育成

育成は継続と待つ姿勢

さて、今日は先日行った
「やる気を出させる1on1面談セミナー」
頂いたご質問のお話を。

「面談にて、いつまでにどのような状態にするかを決めてもらい、
しかしそれができなかった時はどのような言葉を掛けたらいいでしょうか?」

いいご質問ですね。

全てではなくても一部分でも出来ているところをまずは褒めてあげてください。

例えば、今月の目標は100万円に対して80万円であれば、
まず80万円出来たことを褒め、
80万円作った方法を具体的に聴いていき認めてあげてください。

そして出来ていることの量を増やしていけばいいのです。

もちろん本人も出来ていないことは充分理解しています。

出来ていないところをいくら詰めても
決して出来るようになりません。

今まで出来ていること、
新たに出来るようになったことを
認め褒めてあげることで、
目標達成しやすくなります。

また、覚えておいて頂きたいポイントは、5褒めて1叱る

まずは途中段階でも構いませんので
「今出来ていること」を5褒めた後、
1つを叱ってあげてください。

そうすることで、自分のことはしっかり認めてもらっていて、
さらにアドバイス(叱り)をもらった!
期待をしてもらっている!と認識してもらえます。

1on1面談はコーチング手法を使って、聴いて認めて
ゴールに向けての具体的行動計画を一緒に立てていき
そして達成したいと言う気持ちを育むものです。

詰めて追い込むものでも、当然部下のやる気を削いだり
自信喪失させてはいけません。

コーチングの三大原則の1つ、on  goingです。

1回実施したから終了ではなく、
継続してフィードバックしていくことが原則です。

1回で出来なかったから、といって
匙を投げたり憤慨したり投げ出したりは絶対ダメなんです。

人の成長は毎日少しずつ。

その少しの変化成長を見守っていく姿勢が大切ですね。

毎日のように夜の8時になっても宿題もせず
YouTubeやゲームに明け暮れる娘に
私も半ば呆れてますが(笑)

それでも朝やったり、5分集中!とか言って
ものすごいスピードでやったりして、
きちんと宿題が出来ているので、

「少しずつの成長」「待て待て」と
自分に言い聞かせている毎日です。

人は人によって磨かれる

コロナ禍の前であれば、大型連休で海外旅行!
と喜んでいた山口ですが、海外に行けるのはまだ先になりそうですね。

さて、この3連休。

娘の誕生日partyを、
学校のお友達を5人お招きして行いました。

小学校に入ってから、
毎年お誕生日とクリスマスにはpartyをしています。

子供が6人集まると。。。。
モンスターになります(笑)

が、みんな本当にいい笑顔をして帰って行くので
疲れも吹っ飛びます。

こうしてpartyをしている理由が幾つかあります。

もちろん娘に喜んでもらいたい、これは大前提。

娘の友達との関係性や、友達といるときに
どういう自我があるのか?知りたい、と思うんですね。

家では一人っ子。母一人、子一人なので
多少我儘なところはありますが、
一言で言うとしっかり者に育っています。

まっ友達と居ても、そこはあまり変わりませんでしたが
私のことを友達呼ばわりしてました。
(まぁいいけど~ちょっと早ないか??)

こうして毎年していると、学校でお友達からも
「〇〇ちゃんママ~!」と声を掛けて頂けます。

もちろんお母さん達からも。

働く母としては、こうして娘のコミュニティの
一員になれることは、私としてもとっても嬉しいんです。

そして1番大きな理由は、私自身がpartyの思い出が大きいから。

当たり前のように毎年お誕生日とクリスマスpartyを
母はしてくれていました。

3姉妹ですから、労力は3倍です。

クリスマスなんて3回するんです(笑)

一気にはお家に入らないですから(笑)

改めて母ってすごい!と感謝しかありません。

今聞くと、partyの翌日は昼寝三昧しないと
!ってくらい疲れたそうです(笑)

小さい頃の楽しい思い出って色々あるんですが

私自身がpartyしてもらって、すごく嬉しかった、

お友達からもお祝いしてもらって、楽しかった、

と思うから、自分の娘にもしてあげたいと思うんですよね。

自分がしてもらった嬉しいことを、今度は誰かにする。

これは社内でも同じです。

私は恵まれていて、素晴らしい上司から
仕事のアドバイスはもちろん、人として、
をたくさん教えて頂きました。

まだまだやなぁ、と思うところも多く
また今になって分かることも多いです。

でも間違いなく、今の私の在り方を作ってくれたのは
親姉妹であり、これまでの上司先輩方、
そして部下仲間たち。

人は人によって磨かれる。

改めて誰かを磨ける人でありたいと思います。

【管理職にお勧め】管理職1年目の教科書(櫻田毅著)

今回のお勧めの1冊は「管理職1年目の教科書」(櫻田毅さん著作・東洋経済新報社)です。最近コロナの影響で、出張や研修が中止や延期になり、普段よりも本を読むペースが上がってきてしまっているこの頃です。仕方ないことですが、ここは第2領域を充実させる時間だと思って、日々インプットを増やしています。

さて、この本、管理職になりたての方に特におススメですね。外資系マネジャーが絶対にやらない36のルール、とサブタイトルが付いている通り、日本企業では当たり前になっていることを前提から疑う、というところが面白いですね。なかなか決断できない日本企業のよくある「あるあるケース」がたくさんあります。

人の育て方にも、かなり納得のあるルールがたくさん紹介されています。例えば…本人任せの無責任な「失敗から学べ」をやめる、です。これも現場でよく聞くあるある。「たくさん経験させてあげているのに、全然失敗から学んでないですよね。むしろ失敗することを恐れて、失敗すらしないんです。」とよく管理職の方々から相談されます。

失敗すらしない、というのは、そもそも何も経験させていないからなんですよね。上司の描いたとおりに動いている限り、ほとんど失敗しませんから。だからこそ、部下本人に考えさせることが大切ですし、それが成功に繋がる失敗になるように導いていかなければいけません。そのプロセスも丁寧に書かれています。

また、忙しいことをアピールするのをやめる。これも大いに賛成共感です。管理職が一番忙しいのは、アピールしなくても当たり前。アピールすればするほど、部下は相談しにくくなりますし、また自分はそんな上司になりたくないと、管理職になりたがらない人が増えるだけです。もっともっと余裕を見せないといけません。

でも、日本企業の多くにおいては、「忙しいとアピールすることが、優秀だ」みたいなバカげた当たり前があることも事実です。優秀だから、俺忙しい、みたいな感じです。

「忙しい」「難しい」「大変だ」このようなネガティブワードは自分自身の脳にもネガティブな思考を植え付けていきます。英語圏の人たちは、忙しいの代わりに「チャレンジだ」という言葉をよく使うそうです。するとポジティブなイメージに変わりますね。

私も研修でこのポジティブワードを使おうというメッセージをよくお伝えします。「疲れた」ではなく、「頑張った」という言葉を使うようにする。すると人間は疲れないんですよね。「頑張った」という言葉は、明日に向けての活力になります。「大変だよね」を「遣り甲斐あるよね」という言葉に変えていく。

これは自分自身にも有効ですし、部下や周りの人への影響も大いにあります。ネガティブの言葉をよく使う上司は、あの人に相談しても…と思われますし、逆に、ポジティブワードをよく使う上司は、頼りがいもありますし、何より何とかしてくれそう、と思われます。

この本に書いているには、心構えや考え方が全てなので、何か大きな仕組みや仕掛けは必要ありません。大手企業でも中小零細企業でも通じることばかり。ぜひ、管理職になりたての方に読んでほしい1冊ですね。

言葉はそのままの現実になる。

今日はとあるお取引先様が来社してくれました。

彼は入社2年目の若手。先日当社の担当になったばかり。

引継ぎした当初から、「まだまだなんで…色々教えてください!」

と仰ってました。

最近の若者らしい、「ん??」というところも若干ある彼ですが

基本は真面目で一生懸命な子です。

そんな彼から、こんな一言。

「来期の目標数字が出てきて、新規数字が今期の1.5倍なんですよね。

どう考えても出来ないと思うんです。もうやる気が…」

私は、彼にとってはお客様。

それを私に言うか??(笑)

ですが、そこは最近の若者らしい一面なので、横に置いといて…。

「●●くん、言葉ってね。口に出したものがそのまま現実になるから

出来ない無理って思って言ってたら、そうなるよ。

出来る出来る!って思って言ってみ?出来るようになっていくから。

これまで私もずっと営業職ですし、数字に追われている職種です。

出来ない…無理やろぉ?と思ったことも何度もありますが

それでも、出来る!絶対できる!と口に出すことで

少しでも実現に向けた行動が取れるようになります。

また、口に出して言うことで、周りの期待値も変わってきます。

「あいつ、やるやる!っていってたよね??」

です。当然恥ずかしいから、やらないといけない。。。

目標設定やそのプランニングももちろん大事ですが

実際のやる行動については、結局のところ、自分との闘いでしかない。

だからどうやって自分を追い込んで、やる環境を自分で作るか?しかない。

当然上司はその目標設定、達成へのステップイメージ、想定される課題など

事前に部下と一緒になって、考え、適宜アドバイスも必要ですね。

これはいつもマネジメント研修で言っていることですが

ただ、もう一方で厳しい意見も言うと…

誰かに管理してもらうところから、1日でも早く脱しましょう。

特に営業職であれば、目標に行かないとき、辛いのはもちろんですが

あともうひと踏ん張り、と頑張るのも

もうこれでいっか…と諦めるのも、

結局は自分の意思1つです。

出来る出来る!この繰り返しが人を大きく成長させるです。

上司として、出来る出来る!と応援してあげることはもちろんですが

自分自身でも「私は出来る!出来る!」と自分を応援してあげましょう。