働くとは?

仕事とは自ら手を伸ばすこと

前回メルマガからの続きの、とある企業様での
新入社員振り返りフォローアップ研修での2つ目の気づきを共有しますね。

研修の最後に…研修総括の方からコメントをいただきました。
正しくその通り!と思ったことがあります。
新入社員の彼らに、キャリア形成の1つとして、希望の配属部署を
彼らに聞いていた(書いてもらっていた)ようです。
ただこの希望の配属部署を書いても、全員がその通りにはいかないこともありますよ
とお話されていました。

この企業様では、入社する際に入社前面談と言う形で
ある程度の希望を聞いています。
キャリアだったり働き方やエリアだったり、興味のある職種だったり、
全てが全て、全員がその希望通りに行けるわけではないんですが、
できる限り新入社員が希望するところに、配属をするように
心がけていらっしゃいます。

というのも…やはり1番最初に希望しない仕事や、希望しない場所に配属をすると
やはり離職率が上がってしまうんです。
なので、全員とはなかなか行かないですが、出来る限り本人たちの希望を
少しでも満たすように配慮されて、配属先を決めていらっしゃいます。

ところが2年目になる時、希望配属を出してもほとんどの人がその通りには行きません。
なぜか???
希望が叶えられるのはそれまでの評価なんです。
この評価は、もちろん仕事のスキルだけではなく、取り組み方や姿勢
これらが見られます。

なので希望のところに行きたかったら、とにかく今の仕事を頑張ること!
というのを優しい口調ながらもお伝えされていらっしゃいました。
これってほんとにその通りだなぁ…
でも案外みんな知らないよねって私も気づきました。

何年目になっても、この当たり前のことを忘れがちです。
言ったのに、希望が通らない。
よく聞く言葉です。
では行きたい希望の部署や職種、資格など勉強したの?と問うとほとんどがNOです。
行ってから教えてもらう。そんなスタンスの方も多いですね。
仕事とは教えてもらうものではなく、自ら手を伸ばすことです。

希望書いてねって言うと、
多くの人が希望を聞いてくれるんだと勝手に解釈します。
ただ、あくまでも希望ですし、
仕事ですから当然その希望が叶えられるのは本人次第です。
ここをしっかりお伝えされたのは
改めて大事なことだなぁと気づきました。

聞いている彼らの表情を見ていると、
え??と驚いたような顔をしている人もいたし、
明らかにショックだ!みたいな顔をしている人もいました。
当たり前のことなんだけど、一度希望を聞いてもらって配属されているわけなので
多分「希望したら行ける!」って思っている人も多いんだろうな、
と思います。

さて、そんな新入社員の彼ら。
高卒の方も多く、19歳という若さ溢れる彼ら。
研修の最初は、やや後ろ向きだった方もどんどん発言が増えていく。
顕著なのは、研修最後にはみんな体を向けて
こちらの話を聞いてくださっていました。

社会人として、はじめてのことをいろいろ経験した1年間。
もちろん中には辛いこともあったでしょうし、挫折もあったかと思います。
うまくいかない自分に悩んだことも多いと思います。
でもその経験が今後大きな花を咲くように、私も応援をしていきたいと思います。

お弁当買い出し研修での学び

先日4月入社の新入社員に、最後の内定者研修を実施いたしました。
最後の内定者研修なので、新卒の担当者から
「山口さんについて話してください」という依頼を受けていました。

冒頭1時間半位、私の生い立ちや社会人になってからのエピソード、
子供の頃のエピソードなどいろいろ話をさせていただき、
山口という人間がどういう人間なのか、
そしてどういった経緯でこのキャリアチアーズを立ち上げたのか、
社名に込められた想いなどもお話をさせていただきました。

そして次に…こっちが本題ではあるんですが、
お弁当買い出し研修を実施いたしました。
このお弁当買い出し研修なんですが、冒頭に大事なことをお伝えをしました。

どんな仕事であっても、何の仕事をする時でも必ず考えなくちゃいけないのが
目的=ゴールです。
これは一体何のためにやるのか?ということを
常に頭に置いておかないといけないよ。です。

これは仕事をする時もそうだし、誰かに何かを言われた時もそうなんですが
どういう目的があるのか?
何を伝えたいのか?
どういう意図があるのか?
を考えながら聞くと言う事はとても大事なんだよ、をお伝えしました。

そして次に、もう一つ大事な事は、
必ず全てにおいて期待値があることです。
あなたにこういうことをやって欲しい。
あなたにこんな人になってほしい。
あなたにこんな成果を出してほしい。
という期待値です。

これは周りの人たちすべてから、かけられています。
ですから仕事というのは「何のためにやるのか」
そして「どんな期待値がかけられているのか」
を正しく知ることが求められます。

そしてそのゴールや期待値を知った上で、
自分は何の役割を果たすべきなのかを考えることが大事です。
仕事とは、常にゴールに向かって期待値を超えていき、
自分の役割を果たすことになります。

そのために、手段、これはたくさんあります。
なので手段とゴールを間違えてはいけないよ、
を伝えました。

「今回あなたたちにお願いをしたいのは、お弁当を買ってきてくださいです。
予算は1人1,000円、時間は今から30分後には食べられるようにスタートをしてください。
そのために必要なヒアリングは、自由にとっていただいて結構です」
と伝えました。

すると彼らは、一生懸命考えて、ヒアリングもして、
(「何食べたいですか」って直接的なヒアリングはダメだよ、です)
昨日は何食べました?
何系が好きですか?
今のお腹具合はどんな感じですか?
と色々ヒアリングをして買い出しに出かけました。

そしてみんなで楽しくお昼を食べた後、
それぞれからフィードバックをしてもらいました。
100点満点で言うと何点かと言う採点も各自にしていただきました。

80点、100点、95点と高得点が続きます。
色々ヒアリングをしてくれた内容を盛り込んで買ってきてくれたこと。
とっても寒い日だったのであったかいお弁当だったこと。
いっぱい考えてくれてるなぁ
という気持ちがすごく伝わって嬉しかった
という意見もたくさん見られました。

で、最後に私のフィードバックです。
私からお伝えをしたのは、
まず、全員同じお弁当ではなく、それぞれヒアリングした内容をもとに、
この人にはきっとこれ、この人にはこれ、というふうに考えてくれたこと。
これは仕事の質です。
これは100点満点とってもよかったですよ。

次に想いです。
一生懸命相手の期待に応えようとする。
一生懸命時間に間に合うように走ってくる。
この想いについてもとってもよかったです。
なので、これも100点満点ですよ。

ただ最後に…
12時5分からお弁当を食べれるようにスタートしましょうねと言ったんですが、
彼らが帰ってきて準備ができたのは12時20分でした。
もちろん彼らは時間も気にしてたし、走って帰ってきてたし、
一生懸命早く用意もしてました。

ただ15分遅れてしまったんです。
これについては0点なんです。
ただ100 +100 +0で200点ではなくて仕事は掛け算なんです。

なのでどれだけ質の良いもので、どれだけ想いが込められていても
時間に間に合わなければマイナスになります。
なので、今回はマイナスです、と伝えました。

彼らは…その結果に、悔しくもあり、でも納得感もあったと思います。
そして仕事の第一歩として、
「相手のために考える。
どれだけ良いものであったとしても、期日は必ずだ」
ということを学んで頂けたと思います。

とても緊張しながら、またみんなのフィードバックが気になりながらのお弁当だったので、
きっと彼らは味がしなかったのではないでしょうか。
ただ仕事を始めるまだ前なんですが、
少し社会人の心得を分かって頂けたような気がします。
彼らに大いに期待をし、4月1日、彼らを待ちたいと思います。

どうしてそうなった???

先日の大寒波の際に、ちょうど岐阜で研修があり、
雪の岐阜の寒さを感じて参りました(笑)!
スノボ以外で雪の岐阜を体感するのは初めてで…
こんなに寒いんだ…と思った次第です。

12月初旬に引いた風邪の咳がまだ治っていないなか、、、
身体が冷え切ってしまって・・・
見事にまた風邪を引いてしまって土日も祝日も
完全に寝込んでしまった山口です。

先日から仕事に戻り、もう元気に研修させて頂いておりますが
改めて健康ってマジで大事!!!と痛感しております。

先日何かの記事で読んだんですが、、、
日本はとっても長寿の国ですが、健康年齢はそれほど高くありません。
残り10年くらいは、不健康で病気になっているようで
その医療費は莫大です。
自分の身体は自分のもの。
いつまでも健康で楽しむには、健康管理って本当に大事だなと思います。

さてさて、最近、来期4月以降の研修について
色んな企業様とお打ち合わせさせて頂いておりますが
今年ものすごく増えたご相談がいくつかあります。

まず1つ目。
とにかく今年は離職が多い。
例年の比にならないほど離職が加速している。
辞める理由については、様々ありますが
最も多いのは、
「もっと給与も待遇もいいところに転職します」らしいです。
何か特別嫌なことがあったわけでも
人間関係でうまくいかなかったわけでもない。

これまで離職理由の1位は人間関係。
これは30年近く不動の1位なんですね。
ただ、この数年これはものすごく変わってきています。
1位は給与や福利厚生などのハード面なんです。

では今がそんなに悪いのか??
そうではないんです。
転職してどのくらい給与があがったのか??
人によってもちろんその差はありますが
平均すると前職の5~10%程度なんです。

仕事を頑張ってS評価取ったら…
もっと給与上がるんじゃないの??と
単純に思ってしまいます。
転職することが悪いとは全く思いませんが
今の会社で出来ることをやったのか??
全てやり尽くしてのキャリアアップの転職は
もちろん有りだと思いますが…。

次にもう1つの課題。
男女ともにキャリアアップを望んでない。
管理職は責任が重いし、時間は増えるし、やりたくない仕事も増えるし
とにかく割に合わない…。
その割には…給与は上げてほしい、と言う(笑)。

このままでは次の管理職候補がいない。
ただでさえ若手の人材不足。
そして課題1つ目の離職が多い。
そして残っている人もキャリア志向が極めて低い。
(もちろん人によって差はものすごく!!あります)

大学でキャリア教育を受け、インターンシップをして
就職活動を1年近くしているのに、
なぜ働いたら急に、キャリア志向が薄れるのか??
そもそもなぜ働くのがそんなに嫌なのか??

やれ、どこかが週休3日にしているのに、
なぜうちは週休2日なんですか??
とか…
コロナの時はもっとテレワークしてたのに…
どうしてテレワーク減るんですか??損です。

この割に合わない。
損だ、という考え方。
そんなに働くのが嫌なんでしょうか??
あんなに頑張って就職活動とかインターンとかしてたのに???

新入社員研修や若手研修ではお伝えしますが…
そもそも就活やインターンをものすごく頑張っている人こそ
就職することがゴールになっているので
いざ働いてみると…
こんな予定じゃなかった…
こんなはずじゃなかった…
と感じることも多くなりがちです。

だからこそ大事なのが、働く目的です。
生活のため、お金のため以外に
どうしてこの会社で働くのか?を本当にちゃんと考えないと
ちょっと給与がいいところが見つかった
ちょっと福利厚生のいいところがあった
ちょっと時間に融通の利きやすい会社があった
という理由で簡単に転職してしまいます。

もう1点。
自分の人生で何をしたいのか?
プライベートも含めてやりたいことをちゃんとリストアップすること。
それには当然お金が掛かります。

冒頭の健康維持だってお金が掛かるんです。
実際に色んなデータで、収入の低い人ほど健康年齢は低いんです。
収入が増えるにつれ、食べ物に気を付け、適宜運動し
健康診断も定期的に実施しているため
健康年齢が高いんです。

仕事においてもプライベートにおいても
自分のやりたいことを実現するためにこの会社で働く、
という目的が必要です。
研修でもココが皆さん無い人が多いんです。
悲しいですが。。。何もしたくない、という人もいます。
一瞬で見つかることでもありません。
時間を掛けて、やりたいことをリストアップしていくしかないんです。

4月以降実施予定の研修に向けて
この辺りをもっと突きつめて、
キャリア形成できる研修プログラムを創っていきたいなぁと
思います。
やりたいことが溢れて仕方ない私にはとっても難問なんですが…(笑)
どうしたらもっとやりたいことが醸成できるのか?
を突き詰めていきたいと思います。
大きな宿題です!

追伸
ハッピーバレンタイン!!
好きという気持ちを伝える日でもありますが、
普段の感謝の気持ちを是非今日はいつも以上に積極的に伝えましょう!!

人って慣れるの早いよね!!

今週はハラスメント防止研修祭り(笑)
色んな会社様でちょっとずつプログラムが異なりながらも
ハラスメント防止研修を実施しています。

ハラスメントの防止にも、よりよいコミュニケーションにも
有益なDESC法。
皆さんにはグループディスカッションで
色んなDESC法にチャレンジしてもらっています。

たった数問ディスカッションするだけで
ものすごく出来るようになっていってるんです。
よく、これはスキルですよ。
スキルっていうのは性格や性質は全く関係ありません。
やれば、慣れるので、必ず出来るようになるのが
スキルです。
なので、どんどん慣れていきましょうね!
をお伝えしていますが、まさに数問するだけで
皆さんすごく慣れていきます。

最初は、難しい、恥ずかしい、こんな風に言う??と
言いながらのディスカッションだったものが
最終問題くらいになると、
色んなバリエーションが出てきて
こんな言い方もあんな言い方も出来るよね、に変わります。

いくつになっても人は成長できる生き物だと感じます。
この数年でハラスメントも少しずつ変わってきているのではないかと思います。
数年前は上司から部下への、ものの言い方が結構案件として多くて
確かにその言い方はないよね、とか
みんなの前で暴言はだめよね、が主流だったのですが、
最近のお打ち合わせで増えてきているのが
部下からのハラスメントに対して
怖くて何も言えなくて、どうしたらいいのか?という相談が多くて
それに対する対処法を教えてほしい、です。

たとえば、資格や経験のある部下が
聞いてくれなかったら他社へ転職しますけどいいんですか??
と言ってきて、言い返せない…。(受け入れちゃう)

身だしなみが全然出来ていないんだけど
今時???今は個性を尊重する時代ですよ。古い。
個人の自由を強制するのはハラスメントですよ!!
と言われて、そうなのか??と不安になり何も言えない…。

といった部下から上司へのハラスメントが増え
それに対して、不安になったり、そうなのか…と変に納得したり、と
いうケースが増えてきているようで
ケーススタディもこのようなケースを入れてください、
というご要望が多くなりました。

なんでもかんでもハラスメントというのも少し違うし
ちょっと何かあればすぐメンタル、というのも違うと思いますが
現実的にそうなのも事実で、
なんともせちがない世の中だなと、思います。

ただね、もちろんハラスメントをするのが良くないんだけど
それでも、こうして管理職や指導者の立場にいる人たちは
ハラスメントにならない指導の仕方を学んでます。
かなり必死にみんな取り組んで練習していますし
新たなケースにぶち当たるたびに悩んでます。

ですので、若手社員も…
なんでもかんでもハラスメントって言わずに
コミュニケーション取る努力をしましょうよ、だし
言われたら凹むわ、ではなく
どうしたら自分で前向きになるか?に真剣になるべきです。

当社の理念の1つに比翼連理を応援する、があります。
これは会社と従業員の比翼連理もそうだし
上司と部下、メンバーとメンバーの比翼連理もそうだよね、と
最近よく考えます。

それぞれが相手の立場に立って、相手目線で物事を考えると
99%くらいはうまくいくと思ってます(笑)!

影響力を正しく知る

先日ある会社でキャリアデザイン研修を実施いたしました。
その中の1つに、働く目的を考えるプログラムがあります。
ディスカッションで何のために働くのか?を考えていただきました。

その際、お金のため、生活のため、家族のため、
の理由はもちろん正しいんですが、これは最もよく出てくる回答です。
ですのでお金のため、生活のため、家族のため以外の理由をぜひ考えてください。
もしそれが難しければ…
働いていて、この会社で働いていて、
嬉しかったなぁ…楽しかったなぁ…面白かったなぁ…
ここで働いていてよかったなぁと思うエピソードを語り合っていただくと
出てきやすいですよ、とヒントをお伝えしました。

あるグループでは、1番最初に口火を切った人が
でも、、、お金以外ないよね。。。
なかなか働いてて面白いなぁとか楽しいなぁとか思うことってないよね。
やっぱ絶対お金だよね。
からスタートしたんです。

すると他のメンバーからも、お金以外の他の意見があがってきません。
そのグループは最終的に…
お金以外にはありません!になりました。

しかし一方あるグループでは、1番最初に口火を切った方が
お金以外を考えてみよう!
もちろんお金も私はあるんですけど、お金以外を考えると…
やっぱりありがとうって言われた時が嬉しかったり、
自分の中で絶対しないようにしようって取り組んだときに
ミスなくスムーズに仕事が出来たときには嬉しかったな
って思ったことがあります。

からスタートすると…
他のメンバーも、私はやっぱり新しい方法をやったときに
試行錯誤して結構失敗もしたんですけど、
最終的にうまくいってる時は嬉しかったなぁ…や、
役職に関わらずいろんな意見を聞いてくれたり、
いろんな意見を吸い上げてくれるところが
この会社の良いところだなぁ、この会社でよかったなぁ
って思いますといった意見があがってきます。

これはリーダーシップの大切な要素の1つ、自己認識なんです。
リーダーシップを発揮するときに、
自己認識がない(足りない、正しくない)とリーダーシップがうまく発揮できません。
リーダーシップというと、他者の働きかけと解釈されることも多いんですが、
当たり前ですが、他者に働きかける際に、
自分が他者に対してどう影響与えているのかを、自分で正しく認識することが
前提になります。

自分の言動が他者に対してどのような影響を起こすのか?
プラスして良い影響を、どうしたら与えられるのか?
を自分で考え行動することが大事になります。

仕事とは、どの業種でもどの職種においても当たり前ですが、
他者あってのことです。
お客様、お取引先様、社内の他のメンバー、
自分以外の人がいて初めて成り立つのが仕事です。

仕事だけではなく、私は人生そのものが他者あってだと思っています。
その他者に対して、自分がどういう影響を起こすのか、
これを意識して自分の言動を正すこと、これが自己認識です。
今日も他者を意識して、周りに良い影響を発揮できるように
頑張っていきたいと思います。

大局をみること

ついこの間年末だと思ったら…
もう1月も終わろうとしています。
早すぎますね(笑)
もう1月終わり??とメルマガを書く日付を見て
独り言を言ってしまった山口です。

先日のニュースを見ていて感じたこと。
物価が上がったニュースで街中で色んな人にインタビューしていました。
物価が上がったら困る。
特に生活に関する物価が上がったら大変。
先に給与上げてくれないと…。
といった発言が多くありました。

もちろん物価が上がれば、ダイレクトにQOLに影響しますから
困るなぁ、大変だ、と思うことはその通りだと思います。
先に収入が増えないと、物価ばかりが上がったら大変だ、
これも分かるんです。

でも私はこの順番は少し間違っているんじゃないか?と思うんです。
物価が上がるから、会社の売り上げが増える
だからこそ各自の収入が増える、のではないかと思うんです。

昨年社員旅行で香港に行ったときに感じたことは
日本よりも物価がとても高かったんです。
電車代などの交通費はあまり日本と変わらないんですが
食事代がとても高い。
日本の3倍くらいです。
香港でも欧米に比べると、日本との差はまだ小さい方だと思います。

世界の中の日本。
これだけ諸外国と差があるのは、ある意味異常だと思うんです。
先進国であれば、これだけ差は出来ないはずです。

ひと昔前の日本はとっても豊かな国でした。
諸外国に行ってもそれほど物価は変わらないし
何なら、アジアに行くと、安いなぁって感じていました。
でも今は、日本は諸外国から見ると安い国です。

じゃ、これってどうしてなのか??
私は経済学者ではないので、専門的なことは正直よく分かりません。
でも研修などで、キャリア教育の研修をしていると…
悲しいことに…
あまり責任とか負いたくない
出来れば楽に働きたい
出来るだけ楽に、それなりにお金をもらえばいい
といった発言も見られます。
※もちろんその反対の方もいます。

こういった発言を聞くと、私はすごく悲しくなります。
この積み重ねが結局、今の日本を創ったのではないか?と。
で、この先どうなるのか?
日本の少子高齢化はもっと加速するし、
新卒の人材不足は更に更に加速して、初任給や福利厚生の競争が激化しています。

でもみんな口を揃えて言います。
給与を上げてほしい
福利厚生もっとよくしてほしい
休みがもっと欲しい
ボーナス3回欲しい、と。

であれば、その前に…
どうしたらもっとお客様の役に立てるか?喜んでもらえるか?
生産性をもっと高めるにはどうしたらいいのか?
どうしたらもっと付加価値を付け、売上貢献するのか?
を楽しみながら実践してみる。
するとその対価が必ず得られるはずです。

木を見て森を見ず。
大きな視野で考えることってホント大事だなと思います。

ちょっとした差が大きな差に

先日の研修で思ったことをつらつらと…
この日は、とある会社の若手キャリア研修で
入社1年目から3年目の方々が対象でした。
人数が多いので2グループに分けて2日程で実施しました。

1日程目の研修では、みなさんすごく盛り上がって
すごく嬉しい出来事なんですが
講師としては、時間通りに終わることも求められているので
時間調整しながら進めました。

みなさん、ディスカッションしても時間足りない!って感じで
ゲームをしても、めちゃくちゃ盛り上がる!!
講義をしているときにも、うなづいたり、
なるほど!って顔をしている人が多い。
そんな1日程目でした。

ところが2日程目の研修を実施してみて、開始5分で
これはおかしいぞ?ってことに気付きます。
前回の1日程目とは全然違って
みんな、顔が暗い。聞いていない。
ディスカッションしても、秒で終わってスマホを見ている人もいる。
みんなでゲームしてても
「これ、俺分からんわー」と最初から参加意欲が低い人もいる。

これはよくないな、とプログラムを多少変更して
みんなが参加意欲が高まるような内容を先にしたり
追加したりして調整していきました。

研修終了後、このメンバー構成について聞いたところ、
意図は全くなく
2日程開示し、各自に調整しやすい日程を選んでもらった、とのこと。

ただ、この2日程のメンバーを見て、気づいたことが。
偶然なんですが
1日程目には
2~3年目のメンバーがポジティブで明るく引っ張っていってくれる人が多かった
逆に2日程目には
2~3年目のメンバーは真面目だが、黙々とするタイプが多く
中には、ちょっと問題かも?と言われているメンバーがいました。

ただ、この2~3年目の人数はどちらの日程も4~5名程度。
全体で30名弱なので、少数派なんです。

今回の件、リーダーシップでのいい事例になったな、と思うんです。
たった少数派(グループ分けすると1つのテーブルに1名いるかいないかレベル)でも彼らの発言が周りに対する影響がどれほど大きいか?が顕著に分かります。

1日程目の明るい先輩たちも、ぐいぐい引っ張っているわけではなかったんです。
ただ、グループの中で、明るく振舞っている。
ニコニコみんなの話を聞いている。
積極的に質問をしたり、発言をしている。
そして何より、一生懸命楽しそうに研修に参加している。

でもこのリーダーシップが周りに与える影響力は大きく
グループ内でのディスカッションやワークがどんどん深堀されていき
最終的に会場全体の雰囲気も変えていきます。

逆に2日程目の黙々とした方々も悪いわけではないんです。
ただ、黙々としているので、発言が少なく、質問もあまりない。
ディスカッションなどにおいても、自分の不得意な分野については
分からない、出来ない、といった発言をしてしまう。

このちょっとした差が、結果として大きな差を生み出します。
リーダーシップとは、自分も率先して参加し、周りを巻き込む力です。
自分から積極的に参加し、楽しむことが率先して参加することだと思います。
そしてその言動や姿勢が、結果として周りを巻き込んでいくんです。
自ら飛び込み、自ら楽しむ、大事ですね!

心の持ちよう

先日ある会社様でリーダーシップ研修を行いました。
リーダーシップ研修の中では必ずやるプログラムなんですが、
「組織のビジョンを自分の言葉で表現する」です。
リーダーは組織のビジョンを自分の中に落とし込んで、
それを自分の言葉で伝えていく役割があります。

組織のビジョンをそのままの言葉で伝えても、なかなか伝わりにくいんです。
なぜか??
メンバーにとって、それが現実の、日々の仕事になかなか置き換えられないからです。
また、組織のビジョンを言葉ではわかっていても、
そこに自分のやりたいことや、自分の日々の仕事を投影しにくいから。

ですのでリーダーシップ研修では組織のビジョンに自分のビジョンを照らし合わせそれを自分の言葉で表現していきます。
いわゆるミッションステートメントの1つにもなります。

自分のビジョン。
比較的営業や接客のような、お客様とダイレクトに接している職種や
もしくは研究や開発といった商品にダイエットに関連している職種については、
どちらかと言うと考えやすいんです。
お客様や商品にダイレクトに接しているから、です。
逆に言うと、総務や経理などの職種は比較的難しくなります。

研修の参加者の中に、お客様相談室の方がいらっしゃいました。
お客様からのありがとうも、もちろん貰うんですが…
お客様からのお叱りやクレームの方がむしろ多い、(10倍以上)と仰っていました。

私の想像では…
きっとこの方にとっては難しいだろうな、と思っていたんですが…
実は私の想像とは全然違っていて、
目をキラキラ輝かせながら、お客様からこんなことを言われた!と
楽しそうにお話しされるんです。

色んなお電話をいただくんですよ!
それを色々分析すると本当に色んなことに気付くんです。
と目を輝かせながら話してくれました。

お客様は多くの方が、うちの商品大好きなんですよね。
こういったファンがすごくたくさんいることが、すごく嬉しいです。
と目をキラキラ輝かせて仰っていました。

すると他の方がこんなふうに聞きました。
実際にはお礼の電話よりもクレームの方が圧倒的に多いでしょ?
クレームって大変じゃないですか??

クレームにもいろんな理由があって、もっと期待してたのに…が1番多いんですが、その声を生で頂くことが今後の商品開発に役立つからすごくありがたいんです。
とに仰ってました。

私はそのディスカッション聞きながら、この人すごいなぁと感心しきりでした。
そのまま受け取るとなかなかネガティブなことなので、
気が滅入ってしまうけど、それをポジティブに転換している。

そして自分の仕事がすごくいろんなところに役に立っている、
だからこそ、自分の仕事にすごく自信があるし、誇りに思ってらっしゃるんだなぁってことが伝わりました。

改めて仕事ってほんとに心持ち1つでどう捉えるかによって全然変わります。
素晴らしい学びを今回もありがとうございました。

小さな楽しさを面白がる

土曜日に…
姪っ子、姉、娘、母の女5人で、京都の宇治平等院の
ライトアップを観に行ってきました。
お昼過ぎぐらいから出かけて、まずは宇治の街を食べ歩き、
お抹茶だったり、お茶菓子だったり、パンだったり…を満喫した後、
期間限定の平等院のライトアップに行ってきました。

大河ドラマの影響もあってか、日本人もとっても多く、
またいつものように外国の方々もとっても多く…
少し混雑はしていましたが、楽しい土曜日を過ごしました。

月曜日から金曜日まで出張三昧。
毎日終日研修で、正直少し疲れているからゆっくりしたい!
という気持ちもありましたが、
疲れは楽しさで癒す!!ということで
土曜日は満喫した休日を過ごしました。

いつもこのメルマガでもお伝えをしていますが、
「楽しむ」がとっても大事だと思っています。
仕事もプライベートも、自ら「自分の楽しさを創る」がとっても大事で
ある意味、私の生き方だなぁと思います。
先日の研修後のアンケートでも…
「私のエネルギーの素を知りたい」といった質問をいただきました。

私のミッションステイトメントは「ワクワクおもろく生きる!」です。
自分自身も毎日ワクワク夢中になり、
何が起こっても「おもろいやん!」と笑顔で楽しむこと、
そしてそのエネルギーで周囲も「おもろいやん!」になることです。

社内でもメンバーによく言っているし、子供にも言ってるんですが、
「頑張るよりも楽しめ」です。
頑張るよりも楽しむ方が、より難しいんですが、
「楽しい」と「楽しむ」は全然違います。
自分から飛び込んで主体的になることで「楽しむ」ことが出来ます。

プライベートを主体的に楽しむ、というのはイメージが付きやすいと思います。
仕事になると…なかなかイメージが難しいと思う方もいらっしゃるのではないかな?
と思います。
仕事こそ!みずから楽しむ!が本当に大事です。
そのために必要なことは…
ほんの少しでも面白がること、だと思います。

新人時代のころ、まだまだ昭和的雰囲気の残る社会で
ザ・昭和の会社で「営業=飛び込みとテレアポ」みたいな感じも往々にあり
私も毎日、飛び込みもテレアポもしてました。

飛び込んだ先で塩を投げられる、ってことも数回あったんですが
5回目くらいから、一粒も当たらない!ってスキルを身に着けたんです(笑)
このスキル、今では全く役に立たないスキルになりましたが…
初対面の人に、いくら飛び込み営業が嫌いでも
塩投げるって面白い人やなあと思えるようになりました。
まぁ、これは極端な例ですが…
こんな風に「面白いよな」って思うことを見つけていくことが
仕事を楽しむ、ということだと思います。

お客様にお役に立ててる
喜んでくれた
ありがとうを言ってもらえた
名前を覚えてくれていた
座って話を聞いてくれた
そんな小さな楽しさは毎日の仕事の中で在り溢れています。
今日も小さな楽しさを見つけ、それを面白がる、
そんな1日にしていきましょう。

学びたい意欲は人を幸せにする

今週、東西毎日移動の山口です。
月曜日から、三宮⇒横浜⇒三宮⇒東京⇒三宮と
毎日東へ西へ往復しています。
三宮なので家に帰ることも出来るんですが、
さすがに終日研修毎日なので、三宮でホテルを取って
今日5日ぶりに家に帰ります。
娘に会えるのが楽しみ、はもちろんですが…
愛猫に無性に会いたい、をひしひしと感じながらメルマガを書いています(笑)

さて、先週の研修で、有志の研修がありました。
有志ですから、ものすごく学びたい意欲、習得しようとする意識が高いんです。
研修後のアンケートで私への個別質問を頂いていて
頂いた質問には、個別に返信させて頂いております。
この質問の数がすごい。
ほぼ半数の方が色んな質問を下さいます。

質問の返信に、2時間程度掛かるのですが、
私はこれが毎年毎年、本当に嬉しいです。
毎回アンケートを頂いて、PCの前でニヤニヤ笑ってます。
学びたい人ってそれだけで素敵だと思うし
全力で応援してあげたくなる。

新入社員研修でも必ず伝えますが…
管理職に育成責任があるのと同様に
教わる側には質問責任があります。
教わったことを、自分で深く理解しなおし、
そしてそこから質問して更に深く学ぶ。
この責任が教わる側にあるんです。

今回はその質問から1つご紹介します。
年上、キャリアが自分よりも長い方を巻き込んで
自分がリーダーシップを発揮していかなくてはいけない
その場合にはどうしたらいいですか?という質問です。

まず年上の方とのコミュニケーションは敬意を表しつつ、
が必要ですので、相談する、というスタイルが主流になります。
しかし言わなければならない点は言わなければいけないので、
そこで効果的なのがDESC法という話法です。
これは相手の権利や心情を損なうことなく、でも自分の意見を伝えるスキルになります。

・D(事実を描写する)⇒感情的にならずに事実のみを客観的に具体的に伝える
 例/本日午前中までにお願いしていた仕事がまだ頂いていないのですが…

・E(気持ちを言語化し表現する)⇒出来る限りポジティブな感情を伝える
 例/他の案件もある中で、とてもタイトなスケジュールでお願いしていて
 大変申し訳ございませんが、●●さんが引き受けてくださったので、
 とっても助かっております。

・S(具体的な要求をする)⇒具体的に、数字で表現するのがベスト。
 例/この仕事は明日午前中には課長に提出しなければいけませんので、
 本日の15時までに仕上げて頂きたいのですが、お願いできますか?

・C(相手に選択させる)⇒選択後、こちらの言動を示す
 例/YESの場合(15時までに仕事を仕上げるのに了承した場合、こちらの言動を示す)
 ありがとうございます。本当に助かります。もしかなりタイトであれば、
 私も一緒にしますので、他の案件でもこの案件でも私に手伝えることはありますか?
 例/NOの場合(15時までに仕事を仕上げる、を断った場合、なぜか?理由を伝える)
 今、他の案件もありお忙しいことは十分理解しておりますが、
 この件も●●会議でどうしても必要なんです。
 15時までに出来るように、私もその仕事優先で動きますので、何とかお願いできますか?

DESC法は、コミュニケーションの1つのスキルですが、
年配の方へも、年下の方へも非常によく使うスキルになります。
DESCの中でDSは普段からよく使っているかと思いますが、
最も大切なのはEです。

感情は言語ではなく姿勢や態度に出てしまうから、ですが、
大切なのは冷静に配慮しながら「言語」で伝えること、です。

頂いた質問に返信しながら、
学びたい意欲って素晴らしいな、いいよね、
を感じている山口です。