早期離職の本当の理由は「人間関係」!

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大手転職サイトリクナビNEXTが行った

「早期離職の本音とタテマエアンケート」では、

新卒者入社3年以内に離職した本音ランキングが明らかになりました。

ちなみに、タテマエでは、1位「キャリアアップが望めなかった」、

2位「労働時間・環境が不満だった」の2大退職理由となっており、

この2つで50%を超えています。

では、本当に彼らの本音はどうだったのか?見ていきましょう。

 

1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2
位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3
位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4
位:給与が低かった(12%)
5
位:仕事内容が面白くなかった(9%)
6
位:社長がワンマンだった(7%)
7
位:社風が合わなかった(6%)
7
位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
7
位:キャリアアップしたかった(6%)
10
位:昇進・評価が不満だった(4%)

転職理由と退職理由の本音ランキングBest10(リクナビNEXTより)

ここから、1位と3位の36%が人間関係により離職していることが分かります。

また新入社員は多くの不安を持っています。

ここでは、新入社員が抱える不安についても少し触れておきます。

 

【1】人間関係築けるか?の不安

学生時代の人間関係はある意味「類友」です。

ほぼ似たような考え方、価値観を通じて友人関係となり、

そして「楽しい時を共に過ごす」ことがメインとなっています。

これに対して、職場での人間関係は年齢やキャリア、

考え方や価値観も人それぞれです。

そして、職場においては「仕事を通じて」の人間関係となります。

私たち社会人にとってはごくごく当たり前のことですが、

これまで学生だった彼らにとっては、ある意味異世界とも言えるでしょう。

ですから、会社でうまくやっていけるんだろうか?

上司とはうまくやっていけるんだろうか?

といった不安感を持っていることを理解しましょう。

 

【2】仕事が出来るか?の不安

ゆとりさとり世代の特徴として、

親にも教師にも怒られた経験がない、という人が多くいます。

また幼少期から青年期にかけて、自己容認が出来ていない世代とも言われます。

つまり、自分に自信がなく、そしてミスをして怒られることを異常に恐れます。

上司世代は「怒られてなんぼ」という価値観の中で育った方も多いので、

怒られることは当然、という考えを持っている方が多いのですが、

彼らはそうではありません。

ミスをし、会社に迷惑を掛けたり、自分の責任を感じたり、

そしてそのことで怒られたり、という事態をとにかく恐れます。

これまで私の部下でも、実際にミスをしてみると、

リカバーできないミスは仕事上そうそうあるものではなく、

必ずリカバーできるんだということが分かってくるのですが、

その経験をするまでは異常にミスをしてしまう自分に対して不安感を持っていました。

彼らは自分の自信がないことの裏返しとして、

仕事が出来るのか?という不安感を持っていることを理解しましょう。

 

【3】目標が持てないことへの不安

彼らが抱える不安の1つに目標を持てないことも挙げられます。

この会社にいて自分自身の将来が見えない、抱けないといった不安です。

このままここで働き続けてもいいのだろうか?

もっと自分自身のやりたいことがあるんではないか?

といった疑問が出てきてしまい、目標が見えなくなります。

上司に相談しても明確な答えが得られない、

といったケースも多く出ているようです。

彼らがそんな不安を抱えていることも理解しましょう。

 

彼らのこの3つの不安を理解した上で、

彼らの気持ちを察し、気持ちを汲み取り、

しっかりと向き合ってあげるそんな上司が求められています。

しかし実際には冒頭のタテマエアンケートにあったように、

上司と良い人間関係が築けずに、

その結果相談しないまま退職していく若者が多くいます。

まず自分自身の価値観や認識を一旦横に置いておき、

彼らを知ること、ここから始めましょう。

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