傾聴

復唱スキル

先日研修で「傾聴」トレーニングを実施してきました。

終わった時には皆さん「あー疲れた!!!」という表情が多く、

いい感じにトレーニング出来てる!とニヤニヤしておりました(笑)

でも、1日のトレーニングで皆様かなりスキルアップしてるんです!

あいづちしながら復唱する、がけっこうスラスラ~っと出来る様になってました。

この復唱、ちょっとレクチャーすると3段階に分かれます。

レベル1は、ただオウム返しする。

相手の言ってることをそのまま復唱します。

「コミュニケーション取ることによって
相手の立場とか自分と違う感じ方をしてるな、
自分のこともわかってもらえてるなってことが分かりました。」

「なるほど。いい気付きですね。
相手のことがよく分かって、ご自身のこともわかってもらえたんですね。」

レベル2は、言い換える。

言葉を変えて(相手が使わなかった言葉で)表現する。

「なるほど。いい気付きですね。しっかりと相互理解が出来たわけですね。」

レベル3は、更に発展させる。

相手が言ったことから、さらに膨らませ発展させて展開する。

「なるほど。いい気付きですね。
そうゆうふうに分かり合えると、自然とwin-winの姿勢にお互いなりますよね。」

と言った感じです。

レベル3の発展する聴き方が出来るようになると
「そうそう、それでね」
と勝手にどんどん話が膨れていき、

こちらから質問しなくても話が進んでいくわけです。

この聴き方、もちろん上司として必須スキルの1つではあるわけですが、

ハラスメント防止にも、生産性向上にも役立ちます。

要は聴くことによって相互理解が進み相手の立場や心情がよく分かり、
コミュニケーションの質が向上します。

ですので、部下がいない若手社員もこのスキルは
是非身に付けて頂きたいスキルの1つとしておススメしています。

私も久しぶりに実際にロープレに入って皆さんとトレーニングさせて頂きました。
(人数調整のため)

なんかですね、表現が難しいんですが楽しかったです!!(笑)

やっぱり分かり合えた!!!って気がするんですよね。

たった30分くらいの会話で。。。そんな大袈裟な!と思うかもしれませんが、

でもなんかね、通じ合えた!って気がするんです。
(聴き手の時も話し手の時も)

是非皆さんも部下と、家族と、子供と。。。

じっくりと聴く時間を作ってみてくださいね。

【管理職以上におススメ】アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」につくり方(マイケル・アブラショフ著)

今回のお勧めの1冊は、「アメリカ海軍に学ぶ『最強のチーム』の作り方」(マイケル・アブラショフ著/三笠書房)です。

ダメダメだった軍艦ベルフォルドを海軍№1と言われるまでに改革したときの数々のエピソードを通じて、最強のチームの在り方、そのリーダーシップの在り方が、臨場感あふれるストーリー展開でハラハラドキドキしながら楽しめる1冊です。

所謂自己啓発本やノウハウ本のように、固い感じではなく、小説を読んでいるかのような感覚で読めるところが面白い!に尽きます。

アメリカ海軍と聞くと、超絶トップダウン!命令は絶対!意見はするな!上官は神様!的なイメージを持ってるかと思いますが、全然違う。

艦長でありながら、現場を訪れ、一人一人の顔と名前、家族構成、趣味を覚え、声掛けし、会話を通じて、心を通わせていきます。命令ではなく、傾聴。彼らの心の声を聴くことから始まります。

リーダーの人としての一貫性を持ち、ミッションを共有する。厳格なルールがありながらも(時には破り)、自ら考え、自ら学びたいと思える環境を創り続ける、原則に沿いながらも、なるほど、と唸るシーンがたくさんあります。

私も日々、管理職研修で多くの管理職の方々にお会いします。色んなご相談も頂きます。

「組織が大きすぎて、なかなか自由に出来ないんですよね…。」

「大手企業ならそれは出来ると思いますが、うちは小さすぎるから難しいんですよね…」

「とは言え、日々の仕事がたくさんあって、なかなか時間的余裕がないんですよね…。」

もちろんそれも分かります。忙しいことも、十分分かります。でもこの本を読んで思うこと。あんなに大きな(世界一大きな組織と言ってもいいんじゃない?)アメリカ軍という組織でも出来てます。

そしてやっていることも、1つ1つはお金のかかることではありません。(すごいシステムとか、そうゆうのは入ってません。)つまり中小零細企業でも真似できます。

軍隊に入ったことはありませんが…命の危険や国を守るという業務は、私たちの仕事よりも多分めちゃくちゃやること多いんじゃないかしら??ということは、時間的余裕とか関係ないと思うんですよね。

マネジメントやチームビルディングの要素もたくさん学べるだけではなく、「私でも出来そう!」と勇気をもらえる1冊だと思います。