ありがたい

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今日は阪神淡路大震災から30年。
たまたま昨日と本日三宮での研修があり
事前に交通規制があります、というご連絡も頂き、
昨日は研修時間内に防災訓練があったので
一緒に参加させて頂き…
ああ、もう30年か、と感じました。

当時私は高校2年生。
翌日が学力テストという日でした。
私立高校で神戸方面からの生徒も多く通っていたため
急遽、学力テストが延期になったのを鮮明に覚えています。
テストが延期になる、なんてことは後にも先にもこの時だけだったので
それほど大きなことが起こってしまった…と思いました。

また、先生にも生徒にも
被災された方、避難を余儀なくされた方
ご本人やご家族が亡くなってしまった方が数名いて
それまでテレビやニュースで見る
どこか遠い場所での話を
人生で初めて、震災を身近に感じたのを覚えています。

また当時私は大阪市内に住んでいましたが
これまで経験した地震とは全く違う
爆発のような地震を人生で初めて体験したのも
この震災でした。

高校の生徒会で、教科書や文具、衣服など
家が無くなってしまったり、避難している方々へ届けよう、を企画して
行けるところまで電車で、そのあとは歩いて三宮まで行ったのを
思い出しながら、2日間三宮の町並みを見ていました。

改めて、
当たり前に、仕事が出来ていること
当たり前に、毎日をあたたかい家で過ごせること
当たり前に、昨日会った人に今日も会えること
当たり前に出来ていることが、実は当たり前ではないことを
考えさせられた1日です。

一方で、退職代行を利用した離職者の割合はすでに20%を超えていて
退職代行を使っての退職が、そんなに驚かない世の中になったり…。

少子化により学生の売り手市場が加速し
新卒社員の給与が30万円を超え、33万とか35万とかになり
その一方で2年目から5年目の若手社員の給与と逆転現象が起こっていて
やってられないよね、と感じる若手が続出していたり…。

でもそれだけ高所得をもらっても…
年末年始の大型連休明けには、退職代行件数が過去最高値という
訳の分からないニュースがあったり…。

つい2~3年前までコロナの影響で、
働き場所がない、仕事がない、クビになった…と嘆いてたのに
仕事が多いと不満が出たり、いくらでも次があるからとすぐに退職したり…
人間の慣れの早さと当たり前の有難さを忘れる怖さを感じます。

1月17日。
当たり前に出来ることに目を向け
当たり前があることに感謝をしたいと思います。
ありがたい。

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