働くとは?

新しい学び

先日、毎年研修をさせて頂いている企業様との今後の研修のお打合せで
「今年の新卒は離職者が多い…」とお話をお伺いしました。
まだ、今年の新卒者の離職率については、まだ今年なので
色んなアンケートやデータがない状態ですが
この課題、結構色んなお客様から生の声としてお聞きします。

コロナが明けて、どこもかしこも人材不足状態。
超売り手市場。
ネットでもCMでも引く手あまたという情報を流していて
転職活動もすごく簡単に出来てしまう。
今なら自分を高く売れる!と思う人も多いと思います。

本当に離職が増えているのかどうかは、まだデータが出ていないので
正確には分かりませんが…
ここ数年私が感じているのは、「摩擦の経験がない学生が増えたな」です。

長年、人材ビジネスに携わっていて、
面接官研修なども実施させて頂いている中で
私自身が「この質問結構有効だな」と思う面接での質問が
「挫折の経験とその立ち直り方」です。

面接では「特性」をヒアリングする、というのがある意味、鉄則でもあります。
特に面接では、志望動機ややりたいこと=未来のことを
聞く場面がたくさんありますが、これって結構「嘘」が多いんです。
本人も嘘と思っていないことがあります。
学生も練習もしてきてますし、どう答えればいいのか?も分かっています。

過去の経験と特性はなかなか嘘はつきにくいんです。
特性が分かるくらい、深堀しないといけないですが…。
なので私はいつも、未来のことを聞くのではなく
過去のことを聞いているんです。

で、この数年感じるのが、過去の経験として
挫折や摩擦が非常に少ないな、と感じるんです。
誰とも摩擦(喧嘩)をしたことがない、という学生の方が
むしろ多いと思います。

喧嘩が多い、というのもこれはこれで問題ですが
ある程度人と向き合っていれば、合わない人もいれば
苦手な人も出てくるし、摩擦も当然生じます。
(どんな摩擦かは色々ありますが)

でもその摩擦とどう向き合っていくのか?って
結構その後の仕事と向き合い方とよく似ているんです。
仕事も当然ですが、全てがすべて、いいこと楽しいことばかりではありません。

自分が苦手な仕事もあるし、色んな人が関わっているので当然色んな人と接します。
出来る仕事もあれば、苦手な出来ないことも仕事ではあり得ます。
そことどう向き合っていくのか?ってすごく似ているんです。

そして向き合っていくうちに、実は楽しめたり、出来るようになったり
上手に距離をおきつつ、付き合っていたりと
関係性を築けるようになります。

この摩擦経験のない人って、多くはそうなる前にリセットしていることが多いなと
話を聴きながら感じます。
本音を言える友達がいない。
友人との距離感が非常に遠い。
友達と喧嘩をしたことがない。
親友がいない。
(その時その時仲良くなった人が友達で、長続きしていない)
アルバイトを短期間で辞めている。
(元々派遣やタイミーのようなアルバイトしかしていない)
など…。

これらの背景として、色んな本を読んでみると…
インターネットやSNSにより、人間関係の多様化が進み
ストレスが増えた、ということがどうも一因にあるようです。
そして、物事が煩わしくなると、
ブロックやミュート、アプリの削除が簡単に出来てしまうように
人間関係や色んな物事との関係を「なんとなく、そして突然に断ち切る」
リセット症候群になるようです。
(今回、おかげ様でリセット症候群を真剣に学びました!!)

要は、親しくなろう、修復しよう、ではなく
断ち切って、次の関係を築く方が早いし簡単で
そして楽なようです。

これって、まさしく仕事とよく似ているな、と感じます。
どんな仕事でも、度合いによりますが
何かしら摩擦や軋轢はあるものです。
そこと向き合うことで、打開策が生まれてくるんですが
そうしない、というわけです。

私個人的には、「雨降って地固まる」ってすごくいいなと思うし
それって、ほんとその通り!と思うんです。
色んな人と向き合うことで、相手の良いところももっと見えてくるし
自分のダメなところも気付かせてもらえます。
そしてその経験が、また関係性を良くしてくれる。

離職に関する対策は、今も昔も、これ!といった魔法の解決策はありません。
ただ、しっかりと彼らと向き合っていくことしかないな、と
改めて感じます。
そしてそういった向き合い方、ストレスの回避の仕方など(セルフモチベーション)や
自分の得意なこと、したいことを仕事に繋げていく方法を
教えてあげることも大事だな、と。

ということで、新たな研修プログラムも出来そうです(笑)
色んな気付きを色んな方から頂いて
私自身毎日学ばせて頂いております。
ああ、やっぱり仕事ってオモロイ!!

おじさんコミュニティ

3連休が終わり、急に朝晩が涼しくなってきて
ようやく秋の訪れを感じられるようになりました。
ただ、日中はまだまだ30度を超える場所もあるようで
寒暖差が大きくなるので、体調管理が大事な時ですね。
皆さんも是非お気をつけください。

さてここ数日ハラスメント研修で
ハラスメントにならない指導の仕方の1つとして、や
管理職研修での部下育成コミュニケーションとして
アサーティブコミュニケーションを行っています。

この3連休で、この関連の本を読んで…なるほどね、
とすごく納得いった話があったので共有します。

皆さんは「おじさんコミュニティ」という言葉を知っていますか??
ナイスネーミング!(笑)と思ったんですが。

一番古典的な「おじさんコミュニティ」は「タバコ部屋(喫煙所)」。
女性が少なく、閉じた場で仕事にかかわる物事が決まるのが特徴らしいです。
他にも飲みながら、ゴルフで、などで
作り上げられる同質的なコミュニティらしいです。
ここでいう「おじさん」は特定の年代の男性を指しているのではなく、
アフター5も含む長時間をともに過ごすことで築き上げられる、
同質的なコミュニティの構成員を指しています。

同質性は人間にとって気持ちが良いものです。
確かに。。。
言わなくても分かってもらえる。
行間を読んでくれる。
お互いに「そうそう、分かる分かる」が普通に出来てしまうのは
楽ですし、気も合いますし、居心地がいいですよね。

プラスして、同じ考えや価値観の「おじさんコミュニティ」では、
意思決定が、速い。そして一丸になりやすい。
なにより、盛り上がるし、皆一丸となるので
行動変容も起こりやすく、結果成果も出やすい。
だからこうした成功体験が実際に多いのも事実でしょう。
安定した世の中、日本が強かった時代には大きな力を発揮してきました。
それまでやってきたことや方針を守っていけばよかったんです。

しかし、今は違います。
先の読めない時代であり、組織においては思考の幅が広いことが重要です。
つまりダイバーシティ。
色んな価値観や意見を尊重し合う、そんな組織が強いんです。

いろいろな人が入れば当然、すんなりと物事は決まりません。
どうしてそうすべきなのか、説明をする必要が出てきます。
時には面倒なことですが、「異質」な人々が互いに何を考えているのかを
言葉にしあうことで、組織として多角的に物事を見ることができます。

この気持ちや感情を言葉にする、というのがすごく難しく感じてしまうんです。
でも、今の時代、どう思っているか?を
相手が分かってくれるだろう、というのは無理があります。
だって感じ方はものすごく多様化していますから。

私が新卒入社したときには
「みんなのために、会社のために」って言われると
嬉しかったんです。
自分が役に立っている、と思えたし
皆で一丸になってやるって、会社人としてかっこいいな、と思えたからです。

しかし今のZ世代のアンケートでは
74%が「自分のために」働いているんです。
そんな彼らに「会社のために」って伝えても
かっこいいな、とは思ってもらえず、
中には損じゃない?面倒だな。。。と感じる人もいるでしょう。

だからこそ、ビジョンを色んな言葉で伝え続けたり
話し合ったり、聴く場を作ることはすごく重要です。
また、自分の感情を率直に対等に伝えるアサーティブコミュニケーションは
今の時代、いろんな場面で必要になっていると感じます。

欲は生命力

今週はセカンドキャリア研修を数社で実施しており
講師をしながらも、、、
「私のセカンドキャリアもそろそろ考えないといけないよなぁ…」と
考えさせられます。

特に55歳を超える方々になると
この先への閉塞感や不安もかなりあり…
若い時と比べてモチベーションが上がらない…
といったお声もたくさん聞きました。

でもその一方で、既に定年後再雇用されている社員の
モチベーションの低さを実際に一緒に働いていて
「ああゆうのには、なりたくないよな…」とも
思っていらっしゃいます。

若い世代と異なり、50歳を超えた方々に非常に多いのが
「関心がない」なんです。
何かやるにも、重い腰が上がらない、以前に
やりたいと思うことがない、という意見もかなりありました。
ただ、毎日過ごしているだけで、
特に何かしたい、ってことがないんです、と。

このメルマガでも何度もお伝えしていますが、
我々は人間なので、歳と共に、どんどん新しいことやろうとか
新しいこと以前に欲が少なくなってきます。

以前父の主治医だった方が「欲は生命力」とよく言っていて
あれ食べたい、あそこ行きたい、と
欲があるうちは、全然大丈夫!と言っていたのを思い出しました。

この欲が歳と共に、自然と沸かなくなるし
ファーストフードやインスタントラーメンのように
しばらく食べないと、欲しいと思わなくなります。
逆に一度食べてみると、またすぐ食べたいなぁと思うわけです。
ある意味、欲ってものすごく中毒性がありますからね。

大事なことは、欲を意識的に持つようにし続けることです。
最初は意識していたものが、中毒性があるので
そのうち、勝手に出てくるようになります。

セカンドキャリア研修では
よく気力、体力、と言葉が出ますが
気力を持つにも、体力を付けるにも
とにかく最初に欲が必要なんです。

まだまだ欲深い私は、今の仕事でのやりたいことが多すぎて
セカンドキャリアとか
定年後とか全くイメージがわきませんが…
とりあえず、50歳まではひたすら走り切って
50歳になったら一旦考えてみよう、と
思った今週でした。

働きたい世界へ

先日の日曜日、夏休み最後の日曜日。
キッザニアさんにお友達親子と一緒に
娘を連れて行ってきました。

数年ぶりのキッザニアにもう数日前から
銀行のキャッシュカードを準備して
マップを見ながら、何のお仕事をしようかと
念入りに準備をしていた娘です。

電車の運転手、TV局のコメンテーター、声優さん
ラジオDJ、ゲームクリエイター、冷凍食品を作るお仕事と
朝9時から終了15時まで、6時間ほぼ休憩なしで
隙間時間にアルバイトもやって、
大いに仕事体験をしてきました。

うちの娘もそうですが、他の子供たちも
みんな、お仕事体験をものすごく楽しんでいました。

恥ずかしながら…
うちの娘は、仕事の内容とか体験の内容ももちろんですが…
何よりも「お金を稼ぐ」ことがとっても楽しいようです(笑)。。。
毎回「次も稼ぐ!!!」「これはいくら??」と
とにかくこだわって(笑)おりました…。

今回はお仕事体験のみならず、自分で体験して得たお金(キッゾ)を
使って、オリジナルサングラスを作って購入する
という体験も行いました。

人生で初めて自分で稼いだお金で、モノを買いました。
やっぱりその喜びは普段とは違い
家に帰ってからも、ずっとサングラスを付けて
「自分で買ってん!!!」と自慢しておりました。

働く、ということをすごく前向きに捉え
そしてすごく楽しんでいる子供たち。
それを見ているとすごく嬉しくなります。

ただ一方で、こんなに子供の時には働くことを前向きに捉えているのに
いざ実際に働くと…
そうは捉えられない人も多くいるのが
不思議だなぁと思うし、残念に思います。

以前どこかで読んだ覚えがあるのですが
出来れば働きたくない若者が約4~5割に増え
(少し前までは3割程度)
残りの約5~6割の若者も、
「生活のため仕方なく働く」と答えており
「働きたい」と答えた若者は全体の1割程度…。

実際に働いている社会人へのアンケートでは
全体の84%が「働きたくないと思った瞬間がある」との
結果もあります。(少し古いですが…)
ただ、その理由は、人間関係や体力的につらい、
上司との関係性や給与の問題などが上司を占めておりますが
7位に「働かずに暮らしたい」が出てきます。

昔、上司に「宝くじ当たったらどうする??」って聞かれたことがあって
その時も同期や先輩が「仕事辞めます!働きません!」って
答えていた人も多く…ちょっと私的にはビックリしたことがあります。

私は宝くじが当たっても…絶対に働き続けたい。
というのも、遊ぶのも休むのも
働いているからこそ楽しいのであって
ずっと遊んでたら、面白くないやん、と当時は思っていました。

今もその答えは全く同じですが
ずっと働いてきて、やっぱり働く楽しさを知ってしまうと
この楽しさは他のもの(こと)では得れない、と思うんです。

知らないことを知ったり…
新しい人と出会ったり…
自分の仕事が誰かの役に立ったり…
そして何より喜んでもらえる。

遊びや余暇ももちろん楽しいんですが
充実感や達成感はやはり仕事でしか味わえないな…
と思います。

私たちの時代にはなかったキッザニア。
今の子供たちが早い段階から仕事をする楽しさを感じ
働く面白さを感じ、
「働きたい」と思う未来があると信じ、
そしてその未来をやはり今の私たちが作っていかないと
いけないなと思うのです。

仕事の仕組み

先日行った管理職研修でのディスカッションでこんな話題が出ました。

頑張ってるのに給与が上がらないって言われる…
仕事を割り振りすると…これやっても給与上がらないのに
やりたくないオーラを出される…
言ったことはやるけど最低限で、それ以上のプラスαがない…
確かに…
現場でよくある、あるあるですよね。


私も過去こういうことを何度も何度も言われました。
これですね、結構働く上でも、ビジネスそのものでも極めて当たり前のことなんですが…分かっていない人が多いです。

仕事ってまず対価なんです。
この仕事に対して、これだけの金額の価値があると思ってもらえるから
買ってもらえる。継続してもらえる。
例えばこの料理で1000円って価値あるよね、って思ってもらえるからリピートしてもらえる。
不味いな、とかサービス悪いな、これ1000円高いよね、って思われるともうお店には来てもらえないわけです。
言葉選ばずに言うと、お金を支払う人がその価値を決めるわけです。


頑張ってるのに給与が上がらないって言われる…
ですが
この頑張ってるって基準は本人基準なんです。
仕事はいつも他者評価。
他者からみて頑張ってるよね、が基準なんです。
その頑張り、価値があるよね、だと評価は上がるし
まだまだその価値には至ってないよね、だと現状維持か下がるわけです。
それを決めるのは、お金を支払っている経営者(大きな組織であれば上司の場合も)です。


仕事を割り振りすると…これやっても給与上がらないのに
やりたくないオーラを出される…
これ、意欲がないって思われるんです。
先ほどの働く上での価値って、「意欲×能力(スキル)」なんです。
やりたくないオーラ出されると、あぁ意欲ないよね…と思われます。


言ったことはやるけど最低限で、それ以上のプラスαがない…
これも意欲ないよね、と思われる1つ。
昔、私も上司から教えてもらいました。
期日の少し前に出しなさい
ちょっとだけ量を多く出しなさい(1つ出して、って言われたら3つ出せ、です)こうしたことが意欲を図る基準になっているんです。


意欲×能力(スキル)と書きましたが
能力は正直そんなに大きな差は最初はないと思っています。
仕事においてすごくIQがいる、とか
世紀の大発明をしなきゃいけない、とかなら話は別かもしれませんが一般的な職種では、最初にうちってそんなにスキルに差はないんです。
最初からかなりの差が付いているのが、この意欲。
そして意欲×能力は実績にダイレクトに出てきます。
意欲が高ければ、能力もおのずと上がってくるし
そしたら結果もちゃんと付いてくる。


そしてもう1つ大事なことは意欲×能力(スキル)<印象
なんです。
どれだけスキルが高くても、意欲があっても
結局は、あなたの印象ってなんなの?には負けるんです。


大事な仕事を任せたい
この難題を任せたい
チームを任せたい
色んな時に、頭に「よし!あの人に任せよう!」となるのは
どれだけ印象深く残っているか?です。


やりたくないオーラ出してるよね
プラスαないよね
いっつも最低限だけだよね
こんな印象ではダメなんです。


若手や新入社員研修ではこのあたりの話をよくしますが
実は指導する側も結構知らなかったり、
感覚的には分かってるんだけど、言語化出来ていない人も多いです。


さて、世間は来週から夏季休暇の企業様も多いと思います。
弊社も来週は夏季休暇を頂きます。
この時期に営業して頂いてるサービス業や医療関係などなど…いつも本当に頭が下がります。ありがとうございます。


ということで、夏季休暇は休みつつもたまってしまっている本を読みながらインプットの時間を増やしたいと思います。
皆様、暑い暑い今年ですが、素敵な夏季休暇をお過ごしください。

分かりやすく伝える力

先日ある企業様での若手向け研修を実施してきました。
今回のテーマは、「分かりやすく伝える力」です。
ロジカルシンキングもコミュニケーションも両方必要になります。
ワークもトレーニングも盛沢山でかなりの練習をして頂きました。

分かりやすく伝える具体的なスキルを学ぶと
比較的伝えることについては出来るようになってきました。
やっぱり若いと、すぐに素直に取り入れてくれるので
出来るようになるのも早いですね。

ただ、かなり苦戦したのが、
難解な文章を読んでまとめて、それを分かりやすく伝えるという複合したもの。

「なんか国語の授業やってるみたい…」「こんな長い文章分からない…」
「知らない言葉もいっぱい出て来て分かりにくい…」
「昔から国語嫌いなんよね…」

そう、分かりやすく伝えるには、当然その前に正しく理解することが必要です。
普段使わない言葉・長い文章・知らない内容
が出てくると、理解はしにくくなります。
そこに文脈を読み解き、想像しながら、読み解くスキルも必要です。

昨今では本を読む若者も少なくなり、動画に移行してきています。
マニュアルを読んでも理解できない社員が増えたので
マニュアルは動画で覚える、という会社もたくさんあります。

昔、この授業って将来何の役に立つんだろう?
意味ある?これ勉強して、って思ってましたが意味はあるんです!(笑)

正しく理解すること。想像力を働かせること。
相手に伝わるように相手に合わせて言葉を選ぶこと

これって国語の授業で学んでましたよね。
社会人でも必要なスキルですし
ビジネスだけではなく、当然私生活でも必要なスキルなんです。

動画を見てしまうと、理解は出来るけど想像力は働きにくくなります。
だから、本を読みましょうね、と研修でもお伝えしてきました。

特に今回は若手の方々だったので、
普段はLINEで単語か絵文字、スタンプばかり。
きちんとした文章を久しぶりに書いた!という人もいました。

確かにLINEやチャットは便利ですし
スタンプや絵文字は文字よりも楽に簡単に伝わります。
でもそれに慣れ過ぎて楽をし過ぎると
きちんとした文章を書けなくなってしまいます。
(もしくはすごく時間が掛かる…)

ビジネスでもメールが主なツールとなり
文章を書く機会はむしろ電話中心の以前よりも増えています。
だからこそ、分かりやすく書く、伝える力というのは
以前よりもより重要になってきていると思います。

本を読むのも嫌い、国語が一番苦手
長い文章を見るだけで嫌気がする
と言っている娘に対して、これはマジでやばいと
感じている山口でした。

なんておいしいネタ!!

2日間ある企業様でのハラスメント研修を実施させて頂きました。
世の中、色んな所でハラスメントという言葉が聞かれます。
政治の世界でも、企業の中でも
最近ではお客様からのカスタマーハラスメントも増えております。

で、その研修の帰り道、電車で帰っていると…
後ろの席の男性が…「おい!当たってるやろ!!何考えてるねん!!!」と
突然大きな声で怒鳴り始めました。

2人掛け席の通路側に男性が座っており
そこへ女性が奥の窓際の席に座ろうとしました。
(新幹線ではなく在来線です。指定席ではありません。)
多分女性の持っていた傘か何かが、男性に当たってしまった…。

女性が「あっ。すみません。」と言いましたが…
「痛いやろ!何してんねん。いい加減にしろや!!!」と
まだまだ怒鳴り声が続きます。
そしてその度に、女性が「すみません」と言ってるんですが
男性は怒鳴り続けます。しばらくして、言い切ったのか…静かになりました。

ハラスメント研修の帰りのタイミングで!!なんておいしいメルマガのネタ!!(笑)

さて、今回のケースですが、
もちろん男性側が悪い。というか…恥ずかしい、と思います。
いきなり怒鳴り声を響かせて、自分が正しいと正当化したかったんだろうと思いますが、その自分を客観的に見れていない。

私含め周囲の人は、もちろん嫌な気がしているし
不快感を明らかに持っている。
そして、大の大人が、おそらく傘か何かが足に当たったと思いますが
大声で怒鳴り散らすほどのことなのか???
その行為が結局自分を下げていることに気づいていない。

ハラスメント事案のご相談を頂くことも多々あり、
当事者は自分は間違っていない
自分は正しいと声高らかに正当化されますが
客観的に見たら、そうすればするほど自分を下げていってます。
ああ、残念な人、と思ってしまいます。

ただ今回のケース、この女性、「すみません」と言葉では言ってるけど
全然心がこもってなくて、すみませんの連呼なので
客観的に聞いていて、ああその言い方、人をイラつかせるな、と感じました。
だからと言って、彼女に怒鳴っていいわけでもないし
電車の中という公然の場で、大声で怒鳴り散らして
彼女に恥をかかせてしまうのは良くないし、
これ、間違いなくハラスメントに該当します。

今回考えさせられたのは、もちろん怒鳴る方が未熟だし子供だしハラスメントですが、でも言い方って本当に大事よね、ってことです。
自分の発する言葉、言い方、表情などが
相手にどういう影響を与え、どういう気持ちにさせるのか?
を客観的に考えてから、発しないと、結果自分に返ってきてしまう。
まさに、言葉は剣よりも強し、鋭し、ですね。

女性たちの成長

先日ある企業様での女性活躍推進関連の研修でした。
もう7-8年実施をさせて頂いておりますが
年々参加者の方々の成長ぶりがすごい!

思い起こせば、最初のころは
「私は女性だから…」といったご意見の方も多かったんですが
ここ数年、そういう傾向の方はかなり減ってきています。

これは社会的にも、この企業様内でも
男女平等、女性活躍が進んできていることがある意味良い原因であり
だからこそ、「女性だから…」といった発言が少なくなってきていると思います。

あるテーマディスカッションで、
今から15年後の自分を想像してください。
ただし、今の会社で働き続けています。
(職種、部署については変わってもOK)
自分のやりたいこと、なりたいこと、してみたいことが
全て全部できている状態です。
さぁ、どんな自分になっているでしょうか?というディスカッション。

今回はとってもアグレッシブ、エネルギッシュな方も多く
「もう15年後は自分のやりたいことをもっとやりたい、と思うので
社内の子会社制を活用して、会社を作ってもらって社長になってます!」だったり…
「少なくても課長代理、出来れば課長になって、周りから
おお!と言われるような人になっている」だったり…
「女性の営業で時短勤務者はまだまだ少ないので、
私が女性営業チームの責任者になっていて、時短勤務メンバーのチームだけど
売上は会社で一番のチームになっている」だったり…。

皆さん、とってもいい笑顔で15年後のありたい自分像を
なっている前提で自慢してくれました。
もうね、めちゃくちゃ嬉しいですよね!(笑)

本当にたった10年前には、そんな社会が出来るとは…私も思っていました。
だからこそ、無理だよね、ではなく
ではどうしたらそんな社会に近づけるか?を考え
色んな企業で「女性活躍推進」に関わる機会を頂き
私の想いを伝え、そして彼女たちのなりたい!を育む研修を実施させて頂きました。

そして気が付けば、それって別に不可能じゃない。
(すでにそれを実施している企業様も多くあります)
そんな社会になっていて、そこで着実に女性たちが育ってきて
社会貢献できる場がたくさん出来てきている。

一方で、まだまだそこまで出来ていない、という会社もたくさんあります。
うちの女性社員はそこまで意識高くない、という会社もたくさんあります。
でも確実に10年前よりも女性たちの意識も変わってきているし
組織も社会も確実に良い方向へ変わってきている。
全てではもちろんないですが、そこに少しでも関われて
少しでも自分が、当社が役に立てて、変わっていく一端を担えていることに
改めて嬉しいな、有難いなと感じた次第です。

もっともっと皆が働き続けたい組織へ、社会へ。
もっともっとイキイキワクワク生きる組織へ、社会へ。
頑張ろう!と気持ち新たにした研修でした!

素直ってやっぱりかわいい!

先日長年研修をさせて頂きました企業様にて
新入社員1年目の振り返り研修をさせて頂きました。
これまでの1年間の振り返りと今後のキャリアに向けて、
そして2年目に必要なスキル習得などのプログラムでしたが
皆様1.5日でお顔が、かなり明るくなりました!!

新入社員なので…とっても素直なんです!!
この素直さ、新入社員だけではなく、いくつになっても大事なものです。
素直さがないと…成長を妨げることになるんです。

例えば評価などのときに、「こうしたほうがいいよ」とか
「こうゆうところは改善しよう」と課題やアドバイスをもらうわけですが…
素直さがないと「自分は出来てるのに…」と素直に受け入れることが出来ず
それが成長を妨げてしまうんです。
これ、性格ではなくコーチアビリティというスキルになります。

で、先日の研修の最後にお伝えしたのが…
まずは可愛がってもらえる人になってください、です。
これは決して迎合したり媚びへつらったりすることではありません。
人として、可愛がってもらってください、です。
可愛がってもらえると、たくさん教えてもらえるし
たくさん仕事も任せてもらえます。

では可愛がってもらう人になるにはどうしたらいいか?
単純です。一生懸命仕事をしたらいいんです。
では一生懸命って形のないもの。どうやって人は
「この人、一生懸命してるな」って思うんでしょうか??

彼らにも質問しました。
「仕事の準備をちゃんとやること」
「教えてもらったことを復習すること」
「いろいろ自分で考えて質問しに行くこと」
「返事をして反応すること」
そんな答えが出てきましたが…
もっともっとシンプルです。
※上記については研修内で学んだことなので、
これらを彼らが覚えていてくれたことも素晴らしい!んです!

もちろん上記に挙げたことも必要ですが
それ以前に「挨拶」することです。
実はこの日は100名を超える新入社員の人たちでしたが
この1.5日で、「お!!いい挨拶するな」と思った人は
10名程度でした。

これをそのまま厳しく伝えました。
人に伝わらない挨拶は挨拶じゃないよ!!!
明るく笑顔で、元気に目を見て!自分から先に!!

すると研修が終わって、私が帰る時には…
皆がそれぞれに近くまで来て、目を見て
「今日はありがとうございました!」
「お疲れ様でした!」
「これから頑張ります!」
としっかり挨拶してくれて!!

なんとまぁ素直な!!!
彼らの親世代の私ですから(笑)、心がとってもあったかくなり
嬉しくなりました!
無性に頭をなでなでしてあげたくなりました(笑)!
素直って大事!そしてやっぱりいいな!と感じました!

余談ですが…100名を超える人数なので
それぞれが挨拶してくれて、しかもみんな聞こえるような大きな声で
そして道を空けてくれるので…
なんだか極道の花道のような感じになったのが
ちょっと最高に笑えました!!

すごいな…と尊敬したこと

今日はとある会社様での新入社員振り返り研修ということで
入社1年目の方々に研修をさせて頂きました。
研修の内容はまた後日。
今日は研修前に、研修会場となった施設長のお話から
すごいな、とそしてごもっとも!と思ったお話をしたいと思います。

新入社員から色んな質問を受け、それに1つ1つとっても丁寧に
そして率直にお応えされていたんですが、
その中でこんな話になったんです。

着任した頃は、所内で「気軽に先輩や上司に聞けない」雰囲気だった。
コミュニケーション不足というよりも「聞けない」雰囲気だったそうです。

そこで所長が率先してされたことは
朝、正門の前に立って、一人一人に挨拶することから始められたそうです。

最初は目も合わせてくれず、挨拶しても返さない…。
それでもずっと続けていくと3か月後には
ほとんどの人が、目を見て笑顔で挨拶を返してくれるようになったそうです。
そうすることで所内でも「聞ける」雰囲気が少しずつ出来ていったようです。

ただ、人はすぐに元に戻ろうとする。
だから、この朝の挨拶をいつまで続けるんですか?って
よく聞かれるんだけど、それは自分がここを去るまで続けますよ、と。

ほんとうにすごい、、、と思います。
簡単なことではないんですよ、これ。
寒い日も(しかもここ、めちゃくちゃ雪寒い場所です)、
雨の日も、体調がちょっとすぐれない日も
毎日です。すごくないですか??もう私はお話を聞いていて、胸が熱くなりました。。。

そして朝の挨拶以外にも、色んな施策や工夫をされているんですが
職場の雰囲気も少しずつ変わってきたそうです。
と、とっても嬉しそうにお話されていらっしゃいました。
やっぱり組織において、上司の言動ってものすごく大きな影響力を持ちます。

それに比べて…私はあかんと反省しきりです。。。
もっともっと頑張らないとだめですね(笑)