働くとは?

営業の本質

先日、弊社の新入社員研修の1つとして
営業実践研修を1日かけて行いました。
これは、まだ営業の研修を受けていない彼らなんですが、
営業スキルやテクニックを学ぶ前に
営業の本質を学んでほしいというのが目的です。

前日の終業前にルールや概要説明をしました。
まず、当日(明日)1時間のヒアリング時間も設けます。
その後必ず仕入れに出かけてください。
何を仕入れてもらっても構いませんが
 1人5000円の予算です。
午後4時までには会社に戻ってきてください。
4時までなので何時に帰ってきてもらっても構いません。
4時から1時間営業時間を設けます。
社内のメンバー誰に対して何を営業してもらっても構いません。
ただしメンバーは会社のお金=経費ではなく、
自分のお金で買う基準で、買うか買わないかを判断をします。

何を仕入れて、いくらで売る。
どのように売る。
全て自分で考えてもらいます。
ただし必ず利益を出さなければいけない。
もちろんその仕入れ調達に向かう交通費も経費に含みます、が概要ルールになります。
そしてこれは個人戦です。
ですので、相手よりも多くの利益を出すということが目標になります。

弊社には新入社員が2人いるんですが、
2人ともとっても頑張って真剣に取り組んでくれました。
1人は。。。おそらく前日からいろいろリサーチをして
いくつか候補があったと思われます。
当日の朝、メンバーにヒアリングをして、
おそらく。。。その候補の中から絞りました。
そしてなんと!!!
4時間も並んで!!その日までの限定商品(グミ 大阪発売なし)を百貨店で購入してきました。

もう1人は。。。ご実家がお肉屋さんを営んでおられ、
そこで、安く良い肉を仕入れ、営業しました。
ただ単純に売るのではなく、自分で近くのスーパーに行って、
このぐらいのクオリティーのお肉であればいくらぐらいなのか?
もリサーチした上で、
スーパーよりも良いお肉を安価で!と値段設定し
営業トークに盛り込んでいました。
さらに!牛すじ肉を自ら切り込みを入れて下茹でしてくれるという手間もかけていました。

ですので、2人ともとっても頑張って取り組んでくれたんです。
そしてその努力が、いわゆるキラートークとなり、
その商品に対する思いがたくさん詰まった
良いプレゼンだったと思います。

百貨店で4時間並んだメンバーは利益が100円程度、
実家のお肉屋さんで仕入れて営業したメンバーは、利益が1500円程度と、
結果には大きな差が生まれました。

2人は利益を出せた!!!
と思っていたんですが。。。
大きな見落としが!!!!

人件費が入っていません!!!
自分が1日動くと幾らの経費が発生するのか?
がすこーんと抜けているんです。

この抜け落ち、キャリアを積んでいる人にも
結構多く見られます。
私が動くだけなんで、いいですよ!!と。
一見フットワーク軽めに見えるんですが
そこに経費が掛かってることを忘れてます。
2人とも、あっ!!!と良い気付きになったようです。

そしてフィードバックです。
個人戦なので優劣がつきます。
実は。。。フィードバックで高得点をつけたのは
百貨店で並んだ方なんです。
スキルや営業テクニックは2人とも同じ。
真剣に、一生懸命に取り組んだのも、2人も同じ。

でも評価に差が出た理由は2つ。
なぜか???
営業の本質の1つ目。
相手の望むもの(もしくは必要なもの)を提供しなければいけません。

ヒアリングをして、調べてきた候補の中から絞った方が
より相手に合わせて営業したと言えます。
一方、お肉を売ると言うことを既に決めていた方は、
自分の売りたい物を売ったので、
この観点で百貨店で4時間並んだ方が高得点なんです。

次に2つ目の差が出た理由。
こっちの方が雲泥の差となりました。
これについては次回のメルマガで!!

感動とは?

普段は全くテレビを見ない私ですが、先週金曜日久しぶりにテレビを見ました。
というのも、娘から「高校のダンス部がテレビに出るらしいから見たい」とあり、一緒に見ました。
見た方もいるかもしれませんが、「それSnow manにやらせてください」という番組です。
3時間の特別番組でした。
9人ダンスのチャンピオンを決める番組なんですね。

もうこの10年以上テレビを見ていないので、この番組自体も初めて見るし、
すみません…。正直Snow manが誰かもわかりません。
ただ3時間ほぼ号泣しっぱなしでした。

実は私…
中学高校6年一貫の学校に通っていましたが、6年間ダンス部だったんです。
ですので番組を見ていて、あか懐かしいなぁという気持ちにもなりました。
娘は中学1年生になりましたが、6年一貫教育の学校で
その高校生が今年2年連続、高校ダンス大会で日本一になったようです。

私が中学高校と同じような大会があったので、その難しさも大変さも分かります。
(私の時よりも参加高校数が遥かに多いので、もっと難しいと思います)
その日本一に日本2年連続なったんだ!!!!すごすぎる!!!!
と思いながら見ていました。

もちろん番組に出ている人たちは、プロのダンサーもいるし、エンターテイナーだし、アイドルだし
高校生と言っても日本一です。
一人ひとりの技術が高いこと、向き合う姿勢が真剣だということを加味しても、
人ってここまで真剣に一生懸命になれるんだ。
だからこうやって感動が与えられるんだ
と改めて感じました。

高校生のダンスグループが踊り終わった後のコメントで
しきりに感謝を伝えていました。
このような機会をいただいたこと、全力を出し切れるほど周りがサポートしてくれたこと、
その全てに感謝しかない、と。
すごいですよね。高校生ですよ。

仕事ではよく、
感動を与える人になろう。
感動するような仕事をしよう
と言いますが…
ここまで私たちは真剣になっているだろうか?を改めて考える時間になりました。

番組内でも誰かが言っていましたが、
技術やスキルが素晴らしく、作品が素晴らしいことが感動を与えるわけではない。
そこは当たり前で、プラスしてそこにどれだけ真剣に向き合って
1分1秒を惜しんで努力したか??
その結果が全て作品に出るんだ!と。
そしてその真剣に向き合う姿勢と努力が、人に感動を与えるんだ、と。

いい言葉だなぁと改めて思います。
子供や高校生にできることが大人にできないわけがない。
出来ない大人は彼ら彼女たちに対して恥ずかしいです。
もっともっと真剣にならないといけない。
そんなふうに改めて感じた3時間でした。

理不尽の定義

先日ある会社様で新入社員研修を実施いたしました。
新入社員研修といっても、いわゆるマナーや敬語、電話応対などの基本的マナーではなく、
キャリア形成が主な内容でした。

このメルマガでも何度もお伝えをしていますが、若手には質問責任があります。
質問をすることで、より知識が深まるし、より理解をしようとするし、
そして何より納得感が醸成されます。
ですから必ず質問をしましょうね、とメルマガでも研修でも
何度もお伝えしていると思います。

研修中で「必ず質問をしてください」と、ランダムで数人に質問してもらいました。
ある方からこんな質問を頂いた頂いたんですね。

(コーチアビリティーをその前にお教えしていました。素直に受け止める力です。)
質問は…
コーチアビリティ=素直に受け止めるスキルとあるんですが、
中には理不尽なことを言われることもあると思います。
この理不尽なことを言われたときに、どうやって素直に受け止めたらいいんですか??
という質問です。

なかなかいい質問ですね。
研修中に私はこんなふうに返答しました。

もしかしたら理不尽だな…と思うことであったとしても、
すぐに理不尽だ!って思ってしまうと、なかなか素直に聞けません。
だから理不尽だなぁってまず思うのではなく、その中で学べる事は何なんだろうか?
その中でも自分が取り入れたら良い事は何だろうかと?考えることが大事だよ
とお伝えをしました。

研修中の質問で限られた時間なのでこのような返答に留めたのですが、
これにはもう少し深い背景があります。

新入社員の多くは、もしかしたらいろんな場面で理不尽だと思うことがあるかもしれません。
でも実際にはその9割以上が理不尽ではないんです。
これは彼らが育ってきた、学生時代からの常識や経験からすると理不尽だと思うかもしれません。
でも、社会人にとってみれば、極めて当たり前のことで、全然理不尽ではないことが
実は多いんです。

例えば…
仕事が忙しくて、お昼休憩を取れなかった。。。
でも上司や先輩からは…
●●までにこの仕事を終えないといけないから、ランチよりも先にこの仕事をやってください、と言われます。
(極めて当たり前ですよね…)
しかしその後も、仕事が立て込んでしまって…
その結果、ランチ休憩が取れなかった…これは理不尽だ!!!
と感じるかもしれませんが、、、
これ、毎日毎日この状態だと理不尽で組織として改善が必要ですが、
たまにこうゆう日がある、締め切りや月末など納期が迫ったときにはこうなる、
というのは極めて当たりまえのことで、全然理不尽ではありません。

何を意味して「理不尽」と定義づけるのか??
ここが一番理解してほしいところです。

今まで学生時代では、1時間いくら、の時給で働いていました。
でも正社員になると、月給や年俸で働きます。
この時給と月給・年俸の違いは何なんでしょうか?

時給というのは、「1時間あたり」の仕事をするというのが時給の考え方です。
月給や年俸になるとこれが月間や年年間で「どれぐらいの業務」をするかによって
対価が支払われます。

この、「時給いくらの考え方」が抜けずにいると…
お昼休憩が取れなかった。だから損をした。これは理不尽だとなりがちですが、
1日の中でその業務をすることが彼らの責任ですから、
その時間の中でできなければ自分の責任になり、お昼休憩や休憩時間を削ってでも、
その仕事を完遂するのは極めて一般的で当たり前の考え方なんです。

だからといって…サービス残業しろとか
だからといって…必要ではないのにもかかわらず、お昼休憩を削れ
と言っているわけではありません。

その時間の中で、業務が出来ている人が他にいるのであれば、出来て当然なんです。
できないのは自分のスキルのなさ、自分の力のなさなんです。
もしそれがまだ出来ていないのであれば、汗をかいて補うというのは
当たり前のことなんです。

もしかしたら新入社員の方がこれは理不尽だ!と思うことがあったとしても、
「理不尽じゃないことが実際には多い」ことも覚えておいて頂けたらなぁと思います。
最初から理不尽だ!おかしい!と捉えてしまうと、
そこから何も学べないし何も気づけないんです。
そこから学ぶ事はなんだろうか?そこから自分が何を学べばいいんだろうか?と
考えることが大事だと思います。
まだまだ新入社員研修が続きます。
彼らが自分で考え、1つでも多くのことに気づき、
そして自分の成長に取り入れてくれることを期待しています。 

質問力のリーダーシップの1つ

先日ある会社様で、新入社員を育成する立場にある
メンターの方々への研修を実施いたしました。
同じ内容のプログラムを2日間連続し、多くの方に受けて頂きました。
2日間の中でたくさんのグループワークが出てきます。
その際、必ずお伝えしていることがあります。
毎回必ずリーダー役=進行役を決めてくださいね。
そしてこの進行役、いろいろ大事なことがあるんですけど、
その中の1つ。時間をちゃんと有効的に使ってください!
とお伝えをしています。

時間オーバーになってしまって、意見がまとまらない。
これも良くないんですけど、
もっと良くないのが…
時間が余ったから、沈黙が続いてしまう、です。

進行役は議題に対して議論を深めていったり、横に広げていったり、を
しなくてはいけません。
参加した人たちが、いろんな人たちの意見を聞き、
いろんな刺激をもらうことがとても大事です。

ですから、進行役の方が、もし時間が余ったら
掘り下げる質問をしたり、横に広げる質問をして
時間目一杯議論をしてくださいねと言うことを何度もお伝えをしています。
オンラインだったので、いろんな方々とグループ分けをして
毎回いろんな方々とディスカッションをしていただきました。
私もいろんなグループをお邪魔して覗いていくわけなんですが、
やはり残り5分になると明暗が分かれます。

ディスカッションがたくさん盛り上がっているグループと
沈黙をしてしまっているグループ。
その中でも時間が余ったんで、じゃあそれぞれ仕事しましょう、とか
休憩しましょう、とかと言って、
グループワークが終わるのをただ待っているグループがあるんですね。

これ何の違いかな?と思ってじっくり見ていくとやはり進行役なんです。
進行役の方がいろいろ質問をすると、ディスカッションは盛り上がっていき、
いろんな意見やいろんなアイディアが出てきています。

しかしただ単に相手の言ってることを聞いてまとめる、という進行役の場合は、
みんながそれぞれ淡々と自分の思うことを言い、
淡々とまとめてしまっている。
だから時間が余ってしまう…。
時間が余っても…
じゃぁ他に何かないですか??
の質問しかしていない。。。

これ、リーダーシップの1つです。
いつも言うんですけど、
質問はありますか??とか
他に何かありますか??と聞いて
言葉が上がってくるなんて事は滅多にありません。

だからこそ質問の仕方を変えることが大事なんです。
人は質問をされるからよくよく考えるようになるし、
よくよく考えてみるからいろんなことを思い出したり、
いろんなことを紐付けていったり、
いろんなことを刺激として受け取るようになるんです。

これ、普段からも一緒ですね。
指示命令アドバイスをするだけではなく、
いろんな方向からメンバーに質問をしてみると
初めて考えるようになるんです。

自立型組織と言うのはよく言われますが、
もちろん個人のモチベーションややる気もとっても大事です。
上司や先輩からモチベーションをあげるような声かけや仕掛けも大事です。

でもそれ以上に大事なのは、日々の業務の中で
これってどう思う?
Aさんの意見についてこうゆう事例もあるんだけど、Bさんどう思う?
もし逆の立場ならどう感じる??
こんな思うんだけど、あなたの意見はどうかな??
と言うふうにいろんな方向から質問をしていくことが大事なんです。

質問力。
一言で言っても奥が深いですね。
ぜひ今日も彼らに質問を投げかけてみてください。

相手の立場にたち相手の心情を理解する

今週は新入社員研修もありますが
新入社員のメンターとなる方々への研修三昧です。

いつも思いますし、新入社員の方々にもお伝えしていますが
昨今Z世代、若い世代、という言葉と共に
よく分からないよねー、宇宙人だよねー
も同時に言われますね。

ジェネレーションギャップという言葉通り
世代によって価値観や考え方が異なるので
そのギャップに悩んでいる先輩や上司も多いです。
そして先輩や上司も
どうしたら彼らはやらされ感なく納得してできるようになるのか?
トゲなく、でも相手にきちんと伝えられるようになるにはどうしたらいいのか?
モチベーションを下げることなく、前向きになってもらうにはどうしたら??
に真剣に悩んでいて、そのスキルを習得しようと日々奮闘されています。

新入社員や若い世代に聞くと、
先輩や上司に叱られたらどうしよう…
キツイ言い方されたら嫌だな…
と思う反面、早くスキルを身に付け、役に立ちたい(お荷物になりたくない)
と思っている若手が多いです。

両方の研修をさせて頂いていて、いつも思うのが
お互い相手のことを思いやっているんだけど
ちょっとしたボタンの掛け違いで上手くいかない…
になってしまっているなぁと思うんです。

このボタンの掛け違いが、ほんのちょっとした言い方や
ほんのちょっとした表情やしぐさだったりするんですよね。
だからこそ、アサーティブコミュニケーションスキルを習得することって
本当に大事だなと思います。

先日のメンター研修で参加者の方がいいことを仰ってました。
自分がこんな風に言われると、背景や理由がどうあれ
自分だったら嫌な気がするな、と思う。
自分が逆の立場に立った時に、この言い方だと嫌な気持ちがしないな、
と思える言い方を1回頭のなかで考えてから、口に出さないといけないと思います。と。

これ、本当にその通りなんですよね。
一度口から出てしまったら、もう取り消しは出来ないんです。
だからこそ、発言する際には
一度自分がその立場に立って(新入社員の立場に立ち、心情を理解する)
考えてから発言する、が大事ですね。

私自身も研修講師をさせて頂き、皆さんに教える立場ではありますが
時々、考えずに言ってしまって…ああ、あの言い方はまずかったな…
と思うこともあります。
改めてこの参加者の方の発言で、気づかせて頂きました。

~最近の嬉しい出来事~
私、4/14が誕生日なんです。
ただ、4/14は仕事もあり、他のメンバーも出ていることも兼ね合いもあり
先日少し早いお誕生日プレゼントをメンバーから頂きました。

それがですね…。
新入社員が私のところに来て、結構神妙な顔つきで…
(全然笑顔じゃないし、本当に神妙な顔で来たんです!!)
「山口さん、ちょっと相談があるんで、会議室に来てもらっていいですか??」
と来たんです。

彼らはこれまでの行動や表情を見ても、相談に思い当たる節がない…。
マジで??マジか…????
今日も元気にめちゃくちゃ笑顔で研修うけてたやーん!!
と思いつつ、これ、「辞めます」とかならどうしよう、と内心ビクビクしながら
会議室に行ったら…
真っ暗のなか、ケーキに火がついていて、
皆がお誕生日の歌を歌ってくれました(笑)

そういえば…ランチに外に出た際に、メンバーの一人が
「いつもお世話になっている方にお菓子買わないといけなくて…」と言って
ケーキショップに一人で行ったり、
普段は一緒に買いに行くのに、コンビニ寄ってから行くので
先に帰っててください、とか
なんかおかしかったよなぁって後から気付きました(笑)
今回もいい感じで騙された山口でした!
素敵なお誕生日をありがとう!!

質問することで得られるもの

先週は自社でもお客様先でも新入社員研修の1週間でした。
若いって本当にすごいな、と思うし
一方で羨ましいな、とも思うんですが
みんな素直なんですよね。

だから吸収するのも習得するのも早いし
とにかく真っ新の状態なので、やってみるんです。
これが数年経つと、そんなのは分かってるけど
でも出来ないんだよね、とか
自分には向いてないんだよね、とか言って
やらないんです。

コーチアビリティの要素の1つですが、教えを素直に受け取るスキルは
人の成長に最も必要な要素だと改めて感じた次第です。

さて、いつもどの研修での言ってることですが…
経営陣には採用責任が
管理職や先輩には育成責任はあるのと同様に
新人若手には質問責任があるんです。
だから積極的に、待ってるんではなくて質問しましょうね、
をいつもお伝えしていますが、
では「質問ある人??」って聞いても手は挙がりません。

今から数人をランダムで当てます。
当たった人は必ず1つ質問をしてください。
では何の質問をするのか、考えてみて、と案内すると
みんな必死に質問するためにテキストを見返すんです。

そしてもう1つ。
それでも皆さん、どうしよう…という顔をされていたので、
質問とは、分からないことを問うだけが質問じゃないですよ。
こんな時にはどうしたらいいか?という風に
想像して拡大していく質問もあるし
これはなぜこうなのか?
という理由を掘り下げる質問もあるし
ではあなたはどうですか??
というアドバイスや具体的な事例を聞く質問もありますよ
と案内すると、何か書き始めるんです。

で、2名をランダムで当て、質問をしてもらいました。
「働く理由の1つとしてお金、とありますが、
(研修内で働く理由として、お金、自己成長、そして社会貢献を学びました)
山口さんはお金を何のために使っていますか?」
「働く上で、自分はモチベーションがすごく気になるんですが、
(研修内では、モチベーションは実は含まれていませんでした)
山口さんはモチベーションの維持をどのようにされていますか?」

1つ目の質問返答として…お金の使い方を答えました。
・家賃や食費、娘の教育費など生活していくお金
・趣味や余暇など自分をリフレッシュするためのお金
・ジムやヨガなど自分の健康管理のためのお金
・貯金や保険など将来の自分のためのお金
・本や研修受講など自分の教育のためのお金=投資
をお伝えし、私は新人時代の時に
手取りの1割は自分の教育のためのお金に使いなさい
それが自分への投資になるから、と教えてもらい
それを今でも実行しています。
ですから、皆さん、自己投資して自分で学び続ける習慣を身に着けようね、
とお伝えしました。

2つ目の質問返答して…モチベーションの意地ですが
これは詳細にきちんと話すと、3時間程度掛かるので
簡単にポイントだけ。
私自身はとってもポジティブ人間で、悩むことが一番苦手が人なので
現実的には私自身はあんまり気にしたこともないんですが…

新入社員の方々にお伝えしたのかシンプルに1点のみ。
とにかく、負の気持ちを翌日まで持ち越さないこと。
何か気持ちが落ち込んだら、とにかく日の光を浴びて散歩でも運動でもすること。
とにかく身体を動かすこと。
そしたらお腹がすきます。
いつも以上にちょっと贅沢して、好きな美味しいものを食べること。
お腹がいっぱいになったら満腹中枢が刺激され、幸せホルモンが出ます
そしたらぐっすり寝れます。
人間、寝たら半分は忘れるんです。
この忘れる努力をしましょうね、と伝えました。

質問責任がある。
質問することで
1,習った内容の理解が深まります
2,質問しようとすると、自分の頭で考えます(想像してみます)
3,質問したら、本来もらうはずだった以上の知識やアドバイスがもらえます
だから、積極的に自分から質問する方が、
結果全て自分のためになるんです。
是非新人にも若手にも教えてあげてくださいね!

騙されやすい山口

本日は昨日から引き続き、お客様先での新入社員研修に
登壇しております。
まだまだ社会人に慣れていない中で、
今日もたくさん学んで頂けたと思います。

お昼休憩時には、お腹すいた!!
という声がたくさんあり、普段以上に
頭も身体も使ったので、いいお腹の空き具合になったと思います。

さて、先日弊社でも新入社員を迎え、
期初キックオフ研修を1日かけて実施しました。

手作りの入社式には、新入社員も涙するなど
あったかいものになったと思います。
実は弊社では、サプライズで、親御様、ご家族様から
新入社員へのお手紙やメッセージ、成長の記録として
何枚かのお写真を頂き、それを
会社メンバーからのメッセージと併せて
アルバムにして入社式で渡しています。

これには、入社式まで、ひた隠しにして頂いている
ご家族様のご協力もあり、
本当に当日まで新入社員は全く知らなかった!気づいてなかった!
と驚くとともに、感動や涙!に繋がってます。

入社式はやはり、1つの節目なんです。
これまでご両親やご家族に守られて、甘えさせてもらって…
でも社会人になれば、自律です。
もちろんこれまで同様愛情たっぷりに育てて頂くことには
変わりはないんですが、学生と社会人とではやはり意識が異なり
入社式はその節目だと思うんです。

ですので、小さな会社でしか出来ないことの1つとして
お金はそんなに掛からず(笑)
でも心が伝わるあたたかい式にしたいと
メンバーがいろんなものを作り、準備をしてくれました。
そしてそれを嬉しそうに受け取る新入社員の顔を見ていると
彼らにもちゃんと伝わったんだなと感じて
私もとっても嬉しくなりました。

またキックオフでは真面目な話も勿論するんですが
(ビジョンや経営方針とか戦略とか目標とか、実はちゃんとやります(笑))
お互いをよく知り合うために、また創意工夫してほしいという思いから
(0ベースで自分で考える癖を付ける)
オリジナルゲームを昨年から実施しています。

新入社員も含め、各自オリジナルゲームを作ってきます。
そしてそのゲームをみんなで楽しむ、というものです。
これですね、なかなか個性も出るし、オモロイんです。
今のトレンド?なのか??
今年は嘘つきを当てたり、バレないようにする
といったゲームが多かったんですが
私は見事!!全問騙されました!!!!笑
山口は何でも騙されるんです!笑笑

終身雇用ではとっくになくなった日本ですが
この先もし転職をしたとしても
入社式はもうなく、人生で1回だけの入社式であり
そして1年間だけの新入社員です。
弊社だけではなく、全ての新社会人の皆様が、
このワクワクした、希望溢れる想いを忘れず
これからの社会人生活を楽しんでいってほしいと期待しています!!

仕事とは自ら手を伸ばすこと

前回メルマガからの続きの、とある企業様での
新入社員振り返りフォローアップ研修での2つ目の気づきを共有しますね。

研修の最後に…研修総括の方からコメントをいただきました。
正しくその通り!と思ったことがあります。
新入社員の彼らに、キャリア形成の1つとして、希望の配属部署を
彼らに聞いていた(書いてもらっていた)ようです。
ただこの希望の配属部署を書いても、全員がその通りにはいかないこともありますよ
とお話されていました。

この企業様では、入社する際に入社前面談と言う形で
ある程度の希望を聞いています。
キャリアだったり働き方やエリアだったり、興味のある職種だったり、
全てが全て、全員がその希望通りに行けるわけではないんですが、
できる限り新入社員が希望するところに、配属をするように
心がけていらっしゃいます。

というのも…やはり1番最初に希望しない仕事や、希望しない場所に配属をすると
やはり離職率が上がってしまうんです。
なので、全員とはなかなか行かないですが、出来る限り本人たちの希望を
少しでも満たすように配慮されて、配属先を決めていらっしゃいます。

ところが2年目になる時、希望配属を出してもほとんどの人がその通りには行きません。
なぜか???
希望が叶えられるのはそれまでの評価なんです。
この評価は、もちろん仕事のスキルだけではなく、取り組み方や姿勢
これらが見られます。

なので希望のところに行きたかったら、とにかく今の仕事を頑張ること!
というのを優しい口調ながらもお伝えされていらっしゃいました。
これってほんとにその通りだなぁ…
でも案外みんな知らないよねって私も気づきました。

何年目になっても、この当たり前のことを忘れがちです。
言ったのに、希望が通らない。
よく聞く言葉です。
では行きたい希望の部署や職種、資格など勉強したの?と問うとほとんどがNOです。
行ってから教えてもらう。そんなスタンスの方も多いですね。
仕事とは教えてもらうものではなく、自ら手を伸ばすことです。

希望書いてねって言うと、
多くの人が希望を聞いてくれるんだと勝手に解釈します。
ただ、あくまでも希望ですし、
仕事ですから当然その希望が叶えられるのは本人次第です。
ここをしっかりお伝えされたのは
改めて大事なことだなぁと気づきました。

聞いている彼らの表情を見ていると、
え??と驚いたような顔をしている人もいたし、
明らかにショックだ!みたいな顔をしている人もいました。
当たり前のことなんだけど、一度希望を聞いてもらって配属されているわけなので
多分「希望したら行ける!」って思っている人も多いんだろうな、
と思います。

さて、そんな新入社員の彼ら。
高卒の方も多く、19歳という若さ溢れる彼ら。
研修の最初は、やや後ろ向きだった方もどんどん発言が増えていく。
顕著なのは、研修最後にはみんな体を向けて
こちらの話を聞いてくださっていました。

社会人として、はじめてのことをいろいろ経験した1年間。
もちろん中には辛いこともあったでしょうし、挫折もあったかと思います。
うまくいかない自分に悩んだことも多いと思います。
でもその経験が今後大きな花を咲くように、私も応援をしていきたいと思います。

お弁当買い出し研修での学び

先日4月入社の新入社員に、最後の内定者研修を実施いたしました。
最後の内定者研修なので、新卒の担当者から
「山口さんについて話してください」という依頼を受けていました。

冒頭1時間半位、私の生い立ちや社会人になってからのエピソード、
子供の頃のエピソードなどいろいろ話をさせていただき、
山口という人間がどういう人間なのか、
そしてどういった経緯でこのキャリアチアーズを立ち上げたのか、
社名に込められた想いなどもお話をさせていただきました。

そして次に…こっちが本題ではあるんですが、
お弁当買い出し研修を実施いたしました。
このお弁当買い出し研修なんですが、冒頭に大事なことをお伝えをしました。

どんな仕事であっても、何の仕事をする時でも必ず考えなくちゃいけないのが
目的=ゴールです。
これは一体何のためにやるのか?ということを
常に頭に置いておかないといけないよ。です。

これは仕事をする時もそうだし、誰かに何かを言われた時もそうなんですが
どういう目的があるのか?
何を伝えたいのか?
どういう意図があるのか?
を考えながら聞くと言う事はとても大事なんだよ、をお伝えしました。

そして次に、もう一つ大事な事は、
必ず全てにおいて期待値があることです。
あなたにこういうことをやって欲しい。
あなたにこんな人になってほしい。
あなたにこんな成果を出してほしい。
という期待値です。

これは周りの人たちすべてから、かけられています。
ですから仕事というのは「何のためにやるのか」
そして「どんな期待値がかけられているのか」
を正しく知ることが求められます。

そしてそのゴールや期待値を知った上で、
自分は何の役割を果たすべきなのかを考えることが大事です。
仕事とは、常にゴールに向かって期待値を超えていき、
自分の役割を果たすことになります。

そのために、手段、これはたくさんあります。
なので手段とゴールを間違えてはいけないよ、
を伝えました。

「今回あなたたちにお願いをしたいのは、お弁当を買ってきてくださいです。
予算は1人1,000円、時間は今から30分後には食べられるようにスタートをしてください。
そのために必要なヒアリングは、自由にとっていただいて結構です」
と伝えました。

すると彼らは、一生懸命考えて、ヒアリングもして、
(「何食べたいですか」って直接的なヒアリングはダメだよ、です)
昨日は何食べました?
何系が好きですか?
今のお腹具合はどんな感じですか?
と色々ヒアリングをして買い出しに出かけました。

そしてみんなで楽しくお昼を食べた後、
それぞれからフィードバックをしてもらいました。
100点満点で言うと何点かと言う採点も各自にしていただきました。

80点、100点、95点と高得点が続きます。
色々ヒアリングをしてくれた内容を盛り込んで買ってきてくれたこと。
とっても寒い日だったのであったかいお弁当だったこと。
いっぱい考えてくれてるなぁ
という気持ちがすごく伝わって嬉しかった
という意見もたくさん見られました。

で、最後に私のフィードバックです。
私からお伝えをしたのは、
まず、全員同じお弁当ではなく、それぞれヒアリングした内容をもとに、
この人にはきっとこれ、この人にはこれ、というふうに考えてくれたこと。
これは仕事の質です。
これは100点満点とってもよかったですよ。

次に想いです。
一生懸命相手の期待に応えようとする。
一生懸命時間に間に合うように走ってくる。
この想いについてもとってもよかったです。
なので、これも100点満点ですよ。

ただ最後に…
12時5分からお弁当を食べれるようにスタートしましょうねと言ったんですが、
彼らが帰ってきて準備ができたのは12時20分でした。
もちろん彼らは時間も気にしてたし、走って帰ってきてたし、
一生懸命早く用意もしてました。

ただ15分遅れてしまったんです。
これについては0点なんです。
ただ100 +100 +0で200点ではなくて仕事は掛け算なんです。

なのでどれだけ質の良いもので、どれだけ想いが込められていても
時間に間に合わなければマイナスになります。
なので、今回はマイナスです、と伝えました。

彼らは…その結果に、悔しくもあり、でも納得感もあったと思います。
そして仕事の第一歩として、
「相手のために考える。
どれだけ良いものであったとしても、期日は必ずだ」
ということを学んで頂けたと思います。

とても緊張しながら、またみんなのフィードバックが気になりながらのお弁当だったので、
きっと彼らは味がしなかったのではないでしょうか。
ただ仕事を始めるまだ前なんですが、
少し社会人の心得を分かって頂けたような気がします。
彼らに大いに期待をし、4月1日、彼らを待ちたいと思います。

どうしてそうなった???

先日の大寒波の際に、ちょうど岐阜で研修があり、
雪の岐阜の寒さを感じて参りました(笑)!
スノボ以外で雪の岐阜を体感するのは初めてで…
こんなに寒いんだ…と思った次第です。

12月初旬に引いた風邪の咳がまだ治っていないなか、、、
身体が冷え切ってしまって・・・
見事にまた風邪を引いてしまって土日も祝日も
完全に寝込んでしまった山口です。

先日から仕事に戻り、もう元気に研修させて頂いておりますが
改めて健康ってマジで大事!!!と痛感しております。

先日何かの記事で読んだんですが、、、
日本はとっても長寿の国ですが、健康年齢はそれほど高くありません。
残り10年くらいは、不健康で病気になっているようで
その医療費は莫大です。
自分の身体は自分のもの。
いつまでも健康で楽しむには、健康管理って本当に大事だなと思います。

さてさて、最近、来期4月以降の研修について
色んな企業様とお打ち合わせさせて頂いておりますが
今年ものすごく増えたご相談がいくつかあります。

まず1つ目。
とにかく今年は離職が多い。
例年の比にならないほど離職が加速している。
辞める理由については、様々ありますが
最も多いのは、
「もっと給与も待遇もいいところに転職します」らしいです。
何か特別嫌なことがあったわけでも
人間関係でうまくいかなかったわけでもない。

これまで離職理由の1位は人間関係。
これは30年近く不動の1位なんですね。
ただ、この数年これはものすごく変わってきています。
1位は給与や福利厚生などのハード面なんです。

では今がそんなに悪いのか??
そうではないんです。
転職してどのくらい給与があがったのか??
人によってもちろんその差はありますが
平均すると前職の5~10%程度なんです。

仕事を頑張ってS評価取ったら…
もっと給与上がるんじゃないの??と
単純に思ってしまいます。
転職することが悪いとは全く思いませんが
今の会社で出来ることをやったのか??
全てやり尽くしてのキャリアアップの転職は
もちろん有りだと思いますが…。

次にもう1つの課題。
男女ともにキャリアアップを望んでない。
管理職は責任が重いし、時間は増えるし、やりたくない仕事も増えるし
とにかく割に合わない…。
その割には…給与は上げてほしい、と言う(笑)。

このままでは次の管理職候補がいない。
ただでさえ若手の人材不足。
そして課題1つ目の離職が多い。
そして残っている人もキャリア志向が極めて低い。
(もちろん人によって差はものすごく!!あります)

大学でキャリア教育を受け、インターンシップをして
就職活動を1年近くしているのに、
なぜ働いたら急に、キャリア志向が薄れるのか??
そもそもなぜ働くのがそんなに嫌なのか??

やれ、どこかが週休3日にしているのに、
なぜうちは週休2日なんですか??
とか…
コロナの時はもっとテレワークしてたのに…
どうしてテレワーク減るんですか??損です。

この割に合わない。
損だ、という考え方。
そんなに働くのが嫌なんでしょうか??
あんなに頑張って就職活動とかインターンとかしてたのに???

新入社員研修や若手研修ではお伝えしますが…
そもそも就活やインターンをものすごく頑張っている人こそ
就職することがゴールになっているので
いざ働いてみると…
こんな予定じゃなかった…
こんなはずじゃなかった…
と感じることも多くなりがちです。

だからこそ大事なのが、働く目的です。
生活のため、お金のため以外に
どうしてこの会社で働くのか?を本当にちゃんと考えないと
ちょっと給与がいいところが見つかった
ちょっと福利厚生のいいところがあった
ちょっと時間に融通の利きやすい会社があった
という理由で簡単に転職してしまいます。

もう1点。
自分の人生で何をしたいのか?
プライベートも含めてやりたいことをちゃんとリストアップすること。
それには当然お金が掛かります。

冒頭の健康維持だってお金が掛かるんです。
実際に色んなデータで、収入の低い人ほど健康年齢は低いんです。
収入が増えるにつれ、食べ物に気を付け、適宜運動し
健康診断も定期的に実施しているため
健康年齢が高いんです。

仕事においてもプライベートにおいても
自分のやりたいことを実現するためにこの会社で働く、
という目的が必要です。
研修でもココが皆さん無い人が多いんです。
悲しいですが。。。何もしたくない、という人もいます。
一瞬で見つかることでもありません。
時間を掛けて、やりたいことをリストアップしていくしかないんです。

4月以降実施予定の研修に向けて
この辺りをもっと突きつめて、
キャリア形成できる研修プログラムを創っていきたいなぁと
思います。
やりたいことが溢れて仕方ない私にはとっても難問なんですが…(笑)
どうしたらもっとやりたいことが醸成できるのか?
を突き詰めていきたいと思います。
大きな宿題です!

追伸
ハッピーバレンタイン!!
好きという気持ちを伝える日でもありますが、
普段の感謝の気持ちを是非今日はいつも以上に積極的に伝えましょう!!