みんな違うからこそ組織である

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先日、ある企業様で一般職員向けハラスメント研修」を実施して参りました。
多くの企業様が直面しているであろう「あるある」について研修をしてきたので
そこでの気づきや想いを今日はお伝えしたいと思います。

最近、インターネットやSNSなどで「〇〇ハラ」という言葉を本当によく目にしますよね。
先日の研修でも、以下のような日常の些細な摩擦までハラスメントだと捉えている方が
非常に多くいらっしゃいました。

「スメハラ(ニオイのハラスメント)」
「フキハラ(不機嫌ハラスメント)」
「あの人、いつも言い方が少しきつい!」
「今日はちょっと機嫌が悪そう…」
「顔つきや雰囲気が、なんだか怒っているみたいで怖い」

こういった事例を挙げて、
「自分が不快・不愉快に感じたら、それはもうすべてハラスメントだ!」
という認識が、現場レベルで広く浸透しつつあるのを感じます。

しかし、こうした「インターネットや世間一般で言われるハラスメント」と、
「組織において法的に問われるハラスメント」は違います。

研修の中で「皆さんがハラスメントだと思っているその事象、
実は組織におけるハラスメントの定義とは少し違うんですよ」
とお伝えしたところ……
会場からは「えっ!?そうなの!?」と大きなどよめきが起きました(笑)!

その後のディスカッションで「これはハラスメントか否か?」
というケーススタディを解いていただいたのですが、
「今までだったら120%ハラスメントだと思っていたけれど、
今日学んだ基準に照らし合わせると違うよね…」と、
皆さんの視点がガラッと変わる瞬間を目の当たりにし、
しっかり学んでいただけたことが、私個人的にもすごく嬉しかったです。

そしてもう一つ。
現場には非常に根深い誤解がありました。
それは「相談窓口=懲罰機関」だと思っている方が多い、ということです。

「窓口に訴えたのに、なんであの人が罰せられないんだ!」
と不満を持たれるケース、皆さんの会社でも耳にしたことはありませんか?

これも研修の中でしっかりとお伝えしました。
相談窓口は決して「罰を与えるための機関」ではなく、
「組織を良くするための改善機関」なのです。

もちろん、調査の結果として組織の法的なハラスメントに該当すれば、
懲戒処分になることもあります。
しかしそうでない場合は、当事者間のコミュニケーションを改善する施策に乗り出したり、
再発防止に努めていくことこそが、窓口の本来の役割です。

このお話をすると、「なるほど…」と、深く頷かれる受講生の方が
たくさんいらっしゃいました。

「何でもかんでもハラスメントになるのでは…」
と腫れ物に触るようなコミュニケーションになったり、
逆に窓口への過剰な期待から不満が生まれたり。
こうした現場のモヤモヤは、「正しい定義」と「窓口の本来の役割」
を知ることで大きく改善できます。

さらに研修の最後では、もう一つ大切なことをお伝えしました。
会社という社会は、価値観や感じ方、考え方、そして物事の解釈の仕方が
まったく違う人たちが一緒に働いている場所です。
逆にこれが全員一緒、という組織の方がおかしいですよね…。

それが大前提だからこそ、
「相手はこう思うかもしれない」
「こう感じるかもしれない」
と、相手の立場や状況を踏まえた上で、お互いが一歩歩み寄って
コミュニケーションを取ることが何よりも大切になってきます。

今回の研修を通じて、受講生の皆さんが「正しい知識」という安心感を手に入れ、
お互いを思いやるコミュニケーションへの第一歩を踏み出してくださったことを、
私もとても嬉しく思いました。

みんな違うからこそ、強い組織である。
これはまさしくそうで、だからこそイノベーションも生まれるし
切磋琢磨も相乗効果もあります。
みんな一緒、の方が実は恐ろしい組織ですよね。
みんな違うからこそ起こり得る不愉快。
これはハラスメントではなく、その不愉快に気付き、
お互いに理解し合うポイントなんですよね。

皆さんの会社では、「不快=ハラスメント」という誤解は広がっていませんか?
もし「うちもそうかも…」と思われたら、
ぜひ一度、組織内の認識をすり合わせる機会を作ってみてはいかがでしょうか。

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