昼間はまだ真夏状態と言えども、
朝晩は少しだけ涼しくなった気がしています。
秋の訪れかなと、少し嬉しくなっている山口です。
さて、先日はとある会社様でのハラスメント研修でした。
もうどの企業でも当たり前にハラスメントに対する認知も進み、
何がハラスメントになり、何がアウトか、というのは皆様よくご存じですが…
とは言え、0にはならないハラスメント。
今回の研修では昨年度で
「ハラスメントとは何ぞや??」というところは実施しているので、
微妙なラインの具体事例を用いて、
ディスカッションを多くするプログラムでした。
ディスカッション時には皆様
「これ・・・微妙・・・」
「この行為自体ではハラスメントじゃないけど、、、言い方次第ではあり得るよな・・・」
「でもこの言い方、めちゃくちゃ難しいわ・・・」
と、大いに盛り上がって頂きました。
そして研修後、ある方から質問を頂いたんです。
ちょうど研修前日にDJ SODAさんの性被害問題が報道されていました。
(実は私はテレビを全く見ないので、初耳でした(笑)芸能ネタは皆無で知りません…。)
質問者の方は50代くらいの男性で、
「この報道を見て、露出の多い服装をしているし、ファンサービスで自分から寄って行っているし
ファンなら手を伸ばすってことはあるんじゃないかな、と思い
それを家に帰って言ったら、娘さんに『その考えあり得へん!』と言われたんです…。
今の時代で言うと、僕の感じ方がおかしいでしょうか??」と。
私の昭和人ですから、親から
「そんな恰好してたらあかん!誘ってるみたいや!スカート長くして!!」
と、よく学生時代には言われました。(ミニスカート時代でしたので)
確かに、昔はそれが当たり前だったと思うし、
正直、私も娘には「そんな恰好したらあかん!」と言ってます。
ただ、だからと言って触っていい訳ではありませんし、
芸能人だから仕方ないというのも違います。
どんな服装をしようが、それは個人の自由ですし
露出の多い服装だからと言って、誘っているわけではありません。
(多くの女性が声を大にして、言いたいでしょう、全く誘ってません。)
セクハラや性被害を受けて、当然なんてことは、
何をしていようがどんな格好だろうが一切ありません。
ただ、現実問題として…娘の服装には気を付けています。
会社においても同じですね。
どんな服装をしていようが、
どんなメイクをしようが基本的には個人の自由です。
ただ、会社には服務規程や、
なくてもマナーというものがあります。
あまりに露出の多い服装は、仕事に適していませんし
顧客が不快感を感じることもあります。
ですので、注意する時には
「その服装、けっこう露出多いからダメだよ。」(例えばノースリーブとか…)
と注意すると・・・
「どんな目で見てるんですか??」と思われるかもしれません。
「服装規定で、袖有りとなっているから」や
「顧客へのマナーとして」、袖有りを着てくださいと
性別関係なく注意する言い方のほうがベターです。
と言ったように、注意すること自体は
セクハラにもなりませんし正しい指導です。
でも言い方や表情など、1つ間違うと
「セクハラだ…」と取られかねないんですよね。
ハラスメントとは何か?を突き詰めると、やはりコミュニケーションや
その奥底にある信頼関係に行きつくわけなんです。
個人の思い込みや偏見が、大きく影響してきます。
また、その更に神髄はバイアスにあります。
アンコンシャスバイアス、
奥が深いなと改めて学びとなりました!