人材育成ノウハウ

歴史は勝者のみの記録 ってどういう意味??

先日、スペシャリストのストーリーから人生観をしるインタビューメディア「STORY」

の掲載記事UPの広報をさせて頂いてから…

「座右の銘 歴史は勝者のみの記録ってどういう意味??」

「何事も勝ち負け決めて、絶対勝つぞー!って意味ですか??」

などなど。。。質問が多かったので…私の思いも込めて綴りますね。

 

歴史は勝者のみの記録、という格言はありません。

多少の差があるとは思いますし、

多分解釈は人それぞれではないかと思います。

 

歴史は勝者が残したい記録のみを記したもの。

敗者は文学を作る。などなど、言い方はそれぞれありますが。。。

 

確かに歴史というものは勝者側が作るものではあると思っています。

中国では、勝者敗者に関わらず、史実のみを記す職種もあったそうですが…。

しかし、歴史を紐解いてみると…

(私、結構歴史オタクです(笑))

実際に学生時代に習ったこととは違うこともたくさんあるんですよね。

で、、、歴史は勝者側が残したいことのみを書いたものかもしれませんが

それは真実とは違うわけです。

つまり、物事には一方向から見たことだけが本質とは限らないということ。

なので、敗者(弱者)側からの視点も常に持ち合わせ

本質を見抜いていかなければいけない、ということだと思っています。

 

また同時に、歴史は勝者のみの記録。

しかし勝者はその後の事実によって裁かれる。

と続きます。

つまり歴史上勝者となったものは、その後の歴史をまた作っていくわけです。

織田信長、豊臣秀頼、徳川家康などなど。。。然りです。

そして、その後の彼自身が行ったことにより、また歴史に裁かれるわけです。

つまり人の上に立つリーダーとして、未来に対して責任が伴ってくるわけです。

 

歴史は勝者のみの記録。

物事の本質は多方面から見極め、常に弱者の視点を忘れてはいけない。

リーダーとして未来に対して責任ある言動を取らなければいけない。

私はこの言葉の意味として2つの意味であると解釈し

座右の銘としています。

決して、「勝ったら何してもいいねーん!!!!」という意味ではありません(笑)

幼稚園にて学ぶ!無限の可能性!!

今日は娘の幼稚園親子ふれあい参観でした。

地元でも結構有名な

「躾をしっかりする」

「子供の可能性にたくさんの種をまく」

「本物に触れることから学ぶ」

幼稚園で、歴史もある幼稚園です。

 

今日の参観の内容も盛りだくさんでした。

1、「雨にも負けず」暗唱

これは毎日朝礼で暗唱しています。全文です。

大人でもなかなか難しいのに、幼稚園児はみんな暗唱出来ています。

そしてちゃんと意味も理解している。すごいです。

 

2、幼児礼法「返事の大切さ」を学ぶ

幼児礼法の本を読み、その意味を理解します。

なぜ大きな声で返事をするのか?

今していることの手を止めて、呼んでくれた人を見て

大きな声で元気よく「はい!」と返事するのはなぜか?

それは相手が気持ちが良いからです。

相手の気持ちを考えて、言葉を話す、態度で示す。

当たり前のことですが、これも社会人でも出来ていない人も多い。

 

3、写仏

仏教幼稚園なので、仏様(のの様)の教えを毎日学びます。

仏様の絵をトレースして、その後色を塗って、仕上げます。

これがものすごく細かい絵で、結構根気が要ります。

みんな息を止めながら(笑)必死に写していました。

 

4、因幡の白兎 朗読

これもこの幼稚園の特長ですが、漢字も普通にみんな読みます。

ものすごく難しい感じも、絵感覚で覚えていきます。

しかも結構なスピードで読んでいきます。

毎日毎日繰り返すことで、普通になっています。

 

5、竹取物語 古文で朗読

なかなか古文を読む幼稚園児はいないと思います。

しかもちゃんと意味を理解しながら、「ありけり」「なむいわん」などなど。

古文に親しみ、日本古来の文化も併せて学んでいきます。

 

6、お手玉とけん玉 親子ふれあい

お手玉とけん玉をしながら、親子で楽しく遊びました。

こうして昔の遊びに触れあったり、日本古来の遊びを体験していきます。

 

と、、、かなり盛り沢山の内容でしたが・・・

子供の可能性は無限!!と感じます。

「大人でも中々できないのに」と思ってしまいがちですが

子供は先入観なく、素直に取り組みます。

そしてお互いに助け合い、励まし合いながら

楽しく笑いながら、かなり難しいことでもチャレンジし

毎日毎日繰り返すことで、出来るようになっていきます。

 

なぜ大人はこれがなかなか出来ないのでしょうか??

そんなことはない!!

大人も楽しみながら学ぶことにより、どんどん色んなことが

出来るようになっていきます。

楽しみながら学ぶ、ワクワクしながら学ぶ。

とても大事なことだと思います。

 

当社の研修でも、楽しいゲーム、ワークをたくさん取り入れることに

かなり力を入れています。

座学で学ぶことよりも皆さん、楽しそうに取り組まれます。

そのなかで、メソッドを現場に落とし込んでいきます。

楽しくなければ学べない!

これも本当のことだと思います。

さぁ、楽しみながら学び、成長を感じていきましょう!!

 

俳優 野村将希さんとの対談「企業は人なり!」

先日経済紙アンカーの取材で

俳優野村将希さんとの対談をさせて頂きました。

テーマは「企業は人なり!」

弊社の人材育成の取り組みや、事業内容である研修事業での内容など…

取材して頂きました。

 

野村さん

「結局のところ、どうやったら人って育つんでしょうかね??」

 

弊社代表山口(以下:山口)

「結局は…どこまでいっても信頼関係だと思います。

もちろん、研修ですから、コミュニケーション、ソリューション、

ロジカルシンキングなどなど

スキルテクニックはもちろんプログラムとしてあります。

でも、結局どれだけテクニックを駆使しても、

信頼関係がなければ部下との関係は良くなりませんし、

信頼もしてもらえませんね。

 

野村さん

「すごく良く分かります。

僕たちも芸能界でいろんな人との関係があります。

監督、スタッフさん、マネージャー。

でも結局どんな仕事でも、うまくいくときはお互いに興味を持って

相手のために、って思ってるときが何やってもうまくいくんですよね。

 

山口

「まさしくそうですよね。

コミュニケーションって何のためにとるのか?

よく研修でも管理職の人に質問するんですが

『目標を達成させるため』『組織を強くするため』

みたいな答えが多いです。

もちろんそれも間違えではありません。

でも、もっとシンプルに単純に相手を知りたい、

自分を知ってほしいって

いう相互理解だと思うんですよね。」

 

野村さん

「そうそう。僕たちとマネージャーとの関係もね、同じですよ。

僕たちはマネージャーさんが色んな仕事を取って来てくれるから

色んな仕事をさせてもらってる。

昔、若い時なんかは、マネージャーさんが色んな人に

頭下げて仕事を取って来てくれたりね。」

 

山口

「そうなんですね。嬉しいですよね。」

 

野村さん

「そうなんだよね。役者野村に惚れてくれてるっていうのが

やっぱり感じられてね。

だから、こっちももっともっと頑張らなくちゃって思うもんなんだよね。

 

山口

「マネージャーさんは一番のファンって言いますよね。

上司も部下の一番のファンというか、応援団長になるって

感じだと思ってます。(笑)」

 

野村さん

「信頼関係を築くために、どんなことをしてるんですか?」

 

山口

「当社でもそうですが、研修でも同じですね。

信頼関係を築くには、感謝を伝えることからスタートです。

ですから、上司から部下に感謝の手紙を書いてもらっています。

結構な濃い内容を書かないといけないので、

皆さん最初はすごく苦戦されますけど(笑)

だんだん慣れてきたり、部下の人がすごく喜んでくれたりで…。

研修終了時には部下との会話が楽しくなってきたって

言われる方も多いですよ。」

 

野村さん

「手紙ね。それはいいですね。

最近では、若いマネージャーさんも多くてね。

ジェネレーションギャップと言うか…。

僕たちも毎日彼との関係で色々あることもあるんだけど、

何か一言、ありがとうって言ったり、頼むぞって言ったりすると

やっぱり顔がふゎっと明るくなってね。

それで関係もすごくよくなるんですよ。

一緒ですね。」

 

山口

「それはマネージャーさんは嬉しいですよね。

そうなんです。

部下の遣り甲斐って上司に認めてほめてもらうことなんですよね。

マネージャーさんも野村さんに認めてほめてもらいたいって

きっとそう思ってると思いますよ!」

 

野村さん

「色んな会社にこうしてお邪魔してるんだけど

やっぱり企業は人なり、ですね。

企業で人が育ち、それが社会に広がっている。

そう感じますよ。

そういう人たちに触れ合うと、

僕ももっともっと役者として、エンターテイナーとして頑張らなくちゃ!

と元気をもらえますね。

これからも是非がんばってください。ありがとうございます。」

経営者が期待する 「こんな上司になってほしい」とは?

先日の管理職研修にて、私が大変尊敬する経営者様が

研修参加者である管理職の皆さんに対して

研修を通じて、いろんな気づきを得て、スキルを習得し

そして、こんな上司になってほしい、と講和されました。

 

『まず、認めてあげてください!』

研修でも習った傾聴を活かして、まず彼らをもっと認めてあげてください。

内心「こいつ、何言ってんだよ」と思うこともあるかもしれない。

それでもいいんです。そう思いながらも認める。

すると、その時初めて彼らも君たちを認めてくれます。

そうなったときのアドバイスだから、初めて入るんです。

認めていない上司の話なんて、聴いてくれない。

そんなもんです。

 

『情熱が根底であることを忘れるな!』

仕事もなんでも、人間として情熱が一番根底にあることを忘れないでほしい。

僕自身が今まで多くの人たちと接してきて

やっぱり素晴らしい人だと思う人は共通点があります。

それは、気配りです。

気配りとは、相手の立場にたって、思いやりをもって接すること。

それには想像力が必要です。

「あの人は何を求めているのかな??」

そんな風に想像して行動できる人、それが伸びてくる人です。

 

『本音で話してほしい!』

皆さん自身もそうだが、上司にもぜひ本音で話してほしい。

人は自分の弱さや欠点をさらけ出すことで

更に強くなるし、人に優しくなる。そして信頼もされる。

だからこそ、上司にも部下にも本音で話してほしいといます。

 

『小さな石に気付いてほしい!』

山登りをしているとき、大きな石には誰もが気づきます。

そして「危ないから避けて通ろう」とか

「足腰に力を入れて転ばないように気を付けよう」とか

対処します。

だから、ほとんど大きな石には躓かないし

仮に転んだとしても、身構えてるから大きな怪我はしない。

でも小さな石は怖い!

気付きにくいし、身構えてないから

転んだ時には、複雑骨折してしまう。

経営とはそういうものです。

大きな石には事前に対応策も万全に練っているし

準備もしている。

でも小さな石は経営者には見えない。

それは現場でしか見えないからです。

だから現場の管理職が肝になっているんです。

君たちが現場で小さな石にどれだけ気付き、

どれだけ対応できるのか、これによって経営は盤石になるんです。

現場での小さな問題点を大事にしていってほしい。

 

『業務を通じてしか、教育は実らない』

今日も1日こうして研修を受けている訳だけれども

これをここで終わらせてはいけない。

業務を通じて、今日学んだことを活かすからこそ

君たちはさらに成長し、そして部下も成長する。

君たちも部下も成長するから

会社は成長するんです。

 

 

いつもこの経営者様のお話しには、力を感じます。

人を大切にしている、その信念をひしひしと感じます。

たくさんの刺激と多くの学びをいつも頂く経営者様です。

そして、その大事な人材育成をお任せ頂いていることに

改めて感謝の気持ちを持つとともに

更に更に!!身が引き締まります!

「忙しい」「ちょっと時間ない…」口癖になってませんか??

管理職と言えども、この時代ですから、

ほとんどの方がプレイングマネジャーではないでしょうか?

 

先日もお客様から

「自分は売り上げも部署で一番上げなくてはいけないし、

でも部下も既に20名ほどいてる、

そして毎年4月になると新入社員が数名入ってくるので、

彼らも育てていかないといけない。

毎日本当に時間がなくて、どうしたらいいんでしょうか?」

というご相談を受けました。

日常業務に忙殺されていることが多く、

ほとんど部下とのコミュニケーションもなかなか取れていない

話を聴いてあげる時間もなくて、

仕事上の具体的なアドバイスしか出来ていない、と仰っていました。

 

私自身長い間プレイングマネジャーだったので

(現在もまだプレイングマネジャーですが)

そのお気持ちは大変よく分かります。

私の口癖が「忙しい…」「時間がない…」だったこともあります。

しかしそれではなかなか部下は相談できないんですよね。

彼らも遠慮してしまって、

「こんなことを聞いたら迷惑なのではないか」

「このくらいのことなら、自分で処理してしまおう」

と思ってしまうのです。彼らに悪気があるわけではなくて、

ある意味上司に気を遣ってくれているんですね。

そして何か大きなトラブルが起こった時に、

その原因や対応事実を掘り返してみると…

「どうしてもっと早くに相談しなかったんだ!?」

「どうしてそんな対応をしたんだ?ちゃんと相談しろよ。」

ということが多いですね。

そして管理職はまたそのトラブル処理に忙殺されてしまう、

という負のスパイラルになっているわけです。

 

  

そこに気付いたので、

私は「忙しい」「時間がない」この言葉を言わないようにしよう、

もっと彼らの話を聴こう、と決め、

毎日『部下とのコミュニケーションタイム』を作りました。

すると、かなり細かいことまで把握できるようになったり、

単純なミスが少なくなったりと、すぐに効果が出始めました。

トラブルが大きくなる前に先手を打つことができるようになり、

大きなトラブルに発展してしまうこともなくなりました。

また適切なアドバイスを適切なタイミングで出来ることにより、

顧客拡販や新規開拓など売上貢献にも繋がりました。

 

では、実際に彼らとのコミュニケーションに時間を作ったら、

他の仕事をする時間がなくなったのか?

というと実はそうでもなく…

結局同じ量の仕事が同じ時間で出来てしまっていたんですね。

ただ、いろんなことを単純化したり簡略化したりしました。

これも効率化しなければと思っている時にはなかなか出来なかったのですが、

いざ時間が本当になくなってしまうと、効率化せざるを得なくなり、

勝手に出来てしまっていたんですね。

また同時に自分自身の営業効率も飛躍的に上がりました。

要は何度も何度も訪問したりする時間がなくなったので、

3回で決めよう、と言う風に自分自身の意識が変わったことで、

結果営業効率が上がっていったのだと思います。

時間は無限にあるものではなく、作りだすもの。

まさしくその通りですね。

話し掛けるとき「ちょっといい??」から話し掛けてませんか??

部下に何か仕事を頼むとき、「ちょっといい?」から話し掛けていませんか?

こちらもついつい忙しくなると、相手の都合も見えなくなってしまったりするものです。

しかし、「わたしたちだって忙しいのに…」「やはり何も分かってないなぁ…」と思われてしまうこともあります。

そう思われてしまうと、なかなか意欲的にこちらのお願いや頼んだ仕事をしてくれない…という状態にもなってしまいます。

快く仕事を引き受けてくれて、尚且つ、やらされている感ではなく意欲的に取りくんでもらうにはどうすればいいのか?

 

「○○さん、ありがとう。今ちょっといい?」

ポイントは、必ず相手の名前を呼んで話し掛けること。

そして、頼む前(話す前)に「ありがとう」を伝えること。この2点なんです。

人は自分が名指しで呼ばれることで、「私のことを認めてくれている」自己肯定感が満たされます。

そして「ありがとう」と言われることで自己好感が満たされます。

人はこの自己肯定感と自己好感が満たされることで、自分が必要とされていると感じます。

すると、相手のためにしてあげたい、という欲求が生まれてきます。

ですので、進んで仕事を引き受けてくれるようになるんですね。

この自己肯定感と自己好感が満たされないままだと、相手のために役に立ちたい、という欲求が生まれにくくなります。

 

「○○さん、△△なところがあなたに頼んで良かったよ。ありがとう。」

そしてその仕事が出来上がったら、こんな風にお礼を伝えると共に、

具体的に認めてほめてあげてください。

△△な部分が、この人らしい、という内容であれば、素晴らしいです。例えば…

「この表を時系列で整理したところが、分かりやすいね。○○さん流石ですね。」

「急なお願いだったのに、こんな短時間で仕上げてくれて、○○さんにお願いして正解だったよ。」

ここでも必ず相手の名前を入れて認めてあげると、更に効果的です。すると…

「もう少し時間があれば、こういう方向でも分析できると思うんですが…」

「今まではこの方法でしたけど、実際にはこっちのほうが使い易いのではないかと思うんです」

など、相手から意見やアイデアが出てくるようになります。

そしたら、有難いですね。

ここぞ!とばかりに、しっかりほめて

「じゃあ、お願いできる?」と聞いてみてください。

本人が自分の意見として出したことなので、「頑張ります!」と快く快諾してくれます。

「○○さん、ありがとう。よろしくね。」

とまた名前を呼んでお礼を伝えてください。

経営者はなぜ管理職研修に最も力を入れるのか???

先日、管理職研修をご依頼頂いて、もう3年目となる企業様にて研修を行ってきました。

冒頭、社長から「この管理職研修への取り組み方」と称して講和があり、なるほど、と思うところが多くありました。この社長のお話にプラスして、私の意見も交えて、「なぜ管理職研修が必要なのか?」を述べたいと思います。

 

なぜ、会社は管理職研修に最も力を入れるのか?

 

第一に、それは経営ビジョンの実現のため、です。

現場では日々色んな課題が起こります。しかしその解決に当たって、この経営ビジョンに基づいて解決してほしい、それが結果経営ビジョンの実現に繋がるからです。

経営ビジョンとは、何を?なぜ?が記してあります。

私たちは、何を?なぜ?この会社で働くのか???

もちろん社員にとっては、生活の糧のため、これもあるでしょう。もちろんそれは否定しません。生活するにはお金が必要ですし、誰もが少しでも良い生活をしたいと望むものです。しかし、突き詰めて考えていくと、お給料が出ること、これは会社の永続的な発展があってこそ、であることを忘れてはいけません。管理職がここを忘れると、会社は簡単に倒産してしまう時代になっています。競争も激しく、そしてそのスピードもどんどん早くなっています。だからこそ、管理職には、この経営ビジョンに基づいた判断が出来るようになってほしい、そしてそれこそが会社の永続的な発展には必要不可欠なのです。

 

第二に、新たな事業領域への挑戦のため、です。

今の事業をしているだけ、これでは発展はありません。知らないうちに、気付かないうちに緩やかに停滞しているものです。攻撃は最大の防御なり、とも言います。その通りです。新しいことへの挑戦なくして、会社の永続的な発展はない、とも言えます。そしてその新たな領域へ挑戦するときに絶対必要な人員が管理職なのです。知識、智恵、経験、これが揃っているのは管理職です。そして何より、新たなことへ挑戦するには「想い」が必要です。想いの醸成、スキルの習得、これを管理職研修にて確固たるものにしていってほしい。

 

第三に、会社を支える人材の育成と風土の醸成のため、です。

会社というのは、人で成り立っています。社長も役員も管理職も社員も、全員がそれぞれ成長していくこと、これが会社の成長です。そして、毎日働いていることに感謝し、笑顔あふれる職場であること、この風土が、一人一人の働く意欲を更に湧き上がらせます。いくら資金があっても、どれだけ素晴らしい施設や設備が整っていても、それを活かすのも殺すのも結局人なのです。その人づくり、それは管理職に任されているところがやはり大きいのです。

 

当社の管理職研修では、必ず経営ビジョンのプログラムが入っています。経営ビジョンを組織ビジョンへと落とし込む、そして最終的には個人のビジョンへと落とし込んでいきます。このプロセスを経ることで、より経営ビジョンへの理解を深め、そして自らの日々の業務と経営ビジョンを近く感じることが出来ます。

 

もちろん研修ですから、コミュニケーション、ソリューション、チームビルディング、ロジカルシンキング、リーダーシップといったスキルの習得もあります。しかし、そのスキルだけではダメなんですね。そのスキルは何のために習得するのか?どう活用するのか?それは、経営ビジョンを実現させるため、なんです。

 

想いのあるところにしか道は開けない。

全ては、やはり想いなんだと、痛感します。

経営理念とは…ダイレクトに生き様!

昨日ご縁を頂いて、30代の若い社長様から社員育成のご相談を頂きました。

さすが!という方で、非常に熱い志をお持ちの社長様で、

日々ご自身での多くのセミナーや研修に参加され、毎日学んでいるとおっしゃっていました。

そして、いよいよ本題の社員育成の話へ。

「結局、社員育成って言うけど、、、

いくらこちら側(会社)が色々研修したり、育成しようと思っても、

本人が『こうなりたい!』とか心の中から湧き出るものがないと、

どうにもならないのではないか??

研修ではいわゆるマネジメントや論理的思考などといったテクニックスキルも重要だが、

それ以上に、心の中からの湧き出るものを刺激してほしいと思ってるんだよね。。。」

 

まさしくその通りなんです!

私はいつも研修の冒頭でもお伝えしますが、所詮テクニック論はどこまでいってもテクニック論!

まさに、心の中から湧き出るもの、これが『想い』だと思いますが

これがないことには、人は成長しません。

 

そしてこの想い、そしてその情熱、

これを表現したものがダイレクトに経営理念なんです。

つまり経営理念とは、社長・経営者の想い、情熱なんです。

社長・経営者の夢であり、描くビジョン、そして絶対やってやるというミッション

そのために行動をこうしていくという行動指針。

つまり経営理念とは、社長・経営者の生き様なんです。

 

対外的には、当社はこういう考え方、想いを持って事業をさせて頂いています。

社内的には、同じ方向を見て一緒に頑張っていこうと意思表明しているものなんです。

 

理念浸透とは、この想いが社員一人一人も同じように思っていることなんですね。

ただ、現実問題として、どうなのか?

それはやはり経営者と社員。隔たりがあっても仕方がないものです。

そして経営理念と現実問題現場の毎日の業務とはかけ離れていることもしばしば。

 

なので、研修では、経営理念を自分の部署に置き換えて

自分自身の言葉で表現する、というプログラムがあります。

ここにいつも管理職の方々はかなり頭を抱えます。

なかには、このプログラムに3時間もかけた、なんて企業様もあります。

もっとこうした方がいいのではないか?

こういう表現の方がいいのではないか?

など、意見交換やアイデアがどんどん出てくるものです。

そうして同じ仲間とディスカッションしたり、これまでの自分の仕事の仕方や考え方を

振り返ったり、という時間を経て、創り上げていくと

ある意味それが、自分自身の「生きる芯」になっていきます。

 

そしてそれを各メンバーに伝えていく。

もちろん、日々の業務に即していなければいけませんし、

経営理念ともリンクをしていかなくてはいけません。

そして、力のある夢のある言葉でなくてもいけません。

 

宿題で各メンバーへしっかり伝えていくことにより

「今まで以上に、仕事に対する遣り甲斐が明確になった」

「自分の今の仕事が大きな夢の1つにちゃんとなっていることを実感した」

といった言葉をよく聞きます。

 

これが、「心に火を付ける」ということなのではないかと私は思います。

是非皆さんも実践していってみてください。

問題が起こったとき「どうして?」って聞いてませんか??

ついつい、何かトラブルが起こった時に「どうして??なぜ???」と原因をまずは追及しがちです。もちろん再犯防止の観点からも、その原因を明確にし対策を講じることは重要です。しかし、「どうして?なぜ?」と聞かれ過ぎると、責められている、怒られている、と感じることも多いのです。そしてついつい上司も人間ですので、感情的になってしまったり、中には結論を早く知りたいのでどんどん質問攻めにしてしまったり、という状況をよく見ます。彼らは質問攻めにすればするほど、どんどん萎縮していってしまいます。そしてどんどん自信を失くしていきます。

ですから、何かトラブルが起こった時には、まずは感情的にならずに冷静に落ち着いて、彼らの話をじっくり聴いてみてください。その際に出来る限り口を挟まずに、聴いてあげてください。時々説明に詰まりながらも、彼らは実はしっかりと問題を捉えていることが多く、その原因追及や今後の対策についてもしっかり考えられていることが多いです。しかし上司から怒鳴られたり、質問攻めにされてしまうと、単純に委縮して何も言えなくなってしまっていることが多いです。すると上司は「何も考えられていない」と誤解してしまうことが多いんですね。

そして、その原因追及や今後の対策で、あなた自身も「なるほど」と納得するところがあれば、その点について認めてあげる発言をしてあげてください。

 

「なるほど。そういう対策を今後すれば、こういう問題は起こりにくくなるね。」

「この時点でそこに気付けたのは、今回いい勉強になったね。」

「ご迷惑をお掛けした方々に、既にしっかり謝罪が出来ていることは素晴らしい点だね。」

といったように、この時点であなた自身が「ここは良く出来ているな、よく考えられているな、いい気付きになっているな」と感じた点について、きちんと具体的に認めてあげてください。そうすることで彼らは、自己反省から自己容認出来るようなり、自分のしてしまったミスについてはしっかり反省しながらも、しっかりそこを取り戻そうと前向きになってくれます。ここがしっかりと出来ていなければ、次の対策考案に対して前向きになれません。ですので、しっかりと認めてあげてください。

その上で、「じゃあ、次はどうしたらいい?どうすべきだと思う?」と聴いてあげてください。ほとんどの場合、彼ら自身でしっかりと対策を立てていることが多いですが、もし仮にこの対策が立てられていない、もしくは不十分と言う場合には、彼らに考えさせ、自ら答えを導き出すように促してあげてください。

「それだと、A側にはいいけれども、B側が納得しないと思うんだけど、どう思う?」

「その方法だとかなり時間的に無理があるけれども、どうしたらそこはクリアできると思う?」

といったように少しヒントを与えながら、彼らが答えを出すように導いてあげてください。前述した「認めてあげる」ことがしっかり出来ていると、ここでの会話は活発になり、彼らが自らの問題として捉えることが出来、しっかり考え実行してくれるようになるのです。

ついつい…「ながら」報告、受けてませんか??

 上司のほうが部下よりも仕事の量も多くその質も難易度が高いです。そんなことは当然ですね。もちろん分かります。上司の方が、部下よりも時間がないこと、時間に追われていること、十分分かっています。だから、ついついやってしまいますね。「ながら」報告…。パソコン打ちながら、資料見ながら、考えながら、、、ついつい「ながら報告」になってしまっています。また、そういう癖が既についてしまっている方も多いのではないでしょうか?意識していないけど、気が付けば何かしながら報告受けているよな…、そんな上司のほうがむしろ普通ではないでしょうか?

 

しかし、この「ながら報告」では部下の心情までは受けとめられないんです。

もちろん何が起こったのか、これからどう対策を取るのか、などの事象は「ながら報告」でも把握できます。しかし、その事象に対して、部下がどんな気持ちなのか?今上司に何を求めているのか?といった心情までは把握できないのです。

なぜか?それは部下の顔、目、細かな表情を見逃してしまっているからなんですね。部下はいろんな報告をするときに、事象の報告にあわせて、心情の変化も伝えてくれています。上司はむしろ事象よりもその心情をキャッチし、そこに理解を深め、寄り添っていかなくてはいけません。部下の話を聴くときは、手を止め、目を見て、細かな表情を読み解きながら、話を聴いてみてあげてください。