
先日ある会社で、管理職研修を実施させていただきました。
今回のテーマはロジカルシンキングです。
ロジカルシンキングが苦手な方が多いんですが、
実は私も昔はロジカルシンキングがとても苦手でした。
お気づきの方も多いと思いますが、私は超感情人間なんですね。
ですから、自分で言うのもちょっと恥ずかしいですが(笑)
表情豊かだし顔にすぐ出ます。
その時の感情に左右される事は多々あります。
ただ20代後半時に「これではダメだ!」と思って、
ロジカルシンキングを学び、
そしてそれを常に意識して実践するように心がけてきました。
すると、今ではロジカルシンキングはとっても得意ですし、
論理的に考えることは意識しなくてもできるようになりました。
このロジカルシンキング。
いろんな手法があるんですが、
ポイントはチャンクアップとチャンクダウンの2つのスキルです。
ロジカルシンキングって物事考えるときに必要だよね
と思われる方も多いかもしれませんが、
もちろん色んなものを考えるときに、ロジカルシンキングは必須スキルになります。
しかしコミュニケーションにおいても
ロジカルシンキングは重要で、傾聴でも伝える時でも、
両方ともにおいてこのロジカルシンキングがとっても大事なんです。
傾聴の時に「オウム返しをしましょうね」とよく話していますが、
相手の言ったことをそのまま繰り返す。
繰り返して復唱するスキルです。
ただ、そのまま相手が言ったことを繰り返すのは一番難易度が低く
だんだん難易度が上がってくると、言葉を言い換えたり発展させたり
のオウム返しの仕方になるんですが、
言葉を変える、発展させるというのが正しくチャンクアップなんですね。
例えばこんなことを相手から言われたとします。
なかなかスキルがつかない…
目標が達成できない…
一生懸命頑張ってるんだけれども、成果が出ない…
気持ち的に落ち込んでしまう…
こんなことを言われたときに「そうだよね」と
相手が言ったことをそのまま繰り返す以上に、
これを一言でまとめて…
そっかいろいろ頑張って、今成長途中なんだよね
と一言でまとめる。
この一言でまとめるときに、
そっか辛いよね
とネガティブに一言でまとめる方法ありますが、
これはコミュニケーションにおいては有効ではありません。
頑張って今成長途中なんだよね、と言うポジティブな言葉で
チャンクアップをしてあげると、相手にそれがインプットされます。
しんどいんだ。ダメなんだ、とネガティブなインプットではなく、
成長途中なんだとポジティブなインプットをすることによって、
相手の気持ちを前向きにすることができます。
またチャンクダウンもコミュニケーションでよく使います。
例えば相手がこのやり方って非効率だと思うんですよね。
と言った時に…そっか非効率だと思うんだね
と分かったつもりで終わるのではなく、
具体的にどういうところが非効率だと思う??
と聞いてみると、この「非効率」がチャンクダウンされます。
すると実際に聞いてみると非効率ではないじゃん!と言うことも多々あります。
次に、伝えるときに、このロジカルシンキングはとっても必要になります。
相手にわかりやすいように具体例を出したり、
相手に納得感を持たせるために、客観的なエビデンスを示したり、
また身近なものに置き換えて例を挙げる(メタファー)ことによって、
相手の理解度はさらに上がります。
ですので、聞くだけではなく、伝える時にもこのロジカルシンキングは必要なんです。
ロジカルシンキングは、何か物事を考える、組み立てるときに必要なスキルだけではなく、
コミニケーションにおいてもとっても必要なスキルなんです。
ぜひ皆さん、チャンクアップ、チャンクダウン、
普段の会話の中に取り入れてみてください。
そうすることでトレーニングされ、無意識にできるようになります。