お勧めの1冊

寄り添う組織へ

先週はほぼずっと研修続きという研修ラッシュの1週間でした。
その中で、ダイバーシティの一つとして
男性部長職の方々に、育児や時短経験のある女性の方々が入り
生の声を聞きながら、改めて今何が出来るのか?
という研修を実施させて頂きました。

これがですね、めちゃくちゃ面白かったです!!
皆さん、本当に真剣に取り組んで頂けたし
たくさんたくさん「生」の声を聞きつつ、
出来ないことや、今あるジレンマみたいなものについても
率直に、でも前向きに考えてディスカッションして下さって
色んなグループの意見を聞きましたが、
本当に実りの多いディスカッションをされていたと思います。

部長職の方々に、こんなディスカッションをしました。
女性、時短者、育児との両立者、介護中の方だけではなく、
働く場所や働く時間に制限のある人が
働き続きたい、と思える組織になるためには
具体的にどんなことがあれば、
職種や役職に関係なく、働き続けることが出来るだろうか?
今、自分自身が何らかの理由で、制限が出来たと仮定して
どんな支援やどんな環境であれば、今のまま働き続けたいと思う
組織になるだろうか?

これね、ものすごく白熱したんです。
こんなことがあれば、自分が急に休んでも大丈夫。
これが出来れば、問題なく現場は回ってる。
こんな風にすれば、決裁も滞らない。などなど。
色んな意見を出してくれました。

そしてディスカッション後に、こう問いかけたんです。
「では、先ほどのそのような支援がすべて出来たら、
皆さん、制限がありつつも部長職を続けていけますか??」と。

すると大半の方が「続けていける」とお答えになりました。
でもその一方で
「じゃ、私、要らなくなりません??必要なくなりますよ。」と(笑)。

そう、まさしくこれがバイアスかかってます。
『誰にも出来ない仕事をするのが役職者』
『他の人に出来ないことをやるから、価値がある』と。

確かに、ひと昔前はそうでした。でも今は違います。
誰にも出来ない仕事をすることよりも、誰でも出来る環境を作る方が価値がある、のです。

もちろん組織ですから、一定の裁量権を制限することも必要ですし
それぞれの役職にはそれぞれの役割があります。
プレイングマネジャーに代表されるように、
現場の仕事もしつつ、マネジメントもしている時代です。

でも役職者だけではなく、誰もが組織においては必要ですが
いつでも替えがきくようにしておくことも必要です
いつでも、どこでも働けることを前提とした環境ではいけません。
部長職、課長職でも「長時間労働」を前提としない環境を作ることが出来ます。
またこのように役職者の方にも「自分事」として捉えて頂くことで
本当に「寄り添う」具体的言動も見えてきます。

制度や福利厚生、システムなど様々ありますが
運用する人次第、ということですよね。

中堅社員のキャリア

一気に冬気候になり、、、秋はどこへいったんだ??と
いきなりの寒さに驚きつつも
スノボシーズンがもうすぐ到来ということで
これで雪が降るかも!?とテンション上がる山口です。

先日ある企業様での中堅社員の皆様に「キャリア形成」の研修を実施させて頂きました。
中堅社員ですので、およそ入社4年から8年くらいのキャリアの方々が参加でした。
中堅社員というと…
・自分の仕事は、ほぼほぼ出来る。
・自分の仕事は出来るので、どんどん仕事が増えて、時間がない。
・後輩も出来てOJTトレーナーもしている人も多い、でも指導の仕方が人それぞれ。
といった方々が多かったです。

よくある中堅社員あるあるでは・・・
自分の仕事は出来るので、色んなことがルーチン化されていて
自分が成長している感がなかなか持てない、ということです。
実際にはそんなことは全然なくて
日々色んな仕事をしていることで、貢献度も高いですし
日々成長しているのですが、
元々が出来ることが多いので、自分で「成長してる!!」って感じにくいんです。

すると、どうなるか?
他の会社に行った方がもっと成長できるのではないか?
今の仕事がマンネリ化していて面白味を感じない
といったことが出てきます。

ですので、中堅社員の時に積極的に意識することは


1.今の仕事を平準化&効率化していくこと
2.今の仕事を抜本から見直して、もっと成果の出る方法を編み出すこと
3.意識的に新たな難易度の高い仕事にチャレンジすること
4.後輩に自分の仕事をどんどん譲っていくこと
です。

私自身振り返ってみると、、、
これは私の長所であり、短所でもあるんですが…
なんせ、飽きやすい。

なので、中堅社員だった時に、ものすごく飽きていたんです。正直。
だって何も考えなくても今の仕事が出来てしまうし
今の仕事がそれほど難易度が高くないんです。
そうなるとどんどん惰性で仕事をしていってしまうんです。
(ダメダメですが…)

で、自分がとっても飽きやすいので、その時に言われていた言葉が
「商売は、飽きずにやるから、商い(飽きない)なんやで。」と。
そうか!!飽きずにやり続けることが大事なんだ!!!と
本当に雷に打たれたように感銘して
どうしたら自分が飽きずにやり続けられるか?を考えたんです。

そしたら、答えは簡単で、
今の仕事をどんどん後輩に譲っていく。
そのためには、平準化して効率化して、教えて譲っていくしかない。
自分はどんどん新たなチャレンジをする時間と余裕が出来て
いっぱい失敗もしながら試行錯誤してチャレンジ出来るようになっていく。
そうすると、飽きないんです。

プラスしていいことは、当然失敗もして試行錯誤もするわけですから
惰性ではなく、めちゃくちゃ考えるし、本も読むし、学び続けるわけです。
成功したら、「成長している!!」感が自分でも持てる。
これが新たな遣り甲斐になっていくわけです。

でもこれってね、結構エネルギーいるわけですよ。
私自身は元々が飽きやすい性格なので、マンネリ化しているよりいいよねって
エネルギーが出てくるんですが、
自分が上司になり、研修講師をしていると
そうじゃない人たちも多いことが分かってきました。
だからこそ、ポジティブシンキングのスキルが重要です。

エネルギーいるけど、でもきっと出来たら面白そうよね。
大変そうだけど、でも成長できるチャンスよね。
って無理やりにでも思うこと。
そうすることで1歩が踏み出せます。

最近一気に寒くなって…でも雪降るからスノボ出来る!
と一緒です。
是非リフレーミングスキルで、チャレンジの1歩を踏み出してみましょう!!

メンバーとの距離感

先日、ある企業様にて女性部下を持つ上司向けにマイキャリアデザイン研修を実施させて頂きました。

皆様とっても前向きで、いつもこの企業様での研修は私自身も楽しみで有難いことに私自身もいつも学びを頂いております。
研修実施後のアンケートでも色んな個別質問を頂きます。今回はある方からの質問についてご紹介したいと思います。


女性との距離の保ち方というのが難しく、比較的仲の良い状況は作れるのですが近すぎるとどこか一定の距離感を取りたくなるような性格の方も多いかと感じています。そのあたりの距離感の保ち方なども今後知りたいかなと感じています。

確かに!!!この距離感、結構難しいですね。
一般的には、この距離感、男女関係なく、個人の性格により距離の取り方は異なります。また一般的には東日本は距離感を遠く取り、西日本は距離感が近く取る傾向があります。


いわゆるパーソナルスペースとも連動してきますが、パーソナルスペースは性別によって異なり、男性は前から向かってくる人を警戒する傾向にあります。つまり男性のパーソナルスペースは楕円形で前方向に広く、後ろ側は狭くなっているのです。


一方で女性のパーソナルスペースは、どこかに偏って警戒している傾向はなく、円形のパーソナルスペースとなっています。また、女性は相手との信頼度に合わせてパーソナルスペースが変わるため、一般的に男性よりも女性の方が信頼関係への依存が強いと言われています。


男女ともに40歳くらいをピークにパーソナルスペースは広くなるため、年齢によってもこの距離感というのは異なります。
これを解消するには、1on1でのコーチングを主とした対話を続けていくことで、信頼関係を構築していくのが最も効果的です。

私個人的には、、、ガンガン踏み込んでしまうところがあるので(笑)それが許されるな、って方には結構ガンガン踏み込んでいきます!
でもちょっと・・・って方には踏み込み過ぎないように、気を付けます。(それでも結構他の人より踏み込んでしまっていますが…)


ではこの、「いけそうかどうか」の判断をどこでするのか??ですがまずは私は自分をかなりオープンにさらけ出し、
(色んなプライベートな話をまずは自分からしてみる)その反応をみて、いけそうかどうか?を見ていることが多いです。


踏み込んで来てくれてOKだよ、って人は、相手もさらけ出してくれますしあんまり踏み込んでこないでね、って人は、聴いているだけで話そうとあまりしません。
もちろん時間と共に、その距離感も少しずつ縮まっていく人もいますが…。でも大事なことって、まずは自分の心をオープンにさらけ出すことかな、と思っています。
皆さんも是非心をオープンに、弱い部分もさらけ出してみたらこの距離感、ちょっと分かりやすくなるかもしれません。

成長=管理職ではない

昨日研修をさせて頂いた女性社員向けのキャリアデザイン研修で
はっとさせられた出来事があったので共有させて頂きます。

昨日の企業様では、もう数年ずっと研修をさせて頂いております。
年々経るにつれ、女性社員の方々の意識の変化をすごく感じ
いつも嬉しく思いながら研修をさせて頂いてます。

あるディスカッションで…
「管理職になりたいか、って言われると、
正直課長とか部長とかになりたい、って気持ちはあまりないんですよね。
でもチームを作れる、とかもう少し自由に出来るよって
ことなら、チャレンジしてみたい気がするよね。」と
ある方が仰ってて、
それに対して他の方も
「それ、分かる!別に役職とかにあまり興味ないし
課長とか上の人見てるとほんと大変そうだけど…
でも中心になってチームでやっていくのは、大変だけど面白いよね。」
というご意見も。

昨今の若者は「管理職になりたくない」若者が多く
特に女性は、ワークライフバランスが取れなさそう、という理由で
管理職を目指すのは1割程度。

でもこれって管理職って言葉の一人歩き、なのでは、と
昨日聞いててはっと思ったわけです。
チームを作り、まとめて、みんなで目標達成していくことは
管理職の役割の1つです。
これについてはチャレンジしていきたい、やってみたいと思う。

でもそれが管理職とニアリーイコールだとは認識していないんだな、と感じました。
他のディスカッションでも
管理職は大変そう
別に管理職になって偉くなりたいわけじゃない
というご意見も。

私が若かった時には、とにかく上にいきたい、管理職になりたい、
と思っていました。
管理職の役割や実際にやっている仕事が何なのか
良く分かっていませんでしたが、
管理職になりたい、と思っていたんです。
時代もあり、成長=管理職という方程式が出来上がっていたんですよね。
でも今はそうではない時代です。

管理職の実際にやっていること、役割を知ってもらって
その醍醐味や面白さをもっともっと伝えていくと
きっと「管理職=仕事の幅や裁量権が広がる」ってことを
理解してもらって、チャレンジしてみたい!と思う人が増えていくのでは?
とはっと気づかされた研修でした。

やっぱり管理職にとって大事なのは、大変そうな姿ではなく
面白いよーってワクワクしている姿を見せることなんだろうな、
と思います。

自律と良心

このメルマガでも最初の入り出しにあるように
弊社では、「ワクワク!おもろく働く」を自らも体現していき

それを社会に広めていこうという志を持って事業をさせて頂いております。

先日、会社メンバー全員で「で、どうなりたいの??」を
ざっくばらんに話そうよ、という機会を設けました。

これを設けた背景として、
うちの会社では、いわゆるロールモデルがなく
(各年代ごとに人がいません(笑)、社員数も少なく職種も少ない)

若い彼らにとってはキャリア形成しにくい環境にあります。

そのうえ、色んなもの、ことがないのも事実です。

何かチャレンジしようと思っても、ほぼすべてが0からのチャレンジです。

ある程度出来ていて、やりたいな、と思ったことにチャレンジする、ではなく

何でもチャレンジしていいよ、でも今何もないから0から自分で考えてやってみて、という感じです。

私は性格もありますが、0からやるからおもろいねん!と思いますが

大変だなぁ・・・出来るかなぁ…

出来るようになるまでめちゃくちゃ時間かかるよなぁ・・・

とネガティブに感じる人の方が多いかもしれません。

0ベースですか・・・

この会社で頑張って…いつになったら出来るようになるのか?
という目安も見えにくいのも事実です。

もう1つ、実施した背景として、私から見て…ワクワクおもろく、しているか??
と感じたのもあります。

なので、1回みんな自分たちがどうなりたいのか?どうしたいのか?
を本音で話してみようよ、という機会を設けたんです。

これって、ものすごく大きなテーマで難問です。

考えても分からない、というメンバーもいました。

具体的にはないけど、こうゆう人たちと働いていたい、
というメンバーもいました。

結局こういう本音で話そうよ、という機会を設けましたが
答えって出てないよね?と思ったメンバーもいたかもしれません。

でも私は結構前進したな、と思っていて…。

大きすぎるテーマで、これっておそらく一生かけてそれぞれが考え続けていき
そしてそれも年々変化していくものだと思っています。

ただ、それを考える機会、言う機会、聞きあう機会を提供することが
目的だと思っています。

人それぞれ、ワクワクおもろく働く、概念は違うと思いますが
私の思う、「ワクワク、おもろく」というのは

自分で考えて、自分でやってみて、出来るようになるまで試行錯誤して
そしてそれが形になり、誰かに感謝されたり誰かの役に立ったり、と

育っていく過程そのものが、「ワクワク、おもろく」だと思います。

ですから、今やっている仕事をもっとおもろくすることも
まだチャレンジしたことのない仕事を創り出すことも

おもろいメンバーが集まることも
全て、自分次第でワクワク、おもろく出来ると思っています。

これが私の考える自律なんです。

そしてもう一つ大事なのが、良心です。

何でもかんでもやっていい、ではなく
良心を育てることで、ちゃんといいことをおもろくしようよ、

間違ったことにNOを言い合い、ちゃんとしていこうよ、
という大きな方向性だと思っています。

自律と良心。
改めて全メンバーにその想いを伝えました。

伝わっているといいな、と思いながらも
大事なことなので、100万回言い続けなければいけないな、

そして当たり前に、自分自身が一番体現をしなければいけないな
と思いました。

相手に分かる言葉を使う

先日、弊社のメールシステムが不具合があり、
メールの送受信が出来なくなった事件があったんです。

送信した後のエラーメールも来ないので、
当然送信できているものだと思っていたんですが、送れていない…

そして受信も、相手先様にもエラーメールがいかないので
当然送っているはずと思っていらっしゃったのが

なかなか返信がない、ということでお電話を頂いたりして…。

兎にも角にも、大変ご迷惑をお掛け致しました…。

で、その際に、何が原因か分からず、どうしたらいいかも分からず…
という状態だったんです。

大手さんであれば当然社内SEがいらっしゃると思うんですが、
まだまだヒヨッコ当社は、全部自前です。

サーバー、google、セキュリティシステム、PWロックシステムと
メール1つで、4つの別の会社の商品を使っているので…

当然片っ端から、サポートに電話するか、チャットするか、の対応策に追われます。

で、私自身がpcについて、本当に疎くって(使う専門!!)

毎回サポートさんから聞かれる質問が意味が全く分からず、日本語とも思えないんです。

DNPレコードはどうなってますか? TXTの値は?MXコードの値は??

と何を聞かれていて、どこを見ればそれが分かるのか、
全く分からない状態です。

何度も何度もチャットで、

「すみません。こうゆうのにとっても疎いので、具体的にどの画面のどこをクリックして、何をコピペして教えればいいのか、教えてください」

を繰り返してました(笑)

上記文章をコピペしたくらい、何回も使いました。

※でもサポートの方々は、本当に丁寧に画面を送ってくれたりして
私にも分かるように教えてくださいました!!

これってね、ロジカルシンキングの基本「相手にわかる言葉を使って話を展開する」をまさに私自身が体感していたんです。

きっとITに多少強い方であれば、はぁ??と言われるほどの基本中の基本だと思うんですが、私にとっては、未知の言語!!

まさに外国語!!そして全く見当もつかない!!

改めて、普段自分は話している内容、言葉は「相手にわかる言語」になっているのか?と問いかけた出来事でした。

GW、楽しみましたか??

GW空けましたね。

皆様、良いGWでしたでしょうか??

ニュースでは、どこもコロナ前の混み具合だったり…
大阪でもあちこちで、人だらけ…というGWでした。

私はGWはこれまで溜まっていた家事全般や衣替えなど
家の用事を中心に、のんびりしたGWを過ごしました。

また、娘からのお願いで、マリオの映画を観に行きました。

いやー、面白かったです!!

驚いたことがあって、ネットで予約した時に…吹き替えと字幕があって、頭に?が付いたんです。

だって、マリオってニンテンドーでしょ??当然日本の映画だと思ってたんです。

あっ。これ、またいつもの思い込みです!

これも思い込みでもあるんですが…ゲームと同じ内容だよね、だったり

所詮アニメだよね…と思っていて実はそんなに期待してなかったです。

娘が行きたいっていうので、連れていったってくらいで。

でも実際にはあっという間の時間で声を出して笑ってました(笑)。

興味のある方は是非!行ってみてくださいね。

GWは映画に行ったり、スーパー銭湯に行ったりとのんびりした数日を過ごしていたので、GW明け月曜日の研修は、とっても元気なんです(笑)。

いつも研修では、明るいテンションで、元気に分かりやすく、声は大きく、
を心掛けているんですが、

連日研修続きになると、私も人間ですので疲れが出てきたり、寝不足が続いたり、と…。

根から元気ではない日もあります。

そんな時は、無理やりでもテンションを上げているんですが

GW明けは、そんな必要もなくそのままでめちゃくちゃ元気!!なんです。
(ついついお話し過ぎてしまうくらいでした…)

改めて、睡眠とか休むとか、リフレッシュするとか、も大事だよね、って感じました。

でもやっぱり私は働くのが好きなので…

月曜日の研修をしていて、これこれ!!!と嬉しくなります。

適度に休みながらも、いっぱい働けて幸せを感じました!

【若手社員にお勧め】大合格(中田敦彦著)

今回のお勧めの1冊は「大合格 参考書じゃなくオレに聞け!」(中田敦彦さん著/KADOKAWA出版)です。

これは、基本的には受験生に対して、大学合格に向け、勉強の仕方や合格へのステップ、その時の気持ちの持ち方など、基本的には高校生からの質問に対して、答える本なのですが、その内容はそのまま若手社会人にも通じるところがたくさんあります。そして、さらさらっと読めるので、1時間弱で読破出来ます。めちゃくちゃ易しい言葉で書いてあるし、読みやすい1冊ですね。

その中から、若手社員に向けてのメッセージにもなるところ。私も若手研修ではよくお伝えしている内容です。

(1)自分に甘い言い訳をするな。

弊社に社員にも、若手研修でも良くお伝えします。まず決まること、決めたら退路を断つこと。「決断」とは決めて絶つことです。「時間がないから」「上司が教えてくれないから」「不景気だから」「自分にはまだそんなスキルはないから」などなど。言い訳なんて、いくらでも思い付きます。自分を甘やかそうと思えば、いくらでも甘やかすことが出来ます。まず、その言い訳をする癖を断つこと。これが大事です。

(2)人生は選択肢が多い方が幸せになれる近道

これも同様によくお伝えします。人生は選択肢の連続です。自分自身で責任をもって後悔しないように、選択をしていくのです。学校選びも職業選びも、どんな仕事をしてお客様に満足してもらうのかも、全て選択です。誰かに無理やりやらされているうちは、いつまでも自立しません。自ら選択するのです。では、その選択肢が1つしかなかったら?この会社しか入れない。この仕事しか出来ない。それは不幸です。たくさんの選択肢から選べることが、すなわち幸せそのものだと思うのです。あれも出来る、これも出来る、でも自分が一番したいのはこれだ、という風に。だからこそ、常に情報を取りに行き、勉強しインプットを増やす。出来ることを増やしていくんです。

社会人になると、給与をもらってこの勉強をさせてもらいます。こんな仕事がしてみたい、こんな人と関わりたい、こんな風に生きてみたい、それらを叶えるには、それだけのスキルと情熱がなければ出来ません。だからこそ、受け身ではなく、自分で仕事を取りに行く、創っていく、その姿勢と気概が必要になってきます。

(3)大きな夢が、大きな目標を創り出し、大きな1歩に繋がる

これも研修でよくお伝えすることの1つです。とにかく大きな夢を描いてみよう。大きな家に住みたい、かっこいい車に乗りたい、年収1000万円欲しい。それはまだまだ小さな夢です。私欲とも言いますね。大欲を抱くことが大事です。歴史に名を残したい、世の中から飢餓を失くしたい、などなど。大欲を抱きましょう。そのためには、もっともっと良質の欲を育むことだと思います。

よく、ゆとりさとり世代の特徴として「無欲・無努力・パラサイト」と言われます。「何もやりたいことがない」といった無欲が象徴的ですね。どんな仕事でもいいから、定時に終わって、ワークライフバランスを充実させたい、とね。これもこれで悪くないと思いますが、個人的には、「たった1回の人生だよ。本当にそれでいいの?」と思います。40代、50代になれば、当然体力もないし、頭もフル回転できる時間もどんどん減ってくる。休息はいくらでも年を経ってから出来ますから。若いうちにしか出来ないこと、もっともっと楽しんでほしいと思います。

という。。。ビジネスにも共通することがたくさん書かれている本です。受験生や高校生もとっても役に立つし、もちろん子育てにも役に立つ1冊です。でも若手社会人に是非読んでほしい、そんな1冊ですね。

【経営層にお勧め】史上最強のCEO(ジェームス・スキナー著)

今回のお勧めの1冊は、「史上最強のCEO」(ジェームス・スキナーさん著作/フローラル出版)です。既に100万部以上のベストセラーなので、読んだ方も多い1冊ではないかと思います。

あまりに面白く、そして内省することが多い1冊で、あっという間に1時間弱で読める1冊でした。読みながら、セミナーや合宿に参加したくなる、そして思わず検索してしまう1冊でしたね(笑)

全てが共感、そして学び深い1冊でしたが、「ビジネスとは、世界のニーズを満たすという作業」というフレーズに心がドーンとなりました。そう。まさしくその通りなんです。儲けるとか、雇用を生み出すとか、そういうこと以上に、お客様のニーズをどう満たすのか?お客様の真の求めていることを満たす作業なんだと改めて痛感しました。

また、現代はインターネットがあり、世界人口78億人、88兆円というビジネスマーケットというこの状況で、出来ない商売がないということ。ここにも内省しました。現在コロナウィルスの影響で、弊社も研修が中止やキャンセルになったり、採用ニーズが減少したりと、この1か月で色んな影響を受けています。しかし、そうではない!これだけ世界が広がっていて、逆に世界は狭くなり、ビジネスチャンスはいくらでもあるんですよね。

また新規事業を考えるときに、顧客は何を求めているのか?どうしたらそのニーズを満たすことが出来るのか?については、非常に良く考えますし、リサーチもします。競合はどこになるのか?競合とのサービスの違いは何か?価格はどう違うのか?などなど。しかし、この本にあるように、抜けていたところが、「小さなマーケットでシェアを取る」こと。(オウムの本の例ですね。)

弊社は零細企業なので、色んな新規事業を考えるときに、ついつい「マーケットシェアは取れない」という大前提で進んでしまいがちです。そして、「もうこの世の中にないものはない」という概念も同時に出てしまう。

でも違うんですよね。本もたくさんあるし、動物関係もたくさんある。動物の飼育に関する本もたくさんある。しかしオウムの育て方に関してはない、という風に小さなマーケットでシェアを取ることが、大事だと改めて感じました。

本を通して、やはり社長が一番あかん!ということ。本当にそうです。ここ、本当に反省です。まだまだもっともっと出来ることがある!とっても勇気を頂いた1冊です。私の場合は怠け者です(笑)。もっともっと自分が動かないといけないし、もっともっとチャレンジしていかないといけない、と強く思いました。

今月決算月。来期に向けて、色んな計画をしています。キックオフ研修の資料作りに、この本のエッセンスもかなり入れていきたいと思える1冊でした。

【経営者にお勧め】Employee Happiness 社員幸福度(桑野隆司著)

今回のお勧めの1冊は、「Employee Happiness 社員幸福度 社員を幸せにしたら10年連続黒字になりました」(桑野隆司さん著・クロスメディアパブリッシング発行)です。

3月は弊社は決算月。4月からの来期のキックオフ資料や経営指針書を、ちょうど今作っています。そして、この本。めちゃくちゃ参考になりました。考え方も本当に賛同共感できるし、やっている取り組みも既に弊社でもやっていることが多くあって、更にいくつか参考にさせてもらいました。

まだまだ零細企業である弊社では、やはり社員の幸福度をものすごく大切にしています。満足度ではなく幸福度。ここ、全然違います。弊社では充実度とも言うかな。例えば働き方改革。通り一遍的に育児中の社員は時短に、なんてことは幸福ではない、という考え方も全く一緒です。人はそれぞれですから、時短で働きたくない人もたくさんいます。また働きたい時間も日によって違う、というのも女性ならでは、というところ。だから通り一遍的に働き方改革を行っても社員は幸せにならないんです。

残業も然りです。残業がないことが幸せである、とは思いません。だからと言って、残業はほぼ皆無に等しい弊社ですが…。残業してもやりたい仕事にならないといけないと思いますし、働きたい(働ける)時間というのは、毎日違うものです。ですから、弊社ではフルフレックス制度を導入しています。

また、この本を読んで、早速弊社でも実施したのが、社員充実度アンケート。いろんな質問内容を参考にさせてもらいました。社内にライバルがいるか?憧れる人がいるか?この人のためなら頑張ろうと思える人がいるか?という質問は、なるほど!と唸りました。

また、社員の大切な人を大切にする、この考え方にも大変共感できます。社員にとって一番大事なのは自分と家族です。その家族を大切にしてくれる会社でなければ、意味がないと思います。ですから、弊社では社員の家族も同伴の社員旅行や社内イベントを実施していますし、社員の子供にはお誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントがあります。ただ、この本を読んで、勤続年数貢献度にも何かしたいな、や結婚記念日や奥様や旦那様の誕生日にも何かしたいな、という気付きが得られました。

まだ現状弊社の規模では出来ませんが、今後もう少し人数が増えたら参考にしていきたいのが、より良い競争環境を作る仕組みです。社員数が20名以上の会社であれば、この競争環境を作る仕組みも参考になると思うので、是非!

小さな会社には、大手企業では出来ないことも出来ます。小さな会社だからこそ出来ることもたくさんあると思っています。そんな成功事例がたくさん紹介されている1冊。なによりも社員の血が通っている会社にしたい経営者にはお勧めの1冊です。

この本に書かれていることの3/4以上は既に弊社でも実施済なので、これは10年連続黒字になるってことのお墨付きでしょうか?(笑)来期のキックオフが楽しみになる1冊でした!