気が付けば…もう11月。
今年も残りあと2か月になりました。
大阪では38年ぶりの阪神優勝に沸いた昨日でした。
(私は野球はあまり…なので何もしてませんが…)
寝不足の人が多い関西地方ではないかな、と思います。

先日実施させて頂いた企業様での女性向けマイキャリアデザイン研修
実施後にこんな質問を頂きました。
とっても鋭い視点でしたので、今日はその共有を。

男性中心の社会で少しずつ女性の社会進出が進んでいるかと思います。
その影響もあり女王蜂症候群(クインビーシンドローム)に関して
その内容や解決案を教えてください、という質問を頂きました。

ほとんどの会社で、残念ですが女王蜂症候群(クインビーシンドローム)はあります。
(以前よりは少なくはなっていると思いますし、もちろんない会社もあると思います。)
昔は今ほど女性活躍推進も働き方改革もない中で
ものすごく頑張って道を切り開いていた女性の方々が、
ふと今の女性たちを見て、「甘いわよ」とつぶしてしまいがち…で、
大なり小なり多くの企業であると思います。

また、最近では、男性にも女王蜂症候群(クインビーシンドローム)がありますので
女性だけではなく男性でも起こりうるもの、と捉えています。

女王蜂症候群の具体的な内容としては…
残業有りきでの働き方を押し付ける⇒残業出来なければ管理職になれない
生理休暇を認めない⇒自分たちの時代では使えなかったから
自分も頑張ってるのに、Aさんは女性だから管理職になれたんだ⇒男性社員からの嫉妬、妬みなど

実は恥ずかしながら、私も10数年前はこの考え・傾向にどっぷり浸かってました。。。
私自身も男性中心社会の中で育ってきたので、
新入社員の時から「男性に負けないように」をものすごく意識していたと思います。
「男性の10倍の成果を出して、ようやく女性は認められる」と
昔の上司に言われたのも、違和感もなく
「社会ってそうだよね。だって男性社会だもん」と思ってました。

そこから有難いことに、良い上司に恵まれたおかげで
男性と同じことをして張り合うだけではなく、女性らしさを発揮しつつ
でも成果は男性以上に、と少し肩の力が抜けた気がしますが
それでも男性以上に、と気負っていました。

そして自分が管理職になると、
女王蜂症候群丸出しになっていきました。
いつでも残業出来ないと、責任が取れない。
責任が取れないと、管理職になれないよね、と。

私の時代では、有休は権利ではなかったので…
風邪などの時に仕方なくとるもの、であり
そもそも簡単に有休って言えなかった背景もあり…
有休取る人は…みたいなオーラ丸出しだったと思います。

若いメンバーを、だからと言って潰しはしなかったと思いたいですが…
「山口さんみたいになれないし、なりたくない」を
よく言われていたので、潰していたのかもしれないと
反省する最近です。

では、この女王蜂症候群、どうしたらなくなるのか??
やっぱり・・・根本論ですが・・・
アンコンシャスバイアス、そして自己認識、セルフモチベートに尽きると思います。

これが当然だ、こうして然るべきだ、こうでなければならない、
という固定概念を外し、自分のバイアスを取っ払うしかないですね。

また、もちろん人間ですから「自分はこれだけやったのに、、、(損した)」
「もっと認めてほしいのに、なぜAさんの方が?」
という嫉妬や妬みは少なからずあります。

しかし大切なのは、自己認識を深め認めていくことです。
認めたうえで、でも表に出ないようにするには、どうコントロールしていくのか?
をスキルとして学んでいくことが必要です。

私自身痛感してますが、我々は生き物ですから
感情で動きやすいんです。
ついついイラっとしてしまうし、ついついそれが出てしまっている。
当然腹も立つし、ええ??と疑ってしまうこともある。
でもそれをどこまで客観視し、そしてコントロールしていくのかってことが
相手にとっても自分にとっても大事だよね、と思います。
そしてやはり人生は、日々楽しい修行だと思うわけです。