弊社では毎月3~4回、
日本の人事部サイトにて無料オンラインセミナーを行っています。
(ちょっと宣伝ですが、ご興味のある方はぜひ!)

やはりその中でも、女性活躍推進に関するセミナーは
毎回多くのお申し込みを頂きます。
有難いです!

女性活躍推進法が施行されてもう5年以上経ち、
来年4月にかなり大きな改正が施行されます。

これまで301人以上の事業者が義務対象でしたが、
この対象範囲が拡大となり101人以上の
事業者も義務対象となりました。

この改正法施行に向けて、
「これは大変!うちも義務対象!何かしなきゃ!」
という企業様が増えてきています。

先日もとある企業様から
「女性活躍推進って本当に意味ある??」
といった根本的なところから

「じゃ、具体的に何をすれば?」
といったご相談を頂きました。

いつも女性活躍推進セミナーや女性キャリア研修でお伝えしているのですが、
この女性活躍推進、何も「女性を特別扱いしましょうね」ってことではないんです。

本当の意味で男女平等に機会を均等にしていきましょう、
というのが本質だと思っています。

当然ながら教育の機会(社内で言うと教育研修の機会)、昇進昇格の機会然りです。

ですが、逆の見方をすると転勤の機会、深夜勤務の機会も当然男性と同じように発生します。

ただ、やはりライフイベント上、出産や育児といった観点から
家事育児との両立可能なように取り組んでくださいね、というニュアンスのもの。

ということは・・・ライフイベント前であれば
当たり前に転勤も深夜勤務もありあり!ってことです。

男性ではまだ日本では育休を取得する方は少ないですが
介護が入ってくると、介護休暇や時短勤務をする
男性社員も増えてくるものです。

ここも同じように、時間や働く場所に制限がある
社員に対して配慮をすると共に
仕事とライフの両立可能な方法を提供する、
が正しいと思っています。

ただ、この辺りの意識や感覚が多少違う方がいるのも理解できます。

特に女性活躍においては、
「女性でも当然昇進昇格の機会は男性と一緒よね。
でも子供のいるから転勤も出来ないし、残業も出来ないわ」
が当たり前と思っている女性社員もなかにはいらっしゃいます。

これ、ちょっと違うと思うんですよね。

もちろんサービス残業なんてする必要はないと思ってますし
仕事は限られた時間の中で成果をどう上げるか?です。

無限の時間があれば、ある意味誰でも出来るものです。
(頑張れば…)

でも間違えないで頂きたいのは、権利と義務は同時ってこと。

成長したいと思うけど、時間はこれ以上さけない、では難しいです。

もちろん経営陣や人事サイドにとっても、
「時間や働く場所に制限のある社員をどう活かすか?」
は重要な視点です。

せっかく優秀でスキルもある方が、
「時間と働く場所」によって、
他の会社へ転職してしまうのはもったいないですから。

女性活躍推進とは、この双方が
「制限あるけれども、もっともっと成長して貢献していくためには、具体的にどうしたらいいか?」
を前向きに話し合い検討することだと思うんですよね。

その結果、職種転換や配置換えといった対応がある場合もあるでしょう。

でも大前提、働く社員側も
「制限あるけれどももっと成長して貢献したい」
という意欲は必要ですし、

そのためには、勉強することも必要です。
(時間は作らないといけませんよね。)

通勤時間の時間の使い方を変えてみる、
タイムマネジメントを見直してみる、
色んな方法はあると思います。

最初から「時間は作れない!=残業できない」ではなく、
「どうしたら?」という前向きな思考を持つこと。

この「どうしたら?」が道を開くんです。

ですから、「ロールモデルを用意してその中から選択する」のではなく、
自分自身で「自分のキャリアを切り開く」ということが大事だと思っています。

これ、女性だけではなく男性ももちろんです。

ただ、女性の場合、ライフイベントを考えると、
かなり早い段階からこの切り開くキャリアを意識しておかないと
切り開く前にライフイベントがやってきてしまう人もいます。

だからこそ、早くから「自律して切り開く」だ大事ですよね。