さて、先日は1月17日。

27年前、阪神大震災が起こった日です。

若いメンバーでは経験していない人も多くなりました。

私は当時高校2年生。

大阪市内に住んでいましたが、地震の怖さを
生まれて初めて経験した日でもありました。

とは言え、家族や友人が亡くなったわけでも家が崩壊したわけでも、

避難場所に行かなくてはいけなかったわけでも
ライフラインが止まったわけでもありません。

当時親戚が神戸に住んでいたので

数日泊まりに来て、その時の話を聞いたり
学校で寄付を集めたり、とある意味その程度でしたが

それでも、今でも鮮明に覚えています。

その後社会人になり、神戸で被災した部下と話す機会がありました。

数名親戚や友人を亡くしていて
約3ヶ月、避難場所で過ごしていたそうです。

「生きてるだけで有り難い」

とよく言ってました。

あまり震災のことは話さない子でしたし
話すことも、数年経ってもまだ心の準備が出来ないのだと思います。

昨今のコロナ禍により若者の自殺者が残念ながら劇的に増えています。

もともと自殺大国の日本ですが、更にこの数年で
この状況はより一層悪化し、これは大きな社会問題の1つです。

生きてるだけで有り難い。

私も親となり、この想いはより一層強くなりました。

毎日当たり前のように目が覚めること、
ちょっとしたご飯が美味しいこと、
今日も笑顔でいられること、

この、ちょっとした「いいこと」に目が向けられること

それだけで充分に幸せであり、有り難いと感謝なんですよね。

いつも研修で、この「当たり前」と「有り難い」のお話をさせて頂きます。

有り難い、の反対語は、当たり前。

今ある「当たり前」に感謝すること
これがすごく大事なんですね。

当たり前を当たり前と思わない、ということですね。

そう意識すると、自然と「ありがとう」という言葉が増えてきます。

社内で「ありがとう」が増えると、笑顔が増え
ミスが減り、活性化し、売上も増えてくる。

改めて、1月17日、冥福をお祈りすると共に
生きているだけで有難い、この言葉を噛みしめていきたいと思います。