上司

非言語の影響力

先週東京からの帰りの新幹線での出来事。

車内販売でコーヒーを頼みました。

その日は結構な混み具合。
3列席もほぼ窓側も通路側も乗車しています。

そしてこの時期、「多分新人さんだろうな」って方が販売されていました。

そしてその後ろにはOJT研修されてるであろう、先輩スタッフの方も見守っています。

結構混んでいたので、通路のギリギリ端にカートを止めて
私の頼んだコーヒーに対応してくれていました。

そこへ車掌さん(男性・年配・結構恰幅がいい)が通ろうとしたんですが
恰幅がいいので、狭いカートの横を通れなかったんです。

車掌さんが通れないので、その後から来た乗客も通れない。

で、通路でちょっとした(3人くらい)の渋滞が起こっていたんですよね。

でも新人さんなので、渋滞に気付かず、一生懸命私のコーヒーに対応してくれている。

私もちょっと申し訳ないなぁと思いながらも、
新人さんだし、もう少しで終わるから、何も言わずに待っていました。

で、一生懸命丁寧に御対応してくれた後、まさに「え??」と思う発言が。

車掌さんが乗客に

「すみませんね。新人なんでお待たせして。もうちょっと手際よくしてくれたらね。」

と言いながら乗客を通していきました。

いやいや、そんなん上司に言われたら、へこむやん。

って言うか、新人をかばうのが上司の仕事やん??
なんで新人さんを悪く言ってんの?

とちょっとイラっとしました。

そして新人さんもOJTトレーナーらしき先輩女性スタッフも
乗客にも謝って、車掌さんにも謝って、を繰り返しています。

乗客が通り過ぎた後、車掌さんが二人を意味深な目で見ながら
腕組みしたまま、「はぁ…」とため息ついて通っていきました。

山口の「はぁ?」は更にアップです。

「混んでる中、コーヒー、めちゃくちゃ丁寧にありがとうございます!」って

めっちゃ大きな声で(車掌さんにも聞こえるくらい(笑))言っときました。

この出来事から言いたいことはいっぱいあるのですが…

1.上司は責任をとる立場であること

もちろん新人でもベテランでも顧客に対して迷惑を掛けたりミスをしたときには
しっかり叱らなければいけませんが、それは本人に言うものです。

社外に人に対して、彼らを盾にするのは絶対ダメ。

2.自分の非を考えよう

今回確かに、新人さんなので手際は悪かったかもしれない。
(でも新人だからしょうがないよね)

むしろ非は、車掌さんの方にあると思います。

自分は恰幅がすごくて通れなかったけど、自分が退いて、乗客を通すことは出来たはず。

なのに、それをせず、新人さんのせいにする。
ダメダメですよ。

3.非言語の影響を考える

今日一番言いたいことはこれ。

きっと車掌さんはそんなに自分が相手に与えた影響をあまり意識していないと思います。

なぜなら、直接には彼女たちに何も言っていないから。

非言語=態度で示しただけなんですが。。。

この非言語の影響は言葉=言語よりもむしろ大きいことを知ってほしい。

非言語は8割ほどの影響力も持つんです。

そして非言語は人格。

ふとした時に、感情が高ぶった時に、出るんです。

だからこそ普段から人格を磨かなくちゃいけない。

上司になればなるほど、キャリアを積めば積むほど心しておかなければいけないんです。

柳の木は実るほど穂を垂れる。

私が昔尊敬する上司である前職の社長から、ずっと言われ続けていた言葉です。

この年齢になり、ようやくその言葉の本当の意味や有難さを身に染みて感じるようになりました。

今週も謙虚に、穂を垂れていきたいと思います。

救われる一言

実は先日、元部下とランチをする機会に恵まれました。

FBでの私の投稿を見て、久しぶりに連絡をくれました!

約4年ぶりくらいに会う彼女ですが、
今は家事育児と仕事を両立しながら、忙しい日々を送っています。

朝の掃除機の話になって。。。

朝ご飯のパンをこぼすことが日常で、

でも帰ってきてからは、夕食や洗濯、翌日の保育園の用意などもあるし、

気持ち的に朝のパン屑をそのまま放っておきたくない。

だから朝7時に掃除機を5-10分くらいかけていたら、
マンションの下の階の方から、
朝7時の掃除機はやめてくれとクレームがあったそうです。

世間の常識的時間としては、朝8時以降、らしいです。

「ほんと時短勤務だといつも時間に追われてて。。。
仕事もいつも時間との戦いなのに家でも時間でクレーム来て。。。」

そう。本当に時間に追われているんですよね。

時間に余裕がないこと、これって結構なストレスになります。

私みたいに元来いい加減な性格だとパン屑くらい放っておいてもいいやん!
と思えるんですが、そう思えない人も多い。

これは性格なので、なかなか簡単に変えれないものですが、
完璧にしようと思わない。

だって完璧な人はいないんですから。

昔まだ独身時代(20代後半くらい??)に、
本当に朝から夜中まで働いててまともな食事も食べてない、

みたいな生活してた時があります。

仕事ばかりしてたので、それ以外のことが
けっこうどうでもいい様な生活してたんですよね。

1人暮らしをしてたんですが、マグカップだけは、1人暮らしなのに、20個くらい持ってたんです。

ある日の朝、コーヒーをいつもの様に飲もうと思ったら、

全てのマグカップを使っていて、コーヒーが飲めない!!!
(要は洗ってなかったんです。疲れてて(笑))

同時に1枚もきれいなタオルがない!!!
(いっぱいタオルも持ってるのに、洗濯してなかったんです(笑))

その時、プツンと自分の中できれたんです。

なんでこんな働いてんのに、まともにコーヒーも飲めないねん!!!

なんで顔も洗われへんねん!!と。。

で、朝から食器を全部洗い、洗濯して、
ついでに掃除もして、遅刻して会社に行きました。

遅刻した理由を社長にそのまま言ったら
笑って、「えらい頑張ってくれてたからなぁ」
と言われた時に、すーっと心が軽くなったのを
彼女の話を聞きながら思い出しました。

元々きっちりした、完璧にしなくちゃ!とあまり思っていない私でも、
張り詰めた糸が切れそうになってたんだと思います。

時短勤務で家事育児と仕事を頑張っている女性たちは
こんな風に糸がずーっと張ってるんだろうな、と思いながら聞いてました。

その張り詰めを、周りが、上司が、ほんの少し思いやること、

理解しようと歩み寄ること、

これが働きやすさに繋がるのではないかと。

昔私が、社長の思いやりある一言で救われたように。

改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

労働環境を作るのは上司の仕事

皆様こんにちは。

今日から2月のスタート、
早すぎですね(笑)!

おいおい、メルマガ発行は月曜日じゃ???
と思っている方もいらっしゃるかも…。

(いやいやジャンプじゃないのに、発行曜日を覚えてるかっっ!!??
でも、もしそのくらい楽しみにして頂いているのであれば、めちゃくちゃ嬉しいです!!)

まずはお詫びとご報告から。

はい。そうなんです。

月曜日と木曜日にこれまで発行させて頂いておりましたが…

諸々の事情により、今週から急に!!
火曜日と金曜日に発行させて頂きます。

急な変更で大変申し訳ございません。

今日はこの発行曜日変更に至るまでの弊社と私の気付きからお伝えしようと思います。

そもそも最初始めるときに、週2回にしよう!月木で!

とあまり考えずに、いつもごとく直感で言い出したのは私です。

これまで私自身はサラリーマン時代からずっと、あまり公私の区別なくおりまして…

仕事とプライベートをあまり分けないんですね。意識的に。

もちろんサラリーマン時代も休みの日はあったわけですが、

仕事が終わりそうにない、もしくは間に合わなければ、

平気で土日も残業も関係ない、って意識なんです。

これ、別にやらされていたわけではなくて、やりたくてやってたので、

私的にはあまりストレスを感じてないんです。

当然起業して、社長になった今では、もっとこの境目はなくなりました。

休みの日、ではなく、仕事がなければ休む、という感覚に近くなったんです。

で、このメルマガです。
1本は平日の電車の中で書き上げるんですが…

出勤時間もそう長くない(電車に乗ってるのは片道10分程度)…

しかもテレワークや出張が多い
(新幹線では「がっつり」できる他の仕事に没頭しちゃう)

というわけで、土日に1本書いていたわけです。

私の書いた原稿を、体裁を整えて、メルマガのシステムに反映させるのが
入社2年目の若手社員くん。

彼も、「全然いいですよー」と
日曜日の夜にいつもメルマガに反映させてくれて約1年弱やってきました。

しかし、働きやすさ、働き甲斐をもっと促進するために、
12月に諸々の社内規定を大幅に変更しました。

・残業は基本的には絶対NG
・週3日までのテレワーク
・休日出勤や残業は事前申請しないと認めない
・お昼休憩もきちんと取得する

と決め、労務管理を徹底することにしました。
(ある意味当たり前ですが、うちはまだまだこれが出来ていなかったんです…)

私はもともと労務管理の概念も上記のような人間ですから適材適所!

ここはマネージャーに全権をゆだね、お願いしました。

はい、彼女から毎週怒られてました。

「メルマガの発行で、○○くんがいつも日曜日の夜に勤務になってます。」

「やると決めたら、社長もやってください」

「山口さんは社長なので社内規定の対象には入らず、
土日に仕事してもらっても全然OKですが
それが社員に関わる仕事になると別です。
勤務時間内に出来るように原稿送ってあげてください」

的な感じですね(笑)。
仰る通りです!

これまで数回は何とか平日に2本作成できたんですが‥

2ヵ月やってみて…
やっぱりどうしても現実的にも気持ち的にも難しい…。

(平日はお客様や取引先様への締め切り等があって、
気持ち的に社内のものは後回ししてしまい土日になるという、
悪しき習慣が山口には根付いてしまっている…)

ではどうしようか??

発行曜日を変更しよう!に至ったわけです!!

色んな仕事をするときに、何を優先すべきか?
で判断する場面は多々あります。

お客様優先、取引先様優先、売上優先、従業員優先、
(なかにはやりたいこと=自分優先)…。

状況次第で、判断基準は微妙に変わるわけですが、
今回、労務管理についてのマネージャーの彼女の指摘はものすごく正しい、と思います。

従業員の労働環境を守ることは、
イコール私の中では優先順位は高いものであるべき。

それを疎かにして、優先順位を間違っていました。
(本来であれば、私が平日に仕上げるべきですが…そこはすみません!)

ということで、今回の曜日変更に至りました。

今回の学びは
「従業員の労働環境を作るのは上司の仕事」
であること。

そのためには、お客様への変更をお願いすることも、
選択肢として有り!ということ。

毎週私に苦言を言い続ける彼女も大変だったと反省…。ありがとう。

では、皆様、ということで次回は金曜日にお送り致します!

人は人によって磨かれる

コロナ禍の前であれば、大型連休で海外旅行!
と喜んでいた山口ですが、海外に行けるのはまだ先になりそうですね。

さて、この3連休。

娘の誕生日partyを、
学校のお友達を5人お招きして行いました。

小学校に入ってから、
毎年お誕生日とクリスマスにはpartyをしています。

子供が6人集まると。。。。
モンスターになります(笑)

が、みんな本当にいい笑顔をして帰って行くので
疲れも吹っ飛びます。

こうしてpartyをしている理由が幾つかあります。

もちろん娘に喜んでもらいたい、これは大前提。

娘の友達との関係性や、友達といるときに
どういう自我があるのか?知りたい、と思うんですね。

家では一人っ子。母一人、子一人なので
多少我儘なところはありますが、
一言で言うとしっかり者に育っています。

まっ友達と居ても、そこはあまり変わりませんでしたが
私のことを友達呼ばわりしてました。
(まぁいいけど~ちょっと早ないか??)

こうして毎年していると、学校でお友達からも
「〇〇ちゃんママ~!」と声を掛けて頂けます。

もちろんお母さん達からも。

働く母としては、こうして娘のコミュニティの
一員になれることは、私としてもとっても嬉しいんです。

そして1番大きな理由は、私自身がpartyの思い出が大きいから。

当たり前のように毎年お誕生日とクリスマスpartyを
母はしてくれていました。

3姉妹ですから、労力は3倍です。

クリスマスなんて3回するんです(笑)

一気にはお家に入らないですから(笑)

改めて母ってすごい!と感謝しかありません。

今聞くと、partyの翌日は昼寝三昧しないと
!ってくらい疲れたそうです(笑)

小さい頃の楽しい思い出って色々あるんですが

私自身がpartyしてもらって、すごく嬉しかった、

お友達からもお祝いしてもらって、楽しかった、

と思うから、自分の娘にもしてあげたいと思うんですよね。

自分がしてもらった嬉しいことを、今度は誰かにする。

これは社内でも同じです。

私は恵まれていて、素晴らしい上司から
仕事のアドバイスはもちろん、人として、
をたくさん教えて頂きました。

まだまだやなぁ、と思うところも多く
また今になって分かることも多いです。

でも間違いなく、今の私の在り方を作ってくれたのは
親姉妹であり、これまでの上司先輩方、
そして部下仲間たち。

人は人によって磨かれる。

改めて誰かを磨ける人でありたいと思います。

【経営者にお勧め】上司のすごいしかけ(白潟敏郎著)

今回のお勧めの1冊は「上司のすごいしかけ」(白潟敏郎さん著作・㈱中経出版)です。

シンプルですぐ出来て、抜群の効果があり、継続できる、という20の仕掛けが書いてあります。2006年に書かれている本なので、今読むと、これって結構当たり前じゃない?と思うことが多いですが、出来ていない会社ってまだまだあるような気がしますね(笑)

すごく簡単なのに出来ていないなぁと感じることが、仕掛け1と12の2つ。まず仕掛け1ですが、「部下のやりたいことを聞く」です。これ、実は聞かれていないことが多いんです。やるべきことはたくさん言われているんですが、部下が何をしたいのか、聞いていない上司が多い!!そして部下も聞かれていないから、「やりたいこと」が分からない。

研修でも「なにがしてみたいの?」と若手の社員に聞くと「分からない」といった返答がよくあります。これは若手だけに限らず、管理職に聞いても「よく分からない…。考えたことがない…」といった返答がよくあります。常に「やるべきこと」を与えられているので、これまでに「自分が何をしたいのか?」を考える機会があまりなかったというのもあると思います。

今までの時代は「やるべきこと」がたくさんありました。常に改善改善の積み重ねで「やるべきだけども、まだ出来ていないこと」が山積みだったんですね。でも今の時代、右を見ても左を見ても、ものがあり溢れている時代。「もっとこうゆうものがあれば…」というのは、もうほとんどのケースもうあるんですよね。だからもっと新鮮な目で、常に「何が自分はしたいのか?」を問い続ける必要があると思います。そうすることで、新たな事業の芽が生まれてくるのではな以下と思います。

また、自らやりたいと言ったことなので、当然「自発的」になります。そのために、自分で情報を集めたり、当然やる気も出てくる。だからこそ、「何がしたいの?」を常に問い続ける必要があると思います。

仕掛け12は、できる上司は「なんで」を言わないことです。「なんで出来ないの?」「なんで遅れてるの?」ですね。

言い方を「どうしたら出来るの?」「どうしたら期日に間に合うの?」という風に言い方を変えるわけです。そうすることで、プラスの返答を促すことが出来ます。「なんで」と聞いても「出来なかった理由」(上司には言い訳に聞こえることが多いんですね(笑))が返ってくる。これを聞いてもしょうがないわけです。過去は変えられませんしね。だからこそ、「じゃあどうする?」という問いかけをするわけです。どうしたらできるのか?常にhowを聞いていくわけですね。

すると答える側も当然、視線が未来を向くわけです。「こんなサポートがあれば出来る」「ここで躓いている。ここを教えて欲しい」などなど。建設的な意見が出やすくなるわけです。

よく研修で「何を傾聴しても、マイナスな言葉ばかり返ってきて…愚痴や言い訳が多いので、ついつい腹が立つんですよ。」分かります。上司も人間ですから。でもその質門の仕方がマイナスを引き出しているんです。質問の仕方を変えることで、プラスの志向性や返答を促すことが出来ます。

この本には会社として取り組む仕掛けもたくさん載っているので、うちの会社には…という場合もあるかと思いますが、上司一人でも実行できることもたくさんあります。そして、さくっと読めちゃいます。是非参考にしてみてください。