働くとは?

もうやめようよー!

弊社では、ハラスメント研修やクレーム対応研修などの際、
実際にあった事例を用いて、研修プログラムを構築します。
例えば、ロールプレイングなどでは、実際の事例を基に組み立てたり
ディスカッションのテーマなども実際にあったことを基に
組み立てます。

ですので、事前に各企業様から事例を共有頂くことが多くあります。
先日、これからのクレーム対応研修に向けて
ある企業様から、よくあるクレームについて資料を共有して頂きました。

一言でいうと・・・・
なんて悲しい世の中、です。
こんなことをクレームで言うって、、、が正直な感想です。

例えば…
周辺道路が混んでいることに対してクレームを言ってくる。
そして、もう二度と渋滞させないようにします、という一筆を書け、と要求する。
コロナ禍の際に、企業側が良かれと思ってクーポンや回数券などの期限延長したが
それに対して、なぜ今、延長してくれないのか?前はしたのにおかしい、というクレーム。

普通に考えたら…
そんなん言います??です。
確かにその店舗があるから周辺道路が混んでいることもあるかもしれませんが
それはこの店舗のスタッフの落ち度でもなんでもない…。
混んでいることが分かっているなら、早く出る、など対処するしかないと思いますが。。。

また、コロナ禍というのはある意味、かなりの異常事態で
今とはずいぶん状況が異なります。それを同じレベルで言います??です。

と、私は思うのですが、
残念なことに、ハラスメント件数もクレーム件数も増えています。
この1つの原因に、私たちにストレスがたまると、単純に吐き出す場所がほしくて
一番いいやすいところへ、吐き出してしまうからです。
人はストレスがたまると、イライラして負の感情が心の中に出来て
それを吐き出さないとおさまらない、んですよね。

言いやすい場所、というのが社内では地位や立場の弱い人、つまりが部下になるわけで
ハラスメント件数が増えるわけです。
また社会的には、自分がお客様の立場の時が、優位に立っているので
スタッフや社員などに言いやすくなります。
なのでクレームが増えるわけです。

スタッフや社員として、これらのクレームにどう対応すべきか?を知っておき
そのスキルを身に付けておくと、対応がしやすくなったり
クレームへのストレスが軽減されたりします。

でも・・・個人的には「クレームやめようぜ」って言いたい。
そりゃ私もイライラするときもあるし、ちょっとその対応どうなの??って思うこともあります。
そんな時には、あえて楽しいことをやって笑うようにしたり
美味しいものを食べて、満福幸せ感を感じたり、を意識的にします。

だって、イライラしたり腹が立っても、それを吐き出さないと人間すっきりしないわけですが
何も誰かに八つ当たりするだけが、すっきりする方法ではないんです。
イライラを幸せ感でカバーしてあげると、すっきりします。

昔から言いますが・・・
自分でやったことは、いいことも悪いことも、100倍になって自分に返ってきます。
誰かにクレームぶつけたら、きっと自分にも矢がいつか飛んでくるんです。
企業側が、これらのクレームに対応するために、
我々のような研修会社にクレーム対応研修を依頼して頂けるのも
とっても有難いし、何とか少しでも参加した人のクレームストレスが
軽減できるようにしたいな、と思います。

でもその一方で・・・
クレーム言わないですっきりする方法セミナーとか
イライラから抜け出すセミナーとか
一般向けにしたらいいんじゃないかな?(笑)と。
みんなでいい世の中にしよう、ですね。

女王蜂症候群

気が付けば…もう11月。
今年も残りあと2か月になりました。
大阪では38年ぶりの阪神優勝に沸いた昨日でした。
(私は野球はあまり…なので何もしてませんが…)
寝不足の人が多い関西地方ではないかな、と思います。

先日実施させて頂いた企業様での女性向けマイキャリアデザイン研修
実施後にこんな質問を頂きました。
とっても鋭い視点でしたので、今日はその共有を。

男性中心の社会で少しずつ女性の社会進出が進んでいるかと思います。
その影響もあり女王蜂症候群(クインビーシンドローム)に関して
その内容や解決案を教えてください、という質問を頂きました。

ほとんどの会社で、残念ですが女王蜂症候群(クインビーシンドローム)はあります。
(以前よりは少なくはなっていると思いますし、もちろんない会社もあると思います。)
昔は今ほど女性活躍推進も働き方改革もない中で
ものすごく頑張って道を切り開いていた女性の方々が、
ふと今の女性たちを見て、「甘いわよ」とつぶしてしまいがち…で、
大なり小なり多くの企業であると思います。

また、最近では、男性にも女王蜂症候群(クインビーシンドローム)がありますので
女性だけではなく男性でも起こりうるもの、と捉えています。

女王蜂症候群の具体的な内容としては…
残業有りきでの働き方を押し付ける⇒残業出来なければ管理職になれない
生理休暇を認めない⇒自分たちの時代では使えなかったから
自分も頑張ってるのに、Aさんは女性だから管理職になれたんだ⇒男性社員からの嫉妬、妬みなど

実は恥ずかしながら、私も10数年前はこの考え・傾向にどっぷり浸かってました。。。
私自身も男性中心社会の中で育ってきたので、
新入社員の時から「男性に負けないように」をものすごく意識していたと思います。
「男性の10倍の成果を出して、ようやく女性は認められる」と
昔の上司に言われたのも、違和感もなく
「社会ってそうだよね。だって男性社会だもん」と思ってました。

そこから有難いことに、良い上司に恵まれたおかげで
男性と同じことをして張り合うだけではなく、女性らしさを発揮しつつ
でも成果は男性以上に、と少し肩の力が抜けた気がしますが
それでも男性以上に、と気負っていました。

そして自分が管理職になると、
女王蜂症候群丸出しになっていきました。
いつでも残業出来ないと、責任が取れない。
責任が取れないと、管理職になれないよね、と。

私の時代では、有休は権利ではなかったので…
風邪などの時に仕方なくとるもの、であり
そもそも簡単に有休って言えなかった背景もあり…
有休取る人は…みたいなオーラ丸出しだったと思います。

若いメンバーを、だからと言って潰しはしなかったと思いたいですが…
「山口さんみたいになれないし、なりたくない」を
よく言われていたので、潰していたのかもしれないと
反省する最近です。

では、この女王蜂症候群、どうしたらなくなるのか??
やっぱり・・・根本論ですが・・・
アンコンシャスバイアス、そして自己認識、セルフモチベートに尽きると思います。

これが当然だ、こうして然るべきだ、こうでなければならない、
という固定概念を外し、自分のバイアスを取っ払うしかないですね。

また、もちろん人間ですから「自分はこれだけやったのに、、、(損した)」
「もっと認めてほしいのに、なぜAさんの方が?」
という嫉妬や妬みは少なからずあります。

しかし大切なのは、自己認識を深め認めていくことです。
認めたうえで、でも表に出ないようにするには、どうコントロールしていくのか?
をスキルとして学んでいくことが必要です。

私自身痛感してますが、我々は生き物ですから
感情で動きやすいんです。
ついついイラっとしてしまうし、ついついそれが出てしまっている。
当然腹も立つし、ええ??と疑ってしまうこともある。
でもそれをどこまで客観視し、そしてコントロールしていくのかってことが
相手にとっても自分にとっても大事だよね、と思います。
そしてやはり人生は、日々楽しい修行だと思うわけです。

変化進化の瞬間

昨日はある企業様での女性を部下に持つ上司向けキャリアデザイン研修(女性活躍推進)でした。
冒頭ですね、とっても嬉しいことがあったんです。

この企業様では、6~7年前から研修をさせて頂いてきました。
当初は女性のメンバーに対して、
もっともっと自由にキャリアを広げていこうよ!
自分で限界決めずに切り開いていこうよ!

といった内容からスタートしました。

今でも大きくその内容は変わってはいませんが
参加者の方々の意識や実施していることが大きく進化してこられているので
内容的にニュアンスや伝え方が変わってきている感じです。
で、数年前から、女性メンバーにのみこの内容って片手落ちだよね、
ということで、彼女たちを部下に持つ上司の方々にも
研修を受けて頂くことになりました。

で、今回初めて!!!
本人向けの研修に数年前に出た方が、
上司向けの研修に参加されてたんです!!!

めちゃくちゃ嬉しくって!!!
ディスカッションの際には、何度も何度も彼女のいるグループに行って
「どんな意見かなぁ・・・??」って聞き耳立てておりました(笑)

昨日の研修では、色んなディスカッションや意見アイデア出し、
をして頂いたのですが、その中でも彼女の発言が
結構グループ内で、「腑に落ちてる」んです。

例えば…
「前、本人向けの研修に出ていた時に、こう思ってたんですけど…
でも自分が管理職になると、違った視点もあって、
でも気持ちもすごくよく分かるので、こんなことを気を付けてます」
みたいな発言があると、
おおおおお!ってなるんです(笑)

これって、結構他の人も言ってるんですよ。(他の男性管理職の方々)
でも彼女が言うと、みんな納得感が増すんです。
なぜか??
・当事者であったこと
・過去本人向けの研修にも出ていて、変化してきた人であること
なので、なんかすごい納得されられちゃう(笑)

男性管理職の方々からすると…
女性男性という性差だけではなく、年齢差もあるし、もちろん個人差もありますが
「よく分からん!!」(気持ちの部分で)
というのがあるんです。

それを彼女が
「分かんないですけど…前の研修ではディスカッションでこんな話題が出てたので…
こうかもしれないですね」と
教えてくれるので、妙に納得しちゃうんです。

こんな風に、本人向けの研修に出て
「よし!!管理職を目指してみよう!!」と火がついて
実際に管理職になり、
そして女性を部下に持つ管理職向けの研修に出席する人たちが
増えてくると更にさらに理解や共感が深まっていきます。

こういう変化進化の瞬間に立ち会えることが本当に有難い!
改めて最高の仕事だと思います!

夢目的の共有

先日の管理職研修での気付きと改めて大事だなと思うことを共有したいと思います。
プログラムの中で、以下2つのことをアウトプットして頂く場面がありました。

・組織の中で、あなたが期待されている役割は何ですか?(数字以外)
・組織を通じて、あなたが実現したい夢目的は何ですか?

皆さんのアウトプットを見ていると…
スラスラーと書ける人と、悶絶している人に分かれます。
数字以外での役割については、多くの方が悶絶していました(笑)。
特に営業部門の方は、普段数字を追いかけ、達成を目指し
健闘されていらっしゃいます。
ですから、数字以外、と言われると…なんですね。

また、夢目的についても、こちらも多く方が
仕事の夢???と悶絶されていました(笑)

うんうん。難しいよね。
私も普段メンバーと接する中で、
各自、数値目標があり、行動目標があります。
日々その進捗を追い、達成するためにPDCAサイクルを実践しています。
当然普段の会話もその数値目標と行動目標に関することや
個別にそれぞれが担当している業務でのアドバイスが多いです。

なので、期待している役割や夢目的を話す時間って
日々の中では結構難しかったり、時間がなかったりしますよね。
管理職の方でも「自分への期待値」「自分の夢目的」を悶絶していますから
若い方々だと、悶絶どころか、さっぱり分からん!になる方も多いです。
理想論で言うと、こうゆうことも含めて自分で考えていけるようになってほしい、
というのが理想論ではありますが、現実的にすごく難しいなと感じます。

弊社では半年ごとに各自の目標設定と併せて
個別での評価フィードバックと、全体でのキックオフ研修を実施しています。

個別での評価フィードバックでは、
メンバーの振り返りを聴くこと以外に、私からの期待値を伝えています。
(書面にもしています)
数値目標や行動目標以外での期待値を3つそれぞれに設定して
これを期待しているよ、と伝えるようにしています。

また、全体でのキックオフ研修では、この「夢目的」について話したり
夢目的を実現させるためにどうしたらいいのか?を話したりしています。
毎回毎回、答えが出ません(笑)
深堀することも結構大変です。(笑)

この数年繰り返し何回も繰り返しやっていますが、
少しずつ変わってきている気もします。
最初は「山口さん、何言ってんだ…」みたいな感じだったものが
最近では「僕はこうしたい」だったり
「こんな風なことが出来たらもっといいと思う」といった意見も
出てくるようになりました。

もちろん全員が同じ意見にもならないし、
人によって目的も志向性も異なります。
でもお互いに「それもあるよね」って理解が進むと思っています。
大事なことは、こうゆうことを話す時間が必要だよね、ってことです。
前回のキックオフ研修では、メンバーの成長を感じた山口でした。

期待値の伝え方

先日ある企業様での研修のこと。
面談時での期待値を伝えるときの言い方について学んでいました。

1、義務役割
○○しなければいけない、するべきだ
2、願望
○○してください、しようね、しましょう
3、必然
絶対○○できるよ、きっと○○できるよ

さて、どの言い方で言われる方がより効果的でしょう?
という内容です。正解は3ですね。

もちろん2の方も多くいらっしゃいますが、
これは前提として期待をかけてもらう上司との信頼関係が出来ていること
本人がメンタル的にも実績も調子がいいこと、が大事です。
要は、信頼している上司により期待をかけられることにより
その期待に応えたい!という気持ちが働き

そしてそれに応えるだけのメンタルと実績が伴っている状態です。

この日研修をしていていた対象の方は部長職(50代の方多め)でした。
1、義務役割
を答える方が多かったんです。
聞いてみると…
「○○しないとあかん」と思った方がやる気が出る!!
「この言い方しか言われたことないけど…」
がご意見でした。

ザ・昭和ですね(笑)
私も間違いなくザ・昭和ですので、義務役割で言われることの方が多かったですし
自分自身で考えても、しないといけない!!と思った方が
お尻に火が付きます(笑)

私の場合は、特に怠け者ですから
締切がちょっと先だと、まだいけるわーと余裕をかまし、
今日締切やん!絶対今日やらないと!!
と思うと、取り掛かれます。
(手本にしないようにしてください。あかんやつです。)

でも心理学でもマネジメント本でも、正解は3必然なんです。
絶対できるよ、きっとできるよ、と言われて
出来ているイメージを持つ方がはるかに効果的なんです。

もちろん相手の性格や状況により多少異なると思いますが
こんな一言でも時代ってあるなぁと感じた次第です。

日曜日に娘の五木テストがあり、送迎してきました。
外部のテストを受けるのは初めてでした。
3必然のほうがやる気がでるよね、ということと上記の出来事を思い出し、
送り出すときに
「絶対大丈夫!出来るよ!!」と応援して送り出しました。

「めっちゃ難しかった。意味分からん(笑)!!!あれはあかんわー。」と
迎えの時の第一声。
はい。どれだけ必然で応援しても、普段の実力が伴わなければ難しいことも
同時に実感した週末でした(笑)

自律と良心

このメルマガでも最初の入り出しにあるように
弊社では、「ワクワク!おもろく働く」を自らも体現していき

それを社会に広めていこうという志を持って事業をさせて頂いております。

先日、会社メンバー全員で「で、どうなりたいの??」を
ざっくばらんに話そうよ、という機会を設けました。

これを設けた背景として、
うちの会社では、いわゆるロールモデルがなく
(各年代ごとに人がいません(笑)、社員数も少なく職種も少ない)

若い彼らにとってはキャリア形成しにくい環境にあります。

そのうえ、色んなもの、ことがないのも事実です。

何かチャレンジしようと思っても、ほぼすべてが0からのチャレンジです。

ある程度出来ていて、やりたいな、と思ったことにチャレンジする、ではなく

何でもチャレンジしていいよ、でも今何もないから0から自分で考えてやってみて、という感じです。

私は性格もありますが、0からやるからおもろいねん!と思いますが

大変だなぁ・・・出来るかなぁ…

出来るようになるまでめちゃくちゃ時間かかるよなぁ・・・

とネガティブに感じる人の方が多いかもしれません。

0ベースですか・・・

この会社で頑張って…いつになったら出来るようになるのか?
という目安も見えにくいのも事実です。

もう1つ、実施した背景として、私から見て…ワクワクおもろく、しているか??
と感じたのもあります。

なので、1回みんな自分たちがどうなりたいのか?どうしたいのか?
を本音で話してみようよ、という機会を設けたんです。

これって、ものすごく大きなテーマで難問です。

考えても分からない、というメンバーもいました。

具体的にはないけど、こうゆう人たちと働いていたい、
というメンバーもいました。

結局こういう本音で話そうよ、という機会を設けましたが
答えって出てないよね?と思ったメンバーもいたかもしれません。

でも私は結構前進したな、と思っていて…。

大きすぎるテーマで、これっておそらく一生かけてそれぞれが考え続けていき
そしてそれも年々変化していくものだと思っています。

ただ、それを考える機会、言う機会、聞きあう機会を提供することが
目的だと思っています。

人それぞれ、ワクワクおもろく働く、概念は違うと思いますが
私の思う、「ワクワク、おもろく」というのは

自分で考えて、自分でやってみて、出来るようになるまで試行錯誤して
そしてそれが形になり、誰かに感謝されたり誰かの役に立ったり、と

育っていく過程そのものが、「ワクワク、おもろく」だと思います。

ですから、今やっている仕事をもっとおもろくすることも
まだチャレンジしたことのない仕事を創り出すことも

おもろいメンバーが集まることも
全て、自分次第でワクワク、おもろく出来ると思っています。

これが私の考える自律なんです。

そしてもう一つ大事なのが、良心です。

何でもかんでもやっていい、ではなく
良心を育てることで、ちゃんといいことをおもろくしようよ、

間違ったことにNOを言い合い、ちゃんとしていこうよ、
という大きな方向性だと思っています。

自律と良心。
改めて全メンバーにその想いを伝えました。

伝わっているといいな、と思いながらも
大事なことなので、100万回言い続けなければいけないな、

そして当たり前に、自分自身が一番体現をしなければいけないな
と思いました。

「わざわざ」

前回のメルマガで、俗人化のお話をさせて頂きましたが…
「属人化」の誤字でございます。

メルマガを読んで頂いている方から教えて頂いて
あら!!と気づいた次第です。
教えて頂きありがとうございます!!

さてさて、ようやく今週火曜日から少しずつ声が出始め
研修もさせて頂いております。

ただ、聞き取りにくい部分も結構ある声状態なので
万全の状態で研修が出来ていなく…申し訳ございません・・・

ただ、その分情熱で(笑)!!カバーしております。

さて…今週実施させて頂いた研修で
とっても嬉しいことがいくつもありました。

まず、女性キャリアデザイン研修では、参加者の方に、

「今日の研修ですごく元気をもらいました!」
「今日をきっかけに、もっと頑張ろうって思えました!」
「キャリアアップ(管理職)をしていきたい!と思えるようになりました!」

と、わざわざお礼を言いに来てくださいました。

これってめちゃくちゃ嬉しいです。

レジリエンスでもよくお伝えしますが…

自分に自信がなくなった時、迷っている時、落ち込んだ時など
どうしても気分が上がらないって時に、有効な手段の1つとして
代理的経験というのがあります。

これは、誰かの経験を疑似体験することによって
自信の補強、モチベーションUPが出来ます。

ある意味研修もその1つだと私は思っていて…

特に研修はカンフル剤的要素が大きいので、

研修を受けて「よし、頑張ろう!」って思ってもらえることが
その成果の1つでもあると思います。

あと、わざわざ言いに来て下さる、これも素晴らしいですよね。

わざわざ、です。

言わなくても何にも支障もないし、言わなくてもいい。

でも言いたい、伝えたい、と思って、それを行動する。

これってすごく素晴らしい能力です。
(だって思っていても行動できる人は、意外と結構少ないですから)

2つ目に嬉しかったことは、その研修が終わって、片づけをしていたら…

私が新卒時代にお世話になり倒した!!!
先輩がサプライズで来てくださいました。

その日の参加者の直属の上司に、今はなられていて。

研修申請のときに、
「ええ!!これ講師、山口やん!!!」と気づいてくださり

わざわざ!!!会場まで来てくださったんです。

もうね、めちゃくちゃ嬉しい!!!

一瞬で20数年前に戻って、お話させて頂きましたが、

覚えてくださっていること、
思い出して頂いたこと、

そしてわざわざ、会場まで足を運んでくださったことが
めちゃくちゃ嬉しかったです。

はい、今日のテーマは「わざわざ」です。

この「わざわざ」、が出来る人って本当に少ないんです。

だからこそ、「わざわざ」が出来る人の価値が高い(笑)。

そこまでしてくれたんですか??
そんなこともしてくれるんですか??となるんです。

これって期待値を上回っているんですよね。

この「わざわざ」、ビジネスの場では色んなところで発揮できます。

社内外問わず、期待以上の言動が当然評価や信頼に繋がります。

ここまでやっておきましたよ。この方が前より分かりやすいですよね?
事前に送っておいた方がいいですよね??

というほんの少しの気遣いから、この「わざわざ」が生まれます。

相手の立場になって、何をしてくれたら嬉しいだろうか?

と他社視点で考えること、そしてそれをすぐ行動に移すことが
感動を生み出すことだと思います。

皆様「わざわざ」!ありがとうございます!!

納得できるフィードバックとは?

先日ある企業様でOJTトレーニング研修の
フォローアップ研修を実施させて頂きました。

前回の研修でOJTとは、について研修をしているので、
今回はその実践を多く実施してきました。

特にフィードバックでの差を埋める、
を重点的に実施しました。

差を埋める…で最も多くあるのが、

OJTトレーナーからは、
「出来ていない、足りない」と思っていることについて

トレーニーは「出来ている、十分だ」と思っている。

この差を埋めなければいけません。

もちろん逆もありますが、逆の方は結構簡単ですね。

いやいや、出来てるよ!と大いに褒めてあげればいい訳ですので。

とある方のロールプレイングを聞いてみると…

トレーニー「○○について、僕はよく出来たと思います。実際~~でしたし。」

トレーナー「そうだよね。○○について頑張ってくれていたのは良く分かるんだけど…僕から見たら、実はまだ足りないと思っているだよ。」

トレーニー「そうですか…。」

トレーナー「第三者的に見れば、もうすこし~~してほしいんだよね。納得したかな?」

トレーニー「はい。分かりました」

どうでしょうか?これって本当にトレーニーは納得しているんでしょうか??

分かりました、と答えているけど、実際には納得していないんですね。

なぜか??

第三者的に見れば…トレーナーから見れば…
と言われても、分からないからです。

ではどうしたら納得できるのか?

それは具体的に説明しなければ、相手は納得しません。

例えば…
○○についてだけど、ここまでは出来ているんだけど、ゴールはこういう状態だよね。
だから◆◆の部分がやはり足りないんだよ。
お客様はこうゆうことを望んでいるのに対して、○○だと足りないよね。

といったように、
実際にあった出来事について具体的に説明しないと相手は納得してくれないんです。

具体的に…というのは結構難しいんですが、
実際にあった出来事、実際にやってくれた仕事、その仕方などを
細かく示してあげる、と言う風に考えると分かりやすいです。

出来れば、一方的に具体的な説明をするのではなく、
会話方法で問いかけてあげると、より効果的ですね。

これって、ゴール(期待値)を伝えるときも同じです。

抽象的な言葉ではなく、具体的に数字を用いて、
具体的な例を出して伝えないと、相手は分かりません。

これを相手の表情やしぐさを観察しながら、
納得出来ているかな?と確認しながら、

納得するまで問いかけて会話を続けることが大事ですね。

ついつい、私も一方的に言ってしまうことが多くて…

皆さんのロープレを見ながら、
「一方的ってあかんよね」と感じてしまった次第です。

石垣島からこんにちは!

毎年、正月に新たなチャレンジを公私ともに立てます。

継続的なことではなくて、新たなチャレンジです。

これは、年と共に…新しく何か始めようって気がどんどん少なくなります。

まぁ分かりやすく言うと、面倒くさくなる、億劫になる、守りに入っちゃう訳です。

これって、仕事で言うと結構致命的なんですよね。

攻撃は最大の防御、と言いますし、新規活動のない営業活動は衰退の一途、とも言いますし。

なので、自分でも常にチャレンジ、チャレンジ!!と言い聞かせています。

仕事では、今期は5月に新著も出版しましたし、もうすぐHPも一新します。

商品についても、リアル研修だけではなく、

いわゆるeーラニング的で、もう少し手軽に学べるツールを新たにしようかと画策中です。(笑)

そして、プライベートでは、今年はスキューバダイビングのライセンスを取る!
をチャレンジにしました。

これまで何度も体験ダイブがしているんですが、言っても体験なので、6-7mが限度です。

もう少し深く潜りたいし、いっぱい潜りたい!ということで
石垣島にライセンスを取りにやってきました!

当然座学もあるんですが(笑)

行きの飛行機で完全一夜漬け状態です。

あとは実地で経験を積む!!!

色んなスキルがあって、中でもエアタンクを海底で膝附で入れ替える、とか
もうめちゃくちゃハードでした(笑)

プール実習だと浮力そんなにないんですが…

石垣島の海が塩分高いので、浮力結構あるし流れも結構ある(笑)

その中でタンクをいったん外して、もう1回付け直すのが
もうほんと難しくて、チャレンジしてるなあ!!と嬉しくなりました。

いくつになっても、意図的にチャレンジをすることって
ほんと大事ですよね。

チャレンジ精神があるからこそ、成長できる!!

有難いことに、PCと電話があればどこでも仕事が出来ます。

ただ…丸2日間朝から晩までボートに乗ってるか、潜っているか。

そしてあと1日はビーチサイドでたまに仕事、のんびりを繰り返した3日間なので、思った以上に日焼けが(笑)

なんど日焼け止め塗りなおしても、全く意味ない(笑)

この後お会いする方々、真っ黒に日焼けした山口に乞うご期待ください(笑)

相手の心情を考えて言葉を選ぶ

前回のメルマガで、
「相手にわかる言葉を使う」
についてお伝えしましたが、

今日はもう1つ、
相手の心情を考えて言葉を選ぶ、についてお伝えしようと思います。

少し前に、母から「ねぇ、これってどう思う??」
と1通の手紙を渡されました。

それは父が最期入院してお世話になった病院の
緩和ケア病棟スタッフ一同、からのお手紙。

中には、アンケート用紙も入ってます。
(これは印字された用紙)

もう1枚、自筆のお手紙が入ってたんです。

季節の挨拶からはじまるんですが。。。

ん???んんん???

1度読んだだけで、スッと入ってこなくて
2,3度読み直しました。

ちょいちょい、引っかかる単語や言い回しが。

例えば。

お父様は我々スタッフにとっても、本当に困った患者様でした、とか、

色んな思いがあるでしょうが、
ご家族様なりに最期はそれなりに支えてくれました、とか。

おいおい、何を言いたいん??

もしかして、嫌味を死んでからも言いたいの??

でもね、これ、きっと「良かれ」と思って書かれたんです。

ただ、言葉の使い方や言い回しがダメ。

母にそう伝えると。。。

そうかもしれないけど、こっちは気持ちがずっともやもやしてる、と。

で、私が電話して聞いてみることにしたんです。

概要を電話口の方に説明すると、師長さんがすぐに折り返してくださいました。

もう平謝り状態です。

そこで分かったことですが、、、

1、病院のフォロールールで、退院後みんなにアンケートを郵送している。

2、緩和ケアの場合、全員が亡くなって退院するので
遺族に印刷されたアンケートのみを送るのは心情的に良くない

3、なので、定型文を自筆で書き、自筆のお悔やみレターと共に、アンケートを送る

4、手紙を書いた担当看護師さんは、いい意味でうちの父に思い入れを持ってくださり、わざわざ定型文を、自分の言葉に書き直した。

5、たった2ヶ月だけお世話した自分ですら
うちの父が亡くなり、なんだか寂しいような気持ちになるのに、ご家族の心痛はもっとでしょう。。。という気持ちを伝えたかったらしい。

6、過去このようなケースもあったので
定型文を自筆で書く、が基本ルールになっており
今回私がお電話するまで、師長は「定型文以外の文章を自分で書いた」ことを知らなかった。

ここで気付きが3つです。

まず、口語だといい文章でも文語だとダメなことが多々あります。

例えばこの担当看護師さんとは、父の生前、

うちの父が我儘でご迷惑を掛けてすみません!

いいんですよ、あの状態だとどの患者さんも
みんなやっぱりかなり我儘になりますから~。

という口語をよく交わしてました。

つまり、担当看護師さんにとって、
「我儘で困った患者」という単語は口語で使っていたのでOK!
と思ったらしい。

これ、文語で使ったら、単に喧嘩売ってます。

次に、相手の心情を考えて言わないといけない。

父が亡くなり、とっても我儘で自己中な父でしたが
母としては、もっと出来ることはなかったか?と思っています。

これって、残された遺族(特に長期間看護介護が続いた遺族)は、
少なからず自責の念があるのでは?と思います。

そこへ、「ご家族なりに、それなりに支えた」
という表現をされれば、追い打ちを掛けられてるように感じます。

言い回し、表現の仕方は、相手の心情を踏まえて伝えなければいけません。

そして最後の気づき。

師長が知らなかったってことが大きな問題。

何事にもルールややり方はあり、そこにはそうなった背景や原因があるんです。

この背景や原因抜きにルールの徹底をすると、当然年月と共に、形骸化してくる。

だからこそ、背景や原因の事例となったケースを
共有していくことが大事なんです。

もしかしたら、今回のケースも、

過去文語でのトラブルって起こってるよね
だから定型文になったよね

でもどうしても今回は自分の言葉で伝えたい!
じゃ、これでいいか、相談してみよう、チェックしてもらいたい!

となったかもしれませんし、
周囲が気付いたかもしれませんね。