人材育成ノウハウ

脳は変化を嫌がる

先週ある会社と打ち合わせをしていて、いろいろ思うことがありました。
長らく私も女性活躍推進の一環として、
女性の社員の方々にキャリア形成や管理職を目指す研修を
させていいただいておりますが…
これ(女性キャリア研修)って本当に効果があるのか??
と質問をいただくことがあります。

結論として…効果はあります。
ただ残念ながら…
全員がバリバリのキャリアアップを目指す!となったり、
管理職になってみたい!となったり、
ではありません。
もちろん会社様によって違いますが、平均して参加者の1割程度だと思います。
(入社5年以降の実施した場合)
これは参加者の割合というよりは、いわゆる世間一般での女性の管理職志向の割合と全く同じです。

つまり、研修講師をしている私が言うのもなんですが…
キャリアアップや管理職志向がほんの少しでもあった人たちが
研修を受けて刺激を受け、それが花開いた。
その芽はあったが、その芽がなかなか伸び悩んでいた方に対して
研修という1つの打ち手を打つことによって、
芽吹いた、は効果としてあります。

逆に言うと、芽が全くほんの少しもない方については
どんな研修をしても、なかなか1回2回で効果は見られません。
なぜか??単純に打ち手を打つのが遅すぎるからです。
入社5年以降は遅すぎて…もっと早くに手を打たなければいけない
と思っています。

入社1年目。
多くの方がキャリアアップしたい!成長したい!と思って入社されます。
ところがたった1年経った頃には…その割合は既に少なくなっています。
そして3年経つと…その割合はもっと減り、
5年も経つと、多くの方が「このままがいい」と思っていたりします。
(もちろん会社様や職種によってもその割合はバラバラです)

営業職や技術職においては(男女関係なく)その割合は少なく
いわゆるサポート職と言われる方々については、この割合傾向は多くなりがちです。

というのも、そもそもサポート職は、
業務をサポートをしたり、書類を作ったり、書類のチェックをしたり
が主になります。
自分からどんどん仕事を作り出さなくても、
仕事は勝手にやってくるものになり、
それを一定決められた手順で、一定決められた時間の中で、
一定決められたやり方で仕事をします。
これが毎日毎日続くと…変化を嫌がるようになります。
これは当事者の問題というより、人間の脳の問題かもしれません。

我々の脳と言うのは、そもそも変化を嫌がるというのが根底にあるようです。
これは悪いことではなく、
慣れてくると考えなくてもできるようになり、
自分の体に染み込んで無意識に出来る、という利点がある反面、
変えることへの抵抗感も同時に生まれます。
3年も同じ環境で、同じ仕事で、同じ人たちに囲まれて仕事をやっていくと
そこから変わること自体が嫌だと脳は認識してしまいます。

そうなると…
異動や転勤をしたくない。
環境を変えたくない。
仕事内容を変えたくない。
仕事を増やしたくない。
とは言え、暇になるほど減らしたくない。
になっていきます。

ただ今の仕事に満足をしているかと言うと、そうではなく…
満足はしていないが変わるほど不満ではない、という状態になります。
現状維持が一番いい、と脳は無意識に働いてしまいます。
この状態になってしまうと…
研修などで、「変わりましょう、成長しましょう」といくら提供しても
ここから動きたくない、と防衛本能が働いてしまいがちです。

技術職、営業職に代表されるように
仕事は自分で作り出さなければ生まれてこない職種については
目に見えてわかりやすい「目標数字」は年々引き上がっていき、
常に「つま先状態で自分の限界を突破する」が日常業務になっていきます。
つまり「変化」が日常化しているわけです。

どの職種においても、常に「変化」を求める
日常業務の役割分担や、分かりやすい環境の変化は
特に初期教育において非常に重要になってくるなぁ
と改めて私もお客様とお話をしながら感じた次第です。

女性活躍推進研修だけではなく、新人研修などでもよくお伝えしますが、
変化をすること=成長です。
変化をせずに「このままでいいんだ」と思ってしまうと
自分の成長を「自分で止めて」しまいます。
改めて教育は大切だ、と感じました。

対照的な現象からの気付き

先週実施した研修での対照的な気づきを今日はお伝えしたいと思います。
階層は少し違いますが、該当する年次の方々で
2~ 3年の幅を持って参加をしていただいた研修でした。

ある会社様での研修では、キャリア形成の1つとして、
これまでの自分の振り返り、できるようになったこと、
自分が今期待されていること(やらなければいけないこと)、
そして今後自分が何をしていきたいか、
について考えてもらうグループワークをしたんです。

すると入社して1年目の方々については、
まだ入社して半年。
配属になって3ヶ月の段階なので、
自分だけではできるようになったこと(can)も
何を期待されているか(must)も言語化できない方々もいらっしゃいました。
また、これから何をしたいのか(will)も、
自分が何の業務をどのぐらいするのかが、まだ見えない状況もあるので、
なかなかwillも見えずらい…もありました。

すると2~3年上の先輩1年が、
講師から何も言っていないのに積極的に!
自分のものをささっと書き上げて…
今だったらこういうこともやってない?
この先こういうこともあるんだよ
僕は2年目の時にこういうことを教わったよ。
などなど…自分のシートを見せながら、新入社員の彼らが考えやすいようなヒントを
渡していたんです。

すると新入社員の彼らも…
確かにそう言われてみたら、これができるようになった!
この業務については、言葉すらわからなかったものが今はできるようになった!
ここの部分については今勉強しているから、あと3ヶ月位でこれができるようになりたい!
など、先輩方からヒントをもらうことによって、
このmust、can、willついても自分で言語化できるようになっていったんです。

これって素晴らしいリーダーシップですよね。
最初はこのリーダーシップができていなかった先輩たちもいたんですが
他のグループがそんなふうにしているのを横でちらちらと見て、
先輩たちが誰に言われるわけではなく、真似をしていきました。

この現象、集合研修のすごくいいところで、
講師から「~しましょう」とか「こういうふうにしてくださいね」と言われ
その指示のもとだけで動くのではなく
他のグループでどんなことをやってるかを、横目でチラチラと見ながら
自分から気づき率先して真似をしていく。
そんな良い相乗効果が生まれていました。

また対照的となった別日の異なる企業様での研修では
「こんなことをやってくださいね。」
「グループでこんなことをディスカッションしてくださいね」
と方向性はお伝えしたのですが、、、。

あるグループの1人か2人程度がでしたが…。
めんどくさいから、もういいや。俺抜きでやっといて。
いやいや、、、それは綺麗事でしょ。仕事なんて面白くないし…。
みたいな発言を結構大きな声でされました。

すると最初は…前向きに取り組もうとしていた人たちも
そこに少しずつ引っ張られていくんです。
とは言ってもね…。
研修だからこうは言ってるけど、実際はね…。
と。

研修当初スタートしたときには、前向きな言葉が出ていた人からも
そのような言葉が少しずつ出始めました。
間違った方向への引っ張りですね。

最初に大きな声でネガティブ発言をした人は、多分そんなつもりはなかったんだろう
と思います。
ただ自分の発言が、どんな影響を及ぼすか?
そこまで考えずに、おそらく自分の言いたいことを言っただけでしょう。

ところがこのネガティブ空気、周りにすごい力で影響していくんです。
もちろん研修ですので、あまり悪い方向に行かないように
適宜私も口を挟みながら修正をしていくので、大事には至りませんが。
これって現場でよくある現象だと思いませんか??

リーダーシップのまず第一歩は「リード・ユアセルフ」自分をリードする、です。
自分をリードするにも、正しい方向と間違った方向がありますよね。
どちらの研修においても、最初はリーダーシップを発揮しようとか
こんな雰囲気に持っていこう、という意思は本人にはなかったはずなんです。

ところがそれが知らない間に、あっという間に伝播していく。
私も毎日、口を酸っぱくして、社内でメンバーに伝えています。
自分の言った発言、自分が何気なしに取った行動。
これが第三者にどんな影響を及ぼすのか?
だからこそ自分のことを律しなきゃいけない。
自律は、1番最初に確立しなくてはいけない基本的な社会人基礎力です。
ただ、これはずっといくつになっても、継続していかなくてはいけません。
私も自分の言動を、今一度見直す機会としたいと思います。

素直は一番の特性

土曜日、ビッグニュースで日本中が湧きましたね。
日本初の女性首相の誕生です。
政治のことは一旦こちらではさておき、とにかく女性首相の誕生に
私はとっても嬉しいです。

仕事柄、女性活躍推進関連の研修をさせて頂くことも多く
女性の方々へのキャリア形成以外にも
組織運営や管理職向け研修でも女性活躍推進のコンテンツも
沢山あります。

今の時代当たり前ですが、男女平等です。
どちらが優秀か、なんてことを議論する人もあまりいないと思います。
ただ、現実的に現段階でビジネスの世界でも
管理職の女性割合はまだ13%程度
政治の世界では、議員数の女性割合はまだ10%程度です。
これまで女性首相は0でした。
ですので土曜日はその大きな1歩だと思うんです。
大いに期待したい!!!と思います。

さて、先週も今週も毎日研修を実施している山口ですが、
先週も管理職研修、全社員向け研修、新入社員研修と
参加者もプログラムも様々な研修を実施しておりました。

ある企業様で今回初めて研修をさせて頂きました。
その企業様では管理職研修をされるのが初めてで、
管理職とは何か?その役割とは何か?必要なスキルは?
を最初からみっちりと!とリクエストを頂いておりました。

時代の変化とともに、管理職の役割も、求められる期待値も
当然それに伴うスキルも変わってきました。
ですので、私たちは、時代の変化とともに、
自分自身も変わっていかなければいけません。

今回の研修では講義も勿論ありますが
皆様じっくり考えて頂き、ディスカッションしてもらい
お互いを理解し合いつつ、その中でどうしていくか?
を考えてもらう時間を取りました。

この企業様の素晴らしいところは、皆さん本当に素直なんです!!
「ほんと、自分は出来てない、って実感したわ…」
「いや、このままではダメだよね。変わらないと」
といった発言がほとんどで、しかもそれを普通に言える。

「いや、○○さんは結構講義の中の今の上司ですよ」と
言われる方も…
「いや、内心納得してなくて、でもしないとな…と思って今までしてたから
見せかけだよ。今日やっと納得できたわ…」
とこちらもまたまためちゃくちゃ素直!

見ていて、本当に素晴らしい企業様だなぁ、
今日の内容をきっとこの後実践していってくれるだろうなぁ、
と感じました。

一方別の企業の研修では…(上記の企業様の翌日でした)
多くの方は、前向きに真剣に取り組み、得ようとされていますが、その一方で一部の人が
「自分はこの内容、ないと思いますが、なぜそう言い切れるんですか?」と
いった質問が出たり…
ディスカッションでも
「もうめんどくさいって。スマホ見てるから勝手に話してて」
といった人もいたりします。
※研修ですので、優しく言いながら、研修に参加してもらうように促しましたが…

これ、コーチアビリティの差です。
教えを自分のものにするスキルで、スポーツ心理学では選手に必須のスキルです。
どれだけ身体能力が高くても
周りからのアドバイスや指導を素直に受け止められないと、成長しません。
素直さ、とも表現されます。

コーチアビリティが高いと、色んなアドバイスや
色んな知識を得る際に、単純に「そうなんだー!」と感じ
やってみる、という行動が取りやすくなります。
逆に低いと…「そうは言うけど…でもね…」と感じるので
行動しないことが多いです。
だからコーチアビリティはスポーツだけではなく
人の成長に必須スキルになります。
改めて、その差を2日連続で目の当たりにして…
やっぱり素直さって本当に大事だよね、と感じた次第です。

ビジョンを自分の言葉で伝える

先週とある会社様で、有志の方々へのコーチング研修を実施してきました。
コーチングマインドやスキルなどを1日でぎゅーっと凝縮して学ぶ
プラスして知識として学ぶだけではなく
その都度その都度学んだスキルを体得していくワークやロープレも
ふんだんに盛り込み、1日終われば、参加者の方々も
ぐったり疲れたーという研修でした。

コーチングをする際に大事なことはいくつかありますが
その中でも、ビジョンを自分の言葉で伝えること!!が肝です。
特に企業内でのコーチング(上司の1on1面談など)では
このビジョン提示力がないと…

●●さんに聴いてもらってすっきりしました!
私のやりたいことが見つかりました!
でもこの会社では無理なので、転職します!
になってしまう可能性大です。

ですから特に上司からメンバーへのコーチングセッションでは
本人のやりたいことや夢を引き出し、
そのうえで、企業のビジョンと融合させていくことが肝になります。

と、ある方から質問を頂きました。

「夢」「目標」「ビジョン」「希望」といった視点が欠けているのか、
具体性をもってうまく自分につなげられません。
この視点は、訓練やスキル習得・習慣化によって身に着くものなのでしょうか。

確かに…普段の業務では、この視点はなかなか形成が難しいものです。
よく、目的と目標を混同しがち、と言いますが…同様に
夢=ビジョン≒希望で、目標は少し異なります。
まず夢=ビジョン≒希望から。

大人になるとなかなか夢やビジョンは描けない、と言われますが、
これは原因の1つとして、考える機会が少なくなったからです。
子供はどんな大人になりたいか?をよく考える機会がありますが、
大人になると、どんな人になりたいか?
を考えることもなくなってきます。
自分のなりたい像をイメージして、そのイメージを単語で表す。
これが一番身近な夢の具現化になります。

次にこれを仕事に結びつける方法ですが、
仕事をしていて、嬉しいな、楽しいな、成長したな、
と感じる瞬間があると思います。
その都度、その感情やどんな時にそう感じたのか?
を書き留めておきます。

この書き留めた言葉を繋ぎ合わせて
「●●のために働いている=頑張っている」
といったような文を作成していきます。
これがビジョンやパーパスです。

特別なスキルは特に必要ないのですが、
自分の想いや感情を言語化するのは、
やはり慣れが必要なので、都度都度、自分の感情や想いを言語化していく、
言語化しやすいように誰かに話してみる、が大切です。

最後に、目標ですが、これは夢やビジョンの実現のために、
「いつまでに」「何を」「どれくらい」を決めることです。
ですので、非常にリアルで、数字が入ります。
この目標設定にはある程度のロジカルシンキングスキルが必要になります。

順番は、
まず①自分の夢を描く、
次に②会社のビジョンと結びつける
③実現のための目標設定する
という順番です。

普段は業務に翻弄されてしまっている…
ついつい後回しにしてしまっている…
あと1か月で上期も終わります。
ぜひこの機に、想いを言語化してみてください。

コミュニケーションにロジカルシンキングを取り入れる

先日ある会社で、管理職研修を実施させていただきました。
今回のテーマはロジカルシンキングです。
ロジカルシンキングが苦手な方が多いんですが、
実は私も昔はロジカルシンキングがとても苦手でした。
お気づきの方も多いと思いますが、私は超感情人間なんですね。

ですから、自分で言うのもちょっと恥ずかしいですが(笑)
表情豊かだし顔にすぐ出ます。
その時の感情に左右される事は多々あります。

ただ20代後半時に「これではダメだ!」と思って、
ロジカルシンキングを学び、
そしてそれを常に意識して実践するように心がけてきました。

すると、今ではロジカルシンキングはとっても得意ですし、
論理的に考えることは意識しなくてもできるようになりました。
このロジカルシンキング。
いろんな手法があるんですが、
ポイントはチャンクアップとチャンクダウンの2つのスキルです。

ロジカルシンキングって物事考えるときに必要だよね
と思われる方も多いかもしれませんが、
もちろん色んなものを考えるときに、ロジカルシンキングは必須スキルになります。

しかしコミュニケーションにおいても
ロジカルシンキングは重要で、傾聴でも伝える時でも、
両方ともにおいてこのロジカルシンキングがとっても大事なんです。

傾聴の時に「オウム返しをしましょうね」とよく話していますが、
相手の言ったことをそのまま繰り返す。
繰り返して復唱するスキルです。
ただ、そのまま相手が言ったことを繰り返すのは一番難易度が低く
だんだん難易度が上がってくると、言葉を言い換えたり発展させたり
のオウム返しの仕方になるんですが、
言葉を変える、発展させるというのが正しくチャンクアップなんですね。

例えばこんなことを相手から言われたとします。
なかなかスキルがつかない…
目標が達成できない…
一生懸命頑張ってるんだけれども、成果が出ない…
気持ち的に落ち込んでしまう…
こんなことを言われたときに「そうだよね」と
相手が言ったことをそのまま繰り返す以上に、
これを一言でまとめて…
そっかいろいろ頑張って、今成長途中なんだよね
と一言でまとめる。
この一言でまとめるときに、
そっか辛いよね
とネガティブに一言でまとめる方法ありますが、
これはコミュニケーションにおいては有効ではありません。

頑張って今成長途中なんだよね、と言うポジティブな言葉で
チャンクアップをしてあげると、相手にそれがインプットされます。
しんどいんだ。ダメなんだ、とネガティブなインプットではなく、
成長途中なんだとポジティブなインプットをすることによって、
相手の気持ちを前向きにすることができます。

またチャンクダウンもコミュニケーションでよく使います。
例えば相手がこのやり方って非効率だと思うんですよね。
と言った時に…そっか非効率だと思うんだね
と分かったつもりで終わるのではなく、
具体的にどういうところが非効率だと思う??
と聞いてみると、この「非効率」がチャンクダウンされます。
すると実際に聞いてみると非効率ではないじゃん!と言うことも多々あります。

次に、伝えるときに、このロジカルシンキングはとっても必要になります。
相手にわかりやすいように具体例を出したり、
相手に納得感を持たせるために、客観的なエビデンスを示したり、
また身近なものに置き換えて例を挙げる(メタファー)ことによって、
相手の理解度はさらに上がります。

ですので、聞くだけではなく、伝える時にもこのロジカルシンキングは必要なんです。
ロジカルシンキングは、何か物事を考える、組み立てるときに必要なスキルだけではなく、
コミニケーションにおいてもとっても必要なスキルなんです。
ぜひ皆さん、チャンクアップ、チャンクダウン、
普段の会話の中に取り入れてみてください。
そうすることでトレーニングされ、無意識にできるようになります。

いい唸り

2日間ある企業様でハラスメント防止研修応用編!
を実施させて頂きました。
90分研修を1日4回。
多くの方にご参加頂きました。

この企業様では昨年度も基礎編ということで
ハラスメントとは何か??
なぜ対策が必要か??
NGな具体的な言動とは??
といった基本的なことはご理解頂いているので
今年度はハラスメントにならない具体的な指導の仕方を
ロープレ、そしてディスカッション共有していく
を実践してもらいました。

ロープレはDESC法に基づいて
特にE!C!
この2つが重要なので、必ずこの2つを入れて
指導してくださいね、とお伝えしました。

みなさんDESC方については
これまでにも聞いた事あるし、理解もされているんです。
でも実際にやってみると。。。
難しい!!!
と唸る方々続出です。
この唸る、いいことなんです。
今まで使っていなかった部分の脳が活性化していってる証拠です!

それ、全部DとSですよ〜
と部下役の方にご指摘されている上司役の方も
中にはいらっしゃいました。

知ってると出来るは違うんですよね。
またやってみて。。。
これ実際にやったら、結構しんどい。
DとSだけで、じゃあ宜しくね!
って指導する方が早いし楽です〜
というお声もありました。

そう。良い気づきですね。
普段はDとS中心の指導なので、脳がD、そしてS!
になってるんです。
これを意識して、E!次にC!に脳を鍛えること
これが実践でトレーニングです。

慣れてくるとDもSもなしで
EとSのみ伝えるだけで
DとSは勝手に本人が自分で考えて自分で解決してくれるようになります。

DESC法だけではなく、どの研修でも
どのプログラムでも同じですが
知識として知っていることと
実際の出来ることは全然違います。 

どれだけ知ってても、使って、使って、
使い倒して、初めて自分のものになります。
これが所謂「出来る」状態です。

そしてそれをまた体系化したり
経験から知恵にしていき
その背景やなぜ?の部分まで繋がっていくと
本質の理解になります。
ここまでいかないと、人には教えられない。

そろそろ新入社員も現場配属となり
現場でOJT指導をすることも多いと思います。
是非唸りながら、今の自分の知識や経験を
本質的理解まで深めていき、教えてあげてくださいね。

夢やビジョンを描く

管理職研修を様々な企業様で実施させて頂いており
その中で、昨今必ず入れてほしいとご要望もあるプログラムが
ビジョンの浸透です。

これはスキルとは少し異なりますが
管理職にはマストな要素、ですよね。
ビジョンの浸透が出来ていなければ
当然モチベーションも維持しにくくなります。
大きな壁にぶち当たった時に、障壁が大きくなればなるほど
それを乗り越えるためのメンタルも必要になります。 
どの企業も「このビジョン共感できないわぁ」なんてものは1つもないんです。
どの企業のビジョンも、多くの人が共感できる内容です。
ビジョン=みんなで叶える大きな夢ですから、
「うちの会社だけ良ければいいよね」なんて内容は
絶対入ってないんです。
そもそもビジョンは社会的意義、ですから。

では、このビジョンを浸透させるには??ですが、一言で
個人のビジョンを組織のビジョンと融合させていくことなんです。
それはそうなんですけど、実際には…
いつも研修をしていて…個人のビジョンがない!!が一番よく出てくる悩みです。

先日の研修でも目標は分かるんですけど
夢とかビジョンとかなかなか分からなくて…
というご相談がありました。

大人になると…なかなか夢やビジョンは描けない、と言われますが、
これは原因の1つとして、考える機会が少なくなったからです。
子供はどんな大人になりたいか?をよく考える機会がありますが、
大人になると、どんな人になりたいか?を考えることもなくなってきます。

ミッションステイトメント、とも言いますが、
どんな人になりたいのか?を考えて、言語化してみることです。
例えば、自分のなりたい像をイメージして、
そのイメージを単語で表す、でも構いません。
1年に1回くらい、この考えて、言語化する時間を設けることが大事です。
これが一番身近な夢の具現化になります。

次に、これを組織=仕事に結びつける方法ですが、
仕事をしていて、嬉しいな、楽しいな、成長したな、
と感じる瞬間があると思います。

その都度、その感情やどんな時にそう感じたのか?を書き留めておきます。
この書き留めた言葉を繋ぎ合わせて「●●のために働いている=頑張っている」
といったような文を作成していきます。
これがビジョンやパーパスです。

特別なスキルは特に必要ないのですが、自分の想いや感情を言語化するのは、
やはり慣れが必要なので、都度都度、自分の感情や想いを言語化していく、
言語化しやすいように誰かに話してみる、が大切です。
まず…
①自分の夢を描く
②会社のビジョンと結びつける 
③実現のための目標設定する という順番です。
是非ご自身の、部下メンバーの想いを言語化してみてください。

無敵のスキル

先日ある会社様での管理職研修で
新入社員が抱える悩み、不安ってどんなことがあるでしょうか?
というワークを実施しました。

上司や先輩社員とうまくいかない…
仕事についていけない…
残業が嫌だ…
怒られるんじゃないかな?と不安…
といったような内容がピックアップされました。

勿論上記のような悩みもあると思います。
しかし、それ以外にも…
実際に新入社員の方々にリアルに話を聞くと
こんな話が結構出てきます。

満員電車に慣れない、辛い。毎日同じ時間に同じ場所に行くことに刑務所に入れられた気になる(=閉塞感)
最寄駅から会社に向かっている時に、みんな同じ方向に歩いて行く(自分も同じ方向)中で軍隊に入ったような気がしてしまって逃げたくなった…。

実際に入社して1か月以内の超早期離職の理由に
上記理由が挙げられるようです。

社会人生活が長くなると
そんなん当たり前やん!!と言いたくなる内容ですが
特にコロナ禍において、テレワークや時差登校をしてきた学生にとっては
これらの経験は、どうもかなり辛いようです。

しかし一方で自分自身を振り返ると…
私も満員電車が最初はすごく嫌でした。
新入社員の時には実家から会社に通っていましたが
結構田舎に実家があるので、通勤時間は1時間半ほど。
そのうち1時間15分は立ちっぱなしの満員電車でした。
帰りは残業でくたくたになっているのに、座れなくて
立ちながら寝るというスキルが付くようになりました(笑)。

どうしても朝の満員電車が嫌で…
1時間ほど早く出勤し、満員電車を避け、座っていける(=寝れる!)を
ずっとしていましたし、
入社して1年経ったときには、会社の近くにワンルーム借りて
平日はそっちに帰る、週末は実家に帰る、みたいな生活をしていました。

おそらく満員電車に慣れない、同じ時間に同じ場所に行くことに慣れない
というのは今も昔も一緒だと思います。
特に大卒者の場合は、4年生になると、毎日学校に行かないし
行っても昼から、といったように授業数が少なくなるので
毎日朝から、は今も昔も慣れていないと思います。

ただ、一方で昔と異なるのが
「壁を乗り越えられるか」という視点かな、と思います。
昔は壁は乗り越えろ!根性で乗り切れ!やり切れ!みたいな言葉が
たくさんあって、無意識のうちに、大なり小なり
壁は誰にも必ずあって、それを乗り換えるしかない!
という危機感に近いものがあったと思います。

ところが今は、乗り越えるという概念よりも「避ける、よける」ほうが強い気がしています。
これはインターネットが出来たこともあるし
世の中の価値観や概念が多様化したことも影響していると思いますが
乗り換えるんじゃなくて、避けて通ってもいいよね。
だって他にもいろいろあるし。
という感じがすごくします。

実際に新入社員や面接などで…
「友達とのけんか」「嫌いな人との付き合い方」「人生での挫折」みたいなことを
聞いてみると、圧倒的多数が
「ない」なんです。

友達とも喧嘩もしないし、嫌いな人もいないし、挫折も味わっていない
という人たちが多いです。
ただ、これは無気力とかやっていないとかではなくて
お友達もいるし、色んな人とも付き合っているし、アルバイトもしているし
クラブやサークルなど色んな経験もしています。

ではなぜ摩擦がないのか?
これもダイバーシティだと思うんですが
「相手の価値観や想い」を否定せずにそのまま受け入れることが出来て
例え意見が食い違っても、上手に折衷案が出せてお互い納得してたり
お互いに得意分野を発揮して相乗効果でみんなハッピー!みたいな感じです。

この摩擦がないことやシナジーを生み出していることはすごく素晴らしい
スキルだし我々昭和世代も彼らを見習うべきところだな、といつも思います。
ただプラスして、乗り越える、ということも出来れば無敵なのにな…
と思うわけです。

満員電車が嫌なら、会社を辞める以外にも
乗り越える方法はたくさんあるはず。
人生には、乗り越えることと、避けることの
両方必要で両方とも出来れば無敵なんじゃないか??と最近つくづく思う山口です。

図、絵、表でまとめるスキル

あっという間にGWも終わり、5月になりました。
新入社員研修も終わり、既に配属になった、という会社様も多いのではないかと思います。


弊社でも、社会人としての基礎やマナーなどの基礎的な研修から営業研修へと進み、新入社員も毎日元気に頑張ってくれています。

弊社では、数多くの研修がありますので
その1つ1つの内容の理解や、どんな課題に対して
どんなプログラムが有効なのか?を理解するいわゆる商品研修をしながら
先輩社員の営業同行をする、といった実践的な営業研修も
スタートしています。


先日ある会社様その商談に、新入社員が先輩社員と一緒に同行したので
その商談レポートを「書式自由、A41枚」で提出してもらいました。
すると、2人とも、ワードでまとめて提出してくれました。
内容については、2人ともほとんど同じ内容です。
このケースを事例に振り返り研修を行いました。


「このレポートって何が目的だと思いますか??」
と質問すると…
「商談内容をきちんと理解するため」
「どんな商談をしているのか、を分かるため」
と返答が返ってきました。


「では、このレポートって誰が見るの??」
と聞くと…
「あっ。。。山口さんです」


「だよね。じゃ、私がこのレポートを見て『何を一番知りたい』と思う?」


レポートを出す、ということは、誰に対して何が目的なのか?
を常に意識しなければいけません。
上司が一番知りたい内容は何か?
答えはシンプルです。
「次の提案内容が正しいか否か?」です。
もし方向性や提案内容が受注角度が低いものであれば改善アドバイスが必要になります。
営業商談で大事なことは、シンプルで
「受注できるか否か?」
「受注できるようになるために必要なことは何か?」
を上司は知りたいんです。


その視点で、自分のレポートを見てみてください。
その内容で合ってるかな???
を促しました。


次に、お互い相手のレポートを読んで、理解するまでの時間を図ってもらいます。
すると3分程度必要でした。


では、この3分掛かったレポートを、1分で理解できるように
箇条書きやグルーピングをしてみましょう。
というワークをしました。


そして最後に、この内容を10秒で理解できるように
図、絵、表に落とし込んでみましょう、というワークを行いました。


これもよく研修でお伝えしますが、常に頭の中で
この図、絵、表にすることが大切です。
上司からの指導内容、お客様との商談なども全てです。
メモを取る、というのはどの職場でもされているかと思いますが
図、絵、表にすると、理解度がぐっと深まりますし
瞬時に振り返れる、覚えやすい、
そして教えるときにも分かりやすく伝えることが出来ます。
漏れや対策もこうすることで、瞬時に分かります。
是非皆さんも活用してみてください。

選択の仕方

長いGW明け、という会社様も多いのではないでしょうか?

GWが過ぎれば夏、と言ってもいいほど暑くなりましたね。
皆様はリフレッシュできたGWでしたか?
私はこのGW、さっそく今年初の潜りに石垣島へ!
青い海と深い海に癒されて帰ってきました。
潜れば潜るほど、海の魅力に引き込まれ、とうとうダイビング用のカメラも帰りの飛行機待ちの間にポチってしまった山口です。

さて、GW前のメルマガでお話していた弊社の営業研修。
百貨店で4時間並んだ人と、相手に圧倒的差を付けて利益を出した人。
総合評価は4時間並んだ方が圧倒的に高かったんです。
さて、その理由は大きく2つあって…
1つは前回のメルマガでお話した「相手に合わせた商品か否か?」になります。

そしてもう1つは…
1つ目の理由以上に大きな差をつけた理由。
どこまで新しい分野で、よりチャレンジをして挑んだのか?なんです。 

百貨店で4時間並ぶことについては、
もともとの彼のパーソナリティーから考えても得意分野ではありません。
むしろ一番苦手といってもいいかもしれません。
自分のよく知っている領域(興味のある領域)でもないんです。
ただ自分の知らない領域でチャレンジをしてみる。
そして4時間1人で並び切るという、ある意味「1番しんどい方法」を選んでるんですね。

 一方利益額が大きく出したけど、最も自分の得意とする領域で
よく知っている領域でそこから出ようとせず、
そしてこの相手よりも利益を大きく出すという目標に目をとらわれてしまって、
新しいことにチャレンジをする=汗を流して努力をする方向性が少しずれてしまった。
彼の方が評価は実は低いんです。 

彼らに伝えたのは…
2人ともとっても頑張ってる事はよく分かっているし伝わっています。
決して手抜きをした、とかなまけた、なんてことは2人ともありません。
2人とも、とっても「努力」をしたんです。

ただこの「努力」の方向性について…。
努力は報われる、私は間違いだと思います。
正しい努力は報われますが、間違った方向性の努力は報われないんです。

 人生いろんな岐路に立った時、いくつも選択肢があります。
その中でついつい人間は、1番楽な方法を選びがちです。
防衛本能の1つと言っても良いかもしれません。
でも常に1番楽な方法を選んでいったら、どうなるでしょうか?? 

新しい知識も経験も増えないし、
居心地が良くて安全領域の中にいるので、そこからなかなか抜け出したくありません。
恐ろしいことに、これは無意識で選択してしまいます。
意識的に「楽な方を選ぼう」とは多くの人は最初は思わないんです。
無意識だからこそ、怖い「陥りやすい穴」だと私は思います。 

では一方で、1番しんどいだろうなぁという道を選んだら、どうでしょうか??
当然自分の知らないフィールド、自分の知らない世界、
そしてそこで勝負するには知識が必要になります。
そしてそれを耐え抜く根性もいるでしょう。
でもこれを続けていくと、どうでしょうか?? 

実はこれが大きな差になります。
研修でよく、「20代で必ず身に付けておきたいこと」の考え方をお伝えしますが、20代でついた差は一生埋まりません。
なぜなら20代でつけるべき事は、知識やスキル以上に大事なことで、これは考え方や取り込み方なんです。

 20代で1番楽な方法を選んでしまったら、
その後30代40代となると当たり前ですが、もっと楽な方法を探すようになります。
これ営業で言うと典型なんです。

 既存顧客にばかり営業してしまう。
新規顧客の営業が苦手だ。
なぜか?? 

既存顧客の方が絶対楽なんです。
信頼関係は築けているし、その企業様においても実績がある。
だから提案も通りやすいし、ヒアリングもしやすいんです。

 一方新規営業では、とにかくまずアポを取るところからがしんどい。。。
アポを取っても相手の人となりもわからないので、
ヒアリングも難易度が高くなる。
そこから信頼関係を積み重ねるには時間もかかる。 

当然新規営業になると、よほどのことがない限り、競合他社とのコンペになります。
競合に勝ち抜くだけの提案が必要になってきます。
でもこれを続けていくと、どうでしょうか?? 

新規営業ができるスキルがあるんだったら
当然既存顧客の拡販もできるんです。
これが大きな差になるんです。

 彼らにも少しでも伝わってくれたらいいなぁと思います。
これを1つの良い経験として、
常に自分の前に現れるたくさんの選択肢の中で、
「1番しんどい道を選ぶ」
そんなふうに進んでいってくれたら…と期待してなりません。
一緒に頑張ろう!若者たち!!!!