脳は変化を嫌がる

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先週ある会社と打ち合わせをしていて、いろいろ思うことがありました。
長らく私も女性活躍推進の一環として、
女性の社員の方々にキャリア形成や管理職を目指す研修を
させていいただいておりますが…
これ(女性キャリア研修)って本当に効果があるのか??
と質問をいただくことがあります。

結論として…効果はあります。
ただ残念ながら…
全員がバリバリのキャリアアップを目指す!となったり、
管理職になってみたい!となったり、
ではありません。
もちろん会社様によって違いますが、平均して参加者の1割程度だと思います。
(入社5年以降の実施した場合)
これは参加者の割合というよりは、いわゆる世間一般での女性の管理職志向の割合と全く同じです。

つまり、研修講師をしている私が言うのもなんですが…
キャリアアップや管理職志向がほんの少しでもあった人たちが
研修を受けて刺激を受け、それが花開いた。
その芽はあったが、その芽がなかなか伸び悩んでいた方に対して
研修という1つの打ち手を打つことによって、
芽吹いた、は効果としてあります。

逆に言うと、芽が全くほんの少しもない方については
どんな研修をしても、なかなか1回2回で効果は見られません。
なぜか??単純に打ち手を打つのが遅すぎるからです。
入社5年以降は遅すぎて…もっと早くに手を打たなければいけない
と思っています。

入社1年目。
多くの方がキャリアアップしたい!成長したい!と思って入社されます。
ところがたった1年経った頃には…その割合は既に少なくなっています。
そして3年経つと…その割合はもっと減り、
5年も経つと、多くの方が「このままがいい」と思っていたりします。
(もちろん会社様や職種によってもその割合はバラバラです)

営業職や技術職においては(男女関係なく)その割合は少なく
いわゆるサポート職と言われる方々については、この割合傾向は多くなりがちです。

というのも、そもそもサポート職は、
業務をサポートをしたり、書類を作ったり、書類のチェックをしたり
が主になります。
自分からどんどん仕事を作り出さなくても、
仕事は勝手にやってくるものになり、
それを一定決められた手順で、一定決められた時間の中で、
一定決められたやり方で仕事をします。
これが毎日毎日続くと…変化を嫌がるようになります。
これは当事者の問題というより、人間の脳の問題かもしれません。

我々の脳と言うのは、そもそも変化を嫌がるというのが根底にあるようです。
これは悪いことではなく、
慣れてくると考えなくてもできるようになり、
自分の体に染み込んで無意識に出来る、という利点がある反面、
変えることへの抵抗感も同時に生まれます。
3年も同じ環境で、同じ仕事で、同じ人たちに囲まれて仕事をやっていくと
そこから変わること自体が嫌だと脳は認識してしまいます。

そうなると…
異動や転勤をしたくない。
環境を変えたくない。
仕事内容を変えたくない。
仕事を増やしたくない。
とは言え、暇になるほど減らしたくない。
になっていきます。

ただ今の仕事に満足をしているかと言うと、そうではなく…
満足はしていないが変わるほど不満ではない、という状態になります。
現状維持が一番いい、と脳は無意識に働いてしまいます。
この状態になってしまうと…
研修などで、「変わりましょう、成長しましょう」といくら提供しても
ここから動きたくない、と防衛本能が働いてしまいがちです。

技術職、営業職に代表されるように
仕事は自分で作り出さなければ生まれてこない職種については
目に見えてわかりやすい「目標数字」は年々引き上がっていき、
常に「つま先状態で自分の限界を突破する」が日常業務になっていきます。
つまり「変化」が日常化しているわけです。

どの職種においても、常に「変化」を求める
日常業務の役割分担や、分かりやすい環境の変化は
特に初期教育において非常に重要になってくるなぁ
と改めて私もお客様とお話をしながら感じた次第です。

女性活躍推進研修だけではなく、新人研修などでもよくお伝えしますが、
変化をすること=成長です。
変化をせずに「このままでいいんだ」と思ってしまうと
自分の成長を「自分で止めて」しまいます。
改めて教育は大切だ、と感じました。

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