経営

【働く人にお勧め】2022これから10年、活躍できる人の条件(神田昌典著)

今回のお勧めの1冊は、「2022-これから10年、活躍できる人の条件」(神田昌典さん著作/PHPビジネス新書)です。

2012年に書かれた本なので、今となっては、ん???違うよ。という部分はもちろんあります。例えばiphoneはなくなっている、とありますが、全然そんなことはない(笑)ですね。2024年には会社はなくなる!?とありますが、これもないですね。ただ、働き方改革やリモートワークなど、それに近いことはあるような気もします。

共感できるところもあれば、そうかなと思うところもあった本ですが、最も私が共感したのは「電機メーカー勤務 25歳 サラリーマン3年生徒の対話」というところですね。これまで、会社では人は育たない、キャリアも望めない時代になるという内容がずっと続いていたのですが、最後の章にそれが覆されるんですね。

人生ゲームのルールという表があり、これは、オーストリア出身の思想家シュタイナーが、幼児教育において7年周期を説いていることにインスピレーションを受けたもので、それに米国メリーランド大学、キャロル・S・ピアソン博士の元型論、そして著者が開発に関わった春夏秋冬理論を複合して作成したチャートです。15~21歳までは戦士であり、障害やチャレンジの年、22~28歳までは世話役で、他社の必要性や依存に気付くこと、そして29~35歳までは探求者であり、不満足、離別、空虚感、機会に気付くこと、とあり、それが84歳まで続きます。

つまり28歳までの世話役の間は、修行の期間である、ということなんですね。会社での理不尽なこともあるだろうし、ダメダメ上司もいるだろう。しかしそれらの経験から人間力が磨かれ、その後の探求者となった時に、花が開く、というわけです。ここには非常に共感できました。

昨今、働き方改革もあり、給与がなかなか伸びないという背景もあり、副職が盛んに言われています。私もfacebookをしてますが、「家に居ながら年収1000万」みたいなことを書いている人、たくさんいます。さらにはここ数か月、コロナウィルスの影響もあり、個人事業主になろう、LINEで広告するだけで大儲け、や色んなネットワークビジネスの方々の投稿はどんどん盛んになっているように感じます。もちろん成功している人もいるでしょうが、その陰で借金ばかりを背負っている人の数はおそらく数十倍から数百倍いるんじゃないかな、と個人的には思います。

特に若い世代には、この理不尽から学ぶこと、を是非知ってもらいたい、と思います。だからと言って、理不尽になっちゃいけないんですが、組織の中でしか学べないこともたくさんあります。上司や先輩から教えてもらえること、お客様から教えて頂けることは、かけがえのない財産になります。安易に独立起業という雰囲気の中、是非この本を読んで頂きたいですね。

面接時の1on1質問力UP研修を実施しました。

先日、約1か月間かけて、とある企業様にて新卒採用及び中途採用時の1対1の面接での質問力UP研修を実施してきました。おかげさまで大好評いただき、皆様とても学び深く、ご質問もたくさん頂きました。ありがとうございます。

その中で、いくつかの質問をご紹介します。まずは1つ目。。。

「コンピテンシーを分かるためのキラークエッションってありますか?」

そうですよね(笑)。何とかこの質問をしたら、分かる!みたいなキラークエッションがあれば、嬉しいですよね。ところが…残念ながらありません。ですので、質問をどんどん深堀して、彼らの労働観や仕事観を聞いていくしかないんですね。しかもある程度皆さんトレーニングしてきますから、より具体的に、過去の行動特性を深堀していくしか方法がありません。「実は…」という言葉が彼等から出るように、深堀していってください。

次の質問事例です。2つ目です。

「人見知りの自分を変えたい」が志望動機にある場合、変われるポテンシャルがあるのかないのかを見極めるポイントが あれば教えて頂きたいです。新卒にかぎらずアルバイトの採用でもよく聞くワードで、「自分を変えたい」というのは ハードルの高いチャレンジでもあり、意欲は買いますが、それに取り組む覚悟が本当にあるのか見極めるのが難しいなと 感じています。 何かアドバイスがあればお願い致します。

見て頂きたいポテンシャルは「積極性」と「行動力」です。 ご本人が自分自身で「人見知り」と思っていらっしゃっても、社会に出てから大きく変化する方は多くいらっしゃいます。 また、そのようなお気持ちを持っていらっしゃる方は、是非チャンスをあげて頂きたい、が私個人的な意見です。 とは言っても、本当に「自分を変える」ことが出来るのか?ですが、これは「積極的に行動する」ことで変化成長することは可能です。 過去に、「どれだけ行動しているのか?」を重点的に面接で掘り下げて頂ければと思います。 一般的に内向的な方は、この行動力がなかなか伴わないことが多く、気持ちはあっても行動できない、という方も多く見受けられます。 ただ、初対面でなければ、行動している、という方もいらっしゃいますので、その点を深堀して頂ければと思います。

最後の事例ご紹介です。

5回深堀して質問とのことでしたが、就活練習をやりこんでいる学生には、本当に5回の深堀で本当の姿が見えますで しょうか。練習に練習を重ねてきている場合を想定しての、有効的な質問法はありますでしょうか?

ぼんやりした質問(○○はどうですか?)ではなく、より具体的な質問をして頂ければ 5回以上の質問を掘り下げていくことで本来の姿が見えやすくなります。 続くのであれば、5回ではなく、10回、15回とどんどん深堀して頂ければ、より見えやすくなります。 1問1答ではなく、5回以上の掘り下げを是非お願いします。 共感し、深堀を続けていただくと、面接ではなく「世間話」をしているようになってくる、これが一番ベストな状態です。 「実は、こんなことがあって…」「実は、僕はこう思ってたんですが…」というように、 「実は…」という言葉がたくさん出始めると、これは練習ではなく、本来の姿が見えている状態です。 そのためには、共感と「もっと知りたい」雰囲気を出していただき、具体的な質問を投げかけて頂くと効果的です。 応募者の返答に「そうだよね。」「それは大変だったよね。」「それは面白いですね」「へぇ。そんなことがあったんですね!」といったように、共感をして頂き 「それでそれで?」と応募者がどんどん話したくなるような質問を投げかけて頂ければと思います。

面接は何度やっても、むしろ経験が増えれば増えるほど、先入観や思い込みも同時に形成されやすくなるので、難しくなります。限られた時間の中で、見抜く、というのは本当に難しいものです。是非参考にしてみてくださいね。

【議論するのにお勧め】お姫様とジェンダー(若桑みどり著)

今回のお勧めの1冊は、「お姫様とジェンダー(アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門)」若桑みどりさん著作(ちくま新書)です。

はっきり言って…この本は議論するのにおススメですが、この内容に私は全然理解も共感も出来ません。シンデレラや白雪姫、その他諸々のおとぎ話が「女性を受動的に」してしまっている、という内容です。確かにそうかもしれません。歴史としてはそうかもしれませんし、事実そうなんだと思います。ただ、この現代において、「待っているだけでいつか白馬の王子さまが来てくれる」「そのために美貌を磨き、おとなしく主張せずただただ待つことが全てである」と、私たち女性は思うでしょうか?

私も小さいころからプリンセスは大好きです。私の娘もプリンセスが大好きです。でも自分自身がプリンセスのように、仕事もせず「きれいで思いやりがあり、男性を支える存在になれば、人生ハッピーになれる」と思っていませんでした。それはそれ、これはこれです。小さいころからプリンセスのようにかわいくありたい、とは思ってましたが、それは、男性に受け入れられやすいから、や男性を支えるために優しさが必要と思ったことはありません。ただ、自分がキラキラしているプリンセスって素敵と思ったに過ぎなかったように感じます。

ジェンダーの歴史や、それを取り巻く時代などを学ぶのにはいい1冊だと思いますが、この本が書かれた2003年を思い返しても、本当に女性はそんな風に思っていたのか?と疑問を感じずにはいられない1冊です。ただ、この本の中で大学生の彼女たちの感想や感じたことがそのまま掲載されているのですが、ただその内容に驚嘆せずにはいられません。

この本が書かれてから約20年。時代は大きく変わりました。当然ながら男女の別なく働ける社会になりつつあります。もちろん男性が女性を理解し、育成方法や指導方法に取り入れていくことは、これからの時代ますます必要になるでしょう。

この本で著者が最も伝えたいメッセージとして「自ら目覚めよ」とあります。つまり女性たちに対して「待ってるだけではだめよ。自分で自分の人生を切り開いていかなければ、幸せにはなれないわよ!」と伝えています。ここには大いに共感できます。ただ、20年経った今、これは女性だけではなく、男性でも言えることで、何も若者だけではなく、年配者にも同じように言えることです。

時代は今、大きく変わっているし、まだまだもっともっと変わっていくでしょう。この時代の変化を感じることと、それに備えることが必要です。しかし、時代の変化を感じない人、感じているけれども変わりたくない人、変わりたいけれども何も行動しない人、ここが多いように感じるのです。

この本はこれまで読んだ「役に立つ」や「なるほど」といった納得や共感は、残念ながらあまりありませんでした。読みながら何度も「腹立つ!」と読むのを中断したくらいです。しかし、是非この本を基に、女性たちと男性たちと「どう感じたのか?」を議論していきたいと思える1冊です。

【管理職以上にお勧め】NEWTYPEニュータイプの時代(山口周著)

今日のお勧めの1冊は「NEWTYPEニュータイプの時代」山口周さん著作(ダイヤモンド社発行)です。

情報革命時代の現代、どんどん時代が変化していることは、皆さん肌身に感じていることだと思います。ある学者が出した統計では、現在の10歳以下の子供たちの約8割は「今ない職種」に将来就くそうです。そう、8割もの職種がなくなると予想されているからです。

ビジネスの在り方、世界の広がり方、働き方もここ数年で、大きく変わりました。100億のビジネスではなく、1億のビジネスを100事業と言われる時代になり、もう10年くらい経ちますが、商品サービスだけではなく、働き方や働く意識についてもここ数年で大きく変化してきています。

これまでの仕事においては優秀な能力として、「問題解決力」と「推進力」と言われていました。ですから、多くの管理職研修の必須スキルとして、ロジカルシンキングやリーダーシップが組み込まれていますし、私の研修でももちろん入っています。

また、人事評価においてもKPIで管理し、生産性をどれだけ上げるのか?という視点が焦点になっているところも多いのではないかと思います。

しかし、これからの新時代においては、AIの登場により、問題解決は人間よりもはるかにAIの方が優れるだろうと予想され、これからの時代に必要なのは、解決する力ではなく「発見する力」が求められます。そして、新たに「創造する力」、これもAIではなかなか難しいところです。

リーダーシップの在り方も、皆を引っ張り導く従来の支配型ではなく、意味を与え、共に楽しむ、支えるサーバントリーダーシップが必須となってきます。というのも、じっくり考え実行するように、皆が同じ行動をするように指導するだけの時間的余裕がないからです。刻一刻と変化し、正解がない新時代においては、自らの規範にしたがい、とにかく試す、トライアルするという指導の仕方が必要になるからです。

というように…思考法、働き方、生き方、キャリア、学び方など様々なことが新時代に突入している今、管理職以上の古い世代のパラダイムシフトが必要になり、その考え方やノウハウがしっかり学べる1冊となっています。

この本を読んで、、、確かに新時代ではありますが、その根本は7つの習慣に代表されるような「人格形成」の根本に通じるのではないかと思います。つまり、また第一次戦争以前の時代に戻った「新しい世界の創造」という時代に戻っている、そんな感覚を受けました。

モノが溢れかえり、モノが充実しすぎている新時代だからこそ、コトの重要さやコトを生み出すことを訴求しているのではないかと思います。だからこそ、人としての「個人個人の規範、道徳」が「効率化=生産性を上げる」こと以上に重要な時代に、また戻ってきているのではないかと思います。改めて、著者の山口先生もすごいと思いますが、コヴィー先生のすごさを感じた1冊です。

【若者にもおすすめ】革命のファンファーレ(西野亮廣著)

昨年購入したけど、他の本を優先してしまっていて、ずっと本棚にあった1冊。まずは、なぜもっと早く読まなかったんだろう、という後悔、ですね。キャッチ―なタイトルと、西野さん著作ということと、クラウドファンディングのことだろう、という程度にしか思っていなかったんですが、見事その予想をはるかに裏切られ、これは本当に衝撃に尽きました(笑)。

本を通じて感じたことは、やはりパラダイムシフト、の一言です。これまで常識と思っていたことが、違うこと。ココが一番衝撃でした。もちろん「えんとつ待町のプペル」も、それに伴う展示会などの仕掛けも知っていましたが、全てが計算され、そしてその全てがパラダイムシフトの産物であることに気付きました。

私たちの今の時代は、情報革命の時代。インターネットがもらたしたこの情報革命によって、様々なことが大きく変わっています。そんな時代を生き抜くヒントがたくさんある本でした。

本から感じるのは、新しい時代を生き抜く、新しい価値観や考え方、ですが、しかしその根底にあるのは、7つの習慣に代表される根本、「人格主義」であることが、この本の一番の面白みというところではないでしょうか?

「努力の方向性」「信用を形成する」「win-winを築く」

共通して書いているのは、小手先のテクニックではなく、その根底にある「自分が描くゴール」へのすさまじい努力と覚悟、それを支える人との信頼関係の築き方ではないかと思います。

今の時代を生き抜く若者には、単に、クラウドファンディングの仕方とか、お金の儲け方とか、そういうところだけではなく、是非こうゆう根本にある視点で読んで頂けると、さらに奥の深い1冊になるのではないかと思います。

恒例の社員旅行。今年はゴールドコーストへ行って来ました!

弊社では、毎年恒例の家族同伴の社員旅行を実施しています。

もちろん業績次第で、ということですが、有難いことに今年も先週1週間の社員旅行を実施することが出来ました。

1日目は、昼過ぎにゴールドコーストに到着したので、アウトレットへお買い物に行き、全員で懇親会(飲茶ディナー)を実施しました。

2日目は、ムービーワールドへ。ワーナーブラザーズの映画の世界観いっぱいのテーマパークで、スーパーマンを見たり、トムとジェリーを見たり、そして、ウォータースライダーやジェットコースターに乗り、童心に帰りました。夜はサーファーズパラダイスビーチを散歩し、街歩きを満喫しました!

3日目は、シーワールドへ。ペンギン、くらげなどの水族館を鑑賞し、イルカショーやアザラシショーを見て、水鉄砲で打ち合うアトラクションに乗ったりと、またまた童心に帰って遊びを満喫。夕方からはゴールドコーストで一番大きなショッピングセンター「パシフィックフェア」で閉店までお買い物を楽しみました!

4日目は、コアラやカンガルーを見に動物園へ。念願のコアラ抱っこを実現し、広大な敷地を歩き回り、昼過ぎからはサーファーズパラダイスのビーチとホテルプールで子供たちは泳ぎ、私は読書三昧。夜はまた街に出て、美味しいイタリアンディナーでお疲れ様会を実施しました。

実質の最終日5日目は、夕方までアウトレットで最後のお買い物を満喫し、夕方からは野生のコアラとカンガルーを見に行き、そして土ボタル鑑賞、最後は満天の星空で南十字星や日本とは逆さ向きのオリオンを見て、大自然オーストラリアを満喫しました。

創業以来、毎年有難いことに、ずっと継続して実施できています。夏頃から、今年はどこに行こうか?とメンバー内でも候補地について話したり、行きたいところを探したり…。年に1回の大きな会社イベント。本当に有難いですね。

これも小さな会社でしか出来ないことだと思います。ただ、私の意思としては、何十人に社員が増えても、これはずっと継続していきたいと思っています。報奨金や決算賞与として金品を分配することももちろん出来ますが、やはり全員で同じ経験をする、というところに意味があるように思います。

また私自身も、弊社の社員もお子さんがいるメンバーがいます。子どもたちにとって、この旅行ってすごくいい思い出になっています。当然子供たち同士でも仲良くなります。お母さん同士、お父さん同志ももちろん交流が増えます。単独行動するときももちろんありますが、それでもやっぱり交流が多くなるんです。

この旅行を子供たちは毎年、本当に楽しみにしています。ホテルに帰っても、子供たちで夜遅くまで遊んでたりします。社員同士の絆や一体感が醸成されることは当然ですが、家族を巻き込んでの絆が出来るんです。これが1つの離職防止に繋がっていると感じています。

そして、毎年必ず実施していること。

出発する際にも、帰ってきて解散するときにも、子供たちから自分たちの親へ

「今年もありがとうございました。お仕事頑張って来年も連れていってください。僕たちも学校頑張ります!」という意味合いの言葉を各こどもたちから各親へ、そして自分たちの親以外の大人へも伝えてもらっています。

これってすごい魔法の言葉です。子どもたちから掛けてもらう感謝と、お仕事への理解、これは子供たちにとっても親にとっても、素晴らしい「やる気」の醸成になるんですね。

来年に向けて、また今週から、全員でひたむきに、がむしゃらに邁進していきたいと思います。そして、改めて、1週間という長い期間の社員旅行にご理解を頂き、応援してくださるお客様、お取引先様に感謝申し上げます。

【管理職にお勧め】大学を出て仕事もせずにダメだった僕を生かしたリクルートの組織風土(長崎哲也著)

今回のお勧めの1冊は「大学を出て仕事もせずにダメだった僕を生かしたリクルートの組織風土」(長崎哲也さん著・カナリアコミュニケーションズ)です。

リクルートさんの組織風土や教育体制の本はいくつか出ていますが、さらっと読めて、分かりやすい1冊ですね。

私もこれまでの仕事柄、リクルートさんやリクルートさんのトップパートナーさんとお仕事させて頂くことも多くありましたし、

何より、前職でリクルート媒体をたくさん売らせて頂いたので、 それなりにリクルートさんの組織風土やリクルート社員の方々を知っていますが、 よく分かる1冊だと思います。

確かに、リクルート社員の方々は「自ら仕事を創り出し、楽しむ」ことに非常に長けていると思います。

色んなことにチャレンジし、そして顧客志向も強い方々が多いように感じます。

仕事柄、色んな採用媒体の方々と直接お仕事させて頂くことも多いですが、やはり他の媒体社さんと比べても、「主体的に『やりたい』という意欲」が非常に濃いように感じます。

それがリクルートさんの強みであり、また日本の採用市場において50年近くも牽引してきた企業であることの裏付けになっていると感じます。

この本で最も共感し、そして見習わないといけないと改めて痛感したところが、「あなたは何がしたいの?」と常に問いかけるマネジメントを徹底しているところ。

そして、「やりたい」と手を挙げた人に全権を任せ、応援サポートする風土。

私も研修でも「耳にタコ」になるほどお伝えしていますし、もちろん弊社でも実践したつもりだったこと。

それは管理職の役割として「指示命令管理」するのではなく、「聴き、認め、そして任せること。良い失敗(チャレンジ)をたくさん経験させ、小さな成功体験を積ませること」です。

ただ、読みながら、「あぁ、でも出来てなかったよな。」や「あれは、任せるではなく丸投げになってたよな。」ということがポンポンと頭に浮かんできました。

リクルート流育成の方法から、それが組織風土として根付くまでが分かりやすく書いてある1冊です。

もちろん中には、「それはリクルートという大企業だから出来ることだよ。」といったこともありますが…

でも大半は中小零細企業でも真似できることやヒントになることが多くあると思います。

https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%82%92%E5%87%BA%E3%81%A6%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%82%82%E3%81%9B%E3%81%9A%E3%81%AB%E3%83%80%E3%83%A1%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E5%83%95%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E7%B5%84%E7%B9%94%E9%A2%A8%E5%9C%9F-%E6%B0%97%E3%81%8C%E3%81%A4%E3%81%91%E3%81%B020%E5%B9%B4%E5%83%8D%E3%81%84%E3%81%A6%E9%83%A8%E9%95%B7%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F-%E9%95%B7%E5%B4%8E-%E5%93%B2%E4%B9%9F/dp/4778204026/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%82%92%E5%87%BA%E3%81%A6%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%82%82%E3%81%9B%E3%81%9A%E3%81%AB%E3%83%80%E3%83%A1%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E5%83%95%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%9F&qid=1580395075&s=books&sr=1-1

【どなたでもお勧め】嫌われる勇気(岸見 一郎 &古賀 史健 (著))

今日のお勧めの1冊は「嫌われる勇気」(岸見一郎さん&古賀史健さん著作:ダイヤモンド社)です。

皆さん、よくご存じのアドラー心理学を

賢人と若者の2人の対話式で展開していく。

頑なに賢人のアドラー心理学を論破しようと意気込む若者に対して

対話で語り掛け、次第にその神髄に触れていく様が

本当に面白い1冊です。

アドラー心理学関連の本を数冊読んだことのある私ですが、

あぁ、そうだった、なるほど、とその神髄がゆっくりと

自分の中にしみこんでいく感覚がしました。

「人は誰でも変われる」

「承認欲求を満たそうとすること自体が間違っている」

そんなフレーズにふと、我に返る瞬間があります。

管理職研修では、若手の承認欲求を満たしてあげましょうと

力説している私ですが、それはそもそもテクニック論。

本筋はやはり、人は「人に認められる」よりも

「自分で自分を認める」ことが大前提必要なのです。

また、「自分自身の芯を持つ」ことと「単なる自己中心的」とは

異なる、という理論展開。

だから、全ての人に好かれることは不可能で

「嫌われる勇気」が必要だということも分かりやすい。

アドラー心理学でのキーワード、勇気とは

自分自身を変える勇気、

そしてそれが故に万人に好かれようとするのではなく、

自分自身が「素の自分を好きになり」、

「自分を好きになる」ための逃げ道を自分に与えない厳しさ。

そこから「嫌われる勇気」に繋がっていく。

非常に分かりやすい例えも入っていて、腑に落ちやすい。

社会人はもちろん、お仕事をしていない方にももちろんお勧めの1冊です。

Youtuberに夢中になるわけだ!

最近、うちの娘はyoutubeに夢中です。

何人か大好きなyoutuberがいて、いつも真似っこしてます。

世の中、なりたい職業1位にyoutuberがなるわけです(笑)

 

そこでちょっと考えたわけですね。

なぜサラリーマンに憧れる子供がいないんだろう??

日本に一番多い数なのに…(笑)

それは単純!サラリーマンが輝いてないから!なんですよね。

 

Youtuberの彼らは、何かすごく特別なことをしている訳でもなく…

(なかには、すごい技術とかすごいことやってる人もたくさんいます!)

でもうちの娘のお気に入りのyoutuberは

本当に楽しそうに「遊んでいる」んです。

だからその彼らが遊んでいるおもちゃやグッズが欲しくなるし

自分もそんな風に遊びたいんです。

 

では、そんなに仕事を「楽しんでいる」大人っているんでしょうか?

そこが問題なんですよね(笑)

仕事よりも趣味だったり、休みの日の余暇だったり…

どちらかというと、仕事は生活の糧でしかない、という人の方が多いですね。

でもこれがそのまま子供に伝わってるんだと思います。

「カッコいい」大人になりたいじゃないですか!

仕事ってこんなに面白くて、ワクワクして、最高に幸せ!って

言ってる大人ってめちゃくちゃカッコいいと思うんですよね。

そう。Youtuberのように憧れられる大人に

まずが自分から、当社からなっていきたいと思います!

会社の飲み会に残業代は出るのか!?なんてさみしい世の中なんだろう…。

先日yahooニュースでこんなトピックスが出ました。

会社の飲み会が全員参加であれば、残業代は出るのか?論争です。

それに対して人事の専門家や法律の専門家の意見も諸々ありますが…

結論、会社の行事として全員参加で強制力のあるものであれば

残業代が支払うべき、らしいです。

ニュースの詳細はこちらを参照してください。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6326211

 

このニュースを読んで、まず私の第一印象。

なんてさみしい世の中なんだろう…です。

もしかすると、今日の内容は「おい!」と言われるものかもしれませんが

恐れずに私の意見を言うことにします(笑)。

 

私もサラリーマン時代がありましたが、飲み会や懇親会に対して

残業と捉えたことはありません。

むしろ、会社のお金で飲んで、楽しい時間を過ごせるんだから

ラッキーと思ってました。正直言って、楽しかったです。

もちろん仕事の話が出ることも多々あります。

しかし、それは上司や先輩の仕事に対する考えやこれまでの経験を聞けたり、

自分のことも理解してもらえたり、同僚のこともよく分かったり…

飲みながらそんな楽しい時間を過ごせるなんて、有難いことです。

それに対して、感謝はしますが、残業代を払ってほしいと思ったこともないです。

 

もちろん頻度もあると思います。

毎日、毎週という回数で強制的に参加せざるを得ないのであれば

「参加したくないなぁ」と思うことも理解できます。

しかし、数か月に1回程度の飲み会、懇親会に対して

それすらも参加したくないという心理が正直私には理解できません。

 

学生時代であれば、自分の好きな相手とだけ付き合いをしていれば

それでよかったかもしれません。

しかし社会人となると、色んな考え方や価値観を持った人がいて

年代も出身もそれぞれです。いろんな人がいるから社会なんです。

その中で、自分とは合わないので、参加したくない、というのは

社会人としてやっていけないと思います。

 

私は元々の性格的に合わない人を作らない性格ですが、

当然、私だって社会に出て「この人苦手だな」という人がいたことも事実です。

でも、何度も話したり、仕事を通じていろんな面を見せてもらったりして

少しずつ相手に対する印象が変わっていったりします。

そして、私はいつの間にか、苦手なタイプの人がなくなりました。

そういう機会があるのも実は飲み会や懇親会ではないのかな?と思います。

 

私も今は経営者の端くれですから(笑)

とは言え、それを大声で言えるわけではありません。

もちろん会社として取るべき方法論は取っていかなくてはいけません。

そのためには以下を私は大事にしています。

 

①まずはみんな行きたいと思ってもらえるような会にする努力をすること

当社では飲み会でも、イベントでも、社員旅行でも

ほぼほぼ私に決定権はありません(笑)

みんなで話して「ここ行きたい」「こんなことやってみたい」と

みんなで決めています。

 

②育児中でも参加したいと思ってもらえる努力をすること

当社では全ての会社イベントについては「子ども、伴侶同伴OK」です。

というのも、私自身子育て中なので、休日や夜にいろんな会があっても

行きたくでも行けないというのも事実なんです。

だったら、一緒に連れていけばいいじゃん!というシンプルな解決策です。

 

③何も夜にしなくてもいいのでは??

当社では育児中メンバーも多いので、極力夜の飲み会はしていません。

忘年会や新年会、歓迎会も全てランチタイムにしています。

(いつものランチよりもちょっといいところ(笑))

こうすることで皆参加できます。飲めない、というのがちょっと残念ですが(笑)

 

時代は大きく変わっているのは事実です。

飲み会や懇親会に残業代が支払われるのは当然という時代なのかもしれません。

ですが、もっと大切なことは、「楽しく」働くことだと思うのです。

働くうえで、職場環境や共に働く仲間との関係性は非常に重要です。

その関係性を円滑にする手段の1つとして色んな会があると思うんですね。

そこは業務を超えて、人と人として付き合っていくことが大切だと思います。

残業代云々、という前に…

まずは自分の人としての在り方を考える必要があるように感じます。