部下に何か仕事を頼むとき、「ちょっといい?」から話し掛けていませんか?
こちらもついつい忙しくなると、相手の都合も見えなくなってしまったりするものです。
しかし、「わたしたちだって忙しいのに…」「やはり何も分かってないなぁ…」と思われてしまうこともあります。
そう思われてしまうと、なかなか意欲的にこちらのお願いや頼んだ仕事をしてくれない…という状態にもなってしまいます。
快く仕事を引き受けてくれて、尚且つ、やらされている感ではなく意欲的に取りくんでもらうにはどうすればいいのか?
「○○さん、ありがとう。今ちょっといい?」
ポイントは、必ず相手の名前を呼んで話し掛けること。
そして、頼む前(話す前)に「ありがとう」を伝えること。この2点なんです。
人は自分が名指しで呼ばれることで、「私のことを認めてくれている」自己肯定感が満たされます。
そして「ありがとう」と言われることで自己好感が満たされます。
人はこの自己肯定感と自己好感が満たされることで、自分が必要とされていると感じます。
すると、相手のためにしてあげたい、という欲求が生まれてきます。
ですので、進んで仕事を引き受けてくれるようになるんですね。
この自己肯定感と自己好感が満たされないままだと、相手のために役に立ちたい、という欲求が生まれにくくなります。
「○○さん、△△なところがあなたに頼んで良かったよ。ありがとう。」
そしてその仕事が出来上がったら、こんな風にお礼を伝えると共に、
具体的に認めてほめてあげてください。
△△な部分が、この人らしい、という内容であれば、素晴らしいです。例えば…
「この表を時系列で整理したところが、分かりやすいね。○○さん流石ですね。」
「急なお願いだったのに、こんな短時間で仕上げてくれて、○○さんにお願いして正解だったよ。」
ここでも必ず相手の名前を入れて認めてあげると、更に効果的です。すると…
「もう少し時間があれば、こういう方向でも分析できると思うんですが…」
「今まではこの方法でしたけど、実際にはこっちのほうが使い易いのではないかと思うんです」
など、相手から意見やアイデアが出てくるようになります。
そしたら、有難いですね。
ここぞ!とばかりに、しっかりほめて
「じゃあ、お願いできる?」と聞いてみてください。
本人が自分の意見として出したことなので、「頑張ります!」と快く快諾してくれます。
「○○さん、ありがとう。よろしくね。」
とまた名前を呼んでお礼を伝えてください。