日目は移動して、ホテルに到着後、早速明洞に繰り出し物見チェック!
そして夕食はカンチャンケジャン(醤油漬けした渡り蟹)やチヂミ。
このカンチャンケジャンがめちゃくちゃ美味しくて早速無言になりました。

2日目は、景福宮を全員チョゴリや韓服で巡りました。
王宮での彫刻やその意味を勉強したり、
位ごとの石があって、身分制度が厳格にあったことを知ったり。
そしてランチはプデチゲを食し、実弾射撃場に行き、
その後は娘とお買い物三昧。
サンリオグッズが日本以上に多く種類があって、娘は大興奮してました。
そして美容大国だけあって、これもすごいお店の数と商品の数!
行く前から目を付けていた商品を大量にGETしました(笑)!
夜は定番焼肉で社員の息子さんのお誕生日会!

3日目は、韓国時代劇ドラマの撮影パーク(日本で言う太秦映画村みたいな感じ)の
大長仁パークへ。
何かの撮影しているところを見たり、実際に撮影してた場所を同じように写真撮ったり。
ガイドさんにめちゃくちゃ歴史を教えてもらいました!
その後は世界遺産でもある水原城壁と水原行宮へ行き
全員で韓国弓を体験してきました。
ランチはサムギョプサル、夜は屋台メシ!

4日目は、38度線DMZへ。
今回一番行きたかった場所です。
今まで知らなかった南北問題もかなり勉強になりました。
そしてその後はNANTAを観に行き、夜は東大門で最後のお買い物。
ランチは冷麺、夜は海鮮鍋!

5日目は、最終日。
ゆっくり荷造りして、韓国最後のランチはクッパを食し
一路空港へ。
で、最後のアクシデントがホテルから空港へ向かうバスで
スーツケースが2つ(メンバーのもの)忘れられてしまっていて(多分道に…)
無事に遅れて空港まで持ってきてくれたけど
最初はえええ!!!!と騒然となりました。

今回12~3年ぶりに韓国に行きましたが、
ものすごく変わっていてビックリしました。
とにかく活気があって、ものすごく発展していて。
色んな指標で日本は韓国に抜かれたってありますが
ソウルにおいては、完全に抜かれていると感じました。
(ツアーの添乗員さん曰く、田舎はまだまだ日本ほどでは…と言ってましたが。)

12~3年前は、なんか日本よりも少し遅れていて(洋服とかコスメも)
免税店でとにかく安いから、って買ってた覚えがあるんですが
今回は免税店は行ってません。
街で日本にはないもの、日本製品よりも良いコスメがいっぱいあり過ぎるんです。

ただ、その一方で、夜11時過ぎに大きなビルからどんどん出てくる子供たちを見ました。
(ビル前には長蛇のお迎えの車の列)
そう、塾のお迎えです。
添乗員さん曰く、日本よりもさらに格差社会、少子化社会が広がっていて
ものすごい学歴主義なので、今の子供たちは大変よーって言ってました。
確かに、日本もですが、韓国も若者の自殺率が高くて社会問題になってますね。

またこれまで5~6回韓国に行ってますが、
初めて韓国の歴史(朝鮮王国)や南北問題について学ぶことが出来て
歴史大好き人間としては、最高に楽しい旅になりました。
毎日朝から夜までめいっぱい歩いて遊んで、食べてを満喫し、
さらにエネルギー満タンで帰ってきました。
よく働き、さらによく遊び、を今後も実践していきます!!

メンバーとの距離感

先日、ある企業様にて女性部下を持つ上司向けにマイキャリアデザイン研修を実施させて頂きました。

皆様とっても前向きで、いつもこの企業様での研修は私自身も楽しみで有難いことに私自身もいつも学びを頂いております。
研修実施後のアンケートでも色んな個別質問を頂きます。今回はある方からの質問についてご紹介したいと思います。


女性との距離の保ち方というのが難しく、比較的仲の良い状況は作れるのですが近すぎるとどこか一定の距離感を取りたくなるような性格の方も多いかと感じています。そのあたりの距離感の保ち方なども今後知りたいかなと感じています。

確かに!!!この距離感、結構難しいですね。
一般的には、この距離感、男女関係なく、個人の性格により距離の取り方は異なります。また一般的には東日本は距離感を遠く取り、西日本は距離感が近く取る傾向があります。


いわゆるパーソナルスペースとも連動してきますが、パーソナルスペースは性別によって異なり、男性は前から向かってくる人を警戒する傾向にあります。つまり男性のパーソナルスペースは楕円形で前方向に広く、後ろ側は狭くなっているのです。


一方で女性のパーソナルスペースは、どこかに偏って警戒している傾向はなく、円形のパーソナルスペースとなっています。また、女性は相手との信頼度に合わせてパーソナルスペースが変わるため、一般的に男性よりも女性の方が信頼関係への依存が強いと言われています。


男女ともに40歳くらいをピークにパーソナルスペースは広くなるため、年齢によってもこの距離感というのは異なります。
これを解消するには、1on1でのコーチングを主とした対話を続けていくことで、信頼関係を構築していくのが最も効果的です。

私個人的には、、、ガンガン踏み込んでしまうところがあるので(笑)それが許されるな、って方には結構ガンガン踏み込んでいきます!
でもちょっと・・・って方には踏み込み過ぎないように、気を付けます。(それでも結構他の人より踏み込んでしまっていますが…)


ではこの、「いけそうかどうか」の判断をどこでするのか??ですがまずは私は自分をかなりオープンにさらけ出し、
(色んなプライベートな話をまずは自分からしてみる)その反応をみて、いけそうかどうか?を見ていることが多いです。


踏み込んで来てくれてOKだよ、って人は、相手もさらけ出してくれますしあんまり踏み込んでこないでね、って人は、聴いているだけで話そうとあまりしません。
もちろん時間と共に、その距離感も少しずつ縮まっていく人もいますが…。でも大事なことって、まずは自分の心をオープンにさらけ出すことかな、と思っています。
皆さんも是非心をオープンに、弱い部分もさらけ出してみたらこの距離感、ちょっと分かりやすくなるかもしれません。

親は子を教えられない

土曜日から約1週間姪っ子がずっと泊りにきております。
というのも、今中間テストの真っ最中。
勉強を教えてほしい、とずっと泊りに来ています。
ですので、ここ数日、毎夜高校1年生の勉強と向き合っている山口です。

姉の娘なのですが…
「ママに教えてもらったらいいんちゃうの??」
と聞くと…

前にママに教えてもらったけど、もう絶対に教えてもらいたくないらしい。
なぜか??

度々、ブチ切れられる!
「なんで??こんなこともなんで分からんの??」

姪っ子が一生懸命解いていると、横で大きなため息をつかれる
「はぁ。。。まじで??それでいいん??」

最終的に、両方イライラしてきて…お仕置きっぽくなる
「もう、スマホ没収やわ。こんなん分からんかったら没収や!!」

という流れらしい。
気持ちめちゃくちゃ分かります。
姪っ子なので、ある意味冷静に、根気強く、そして良く良く褒めながら
時には「ちょっと頭休めよか。」とブレイクタイム入れながら
教えられますが…。

私も娘に教えているときは、上記の流れをまんまやってました。
これ、親の心境で、焦ってくるし、イラつくし、失望するし。
なので、親が子に教える、なんてものは出来ない、と思ってます。
(娘の勉強は学校と塾に丸投げしてお願いしていて、私は極力ノータッチでしています)
その方が子供にとっても、分かるようになるのが楽しい、
出来るようになるのが楽しい、と勉強に対して前向きになれる。

仕事でも同じで、営業について自分がやってきたことについては
結構細かに口を出したくなる。
進捗も遅かったら、イラつくし、かなり細かく指示を出してでもやらせたくなる。
でも、これって実はあんまり良くない。

大きな方向性を示し、少し長期的なゴール設定や目標設定はするけれども
細かな進捗確認は1~2週間程度にとどめておく。
やり方、方法については、あくまでも本人の自主性を尊重し
アドバイスを求められたら、対話を通じてアドバイスをしていく。
毎日毎日「あれ、どうなった??」と聞いてはだめです。
という我慢の繰り返しだと思います。

ということで、今晩も数学と古文に向き合います(笑)

成長=管理職ではない

昨日研修をさせて頂いた女性社員向けのキャリアデザイン研修で
はっとさせられた出来事があったので共有させて頂きます。

昨日の企業様では、もう数年ずっと研修をさせて頂いております。
年々経るにつれ、女性社員の方々の意識の変化をすごく感じ
いつも嬉しく思いながら研修をさせて頂いてます。

あるディスカッションで…
「管理職になりたいか、って言われると、
正直課長とか部長とかになりたい、って気持ちはあまりないんですよね。
でもチームを作れる、とかもう少し自由に出来るよって
ことなら、チャレンジしてみたい気がするよね。」と
ある方が仰ってて、
それに対して他の方も
「それ、分かる!別に役職とかにあまり興味ないし
課長とか上の人見てるとほんと大変そうだけど…
でも中心になってチームでやっていくのは、大変だけど面白いよね。」
というご意見も。

昨今の若者は「管理職になりたくない」若者が多く
特に女性は、ワークライフバランスが取れなさそう、という理由で
管理職を目指すのは1割程度。

でもこれって管理職って言葉の一人歩き、なのでは、と
昨日聞いててはっと思ったわけです。
チームを作り、まとめて、みんなで目標達成していくことは
管理職の役割の1つです。
これについてはチャレンジしていきたい、やってみたいと思う。

でもそれが管理職とニアリーイコールだとは認識していないんだな、と感じました。
他のディスカッションでも
管理職は大変そう
別に管理職になって偉くなりたいわけじゃない
というご意見も。

私が若かった時には、とにかく上にいきたい、管理職になりたい、
と思っていました。
管理職の役割や実際にやっている仕事が何なのか
良く分かっていませんでしたが、
管理職になりたい、と思っていたんです。
時代もあり、成長=管理職という方程式が出来上がっていたんですよね。
でも今はそうではない時代です。

管理職の実際にやっていること、役割を知ってもらって
その醍醐味や面白さをもっともっと伝えていくと
きっと「管理職=仕事の幅や裁量権が広がる」ってことを
理解してもらって、チャレンジしてみたい!と思う人が増えていくのでは?
とはっと気づかされた研修でした。

やっぱり管理職にとって大事なのは、大変そうな姿ではなく
面白いよーってワクワクしている姿を見せることなんだろうな、
と思います。

変化進化の瞬間

昨日はある企業様での女性を部下に持つ上司向けキャリアデザイン研修(女性活躍推進)でした。
冒頭ですね、とっても嬉しいことがあったんです。

この企業様では、6~7年前から研修をさせて頂いてきました。
当初は女性のメンバーに対して、
もっともっと自由にキャリアを広げていこうよ!
自分で限界決めずに切り開いていこうよ!

といった内容からスタートしました。

今でも大きくその内容は変わってはいませんが
参加者の方々の意識や実施していることが大きく進化してこられているので
内容的にニュアンスや伝え方が変わってきている感じです。
で、数年前から、女性メンバーにのみこの内容って片手落ちだよね、
ということで、彼女たちを部下に持つ上司の方々にも
研修を受けて頂くことになりました。

で、今回初めて!!!
本人向けの研修に数年前に出た方が、
上司向けの研修に参加されてたんです!!!

めちゃくちゃ嬉しくって!!!
ディスカッションの際には、何度も何度も彼女のいるグループに行って
「どんな意見かなぁ・・・??」って聞き耳立てておりました(笑)

昨日の研修では、色んなディスカッションや意見アイデア出し、
をして頂いたのですが、その中でも彼女の発言が
結構グループ内で、「腑に落ちてる」んです。

例えば…
「前、本人向けの研修に出ていた時に、こう思ってたんですけど…
でも自分が管理職になると、違った視点もあって、
でも気持ちもすごくよく分かるので、こんなことを気を付けてます」
みたいな発言があると、
おおおおお!ってなるんです(笑)

これって、結構他の人も言ってるんですよ。(他の男性管理職の方々)
でも彼女が言うと、みんな納得感が増すんです。
なぜか??
・当事者であったこと
・過去本人向けの研修にも出ていて、変化してきた人であること
なので、なんかすごい納得されられちゃう(笑)

男性管理職の方々からすると…
女性男性という性差だけではなく、年齢差もあるし、もちろん個人差もありますが
「よく分からん!!」(気持ちの部分で)
というのがあるんです。

それを彼女が
「分かんないですけど…前の研修ではディスカッションでこんな話題が出てたので…
こうかもしれないですね」と
教えてくれるので、妙に納得しちゃうんです。

こんな風に、本人向けの研修に出て
「よし!!管理職を目指してみよう!!」と火がついて
実際に管理職になり、
そして女性を部下に持つ管理職向けの研修に出席する人たちが
増えてくると更にさらに理解や共感が深まっていきます。

こういう変化進化の瞬間に立ち会えることが本当に有難い!
改めて最高の仕事だと思います!

夢目的の共有

先日の管理職研修での気付きと改めて大事だなと思うことを共有したいと思います。
プログラムの中で、以下2つのことをアウトプットして頂く場面がありました。

・組織の中で、あなたが期待されている役割は何ですか?(数字以外)
・組織を通じて、あなたが実現したい夢目的は何ですか?

皆さんのアウトプットを見ていると…
スラスラーと書ける人と、悶絶している人に分かれます。
数字以外での役割については、多くの方が悶絶していました(笑)。
特に営業部門の方は、普段数字を追いかけ、達成を目指し
健闘されていらっしゃいます。
ですから、数字以外、と言われると…なんですね。

また、夢目的についても、こちらも多く方が
仕事の夢???と悶絶されていました(笑)

うんうん。難しいよね。
私も普段メンバーと接する中で、
各自、数値目標があり、行動目標があります。
日々その進捗を追い、達成するためにPDCAサイクルを実践しています。
当然普段の会話もその数値目標と行動目標に関することや
個別にそれぞれが担当している業務でのアドバイスが多いです。

なので、期待している役割や夢目的を話す時間って
日々の中では結構難しかったり、時間がなかったりしますよね。
管理職の方でも「自分への期待値」「自分の夢目的」を悶絶していますから
若い方々だと、悶絶どころか、さっぱり分からん!になる方も多いです。
理想論で言うと、こうゆうことも含めて自分で考えていけるようになってほしい、
というのが理想論ではありますが、現実的にすごく難しいなと感じます。

弊社では半年ごとに各自の目標設定と併せて
個別での評価フィードバックと、全体でのキックオフ研修を実施しています。

個別での評価フィードバックでは、
メンバーの振り返りを聴くこと以外に、私からの期待値を伝えています。
(書面にもしています)
数値目標や行動目標以外での期待値を3つそれぞれに設定して
これを期待しているよ、と伝えるようにしています。

また、全体でのキックオフ研修では、この「夢目的」について話したり
夢目的を実現させるためにどうしたらいいのか?を話したりしています。
毎回毎回、答えが出ません(笑)
深堀することも結構大変です。(笑)

この数年繰り返し何回も繰り返しやっていますが、
少しずつ変わってきている気もします。
最初は「山口さん、何言ってんだ…」みたいな感じだったものが
最近では「僕はこうしたい」だったり
「こんな風なことが出来たらもっといいと思う」といった意見も
出てくるようになりました。

もちろん全員が同じ意見にもならないし、
人によって目的も志向性も異なります。
でもお互いに「それもあるよね」って理解が進むと思っています。
大事なことは、こうゆうことを話す時間が必要だよね、ってことです。
前回のキックオフ研修では、メンバーの成長を感じた山口でした。

素直に尽きる

あっという間に10月。下期のスタートです。
さてさて、先日新卒採用の最終面接を行いました。
もちろん、10月2日が内定式、という会社が多いですが
弊社は零細企業なので…
新卒採用のスタートも遅いんです(早くスタートしても結局なかなか採用できない現実…)。

ある学生さんとの最終面接でした。
彼女はとっても頑張り屋さんで、学生時代に何を頑張ってきたのか
これまでの挫折や凹み、そこからの持ち直しなど
いろんな話を聞かせてもらいました。

実は弊社では「面接官トレーニング研修」なんてものも
色んな企業様で実施させて頂いております。
過去の行動特性を深堀する、動機形成する、など面接のテクニックとして
色々研修でもお伝えしていますし、本質の見抜き方、なんてものもあったりします。

でもでも・・・実際のところ…面接はめちゃくちゃ難しいし
はっきり言うと…よく分からん(笑)に尽きます。

これまでたくさんの方を面接してきましたが、
実際に入社すると、「え??」と驚かされることもたくさんあります。
いい驚きも良くない驚きも、です。

あんまり営業としては向いてないだろうな、と思っていた人が
めちゃくちゃ開花することもありましたし、
この人はすごく優秀だ!と思って採用しても
基本的なルールを守れないことも多々ありました。

なので最近思うことは・・・
どんな職種にしろ、スキルは入社してから付けれるもの。
成果を上げられるか否か、は本人の努力と提供できる環境。
だからこそ、面接で大事にしないといけないのは
「素直でいい人」かどうか、に尽きるな、と。

人は元来成長したいと思う生き物だと思います。
そして人は元来「良くありたい」と思うものだと信じたい。
性善説に基づいた考え方、をやはり大事にしたい。

素直であれば、言い訳しないし他責にせずに
努力を続けることが出来る。
なので面接では、この「素直さ」を見るようにしています。
また、夢溢れて期待して入ってきてくれる素直でいい人、を
成長させていける環境を作り続けていかないといけないな、と思います。

1日100万個!!!

先日、社内での研修の1つであるアウトプット研修の勉強会を行いました。
これは、受け身インプットの研修ではなく
本を数冊読んで、研修テキスト資料などを作成し、
講師登壇してもらうというアウトプットの教育研修として
昨年から全員に実施してもらっています。

私も研修講師としていつも皆様にはお伝えしているのですが
インプットももちろん大事ですが、それだけでは不十分で
必ずアウトプットすることで更に学びは深くなりますし、
それを講師として誰かに教えることで、より分かるようになります。

今回のアウトプットは、セキュリティについて、でした。
改めて企業としてのリスク管理や
過去のセキュリティ犯罪とそれに対する対策なども
学べて、私自身危機感を持って学ぶことが出来ました。

結構その中でもびっくりしたのが、
世界中で新たなマルウェアが1日100万個も作られている、
という数字にビックリ!しました!!
そこで、素朴な疑問が出てきたんですよね…。
以下、メンバーとの会話のやり取りです。

え??誰が作ってるの???
⇒まぁ、当然サイバー犯罪者ですよね。。。

え??そんないっぱい作って。。。暇なの???
⇒それだけ儲かるってことですよね。。。

え??でも普通に仕事した方が儲かると思うけど…
⇒そんな問題ではないかと…
そんな普通に働く人はそもそも犯罪者にならないですよ…(笑)

え??そんなことやってて楽しいの??
⇒それが犯罪者です・・・

そんなすごいのを作れる能力があるのなら
それを違う方向で活かした方が絶対いいのに!とすぐに思ってしまいます。
ある意味、これまで性善説に基づいたものの考え方できている私なので
今回のセキュリティの勉強会では色んな気づきや
新しい発見(改めて私の感じ方が単純すぎる!)がありました!!

性善説に基づいた考え方や経営の仕方は間違っていないと思いますが、
それでも、いろんなことに備えたり、予防したりと
しなくてはいけないですね。