今回のお勧めの1冊は「大合格 参考書じゃなくオレに聞け!」(中田敦彦さん著/KADOKAWA出版)です。
これは、基本的には受験生に対して、大学合格に向け、勉強の仕方や合格へのステップ、その時の気持ちの持ち方など、基本的には高校生からの質問に対して、答える本なのですが、その内容はそのまま若手社会人にも通じるところがたくさんあります。そして、さらさらっと読めるので、1時間弱で読破出来ます。めちゃくちゃ易しい言葉で書いてあるし、読みやすい1冊ですね。
その中から、若手社員に向けてのメッセージにもなるところ。私も若手研修ではよくお伝えしている内容です。
(1)自分に甘い言い訳をするな。
弊社に社員にも、若手研修でも良くお伝えします。まず決まること、決めたら退路を断つこと。「決断」とは決めて絶つことです。「時間がないから」「上司が教えてくれないから」「不景気だから」「自分にはまだそんなスキルはないから」などなど。言い訳なんて、いくらでも思い付きます。自分を甘やかそうと思えば、いくらでも甘やかすことが出来ます。まず、その言い訳をする癖を断つこと。これが大事です。
(2)人生は選択肢が多い方が幸せになれる近道
これも同様によくお伝えします。人生は選択肢の連続です。自分自身で責任をもって後悔しないように、選択をしていくのです。学校選びも職業選びも、どんな仕事をしてお客様に満足してもらうのかも、全て選択です。誰かに無理やりやらされているうちは、いつまでも自立しません。自ら選択するのです。では、その選択肢が1つしかなかったら?この会社しか入れない。この仕事しか出来ない。それは不幸です。たくさんの選択肢から選べることが、すなわち幸せそのものだと思うのです。あれも出来る、これも出来る、でも自分が一番したいのはこれだ、という風に。だからこそ、常に情報を取りに行き、勉強しインプットを増やす。出来ることを増やしていくんです。
社会人になると、給与をもらってこの勉強をさせてもらいます。こんな仕事がしてみたい、こんな人と関わりたい、こんな風に生きてみたい、それらを叶えるには、それだけのスキルと情熱がなければ出来ません。だからこそ、受け身ではなく、自分で仕事を取りに行く、創っていく、その姿勢と気概が必要になってきます。
(3)大きな夢が、大きな目標を創り出し、大きな1歩に繋がる
これも研修でよくお伝えすることの1つです。とにかく大きな夢を描いてみよう。大きな家に住みたい、かっこいい車に乗りたい、年収1000万円欲しい。それはまだまだ小さな夢です。私欲とも言いますね。大欲を抱くことが大事です。歴史に名を残したい、世の中から飢餓を失くしたい、などなど。大欲を抱きましょう。そのためには、もっともっと良質の欲を育むことだと思います。
よく、ゆとりさとり世代の特徴として「無欲・無努力・パラサイト」と言われます。「何もやりたいことがない」といった無欲が象徴的ですね。どんな仕事でもいいから、定時に終わって、ワークライフバランスを充実させたい、とね。これもこれで悪くないと思いますが、個人的には、「たった1回の人生だよ。本当にそれでいいの?」と思います。40代、50代になれば、当然体力もないし、頭もフル回転できる時間もどんどん減ってくる。休息はいくらでも年を経ってから出来ますから。若いうちにしか出来ないこと、もっともっと楽しんでほしいと思います。
という。。。ビジネスにも共通することがたくさん書かれている本です。受験生や高校生もとっても役に立つし、もちろん子育てにも役に立つ1冊です。でも若手社会人に是非読んでほしい、そんな1冊ですね。