働かない改革

【経営者にお勧め】Employee Happiness 社員幸福度(桑野隆司著)

今回のお勧めの1冊は、「Employee Happiness 社員幸福度 社員を幸せにしたら10年連続黒字になりました」(桑野隆司さん著・クロスメディアパブリッシング発行)です。

3月は弊社は決算月。4月からの来期のキックオフ資料や経営指針書を、ちょうど今作っています。そして、この本。めちゃくちゃ参考になりました。考え方も本当に賛同共感できるし、やっている取り組みも既に弊社でもやっていることが多くあって、更にいくつか参考にさせてもらいました。

まだまだ零細企業である弊社では、やはり社員の幸福度をものすごく大切にしています。満足度ではなく幸福度。ここ、全然違います。弊社では充実度とも言うかな。例えば働き方改革。通り一遍的に育児中の社員は時短に、なんてことは幸福ではない、という考え方も全く一緒です。人はそれぞれですから、時短で働きたくない人もたくさんいます。また働きたい時間も日によって違う、というのも女性ならでは、というところ。だから通り一遍的に働き方改革を行っても社員は幸せにならないんです。

残業も然りです。残業がないことが幸せである、とは思いません。だからと言って、残業はほぼ皆無に等しい弊社ですが…。残業してもやりたい仕事にならないといけないと思いますし、働きたい(働ける)時間というのは、毎日違うものです。ですから、弊社ではフルフレックス制度を導入しています。

また、この本を読んで、早速弊社でも実施したのが、社員充実度アンケート。いろんな質問内容を参考にさせてもらいました。社内にライバルがいるか?憧れる人がいるか?この人のためなら頑張ろうと思える人がいるか?という質問は、なるほど!と唸りました。

また、社員の大切な人を大切にする、この考え方にも大変共感できます。社員にとって一番大事なのは自分と家族です。その家族を大切にしてくれる会社でなければ、意味がないと思います。ですから、弊社では社員の家族も同伴の社員旅行や社内イベントを実施していますし、社員の子供にはお誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントがあります。ただ、この本を読んで、勤続年数貢献度にも何かしたいな、や結婚記念日や奥様や旦那様の誕生日にも何かしたいな、という気付きが得られました。

まだ現状弊社の規模では出来ませんが、今後もう少し人数が増えたら参考にしていきたいのが、より良い競争環境を作る仕組みです。社員数が20名以上の会社であれば、この競争環境を作る仕組みも参考になると思うので、是非!

小さな会社には、大手企業では出来ないことも出来ます。小さな会社だからこそ出来ることもたくさんあると思っています。そんな成功事例がたくさん紹介されている1冊。なによりも社員の血が通っている会社にしたい経営者にはお勧めの1冊です。

この本に書かれていることの3/4以上は既に弊社でも実施済なので、これは10年連続黒字になるってことのお墨付きでしょうか?(笑)来期のキックオフが楽しみになる1冊でした!

コロナウィルスによる学校休校により、在宅勤務や時には子連れ出勤中の当社。

連日のコロナウィルスの影響で、学校休校により働くママにとっては、働くても出勤できない状態や、感染が心配だけど預ける先がなく学童保育に預けなければいけない状態の方々、多いと思います。本当に大変だなと思います。私もサラリーマンの時であれば、実家に預けるしか方法がない、と嘆いていたと思います。

当社では、創業時から子連れ出勤OK、在宅勤務OKです。これは働くママである私自身が実際に会社努めをして「どうにかしたい」と思っていたこと。やはり母である私としては、ずっと預けっぱなしで子供と一緒にいる時間が少ないことは、正直罪悪感も感じるし、事実色んな場面を見逃していて、さみしい。でも仕事は続けたいし、むしろバリバリ働きたい(笑)。なので、在宅勤務で家に居ながら仕事が出来たらいいのになぁ、と思っていました。

また来客や訪問などどうしても外部の方と会わなければ仕事にならない、ということもたくさんあります。PCに向かってする仕事であれば、在宅でも出来るし、いまではオンラインも出来るけど、中にはやはり顔を見て、ということも多々あります。また経営者という立場上、社員のみんなの顔も見たいし、会社に行かないと出来ない仕事もあります。そんな時には子連れ出勤です。

当社は私がこうゆうスタンスなので、基本的には全社員このスタンスです。(子供がいないメンバーは除きますが…)これまでもインフルエンザなどでの学級閉鎖や日曜参観日の振り替え休日での月曜日出勤時など、子連れ出勤や在宅勤務をしてもらっています。

また、当社の社内イベントは社員旅行、懇親会イベント、忘年会新年会に至るまで、ほぼ全て家族同伴OKとしています。当然お子様のいるメンバーは子供を連れてきてくれます。(ときには旦那様や奥様も。)ですので、私の子も、会社に行くのも、会社メンバーに会うことも、皆が仕事をしている環境の中で、宿題をしたり、一人遊びををしたり、ゲームをしたり(この時間結構長いです(笑))、が普通になっています。

昨今のこの状況下で、当社としては当たり前にやってきたことなので、違和感なく何の弊害もなく出来ますが、そうではない会社も多いと思います。また接客業や医療関係など出来ない会社もたくさんあります。そうした働くママに対して、何かお役に立てないかな、と考える今日この頃です。

具体的な方策はまだまだ思い浮かびませんが…例えば助成金や色んな制度ももちろんなのですが…。それ以前に職場内での「大丈夫だから、子供さんと今日は居てあげて」「お互いに子供を預け合うっていうのはどう?」「輪番制にしようか?」といった「コストのかからない助け合い」がたくさんできるのではないかなと思ったりもします。また、そういう風土や信頼関係が普段から築けていることも重要ですね。今の時代だからこそ、思いやりを持ってお互い助けあって働き続けることが求められているような気がします。