先日、約1か月間かけて、とある企業様にて新卒採用及び中途採用時の1対1の面接での質問力UP研修を実施してきました。おかげさまで大好評いただき、皆様とても学び深く、ご質問もたくさん頂きました。ありがとうございます。
その中で、いくつかの質問をご紹介します。まずは1つ目。。。
「コンピテンシーを分かるためのキラークエッションってありますか?」
そうですよね(笑)。何とかこの質問をしたら、分かる!みたいなキラークエッションがあれば、嬉しいですよね。ところが…残念ながらありません。ですので、質問をどんどん深堀して、彼らの労働観や仕事観を聞いていくしかないんですね。しかもある程度皆さんトレーニングしてきますから、より具体的に、過去の行動特性を深堀していくしか方法がありません。「実は…」という言葉が彼等から出るように、深堀していってください。
次の質問事例です。2つ目です。
「人見知りの自分を変えたい」が志望動機にある場合、変われるポテンシャルがあるのかないのかを見極めるポイントが あれば教えて頂きたいです。新卒にかぎらずアルバイトの採用でもよく聞くワードで、「自分を変えたい」というのは ハードルの高いチャレンジでもあり、意欲は買いますが、それに取り組む覚悟が本当にあるのか見極めるのが難しいなと 感じています。 何かアドバイスがあればお願い致します。
見て頂きたいポテンシャルは「積極性」と「行動力」です。 ご本人が自分自身で「人見知り」と思っていらっしゃっても、社会に出てから大きく変化する方は多くいらっしゃいます。 また、そのようなお気持ちを持っていらっしゃる方は、是非チャンスをあげて頂きたい、が私個人的な意見です。 とは言っても、本当に「自分を変える」ことが出来るのか?ですが、これは「積極的に行動する」ことで変化成長することは可能です。 過去に、「どれだけ行動しているのか?」を重点的に面接で掘り下げて頂ければと思います。 一般的に内向的な方は、この行動力がなかなか伴わないことが多く、気持ちはあっても行動できない、という方も多く見受けられます。 ただ、初対面でなければ、行動している、という方もいらっしゃいますので、その点を深堀して頂ければと思います。
最後の事例ご紹介です。
5回深堀して質問とのことでしたが、就活練習をやりこんでいる学生には、本当に5回の深堀で本当の姿が見えますで しょうか。練習に練習を重ねてきている場合を想定しての、有効的な質問法はありますでしょうか?
ぼんやりした質問(○○はどうですか?)ではなく、より具体的な質問をして頂ければ 5回以上の質問を掘り下げていくことで本来の姿が見えやすくなります。 続くのであれば、5回ではなく、10回、15回とどんどん深堀して頂ければ、より見えやすくなります。 1問1答ではなく、5回以上の掘り下げを是非お願いします。 共感し、深堀を続けていただくと、面接ではなく「世間話」をしているようになってくる、これが一番ベストな状態です。 「実は、こんなことがあって…」「実は、僕はこう思ってたんですが…」というように、 「実は…」という言葉がたくさん出始めると、これは練習ではなく、本来の姿が見えている状態です。 そのためには、共感と「もっと知りたい」雰囲気を出していただき、具体的な質問を投げかけて頂くと効果的です。 応募者の返答に「そうだよね。」「それは大変だったよね。」「それは面白いですね」「へぇ。そんなことがあったんですね!」といったように、共感をして頂き 「それでそれで?」と応募者がどんどん話したくなるような質問を投げかけて頂ければと思います。
面接は何度やっても、むしろ経験が増えれば増えるほど、先入観や思い込みも同時に形成されやすくなるので、難しくなります。限られた時間の中で、見抜く、というのは本当に難しいものです。是非参考にしてみてくださいね。