働き方改革で残業代が出なくて苦しい…

先日あるお客様先にて研修を行っている時のこと。

休憩時間にこんな質問がありました。

「働き方改革で、残業するなとかなり厳しく言われていますが

これまで残業代で月平均10万円くらいもらっていたのに…

それがなくてほんとに生活大変なんですよね。

でも仕事量はそれほど変わらないので、全部管理職に預けて帰宅してます。

管理職の上司は結構大変みたいで…いつも遅くまで残ってます。

管理職になると、残業代出ずに、いつも誰よりも遅くまで働いて…

そういう姿を見てると、ますます管理職になりたくないんですよね。。。

どこの企業でもそうなんですか??」

じっくり彼の話を聴いてみると…

・これまでの残業については、全く不満なく、むしろ月10万円くらいプラスして支給されているので、残業がしたい…、でもさせてもらえない…。

・残業代が出ないとかなり生活が苦しい(お子様もいるので…)

・副業してもよいと会社から言われているが、更に別の仕事を、今の仕事を終えてからするのは、精神的にも体力的にも無理。

・今の管理職を見ていると可哀想になる。そしてますます管理職を目指したくなくなってきた。

・働き方改革があるまでは、会社での将来像も描けていたが、今はなかなか描けない…。

ということらしいです。

こわいですね…。

じつはこうゆうご相談結構頂きます。

この企業ではいわゆる「働き方改革に便乗した人件費カット」を行っている企業ではありません。

経営幹部の方々とお話ししても、

「残業させてほしいという社員が多くいるが、働き方改革がある以上させてあげたくても出来ない。

会社としては、仕事量は変わらないので、人員を増やすしかないと

採用活動も同時に行っているが、なかなかこの時世採用活動もうまくいっていない…

というのが現状です。

果たして、働き方改革で幸せになったのでしょうか??

もちろん働き方改革によって、過労の問題は軽減出来ているかもしれません。

残業したくない、という人にとっては幸せな改革かもしれません。

しかしその一方で、残業したいという社員がいるのも事実です。

情報誌によれば、副業をすれば解決する、なんてことが書いているものもあります。

もちろんそうかもしれませんが、その副業を望んでいない人も多くいるのです。

今の仕事を残業することで、たくさんスキルや経験を積めて

将来に繋がることもあるかもしれませんが、

全く別の仕事で副業しても、それは所詮「金稼ぎ」にしかならないからです。

私自身、副業については別に反対という訳ではありません。

当社も本人の希望があれば、副業を認めています。(している人はいませんが…)

ただ、私がサラリーマンだった時を思い返してみても

副業したいと思ったこともありませんし

今、あの時代に戻ってもしたいと思いません。

なぜなら、仕事は私にとっては、生活の糧でもあるけれども

それ以上に、自己表現の場であったり、交流の場であったり

何より社会貢献の場であるからです。

自分の人生の貴重な時間を、そんな価値のある仕事に費やしたいからです。

サラリーマン時代、私も多くの時間を仕事に費やしました。

死ぬほど働いた!と言える自信もあるほど働きました。

しかし、それがスキルとなり、経験となり、そして自信へとなりました。

だからこそ今の自分があります。

今の時代ですから、死ぬほど働け、とは言いませんが、

この働き方改革、残業の上限時間の設定だけで本当に幸せな働き方が出来るのか?

疑問が残るのも事実ですね…。

うまいプレゼンテーションって???

先日とある企業様で管理職研修最終回を実施してきました。

最終回はこれまでの研修での気付きや学び、

宿題で出された課題に対して現場で実践した取り組みや成果を

発表してもらいます。

といっても一人数分程度のプレゼンテーションですから

それほどだいそれたものではないんですね。

どちらかというと、スピーチに近い方も多くいました(笑)。

ですが、たった数分のプレゼンテーションでも大きな差が出るんです。

その差は何か?

はい。当然ながら準備です。

スライドを作ってくる人、何か模造紙に書いてくる人

趣味嗜好を凝らして考えてくる人

その準備にどれだけかけているか?

でプレゼンテーションのうまさは変わってきます。

単純に自分が言いたいことを言ってる人

相手が分かりやすいように表現しようと工夫している人

これも大きな差になります。

そもそもコミュニケーションを人はなぜ取るのか?

相手を理解しようとし、自分を分かってもらおうとするから

そこにコミュニケーションが生まれます。

プレゼンテーションはそれが1対1から1対複数に変わるだけです。

しかも決められた時間の中で

簡潔に表現しなければいけません。

何のためにプレゼンテーションをするのか?

オーディエンスに何を感じてほしいのか?

このプレゼンテーションの目的は何か?

これをしっかり考えて準備したプレゼンテーションは

やはり心を打つものになります。

あなたがオーディエンスに伝えたい、感じてほしいものはなんですか?

Youtuberに夢中になるわけだ!

最近、うちの娘はyoutubeに夢中です。

何人か大好きなyoutuberがいて、いつも真似っこしてます。

世の中、なりたい職業1位にyoutuberがなるわけです(笑)

 

そこでちょっと考えたわけですね。

なぜサラリーマンに憧れる子供がいないんだろう??

日本に一番多い数なのに…(笑)

それは単純!サラリーマンが輝いてないから!なんですよね。

 

Youtuberの彼らは、何かすごく特別なことをしている訳でもなく…

(なかには、すごい技術とかすごいことやってる人もたくさんいます!)

でもうちの娘のお気に入りのyoutuberは

本当に楽しそうに「遊んでいる」んです。

だからその彼らが遊んでいるおもちゃやグッズが欲しくなるし

自分もそんな風に遊びたいんです。

 

では、そんなに仕事を「楽しんでいる」大人っているんでしょうか?

そこが問題なんですよね(笑)

仕事よりも趣味だったり、休みの日の余暇だったり…

どちらかというと、仕事は生活の糧でしかない、という人の方が多いですね。

でもこれがそのまま子供に伝わってるんだと思います。

「カッコいい」大人になりたいじゃないですか!

仕事ってこんなに面白くて、ワクワクして、最高に幸せ!って

言ってる大人ってめちゃくちゃカッコいいと思うんですよね。

そう。Youtuberのように憧れられる大人に

まずが自分から、当社からなっていきたいと思います!

会社の飲み会に残業代は出るのか!?なんてさみしい世の中なんだろう…。

先日yahooニュースでこんなトピックスが出ました。

会社の飲み会が全員参加であれば、残業代は出るのか?論争です。

それに対して人事の専門家や法律の専門家の意見も諸々ありますが…

結論、会社の行事として全員参加で強制力のあるものであれば

残業代が支払うべき、らしいです。

ニュースの詳細はこちらを参照してください。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6326211

 

このニュースを読んで、まず私の第一印象。

なんてさみしい世の中なんだろう…です。

もしかすると、今日の内容は「おい!」と言われるものかもしれませんが

恐れずに私の意見を言うことにします(笑)。

 

私もサラリーマン時代がありましたが、飲み会や懇親会に対して

残業と捉えたことはありません。

むしろ、会社のお金で飲んで、楽しい時間を過ごせるんだから

ラッキーと思ってました。正直言って、楽しかったです。

もちろん仕事の話が出ることも多々あります。

しかし、それは上司や先輩の仕事に対する考えやこれまでの経験を聞けたり、

自分のことも理解してもらえたり、同僚のこともよく分かったり…

飲みながらそんな楽しい時間を過ごせるなんて、有難いことです。

それに対して、感謝はしますが、残業代を払ってほしいと思ったこともないです。

 

もちろん頻度もあると思います。

毎日、毎週という回数で強制的に参加せざるを得ないのであれば

「参加したくないなぁ」と思うことも理解できます。

しかし、数か月に1回程度の飲み会、懇親会に対して

それすらも参加したくないという心理が正直私には理解できません。

 

学生時代であれば、自分の好きな相手とだけ付き合いをしていれば

それでよかったかもしれません。

しかし社会人となると、色んな考え方や価値観を持った人がいて

年代も出身もそれぞれです。いろんな人がいるから社会なんです。

その中で、自分とは合わないので、参加したくない、というのは

社会人としてやっていけないと思います。

 

私は元々の性格的に合わない人を作らない性格ですが、

当然、私だって社会に出て「この人苦手だな」という人がいたことも事実です。

でも、何度も話したり、仕事を通じていろんな面を見せてもらったりして

少しずつ相手に対する印象が変わっていったりします。

そして、私はいつの間にか、苦手なタイプの人がなくなりました。

そういう機会があるのも実は飲み会や懇親会ではないのかな?と思います。

 

私も今は経営者の端くれですから(笑)

とは言え、それを大声で言えるわけではありません。

もちろん会社として取るべき方法論は取っていかなくてはいけません。

そのためには以下を私は大事にしています。

 

①まずはみんな行きたいと思ってもらえるような会にする努力をすること

当社では飲み会でも、イベントでも、社員旅行でも

ほぼほぼ私に決定権はありません(笑)

みんなで話して「ここ行きたい」「こんなことやってみたい」と

みんなで決めています。

 

②育児中でも参加したいと思ってもらえる努力をすること

当社では全ての会社イベントについては「子ども、伴侶同伴OK」です。

というのも、私自身子育て中なので、休日や夜にいろんな会があっても

行きたくでも行けないというのも事実なんです。

だったら、一緒に連れていけばいいじゃん!というシンプルな解決策です。

 

③何も夜にしなくてもいいのでは??

当社では育児中メンバーも多いので、極力夜の飲み会はしていません。

忘年会や新年会、歓迎会も全てランチタイムにしています。

(いつものランチよりもちょっといいところ(笑))

こうすることで皆参加できます。飲めない、というのがちょっと残念ですが(笑)

 

時代は大きく変わっているのは事実です。

飲み会や懇親会に残業代が支払われるのは当然という時代なのかもしれません。

ですが、もっと大切なことは、「楽しく」働くことだと思うのです。

働くうえで、職場環境や共に働く仲間との関係性は非常に重要です。

その関係性を円滑にする手段の1つとして色んな会があると思うんですね。

そこは業務を超えて、人と人として付き合っていくことが大切だと思います。

残業代云々、という前に…

まずは自分の人としての在り方を考える必要があるように感じます。

 

ありがとうが増えると業績は上がるのか!?

昨日6年間実施させて頂いている企業様での

本年度の管理職向けマネジメント研修の最終回を実施してきました。

今年は10月に消費税改正を控え、全てが前倒しで進んでいます(笑)

なので、6月にして最終回!

 

これまでの研修の成果、宿題で実施した数々の施策の成果を

3分スピーチで発表してもらっています。

たった3分という短い時間ですが、その中でも

しっかりオーディエンスに伝えようという気持ちが見える方も

たくさんいらっしゃいました。

(残念ながら、、、ん??何が言いたいの?という方もちらほら…)

 

その中の素晴らしい取り組みと発表をご紹介します。

店舗の中で、ありがとうをたくさん増やす取り組みをされました。

比較検討するために、今まで通りのチームと

たくさんありがとうを意図的に増やしたチームを作りました。

意図的にありがとうを増やしたチームには

①何か言う前、言った後には常に「ありがとう」を付けよう。

②チームメンバーの喜びを自分のものとして捉えるように事前に話し合いを持つ。

③終礼時に「今日頑張ってたメンバーを見つけて皆で称える!」を実施

という3つを実施しました。

 

すると1か月後

意図的に「ありがとう」をたくさん増やしたチームは先月の120%近く達成し、

そうではないチームは先月と同じ数字になりました。

 

客数や店舗としての施策は全く同じ条件なのに対して

この「ありがとうをチーム内でたくさん言い合う」ことが違った2チーム。

これだけの成果の違いが出ました。

これには管理者もビックリ!!!

本人たちもビックリしてたそうです。

というのも、本人たちの意識的には、先月と特別何も変わったことをしていないのですから。

 

どうですか??

ありがとうがたくさんある会社は、それだけで業績が伸びるんですね!

いちいち言わなくても分かってる…らしいです(笑)

私事ですが…この4月にうちの娘は小学1年生になりました。

ピカピカの1年生です(笑)

最初に言っておきます。私は超親バカです(笑)

おかげ様で毎日元気に楽しく学校に通っています。

 

これまで、実は習い事に関しては、幼稚園で全部してくれていました。

幼稚園の中で、終了後の預かり保育の時間内で、色んな習い事をしてくれてました。

ですから、本人の意識としては、習い事に行っている感覚はあまりなく…

幼稚園の時間内で、幼稚園のお友達と一緒に遊んでる、という感じです。

働く母としては。。。ほんと有難い話です(笑)

 

しかし1年生になって、習い事は全部自分で行かなくてはいけません。

当然ですが、学校が終わってから、または休みの日に行く必要があるんですね。

もちろん毎日宿題もありますし、習い事によってはその宿題も1週間分あります。

なので、うちの娘の毎日のやらなくてはいけないことは

結構なボリュームになっちゃうんですね(笑)

・学校の宿題

・英会話の宿題

・ピアノの練習

まぁこれだけなんですけど、、、小学1年の娘にとっては結構なボリュームです。

ささっと、ちゃっちゃとすれば、全部で30~40分で終わるんですが

毎日グダグダ文句も言いながら、あーだこーだ言い訳もしながら、

となると…軽く1時間強かかってしまうんですね。

(言う暇あれば、早くすればいいのに…と私はいつも思ってます。でも我慢我慢!)

 

うちの娘は当然ですが…私のDNAをきっちり引き継いでます。

なかなかのサボり屋で、なかなかの口達者で、なかなかの負けん気の強さです(笑)

「早くしーやー。遊ぶ時間なくなるで。」

「分かってるー。これやったらやるつもり―」

といった問答が毎日あるわけですね。

 

私もイラついている時もあるし、毎日毎日この不毛だと思えるやり取りを

ニコニコして出来ないときもあるわけですね…。

で、先日とうとう!!!

「何回行ったらわかるの!!??やることちゃんとやりなさいよ!!」

と堪忍袋の緒が切れ、大声でやってしまったんです。

内心、こういう仕事柄、ほめて伸ばそう、感情で怒ってはあかん、

と思っていますし、人様に対してそう教えてる訳ですね。

しかし、やはり私も人の子、当然感情があるわけです。(笑)

 

そして娘は?…というと…

怒られて、ちょっとはビビッて、やっていたものの、、、。

その日の夜にお風呂に入りながら、こんな風に言われました。

「いつもママは何でもかんでもやることを先に言うけど、

いちいち言われなくても分かってるのよ。」らしいです。

 

だったら言われる前にやったら??と言いたいところですが…

「なんでやらないといけないかも分かってるし

やらないとどうなるかも分かってる。

いちいち言われなくても、ちゃんと分かってる!!」らしいです。

 

このお風呂での会話の中で気付いたことがいくつか…。

①毎日言い続けていることで、刷り込み効果があった!

1年生なので、まだまだ論理的思考も出来上がってません。

しなければいけない理由や、難しいことはまだ分かりません。

でも毎日毎日言い続けることで、彼女の中での「やるべきこと」の

刷り込みが出来上がっていたことを発見しました。

つまり、言い続けることはやはり大事!!

 

②こちらが思っている以上に成長してる!

まだまだ小さいから言わないと分からないだろう…

やってあげないと出来ないだろう…と思っていたのですが

実は実は!ちゃんと分かってることが多いんです。

子は知らない間に成長してるんですね!

 

③やっぱり聴いてあげることはすごく大事!

言いたいことはぐっと我慢して…

(私は言いたいことの2割くらいしか出してません(笑)我慢我慢!

出来る限り毎日毎日言わせる(聴いて聴いて…結果言わせる!の繰り返しです)様にしています。

大きな声で怒鳴らないようにしてます(出来るだけ…)。

それよりも聴くことに時間を掛けています。

聴いてくれると思うから、人は自分の意見や主張を言えるんです。

 

子は親の鏡

部下は上司の鏡

です。

 

やっぱり育児も部下育成も同じですね。

①大事なことは言い続け、示し続け、語り合う。

理念や信条・想いはいろんな方法で、あらゆるときに

言い続け示し続け、語り合うことが大切ですね。

 

②人は必ず成長すると信じて、成長しているところを見る!

人は誰しもが成長したい生き物です。

その成長の差は個人差やタイミングがありますが、

必ず成長できると信じて、昨日よりも成長しているところを

探すようにしましょう。

 

③傾聴、そして共感へ。

やはりコミュニケーションの基本は聴くことです。

聴いて、共感し、そして質問によって

相手に考えさせ、意思決定させることが大事です。

指示命令組織ではなく、自立自走組織になりましょう!

 

娘の成長と共に、私も毎日成長させてもらってます!

感謝です。ありがとう!

欲しい年収は…たった○○○万円!!??

この質問も必ず新入社員研修で聞く質問です。

「じゃあ、将来あなたたちはいくら年収が欲しいの?」

 

もちろん新入社員研修の段階ですから、

部長がいくらの年収なのか?なんてことは彼らは知りません。

単純に自分自身がいくら欲しいのか?ということを聞いています。

10年前では、「1000万円!」「3000万円!」など何も知らないが故に、

かなりの高額年収を挙げている社員も多くいました。

およそ平均は、企業によって業種業態は異なりますが、約800万円でした。

ところが…ここ数年の平均は250万円なんです。

40歳になったときは?と聞いても高くて400万円なんですね。

私自身最初は驚きを隠せませんでした。

なぜ250万円なのか、と聞くと、

月10万円あればかなり自由に使えるので十分だそうです。

10万円×12か月で120万円、で、貯金が100万円できるから、

年収250万円で十分だそうです。(ちなみにこの金額のほとんどが自宅からの通勤者です)

一人暮らしをしている社員は300万円と少し高めでしたが、

10年前に比べるとかなり低いですね。

そこで、かれらに「人生とキャリア設計シート」を記入していってもらいます。

プライベートにおいて、自分が何歳で結婚や出産し、子供は何人いて、

持ち家なのか賃貸なのか?という人生の設計プランを自由に書いていってもらいます。

するとそこから、必要なお金がいくら掛かるのか?という試算ができていきます。

到底ですが、年収250万円では彼らの思う人生設計は出来ないわけです。

すると、おかしいよね?足りないよね?ということになってきます。

10年前であれば、もっと稼がなくては!という意識が芽生えたり、

じゃあ40歳では管理職になってないといけないよね、と感じたり、があったのですが、

今の彼らは違います。

「持ち家はやめて、親と同居にしよう。」

「親の家をもらおう。」

「子供の大学は奨学金で行ってもらおう。」

らしいです。まさしくパラサイト!!!ビックリです。

まだ現実味がない、ということも考慮しても親や周囲への依存がかなり高いなと、

感じざるを得ません。

ただ、こういった傾向がその後ずっと続くのか、というとそうでもありません。

仕事を通じて彼らは大きく成長していきます。

入社して数年後に彼らに会うと、また全然違った回答を聞くことが多いです。

しかし、上司である30代後半から40代後半の方々は、

彼らのこの考え方が理解出来ないんですね。

中には非常に憤慨してしまう上司の方もいるくらいです。というのも、

上司の方々の価値観として、

新入社員時代から「早く管理職になりたい。もっと稼ぎたい」という志向が高く、

昇給や昇進が自己肯定の唯一の手段だったからです。

ですからひたすら仕事を頑張って、その評価として昇給や昇進を望んできた世代なのです。

ですから、彼らの「上に行きたくない」という考え方が理解出来ない、

むしろ嫌悪感を持ってしまうということが現実起こってしまっています。

「管理職」になりたい人はたった1割!?

長く研修のお仕事をさせて頂いてきて、

私自身大きな気付きと時代の変化や新入社員の変化を

目の当たりにすることが多くあります。

毎年4月は多くの企業様にて新入社員研修をさせて頂きますが、

その際に必ず聞いている質問があります。

 

「この中で将来管理職(部長、店長など企業によって聞き方を変えますが)になりたい人?」

 

10年ほど前では全員とは言いませんが、

9割以上の新入社員が手を挙げていました。

もちろんそれが全て本心とは言いません。

というのも、新入社員研修の多くでは、

人事部の人や管轄の上司、企業によっては役員や社長が、

研修を後ろで見ています。

つまり、上司に見られている状態で行うことが多いです。

その中で、忖度も含めて9割以上の新入社員が手を挙げているんですね。

もちろん入社して数日の彼らですから、

夢溢れてやる気いっぱいの社員もいます。

 

それが、ここ数年は1割以下…

というのが悲しいですが現実です。

後ろに社長が居ても…です。

彼らは管理職ということよりも、

ワークライフバランス重視や自分のやりたい仕事が出来ればいい、

という価値観があり、

また管理職にいいイメージを持っていない、

というのもあるでしょう。

彼らから見ると、上司があまり楽しそうに働いていない、

特に中間管理職は愚痴が多く、

尊敬できない、なんて声もよく聞きます。

高い給料と引き換えに、

重い責任や多くの時間を仕事で強いられるのであれば、

給料が低いままでいいので、

それよりもプライベートの時間(趣味や自分のための時間)を多く持って

有意義な人生を送りたい、というのが彼らの価値観です。

 

 

多くの企業においては、

新卒採用は将来の会社を担う人材を確保するために実施しています。

そんな彼らが入社した時に、管理職になりたいと思っていない…。

なんだか少し悲しくなりますね。

でもこの価値観の変化が時代の変化ではないかと思います。

ただ、だからと言って、彼らの価値観がそのままずっと続くのか、

というとこれも違います。

数年後に彼らに会うと、全然違う価値観を持っていることも多くあります。

あんなに管理職にはなりたくない、と言っていた彼らが

会社の柱となり邁進している人も多くいます。

実際に管理職になった人も多くいます。

新人の彼らが抱いているのは、

これまでの学生時代で培った価値観です。

それがこの先ずっと続くわけではないということを理解しましょう。

そして、その価値観や考え方よりも、こっちのほうが楽しいよ、

人生ワクワクして面白いよ、示し教えてあげることが上司の役割だと思います。

そして彼らも成長していくのです。

だからこそ、単にスキルや仕事の仕方やアドバイスをするだけではなく、

彼の考え方、価値観すべて含めて育てていく必要があるのではないかと思います。

ある意味学校よりも家庭よりも会社を通じて気付き学ぶことが多くある、

と私は思います。

人事採用担当者の悔しさ…新人の皆さん分かってあげて!!!

あいにくの大雨の中、多くの企業様にお越し頂いて、

今日は東京センチュリープレイス丸の内にてセミナーを実施してきました。

 

当社の管理職育成研修、女性活躍推進研修、育ボス研修のプログラムを

少しずつご紹介しながら、とは言え、何か1つでも体感してもらえれば…

と、ちょっとしたワークも実践して頂きました。

 

「研修とは思えない笑い有りの内容で面白かった」

「マシンガントークで知識満載なのに、聴きやすかった」

「これまでの知識だけの研修と違って、現場感がたくさんあった」

 

と大変喜んで頂き、お褒めのお言葉も、ご相談もたくさん頂きました。

 

とある企業様からのご相談で、

「一通り、全ての階級別研修も実施しているし、毎年継続して研修は行っています。

各自それなりに知識も得たし、分かっていると思います。

でも、現場にそれが活きていない。。。

毎年毎年『やっぱり辞めます』という若手が後を絶たない…。

もっと早く相談してくれていれば、何とか出来たのに、、、。

という人事採用担当者ならではのジレンマや悔しさがあって…。」と。

 

人事担当者は、採用段階、内定段階、新入社員研修と約1~1年半関わります。

大きな夢や希望を持って入社してくれ、

出来る限りの研修を行って、現場へ配属するのに、見送ります。

「絶対○○さんなら大丈夫!現場でも頑張って!!何かあったらいつでも相談してね。」と。

そして新入社員も…

「ありがとうございます!頑張ります!」と笑顔いっぱいで

時には頑張って!とハグもして、見送ります。

 

しかし早い人で数か月…

「やっぱり無理です。辞めます。」と退社の報告をして来られます。

なんで??あんなに頑張ろうって言ってたのに…。

なんで??あんなに夢も希望もあったのに…。

と悔しい思いを毎年していらっしゃいます。

 

なぜ毎年毎年管理職に「育成の仕方」研修も行っていて、

改善されないのか?研修で学んだことを現場で活かせないのか?

ここで研修の見直しを是非してみてください。

ポイント① 現場で活かせる内容やツールなどになっているか??

ポイント② 強制力を持って実践させる仕組みになっているか??

ポイント③ やってみようと思える「楽しさ」があるか??

です。

 

管理職も人間です。

彼らがこれならやってみよう、と思えるほど簡単なツールになっていなければいけません。

彼らが無理やりにでもやらなくてならない、宿題添削の仕組みがないと続きません。

継続出来ないものは、現場に活かせず、根付かず、成果も出ません。

楽しくなければ人はしません。

 

これが、当社の研修の強みでもあり、成果の出ている理由です。

有難いことに、この強みにご理解共感頂き、

毎年毎年継続して研修を実施して頂いております。

今日のセミーで何か1つでもいいので、お役に立てれば光栄です。

本日も感謝感謝の1日です。ありがとうございます!

なぜ若者は成果を上げられなくなったのか??

従来の支配型マネジメントをしていると

「どうして成果をあげれないんだ!?

それは気合と根性が足りないからだ!」

と安直に仰る上司が多くいます。

成果を上げるまでの努力をせず、

それまでに辛い、しんどいとすぐに辞めてしまうから成果が上がらないんだ!

と豪語されます。これも一理正しいと思います。

実際にすぐに辞めてしまう若者、

辛いことからすぐに逃げ出してしまう若者がいることも事実です。

しかし、今の時代、

なかなか成果を上げることが難しくなっているということも

少し理解して頂きたいと思います。

 

私が新入社員だった約20年前に比べて、

今の若者は大変だなぁと思うことが多くあります。

例えば、インターネットが普及したおかげで、

仕事のスピードがどんどん上がりました。

ひと昔前であれば、3日間の猶予があった仕事でも、

今では数時間で、みたいなことも日常茶飯事です。

単純に情報社会となり、お客様もひと昔前に比べて、

非常に博識になり、すぐに検索することで多くの情報を得ることが出来ます。

要は、お客様はひと昔前よりも随分賢くなったのです。

つまり新人レベルの人が簡単に成果を上げられる時代ではなくなってしまったのです。

今の時代は情報社会、ひいでは知識社会と言えます。

ひと昔前であれば、知識や経験の欠如は気合や根性でカバーできました。

これは「質」より「量」の時代だったからです。

しかし今は「量」よりも「質」の時代です。

ですから質が伴わない新人は成果を上げられない、という時代であること、

そしてそれは「量」ではカバーできないということを理解しましょう。

 

では、質を上げるにはどうしたらいいのか?ですね。

これは矛盾しているようですが、

量をすることでしか質を上げることは出来ません。

多くの仕事を経験し、そこから質を高め続けることでしか出来ないのです。

ただし、ひと昔前であれば、質の低い仕事を量をしていれば成果はついてきたので、

それだけで自分が成長していることを感じられたし、

上司にも認めて褒めてもらえたし、

自分でも少しずつ自信が付いてきたのです。

しかし今の時代は、質の低い仕事をしている間は

どれだけ量をしてもなかなか成果が結びついてこない、という時代です。

そして成果が出ないことで、上司にも怒られ、認めてもらえず、

自信喪失に繋がり、仕事もだんだん嫌になってきて、心が折れてしまいます。

そして上司には「気合・根性」が足りないと否定される。

必死になって頑張っても成果が出ない。

そしてまた叱られる。どんどん自分に自信がなくなり、

どんどん「この仕事が自分に合わないのではないか?」と疑問が生まれ、

そしてどんどん仕事が嫌になってくる。

この悪循環に陥ってしまうのです。

気合や根性だけではなかはなか売れない、

成果が上げられないという時代になってしまったと

いうことをしっかり理解した上で、

プロセスをしっかり評価してあげる、

成果にまだ結びついていなくてもそのプロセスを認め褒めてあげることで、

質の高い仕事につなげていくことが、

今の時代には求められているのです。