人材育成ノウハウ

選択の仕方

長いGW明け、という会社様も多いのではないでしょうか?

GWが過ぎれば夏、と言ってもいいほど暑くなりましたね。
皆様はリフレッシュできたGWでしたか?
私はこのGW、さっそく今年初の潜りに石垣島へ!
青い海と深い海に癒されて帰ってきました。
潜れば潜るほど、海の魅力に引き込まれ、とうとうダイビング用のカメラも帰りの飛行機待ちの間にポチってしまった山口です。

さて、GW前のメルマガでお話していた弊社の営業研修。
百貨店で4時間並んだ人と、相手に圧倒的差を付けて利益を出した人。
総合評価は4時間並んだ方が圧倒的に高かったんです。
さて、その理由は大きく2つあって…
1つは前回のメルマガでお話した「相手に合わせた商品か否か?」になります。

そしてもう1つは…
1つ目の理由以上に大きな差をつけた理由。
どこまで新しい分野で、よりチャレンジをして挑んだのか?なんです。 

百貨店で4時間並ぶことについては、
もともとの彼のパーソナリティーから考えても得意分野ではありません。
むしろ一番苦手といってもいいかもしれません。
自分のよく知っている領域(興味のある領域)でもないんです。
ただ自分の知らない領域でチャレンジをしてみる。
そして4時間1人で並び切るという、ある意味「1番しんどい方法」を選んでるんですね。

 一方利益額が大きく出したけど、最も自分の得意とする領域で
よく知っている領域でそこから出ようとせず、
そしてこの相手よりも利益を大きく出すという目標に目をとらわれてしまって、
新しいことにチャレンジをする=汗を流して努力をする方向性が少しずれてしまった。
彼の方が評価は実は低いんです。 

彼らに伝えたのは…
2人ともとっても頑張ってる事はよく分かっているし伝わっています。
決して手抜きをした、とかなまけた、なんてことは2人ともありません。
2人とも、とっても「努力」をしたんです。

ただこの「努力」の方向性について…。
努力は報われる、私は間違いだと思います。
正しい努力は報われますが、間違った方向性の努力は報われないんです。

 人生いろんな岐路に立った時、いくつも選択肢があります。
その中でついつい人間は、1番楽な方法を選びがちです。
防衛本能の1つと言っても良いかもしれません。
でも常に1番楽な方法を選んでいったら、どうなるでしょうか?? 

新しい知識も経験も増えないし、
居心地が良くて安全領域の中にいるので、そこからなかなか抜け出したくありません。
恐ろしいことに、これは無意識で選択してしまいます。
意識的に「楽な方を選ぼう」とは多くの人は最初は思わないんです。
無意識だからこそ、怖い「陥りやすい穴」だと私は思います。 

では一方で、1番しんどいだろうなぁという道を選んだら、どうでしょうか??
当然自分の知らないフィールド、自分の知らない世界、
そしてそこで勝負するには知識が必要になります。
そしてそれを耐え抜く根性もいるでしょう。
でもこれを続けていくと、どうでしょうか?? 

実はこれが大きな差になります。
研修でよく、「20代で必ず身に付けておきたいこと」の考え方をお伝えしますが、20代でついた差は一生埋まりません。
なぜなら20代でつけるべき事は、知識やスキル以上に大事なことで、これは考え方や取り込み方なんです。

 20代で1番楽な方法を選んでしまったら、
その後30代40代となると当たり前ですが、もっと楽な方法を探すようになります。
これ営業で言うと典型なんです。

 既存顧客にばかり営業してしまう。
新規顧客の営業が苦手だ。
なぜか?? 

既存顧客の方が絶対楽なんです。
信頼関係は築けているし、その企業様においても実績がある。
だから提案も通りやすいし、ヒアリングもしやすいんです。

 一方新規営業では、とにかくまずアポを取るところからがしんどい。。。
アポを取っても相手の人となりもわからないので、
ヒアリングも難易度が高くなる。
そこから信頼関係を積み重ねるには時間もかかる。 

当然新規営業になると、よほどのことがない限り、競合他社とのコンペになります。
競合に勝ち抜くだけの提案が必要になってきます。
でもこれを続けていくと、どうでしょうか?? 

新規営業ができるスキルがあるんだったら
当然既存顧客の拡販もできるんです。
これが大きな差になるんです。

 彼らにも少しでも伝わってくれたらいいなぁと思います。
これを1つの良い経験として、
常に自分の前に現れるたくさんの選択肢の中で、
「1番しんどい道を選ぶ」
そんなふうに進んでいってくれたら…と期待してなりません。
一緒に頑張ろう!若者たち!!!!

営業の本質

先日、弊社の新入社員研修の1つとして
営業実践研修を1日かけて行いました。
これは、まだ営業の研修を受けていない彼らなんですが、
営業スキルやテクニックを学ぶ前に
営業の本質を学んでほしいというのが目的です。

前日の終業前にルールや概要説明をしました。
まず、当日(明日)1時間のヒアリング時間も設けます。
その後必ず仕入れに出かけてください。
何を仕入れてもらっても構いませんが
 1人5000円の予算です。
午後4時までには会社に戻ってきてください。
4時までなので何時に帰ってきてもらっても構いません。
4時から1時間営業時間を設けます。
社内のメンバー誰に対して何を営業してもらっても構いません。
ただしメンバーは会社のお金=経費ではなく、
自分のお金で買う基準で、買うか買わないかを判断をします。

何を仕入れて、いくらで売る。
どのように売る。
全て自分で考えてもらいます。
ただし必ず利益を出さなければいけない。
もちろんその仕入れ調達に向かう交通費も経費に含みます、が概要ルールになります。
そしてこれは個人戦です。
ですので、相手よりも多くの利益を出すということが目標になります。

弊社には新入社員が2人いるんですが、
2人ともとっても頑張って真剣に取り組んでくれました。
1人は。。。おそらく前日からいろいろリサーチをして
いくつか候補があったと思われます。
当日の朝、メンバーにヒアリングをして、
おそらく。。。その候補の中から絞りました。
そしてなんと!!!
4時間も並んで!!その日までの限定商品(グミ 大阪発売なし)を百貨店で購入してきました。

もう1人は。。。ご実家がお肉屋さんを営んでおられ、
そこで、安く良い肉を仕入れ、営業しました。
ただ単純に売るのではなく、自分で近くのスーパーに行って、
このぐらいのクオリティーのお肉であればいくらぐらいなのか?
もリサーチした上で、
スーパーよりも良いお肉を安価で!と値段設定し
営業トークに盛り込んでいました。
さらに!牛すじ肉を自ら切り込みを入れて下茹でしてくれるという手間もかけていました。

ですので、2人ともとっても頑張って取り組んでくれたんです。
そしてその努力が、いわゆるキラートークとなり、
その商品に対する思いがたくさん詰まった
良いプレゼンだったと思います。

百貨店で4時間並んだメンバーは利益が100円程度、
実家のお肉屋さんで仕入れて営業したメンバーは、利益が1500円程度と、
結果には大きな差が生まれました。

2人は利益を出せた!!!
と思っていたんですが。。。
大きな見落としが!!!!

人件費が入っていません!!!
自分が1日動くと幾らの経費が発生するのか?
がすこーんと抜けているんです。

この抜け落ち、キャリアを積んでいる人にも
結構多く見られます。
私が動くだけなんで、いいですよ!!と。
一見フットワーク軽めに見えるんですが
そこに経費が掛かってることを忘れてます。
2人とも、あっ!!!と良い気付きになったようです。

そしてフィードバックです。
個人戦なので優劣がつきます。
実は。。。フィードバックで高得点をつけたのは
百貨店で並んだ方なんです。
スキルや営業テクニックは2人とも同じ。
真剣に、一生懸命に取り組んだのも、2人も同じ。

でも評価に差が出た理由は2つ。
なぜか???
営業の本質の1つ目。
相手の望むもの(もしくは必要なもの)を提供しなければいけません。

ヒアリングをして、調べてきた候補の中から絞った方が
より相手に合わせて営業したと言えます。
一方、お肉を売ると言うことを既に決めていた方は、
自分の売りたい物を売ったので、
この観点で百貨店で4時間並んだ方が高得点なんです。

次に2つ目の差が出た理由。
こっちの方が雲泥の差となりました。
これについては次回のメルマガで!!

感動とは?

普段は全くテレビを見ない私ですが、先週金曜日久しぶりにテレビを見ました。
というのも、娘から「高校のダンス部がテレビに出るらしいから見たい」とあり、一緒に見ました。
見た方もいるかもしれませんが、「それSnow manにやらせてください」という番組です。
3時間の特別番組でした。
9人ダンスのチャンピオンを決める番組なんですね。

もうこの10年以上テレビを見ていないので、この番組自体も初めて見るし、
すみません…。正直Snow manが誰かもわかりません。
ただ3時間ほぼ号泣しっぱなしでした。

実は私…
中学高校6年一貫の学校に通っていましたが、6年間ダンス部だったんです。
ですので番組を見ていて、あか懐かしいなぁという気持ちにもなりました。
娘は中学1年生になりましたが、6年一貫教育の学校で
その高校生が今年2年連続、高校ダンス大会で日本一になったようです。

私が中学高校と同じような大会があったので、その難しさも大変さも分かります。
(私の時よりも参加高校数が遥かに多いので、もっと難しいと思います)
その日本一に日本2年連続なったんだ!!!!すごすぎる!!!!
と思いながら見ていました。

もちろん番組に出ている人たちは、プロのダンサーもいるし、エンターテイナーだし、アイドルだし
高校生と言っても日本一です。
一人ひとりの技術が高いこと、向き合う姿勢が真剣だということを加味しても、
人ってここまで真剣に一生懸命になれるんだ。
だからこうやって感動が与えられるんだ
と改めて感じました。

高校生のダンスグループが踊り終わった後のコメントで
しきりに感謝を伝えていました。
このような機会をいただいたこと、全力を出し切れるほど周りがサポートしてくれたこと、
その全てに感謝しかない、と。
すごいですよね。高校生ですよ。

仕事ではよく、
感動を与える人になろう。
感動するような仕事をしよう
と言いますが…
ここまで私たちは真剣になっているだろうか?を改めて考える時間になりました。

番組内でも誰かが言っていましたが、
技術やスキルが素晴らしく、作品が素晴らしいことが感動を与えるわけではない。
そこは当たり前で、プラスしてそこにどれだけ真剣に向き合って
1分1秒を惜しんで努力したか??
その結果が全て作品に出るんだ!と。
そしてその真剣に向き合う姿勢と努力が、人に感動を与えるんだ、と。

いい言葉だなぁと改めて思います。
子供や高校生にできることが大人にできないわけがない。
出来ない大人は彼ら彼女たちに対して恥ずかしいです。
もっともっと真剣にならないといけない。
そんなふうに改めて感じた3時間でした。

質問力のリーダーシップの1つ

先日ある会社様で、新入社員を育成する立場にある
メンターの方々への研修を実施いたしました。
同じ内容のプログラムを2日間連続し、多くの方に受けて頂きました。
2日間の中でたくさんのグループワークが出てきます。
その際、必ずお伝えしていることがあります。
毎回必ずリーダー役=進行役を決めてくださいね。
そしてこの進行役、いろいろ大事なことがあるんですけど、
その中の1つ。時間をちゃんと有効的に使ってください!
とお伝えをしています。

時間オーバーになってしまって、意見がまとまらない。
これも良くないんですけど、
もっと良くないのが…
時間が余ったから、沈黙が続いてしまう、です。

進行役は議題に対して議論を深めていったり、横に広げていったり、を
しなくてはいけません。
参加した人たちが、いろんな人たちの意見を聞き、
いろんな刺激をもらうことがとても大事です。

ですから、進行役の方が、もし時間が余ったら
掘り下げる質問をしたり、横に広げる質問をして
時間目一杯議論をしてくださいねと言うことを何度もお伝えをしています。
オンラインだったので、いろんな方々とグループ分けをして
毎回いろんな方々とディスカッションをしていただきました。
私もいろんなグループをお邪魔して覗いていくわけなんですが、
やはり残り5分になると明暗が分かれます。

ディスカッションがたくさん盛り上がっているグループと
沈黙をしてしまっているグループ。
その中でも時間が余ったんで、じゃあそれぞれ仕事しましょう、とか
休憩しましょう、とかと言って、
グループワークが終わるのをただ待っているグループがあるんですね。

これ何の違いかな?と思ってじっくり見ていくとやはり進行役なんです。
進行役の方がいろいろ質問をすると、ディスカッションは盛り上がっていき、
いろんな意見やいろんなアイディアが出てきています。

しかしただ単に相手の言ってることを聞いてまとめる、という進行役の場合は、
みんながそれぞれ淡々と自分の思うことを言い、
淡々とまとめてしまっている。
だから時間が余ってしまう…。
時間が余っても…
じゃぁ他に何かないですか??
の質問しかしていない。。。

これ、リーダーシップの1つです。
いつも言うんですけど、
質問はありますか??とか
他に何かありますか??と聞いて
言葉が上がってくるなんて事は滅多にありません。

だからこそ質問の仕方を変えることが大事なんです。
人は質問をされるからよくよく考えるようになるし、
よくよく考えてみるからいろんなことを思い出したり、
いろんなことを紐付けていったり、
いろんなことを刺激として受け取るようになるんです。

これ、普段からも一緒ですね。
指示命令アドバイスをするだけではなく、
いろんな方向からメンバーに質問をしてみると
初めて考えるようになるんです。

自立型組織と言うのはよく言われますが、
もちろん個人のモチベーションややる気もとっても大事です。
上司や先輩からモチベーションをあげるような声かけや仕掛けも大事です。

でもそれ以上に大事なのは、日々の業務の中で
これってどう思う?
Aさんの意見についてこうゆう事例もあるんだけど、Bさんどう思う?
もし逆の立場ならどう感じる??
こんな思うんだけど、あなたの意見はどうかな??
と言うふうにいろんな方向から質問をしていくことが大事なんです。

質問力。
一言で言っても奥が深いですね。
ぜひ今日も彼らに質問を投げかけてみてください。

質問することで得られるもの

先週は自社でもお客様先でも新入社員研修の1週間でした。
若いって本当にすごいな、と思うし
一方で羨ましいな、とも思うんですが
みんな素直なんですよね。

だから吸収するのも習得するのも早いし
とにかく真っ新の状態なので、やってみるんです。
これが数年経つと、そんなのは分かってるけど
でも出来ないんだよね、とか
自分には向いてないんだよね、とか言って
やらないんです。

コーチアビリティの要素の1つですが、教えを素直に受け取るスキルは
人の成長に最も必要な要素だと改めて感じた次第です。

さて、いつもどの研修での言ってることですが…
経営陣には採用責任が
管理職や先輩には育成責任はあるのと同様に
新人若手には質問責任があるんです。
だから積極的に、待ってるんではなくて質問しましょうね、
をいつもお伝えしていますが、
では「質問ある人??」って聞いても手は挙がりません。

今から数人をランダムで当てます。
当たった人は必ず1つ質問をしてください。
では何の質問をするのか、考えてみて、と案内すると
みんな必死に質問するためにテキストを見返すんです。

そしてもう1つ。
それでも皆さん、どうしよう…という顔をされていたので、
質問とは、分からないことを問うだけが質問じゃないですよ。
こんな時にはどうしたらいいか?という風に
想像して拡大していく質問もあるし
これはなぜこうなのか?
という理由を掘り下げる質問もあるし
ではあなたはどうですか??
というアドバイスや具体的な事例を聞く質問もありますよ
と案内すると、何か書き始めるんです。

で、2名をランダムで当て、質問をしてもらいました。
「働く理由の1つとしてお金、とありますが、
(研修内で働く理由として、お金、自己成長、そして社会貢献を学びました)
山口さんはお金を何のために使っていますか?」
「働く上で、自分はモチベーションがすごく気になるんですが、
(研修内では、モチベーションは実は含まれていませんでした)
山口さんはモチベーションの維持をどのようにされていますか?」

1つ目の質問返答として…お金の使い方を答えました。
・家賃や食費、娘の教育費など生活していくお金
・趣味や余暇など自分をリフレッシュするためのお金
・ジムやヨガなど自分の健康管理のためのお金
・貯金や保険など将来の自分のためのお金
・本や研修受講など自分の教育のためのお金=投資
をお伝えし、私は新人時代の時に
手取りの1割は自分の教育のためのお金に使いなさい
それが自分への投資になるから、と教えてもらい
それを今でも実行しています。
ですから、皆さん、自己投資して自分で学び続ける習慣を身に着けようね、
とお伝えしました。

2つ目の質問返答して…モチベーションの意地ですが
これは詳細にきちんと話すと、3時間程度掛かるので
簡単にポイントだけ。
私自身はとってもポジティブ人間で、悩むことが一番苦手が人なので
現実的には私自身はあんまり気にしたこともないんですが…

新入社員の方々にお伝えしたのかシンプルに1点のみ。
とにかく、負の気持ちを翌日まで持ち越さないこと。
何か気持ちが落ち込んだら、とにかく日の光を浴びて散歩でも運動でもすること。
とにかく身体を動かすこと。
そしたらお腹がすきます。
いつも以上にちょっと贅沢して、好きな美味しいものを食べること。
お腹がいっぱいになったら満腹中枢が刺激され、幸せホルモンが出ます
そしたらぐっすり寝れます。
人間、寝たら半分は忘れるんです。
この忘れる努力をしましょうね、と伝えました。

質問責任がある。
質問することで
1,習った内容の理解が深まります
2,質問しようとすると、自分の頭で考えます(想像してみます)
3,質問したら、本来もらうはずだった以上の知識やアドバイスがもらえます
だから、積極的に自分から質問する方が、
結果全て自分のためになるんです。
是非新人にも若手にも教えてあげてくださいね!

ビジョンや方針を正しく理解し、分かりやすく伝える

今日から4月。
多くの会社では期初の会社も多いでしょう。
そして多くの会社で、入社式が行われたと思います。
弊社にも嬉しいことに、新しく2名の新入社員が入社をしてくれました。
またこの入社式やキックオフについては後日お伝えをしたいと思いますが、
新たな門出を迎えられた新社会人の方々、
これから、今まで以上におもろい!楽しい!ビジネスの世界へようこそ!!
自ら楽しんで、素晴らしい人生を送ってほしいなぁと思います。

さて、先日管理職研修をある会社で実施させていただきました。
この会社様では3年前からいろんな研修をさせて頂いているんですが、
今日入社式を迎えられた新入社員の方々が
仕事を楽しむにも、管理職の存在というのは絶大です。

良い上司に出会えれば、その分成長もするし、
いろんなことを学び、自分の可能性を広げられるからです。
ではこの良い上司と言うのは一体どういう人でしょうか?

管理職の役割などでも、研修の中ではお伝えをしているのですが、
この「良い上司」の定義とかいろいろありますが、
最もベース(基盤)になるのが、
会社のビジョンや方針を正しく理解し、そして彼らにわかりやすく伝え続けることです。

では、このビジョンや方針を正しく理解し、わかりやすく伝える
という翻訳機の役割なんですが、なかなか頭ではわかっていても、
じゃあ具体的にどうしたら??というのがなかなか難しいです。

研修ではこれを具体的に考えていきましょうというワークを実施しました。
皆さん、難しい!!と言いながらもワークに取り組んでいただいたわけなんですが、
休憩時間にこんな質問をいただきました。

先日の幹部会議で、地域から選ばれる店になろうという大方針が出たんですけど、
全然意味がわからなくて…
実際に、現場に戻り、経営からこんな話があったよ。と現場のメンバーに言っても
「へぇ」だけで終わってしまって…
どうしたらいいんですかね?

そもそも…
じゃあ選ばれる店になるために具体的に何をしようとか
今具体的にこれが良くないから改善しようとかっていう
具体的なことまでを考えるのが経営陣の仕事じゃないですか??
と質問をいただきました。

良い題材だなぁと思ったので、少し研修内容を変更して
ここの部分を掘り下げていったんですけど、
ビジョンや方針を正しく理解し、現場に伝える、のワークにぴったりなんです。

経営陣からのビジョンや方針というのは大体こんな感じです。
もしかすると、抽象的すぎるよな…漠然としすぎて意味わかんないよ…
と思われる方もいるかもしれませんが、そういうもんなんです。
ビジョンや方針ですから。

では選ばれる店になるためにはどうしたらいいのか、
この具体的なことを考えるのが現場であり、
そしてそれをまとめ、実行していくのが管理職の役割の1つなんです。

とは言っても…
では選ばれる店になるためにどうしたらいいと思う?と現場に聞いて、
具体的なアイディアやこうしましょう!みたいなものが上がってくるとは限りません。
では管理職が、わかりやすく伝えるには、そのヒントとなる材料を
いくつか現場に提示することが大切です。

例えば、選ばれるという事は比較対象がいるわけですから、
他の店がどんなことをやってるのか1回みんなで調べてみよう。
これも1つですし、
例えば、今すでに選ばれている=選んでくれているお客様がいるのですから、
そこには必ず理由があるはず!
ではアンケートやヒアリングをしてどういったものが
お客様にとって選ばれる理由になってるのか?リサーチをしてみよう!
と言うような題材=ヒントを提供します。

そしてそこから分析し、これが選ばれている理由だな!だったり、
これが他がやっていることだな!を見つけ出します。
そしてそこから具体的に、じゃあうちはどうすれば??
と現場の彼らが考えていくように持っていけばいいのです。

間違ってはいけないのは、ここで管理職が具体的に
「じゃあ毎日●●をしよう!」と具体的な指示を提示してしまうと、
現場はやらされ感が満載になります。

なぜそれをやらなければいけないのか?の目的意識も醸成されにくいです。
やらされ感がいっぱいになってしまって、
これってほんとにやる意味あるの?だったり
時間かかって大変だよね…につながっていきます。

ですから、正しく理解し、わかりやすく伝えるというのは
具体的な指示命令を出すわけではなく、
彼らが考えやすいように材料(=ヒント)を提供することなんです。
そして具体的なやり方については、現場を巻き込んで一緒に考えていく。
これをやろうときまったものを、じゃあどれぐらいのスパンで、
毎日どれぐらいの頻度で、いつになったらその効果検証するのか?
を取りまとめ、実際にみんなが実行できるようサポートをしていくこと、
これが管理職の大きな役割の1つです。

今日から新しく入社したしてきた方々、今までも一生懸命働いている方々、
みんながやらされ感なく、自らの成長を実感できるように、
仕事を楽しむには、管理職の役割はとっても大事です。
ぜひ皆さん参考にしてみてください。

若手の成長って早すぎる!

先日新潟での新入社員振り返り研修を実施してきました。
最近の若い子は…
なんて言葉も聞かれますが
「全然そんなことないんじゃない??超優秀じゃん!!」と
改めて感じた次第です。

まず、みんなとっても前向き。
やろうという気持ちが言動に出ている。
講義で話していても、ちゃんと反応してくれる!
(顔の表情がちゃんと変わる!)
チームで話をしても、もう盛り上がって終わらない!

私自身もとっても楽しくてあっという間の1日でした。
色んな会社で色んな研修をさせて頂いているので
幅広い年代の方々と接することが多いんですが、
特に今回の研修の方々は、ずば抜けてものすごく優秀だなと感じました。

このメルマガでも何度も「自律」について書いてきていますが
1日を通して、自律出来ていく人たちがとっても多いんです。
研修最初は、手が上がらない、声が小さい…
といったことも多少ありましたが
30分も経たないうちに、みんなどんどん手が上がる、声が出る
そして笑い声が出るようになっていきます。

すると、それにつられて、周りもどんどん笑い声が大きくなり
声が大きくなり、そして口々に意見をどんどん言うようになります。
もちろんリアクションも大きいし、こっちも反応してくれると
単純に嬉しくなっちゃう。
なので、ついつい余談だったり、これも言ってあげたい!!
がどんどん増えてきて、途中でこの後のプログラム
時間内にどう終えるか???を考えてました(笑)

でもね、これって普段の仕事でも同じことが言えて
しっかり反応する、自分から声を掛ける、積極的に質問する
明るい、笑顔が多い、声が大きい…。
これらの言動を見て、「前向きに頑張ってるよね」と思う人が多いでしょう。

すると、いろいろ教えてあげたくなっちゃう。
するともっともっと反応も質問も増えてくるので
結果知識が他の人よりも増え、
いろんな経験も増え、そして仕事のチャンスが巡ってくるんです。

参加した新入社員のある人がこんな風に言ってました。
「上司は古いとか考え方がついていけない、っていう人もいるかもしれないけど
でも実際に話してみると、上司もすごく僕らには気を遣ってくださっていて…
『こんな話面白くないだろう??』とか仰るんですが
僕にとっては、そんなこともあったんだと思ってすごく面白いし
色んな人の話を聞くことは、僕にとって得しかないんです。

得だから聞く、ということではないんですが
色んな人から話を聞くと、すごく勉強になるので
有難いなぁと思うし、だんだん話が合うようになってきて
最近では楽しいなと思うようになりましたよ」と。

素晴らしいなぁと聞いていながら感心しました。
そしてきっと彼の上司も、真剣に学び、そして真っ向から
彼と向かい合って、共に成長されている人なんだろうなと思います。
最近の若い人は…ほんと成長が早い!!!
(若さってほんとすごいし、羨ましい!でも私ら世代も負けてられない!)
私は単純に嬉しいし、本当に可愛らしいなぁと思います。
1日の研修を通じて、皆さん更に成長されました。
彼らのこれからを応援していきたいと思います。
楽しい1日をありがとうございました。

相手の言動に反応する

先週まで旅行でめいっぱい遊んでいた山口ですが
今週からはフルマックスで研修が入っております。
有難いです!

昨日、京都・舞鶴の企業様にて管理職研修を実施して参りました。
普段は、大阪、東京、横浜、名古屋などなど。。。
ビルの中で仕事をしておりますので
海の見える場所で!!というだけでテンション上がります。
少し早めに行き、もちろん海鮮丼を食べてから
研修を実施させて頂きました。

実は家のお墓が綾部にあるので、舞鶴は結構馴染み深く
毎年冬には、お墓参りを兼ねて、蟹を食べに行き
帰りは舞鶴近くで新鮮な魚を買って帰るのが恒例です。

ですので、私の中の舞鶴は、ザ・冬!なんです。
初めて春先に舞鶴に来ました。
気が付けば、早いもので、もう20度近くになる春となりました。
桜も来週くらいには咲きそうですね。
私は春はやっぱりウキウキワクワクして大好きなんですが、
花粉症の方には辛い季節ですね…。

さて、この企業様での管理職研修。
まずね、皆とっても仲良し。
ワークの最中でも結構色んな会話が飛び交っています。
(もちろん研修内の話題で)

色んな職種の方がいらっしゃったし、
年齢も30~50代と幅広くいらっしゃったんですが、
とにかく会場に入ってきた瞬間から仲が良い!
同じグループだ!違うグループだ!と
どっちにしても笑いながら会話が飛び交っている。

休憩時間もみんなで話をしている。
スマホを見ている人は誰もいない。
ワークをしたら、最初は恥ずかしい~!と言いながらも
やってみたら、みんな真剣にちゃんとやっているし
それに対して、あーだこーだ!や、うまいなぁ!と
声が飛んでいる。

ですので、色んなワークをやっても、かなり口々に意見が飛び交っているし
それをみんなで掘り下げたり、発展させるのが上手!
今回は、褒めるコミュニケーションとアサーティブコミュニケーションが
主の研修だったんですが、
基本ベースが皆さん結構出来ているので、
スキルの習得が比較的早く出来ていたように思います。

これね、リーダーシップの1つでもあるし、
コミュニケーションスキルの1つでもあります。
誰かの発言に反応して、そこに乗っかり、更に良いものへ発展させていく。
しかも大きな声で笑いながら!!!
だから当然周りに良い影響を与えるし
周りもそれに刺激を受けるし、どんどん自主的になっていく。

中には…「●分まで休憩です!」と言ったら
大きな声で「はい!分かりました!」と答えてくださる方もいて…。
めちゃくちゃいい反応されてるなぁと感じ入りました!

コミュニケーションもリーダーシップも
色んな型、タイプやスキルがあります。
もちろん私も仕事ですし、いろいろ研修で話さないといけないので
勉強していますが、究極は…
相手の言動に反応して、シナジー生み出す
これに尽きるんじゃないかな?と思います。

4月は新入社員研修が多くあります。
マナー研修もその1つ。
目を合わせる、声を大きく出す、うなづく、メモを取る。
これら全て、相手の言動に反応するってことなんですよね。

今回の研修で、こちらの言動に皆さん反応してくれて
とっても楽しい研修でしたし、
良い気づきを頂けました!

新入社員の成長

先日ある会社様で、新入社員のフォローアップ研修に
行って参りました。
4月に入社した方々と約1年ぶりの再会です。

いつもこの企業様ではフォローアップ研修をさせて頂いておりますが
今年度は、特に、いつも以上にこの1年間の彼らの成長を感じた2日間でした。

いつも大変お世話になっております。
こちらこそ2日間ありがとうございました。
皆様の、かなり!成長されたお姿を見て、私もとても嬉しくなりました。

ただ、自分ではその成長に気付いておらず
研修内で色んなワークをすると、
「あ、これも出来るようになってる!」と
改めて自分の成長を感じられたようです。

特に高卒にて入社し、まだ19歳という若い方々は、
ものすごく成長されていました。
4月、みんなの前で話すことも、グループ内で意見を言うことも苦手で
「分からない」といった発言が多く見られたのですが、
今回は、積極的にグループ内でも意見を言い、
発表の際も積極的に率先して自分から手を挙げる場面がたくさんありました。

上手に大卒者に甘える場面もグループ内でも見られ、
(甘えてるというよりも、上手に頼っている!これがとってもとっても上手!!
多分現場で年上の先輩方に上手に甘えて、上手に頼っているんだろうなぁ…
が見えました。とにかく可愛らしい!!=可愛がられているってことですね!)
この1年間で本当に現場で可愛がってもらっているなあ、と感じました。

普段現場ではあまり話さないと言っていた方も、
チームの中で常に聞き役に徹しながらも上手に引っ張る、
とすごくリーダーシップを発揮していらっしゃいました。
本当に現場ではそうなの??と思うくらい、
上手にみんなを引っ張りつつ、でもサポートに徹する時には
上手にサポート役に回り、自分の役割をしっかり分かっていらっしゃる感じがしました。

他にも…明るいキャラクターで会場全体を常に明るく前向きになるように
リーダーシップを発揮してくださった方や、
みんながハッとするような鋭い質問や提起をグループ内でされていて
それによって、皆が正解に近づいていくように導いたりする方や
持ち前のロジカルシンキングが得意なところを活かし、
論理的に進めたり、アドバイスをしたり、を積極的にされている方もいらっしゃいました。

全員が自分の得意なところ、成長したところを最大限発揮してくださったので
みんな「楽しかった!!」になっていました。
この得意なところを発揮し、相手の役に立つこと。
これが「自分らしさ」です。
「自分らしさ」を発揮できているからこそ、楽しめる。
素晴らしい成長に、とっても心が熱くなりました。
これからも、この自分の得意なところを発揮し、誰かの役に立つ、
そしてお客様に、仲間に、組織に、大きく貢献していってほしいと
彼らのこれからの更なる成長にエールを送りたいと思います。

ロジカルシンキングのポイント

先日、ある企業様での女性の方々へのステップアップ研修の最終回でした。
この研修は過去キャリアデザイン研修を受けた方々で
有志の方々の研修です。
その有志の方々に、今後さらにキャリアアップしていくために
必要な様々なスキルを習得して頂くものです。

もちろんその内容は、男性にも実施している内容で
簡単に言うと、管理職養成研修のような、
管理職候補の方々に向けた内容になっています。

最終回では、ロジカルシンキングのワークや
リーダーシップワークに取り組んで頂きました。
皆さん、すごく優秀で、
ものすごく真剣に取り組んで頂きました。

ロジカルシンキングが苦手、という方も多いですが
これはスキルなので、やり方さえ習得すれば
結構すんなり出来るようになります。

ロジカルシンキングが苦手な方に「ポイントを教えてください」と
言われることが多いので、ちょっとご紹介しますね。
ちなみに…皆様よくご存じのように、私は感情が分かりやすい性格ですから
元来はかなり感情型人間です。
しかし仕事柄、ロジカルシンキングをものすごく使いますので
論理的思考は実はとっても得意になりました。(元々は苦手でした)

1.普段の会話での「言葉の置き換え」をトレーニングする
抽象的な言葉をより具体的な言葉で説明する。
具体的な言葉を、違う言葉で言い換える。
という風に語彙力を高めることで、論理的思考は一段と上がります。

2.相手の話を頭の中で、図でとらえる
特にこれは商談時によくするのですが、
頭の中にホワイトボードを置いているイメージで
そこに単語をどんどん埋めていって、
大きな図として商談を整理すること。
これを商談しながら頭の中でしています。

最初は難しいので、ノートに書きながら、をしていましたが
慣れると、頭の中で描けるようになるので
的確な質問、的確な言葉の言い換え=共感、がスムーズに出来るようになります。
また頭の中で図を描いていることにより、
ジェスチャーが大きく、多くなるので、
相手にもより伝えやすくなります。

3.自分の経験を、第3者視点で振り返る
自分の経験を自分の視点で振り返るだけではなく
お客様の立場から、
上司の立場から
メンバーの立場から
という風に様々な方向から第3者視点で振り返るんです。

すると結構冷静に自分を見ることが出来るし
物事にはいろんな見方や感じ方があることを痛感します。

ロジカルシンキングはスキルですから、
とにかく多く実践して慣れていくこと。
是非うまくこのポイントを活用してみてください。

次回のメルマガ 12/3 ですが、
弊社恒例の社員旅行につき、お休みさせて頂きます。
皆様、12/6にお会いしましょう!
(社員旅行のオモロイ!!ネタを作ってきます!)