働くとは?

人って慣れるの早いよね!!

今週はハラスメント防止研修祭り(笑)
色んな会社様でちょっとずつプログラムが異なりながらも
ハラスメント防止研修を実施しています。

ハラスメントの防止にも、よりよいコミュニケーションにも
有益なDESC法。
皆さんにはグループディスカッションで
色んなDESC法にチャレンジしてもらっています。

たった数問ディスカッションするだけで
ものすごく出来るようになっていってるんです。
よく、これはスキルですよ。
スキルっていうのは性格や性質は全く関係ありません。
やれば、慣れるので、必ず出来るようになるのが
スキルです。
なので、どんどん慣れていきましょうね!
をお伝えしていますが、まさに数問するだけで
皆さんすごく慣れていきます。

最初は、難しい、恥ずかしい、こんな風に言う??と
言いながらのディスカッションだったものが
最終問題くらいになると、
色んなバリエーションが出てきて
こんな言い方もあんな言い方も出来るよね、に変わります。

いくつになっても人は成長できる生き物だと感じます。
この数年でハラスメントも少しずつ変わってきているのではないかと思います。
数年前は上司から部下への、ものの言い方が結構案件として多くて
確かにその言い方はないよね、とか
みんなの前で暴言はだめよね、が主流だったのですが、
最近のお打ち合わせで増えてきているのが
部下からのハラスメントに対して
怖くて何も言えなくて、どうしたらいいのか?という相談が多くて
それに対する対処法を教えてほしい、です。

たとえば、資格や経験のある部下が
聞いてくれなかったら他社へ転職しますけどいいんですか??
と言ってきて、言い返せない…。(受け入れちゃう)

身だしなみが全然出来ていないんだけど
今時???今は個性を尊重する時代ですよ。古い。
個人の自由を強制するのはハラスメントですよ!!
と言われて、そうなのか??と不安になり何も言えない…。

といった部下から上司へのハラスメントが増え
それに対して、不安になったり、そうなのか…と変に納得したり、と
いうケースが増えてきているようで
ケーススタディもこのようなケースを入れてください、
というご要望が多くなりました。

なんでもかんでもハラスメントというのも少し違うし
ちょっと何かあればすぐメンタル、というのも違うと思いますが
現実的にそうなのも事実で、
なんともせちがない世の中だなと、思います。

ただね、もちろんハラスメントをするのが良くないんだけど
それでも、こうして管理職や指導者の立場にいる人たちは
ハラスメントにならない指導の仕方を学んでます。
かなり必死にみんな取り組んで練習していますし
新たなケースにぶち当たるたびに悩んでます。

ですので、若手社員も…
なんでもかんでもハラスメントって言わずに
コミュニケーション取る努力をしましょうよ、だし
言われたら凹むわ、ではなく
どうしたら自分で前向きになるか?に真剣になるべきです。

当社の理念の1つに比翼連理を応援する、があります。
これは会社と従業員の比翼連理もそうだし
上司と部下、メンバーとメンバーの比翼連理もそうだよね、と
最近よく考えます。

それぞれが相手の立場に立って、相手目線で物事を考えると
99%くらいはうまくいくと思ってます(笑)!

影響力を正しく知る

先日ある会社でキャリアデザイン研修を実施いたしました。
その中の1つに、働く目的を考えるプログラムがあります。
ディスカッションで何のために働くのか?を考えていただきました。

その際、お金のため、生活のため、家族のため、
の理由はもちろん正しいんですが、これは最もよく出てくる回答です。
ですのでお金のため、生活のため、家族のため以外の理由をぜひ考えてください。
もしそれが難しければ…
働いていて、この会社で働いていて、
嬉しかったなぁ…楽しかったなぁ…面白かったなぁ…
ここで働いていてよかったなぁと思うエピソードを語り合っていただくと
出てきやすいですよ、とヒントをお伝えしました。

あるグループでは、1番最初に口火を切った人が
でも、、、お金以外ないよね。。。
なかなか働いてて面白いなぁとか楽しいなぁとか思うことってないよね。
やっぱ絶対お金だよね。
からスタートしたんです。

すると他のメンバーからも、お金以外の他の意見があがってきません。
そのグループは最終的に…
お金以外にはありません!になりました。

しかし一方あるグループでは、1番最初に口火を切った方が
お金以外を考えてみよう!
もちろんお金も私はあるんですけど、お金以外を考えると…
やっぱりありがとうって言われた時が嬉しかったり、
自分の中で絶対しないようにしようって取り組んだときに
ミスなくスムーズに仕事が出来たときには嬉しかったな
って思ったことがあります。

からスタートすると…
他のメンバーも、私はやっぱり新しい方法をやったときに
試行錯誤して結構失敗もしたんですけど、
最終的にうまくいってる時は嬉しかったなぁ…や、
役職に関わらずいろんな意見を聞いてくれたり、
いろんな意見を吸い上げてくれるところが
この会社の良いところだなぁ、この会社でよかったなぁ
って思いますといった意見があがってきます。

これはリーダーシップの大切な要素の1つ、自己認識なんです。
リーダーシップを発揮するときに、
自己認識がない(足りない、正しくない)とリーダーシップがうまく発揮できません。
リーダーシップというと、他者の働きかけと解釈されることも多いんですが、
当たり前ですが、他者に働きかける際に、
自分が他者に対してどう影響与えているのかを、自分で正しく認識することが
前提になります。

自分の言動が他者に対してどのような影響を起こすのか?
プラスして良い影響を、どうしたら与えられるのか?
を自分で考え行動することが大事になります。

仕事とは、どの業種でもどの職種においても当たり前ですが、
他者あってのことです。
お客様、お取引先様、社内の他のメンバー、
自分以外の人がいて初めて成り立つのが仕事です。

仕事だけではなく、私は人生そのものが他者あってだと思っています。
その他者に対して、自分がどういう影響を起こすのか、
これを意識して自分の言動を正すこと、これが自己認識です。
今日も他者を意識して、周りに良い影響を発揮できるように
頑張っていきたいと思います。

大局をみること

ついこの間年末だと思ったら…
もう1月も終わろうとしています。
早すぎますね(笑)
もう1月終わり??とメルマガを書く日付を見て
独り言を言ってしまった山口です。

先日のニュースを見ていて感じたこと。
物価が上がったニュースで街中で色んな人にインタビューしていました。
物価が上がったら困る。
特に生活に関する物価が上がったら大変。
先に給与上げてくれないと…。
といった発言が多くありました。

もちろん物価が上がれば、ダイレクトにQOLに影響しますから
困るなぁ、大変だ、と思うことはその通りだと思います。
先に収入が増えないと、物価ばかりが上がったら大変だ、
これも分かるんです。

でも私はこの順番は少し間違っているんじゃないか?と思うんです。
物価が上がるから、会社の売り上げが増える
だからこそ各自の収入が増える、のではないかと思うんです。

昨年社員旅行で香港に行ったときに感じたことは
日本よりも物価がとても高かったんです。
電車代などの交通費はあまり日本と変わらないんですが
食事代がとても高い。
日本の3倍くらいです。
香港でも欧米に比べると、日本との差はまだ小さい方だと思います。

世界の中の日本。
これだけ諸外国と差があるのは、ある意味異常だと思うんです。
先進国であれば、これだけ差は出来ないはずです。

ひと昔前の日本はとっても豊かな国でした。
諸外国に行ってもそれほど物価は変わらないし
何なら、アジアに行くと、安いなぁって感じていました。
でも今は、日本は諸外国から見ると安い国です。

じゃ、これってどうしてなのか??
私は経済学者ではないので、専門的なことは正直よく分かりません。
でも研修などで、キャリア教育の研修をしていると…
悲しいことに…
あまり責任とか負いたくない
出来れば楽に働きたい
出来るだけ楽に、それなりにお金をもらえばいい
といった発言も見られます。
※もちろんその反対の方もいます。

こういった発言を聞くと、私はすごく悲しくなります。
この積み重ねが結局、今の日本を創ったのではないか?と。
で、この先どうなるのか?
日本の少子高齢化はもっと加速するし、
新卒の人材不足は更に更に加速して、初任給や福利厚生の競争が激化しています。

でもみんな口を揃えて言います。
給与を上げてほしい
福利厚生もっとよくしてほしい
休みがもっと欲しい
ボーナス3回欲しい、と。

であれば、その前に…
どうしたらもっとお客様の役に立てるか?喜んでもらえるか?
生産性をもっと高めるにはどうしたらいいのか?
どうしたらもっと付加価値を付け、売上貢献するのか?
を楽しみながら実践してみる。
するとその対価が必ず得られるはずです。

木を見て森を見ず。
大きな視野で考えることってホント大事だなと思います。

ちょっとした差が大きな差に

先日の研修で思ったことをつらつらと…
この日は、とある会社の若手キャリア研修で
入社1年目から3年目の方々が対象でした。
人数が多いので2グループに分けて2日程で実施しました。

1日程目の研修では、みなさんすごく盛り上がって
すごく嬉しい出来事なんですが
講師としては、時間通りに終わることも求められているので
時間調整しながら進めました。

みなさん、ディスカッションしても時間足りない!って感じで
ゲームをしても、めちゃくちゃ盛り上がる!!
講義をしているときにも、うなづいたり、
なるほど!って顔をしている人が多い。
そんな1日程目でした。

ところが2日程目の研修を実施してみて、開始5分で
これはおかしいぞ?ってことに気付きます。
前回の1日程目とは全然違って
みんな、顔が暗い。聞いていない。
ディスカッションしても、秒で終わってスマホを見ている人もいる。
みんなでゲームしてても
「これ、俺分からんわー」と最初から参加意欲が低い人もいる。

これはよくないな、とプログラムを多少変更して
みんなが参加意欲が高まるような内容を先にしたり
追加したりして調整していきました。

研修終了後、このメンバー構成について聞いたところ、
意図は全くなく
2日程開示し、各自に調整しやすい日程を選んでもらった、とのこと。

ただ、この2日程のメンバーを見て、気づいたことが。
偶然なんですが
1日程目には
2~3年目のメンバーがポジティブで明るく引っ張っていってくれる人が多かった
逆に2日程目には
2~3年目のメンバーは真面目だが、黙々とするタイプが多く
中には、ちょっと問題かも?と言われているメンバーがいました。

ただ、この2~3年目の人数はどちらの日程も4~5名程度。
全体で30名弱なので、少数派なんです。

今回の件、リーダーシップでのいい事例になったな、と思うんです。
たった少数派(グループ分けすると1つのテーブルに1名いるかいないかレベル)でも彼らの発言が周りに対する影響がどれほど大きいか?が顕著に分かります。

1日程目の明るい先輩たちも、ぐいぐい引っ張っているわけではなかったんです。
ただ、グループの中で、明るく振舞っている。
ニコニコみんなの話を聞いている。
積極的に質問をしたり、発言をしている。
そして何より、一生懸命楽しそうに研修に参加している。

でもこのリーダーシップが周りに与える影響力は大きく
グループ内でのディスカッションやワークがどんどん深堀されていき
最終的に会場全体の雰囲気も変えていきます。

逆に2日程目の黙々とした方々も悪いわけではないんです。
ただ、黙々としているので、発言が少なく、質問もあまりない。
ディスカッションなどにおいても、自分の不得意な分野については
分からない、出来ない、といった発言をしてしまう。

このちょっとした差が、結果として大きな差を生み出します。
リーダーシップとは、自分も率先して参加し、周りを巻き込む力です。
自分から積極的に参加し、楽しむことが率先して参加することだと思います。
そしてその言動や姿勢が、結果として周りを巻き込んでいくんです。
自ら飛び込み、自ら楽しむ、大事ですね!

心の持ちよう

先日ある会社様でリーダーシップ研修を行いました。
リーダーシップ研修の中では必ずやるプログラムなんですが、
「組織のビジョンを自分の言葉で表現する」です。
リーダーは組織のビジョンを自分の中に落とし込んで、
それを自分の言葉で伝えていく役割があります。

組織のビジョンをそのままの言葉で伝えても、なかなか伝わりにくいんです。
なぜか??
メンバーにとって、それが現実の、日々の仕事になかなか置き換えられないからです。
また、組織のビジョンを言葉ではわかっていても、
そこに自分のやりたいことや、自分の日々の仕事を投影しにくいから。

ですのでリーダーシップ研修では組織のビジョンに自分のビジョンを照らし合わせそれを自分の言葉で表現していきます。
いわゆるミッションステートメントの1つにもなります。

自分のビジョン。
比較的営業や接客のような、お客様とダイレクトに接している職種や
もしくは研究や開発といった商品にダイエットに関連している職種については、
どちらかと言うと考えやすいんです。
お客様や商品にダイレクトに接しているから、です。
逆に言うと、総務や経理などの職種は比較的難しくなります。

研修の参加者の中に、お客様相談室の方がいらっしゃいました。
お客様からのありがとうも、もちろん貰うんですが…
お客様からのお叱りやクレームの方がむしろ多い、(10倍以上)と仰っていました。

私の想像では…
きっとこの方にとっては難しいだろうな、と思っていたんですが…
実は私の想像とは全然違っていて、
目をキラキラ輝かせながら、お客様からこんなことを言われた!と
楽しそうにお話しされるんです。

色んなお電話をいただくんですよ!
それを色々分析すると本当に色んなことに気付くんです。
と目を輝かせながら話してくれました。

お客様は多くの方が、うちの商品大好きなんですよね。
こういったファンがすごくたくさんいることが、すごく嬉しいです。
と目をキラキラ輝かせて仰っていました。

すると他の方がこんなふうに聞きました。
実際にはお礼の電話よりもクレームの方が圧倒的に多いでしょ?
クレームって大変じゃないですか??

クレームにもいろんな理由があって、もっと期待してたのに…が1番多いんですが、その声を生で頂くことが今後の商品開発に役立つからすごくありがたいんです。
とに仰ってました。

私はそのディスカッション聞きながら、この人すごいなぁと感心しきりでした。
そのまま受け取るとなかなかネガティブなことなので、
気が滅入ってしまうけど、それをポジティブに転換している。

そして自分の仕事がすごくいろんなところに役に立っている、
だからこそ、自分の仕事にすごく自信があるし、誇りに思ってらっしゃるんだなぁってことが伝わりました。

改めて仕事ってほんとに心持ち1つでどう捉えるかによって全然変わります。
素晴らしい学びを今回もありがとうございました。

小さな楽しさを面白がる

土曜日に…
姪っ子、姉、娘、母の女5人で、京都の宇治平等院の
ライトアップを観に行ってきました。
お昼過ぎぐらいから出かけて、まずは宇治の街を食べ歩き、
お抹茶だったり、お茶菓子だったり、パンだったり…を満喫した後、
期間限定の平等院のライトアップに行ってきました。

大河ドラマの影響もあってか、日本人もとっても多く、
またいつものように外国の方々もとっても多く…
少し混雑はしていましたが、楽しい土曜日を過ごしました。

月曜日から金曜日まで出張三昧。
毎日終日研修で、正直少し疲れているからゆっくりしたい!
という気持ちもありましたが、
疲れは楽しさで癒す!!ということで
土曜日は満喫した休日を過ごしました。

いつもこのメルマガでもお伝えをしていますが、
「楽しむ」がとっても大事だと思っています。
仕事もプライベートも、自ら「自分の楽しさを創る」がとっても大事で
ある意味、私の生き方だなぁと思います。
先日の研修後のアンケートでも…
「私のエネルギーの素を知りたい」といった質問をいただきました。

私のミッションステイトメントは「ワクワクおもろく生きる!」です。
自分自身も毎日ワクワク夢中になり、
何が起こっても「おもろいやん!」と笑顔で楽しむこと、
そしてそのエネルギーで周囲も「おもろいやん!」になることです。

社内でもメンバーによく言っているし、子供にも言ってるんですが、
「頑張るよりも楽しめ」です。
頑張るよりも楽しむ方が、より難しいんですが、
「楽しい」と「楽しむ」は全然違います。
自分から飛び込んで主体的になることで「楽しむ」ことが出来ます。

プライベートを主体的に楽しむ、というのはイメージが付きやすいと思います。
仕事になると…なかなかイメージが難しいと思う方もいらっしゃるのではないかな?
と思います。
仕事こそ!みずから楽しむ!が本当に大事です。
そのために必要なことは…
ほんの少しでも面白がること、だと思います。

新人時代のころ、まだまだ昭和的雰囲気の残る社会で
ザ・昭和の会社で「営業=飛び込みとテレアポ」みたいな感じも往々にあり
私も毎日、飛び込みもテレアポもしてました。

飛び込んだ先で塩を投げられる、ってことも数回あったんですが
5回目くらいから、一粒も当たらない!ってスキルを身に着けたんです(笑)
このスキル、今では全く役に立たないスキルになりましたが…
初対面の人に、いくら飛び込み営業が嫌いでも
塩投げるって面白い人やなあと思えるようになりました。
まぁ、これは極端な例ですが…
こんな風に「面白いよな」って思うことを見つけていくことが
仕事を楽しむ、ということだと思います。

お客様にお役に立ててる
喜んでくれた
ありがとうを言ってもらえた
名前を覚えてくれていた
座って話を聞いてくれた
そんな小さな楽しさは毎日の仕事の中で在り溢れています。
今日も小さな楽しさを見つけ、それを面白がる、
そんな1日にしていきましょう。

学びたい意欲は人を幸せにする

今週、東西毎日移動の山口です。
月曜日から、三宮⇒横浜⇒三宮⇒東京⇒三宮と
毎日東へ西へ往復しています。
三宮なので家に帰ることも出来るんですが、
さすがに終日研修毎日なので、三宮でホテルを取って
今日5日ぶりに家に帰ります。
娘に会えるのが楽しみ、はもちろんですが…
愛猫に無性に会いたい、をひしひしと感じながらメルマガを書いています(笑)

さて、先週の研修で、有志の研修がありました。
有志ですから、ものすごく学びたい意欲、習得しようとする意識が高いんです。
研修後のアンケートで私への個別質問を頂いていて
頂いた質問には、個別に返信させて頂いております。
この質問の数がすごい。
ほぼ半数の方が色んな質問を下さいます。

質問の返信に、2時間程度掛かるのですが、
私はこれが毎年毎年、本当に嬉しいです。
毎回アンケートを頂いて、PCの前でニヤニヤ笑ってます。
学びたい人ってそれだけで素敵だと思うし
全力で応援してあげたくなる。

新入社員研修でも必ず伝えますが…
管理職に育成責任があるのと同様に
教わる側には質問責任があります。
教わったことを、自分で深く理解しなおし、
そしてそこから質問して更に深く学ぶ。
この責任が教わる側にあるんです。

今回はその質問から1つご紹介します。
年上、キャリアが自分よりも長い方を巻き込んで
自分がリーダーシップを発揮していかなくてはいけない
その場合にはどうしたらいいですか?という質問です。

まず年上の方とのコミュニケーションは敬意を表しつつ、
が必要ですので、相談する、というスタイルが主流になります。
しかし言わなければならない点は言わなければいけないので、
そこで効果的なのがDESC法という話法です。
これは相手の権利や心情を損なうことなく、でも自分の意見を伝えるスキルになります。

・D(事実を描写する)⇒感情的にならずに事実のみを客観的に具体的に伝える
 例/本日午前中までにお願いしていた仕事がまだ頂いていないのですが…

・E(気持ちを言語化し表現する)⇒出来る限りポジティブな感情を伝える
 例/他の案件もある中で、とてもタイトなスケジュールでお願いしていて
 大変申し訳ございませんが、●●さんが引き受けてくださったので、
 とっても助かっております。

・S(具体的な要求をする)⇒具体的に、数字で表現するのがベスト。
 例/この仕事は明日午前中には課長に提出しなければいけませんので、
 本日の15時までに仕上げて頂きたいのですが、お願いできますか?

・C(相手に選択させる)⇒選択後、こちらの言動を示す
 例/YESの場合(15時までに仕事を仕上げるのに了承した場合、こちらの言動を示す)
 ありがとうございます。本当に助かります。もしかなりタイトであれば、
 私も一緒にしますので、他の案件でもこの案件でも私に手伝えることはありますか?
 例/NOの場合(15時までに仕事を仕上げる、を断った場合、なぜか?理由を伝える)
 今、他の案件もありお忙しいことは十分理解しておりますが、
 この件も●●会議でどうしても必要なんです。
 15時までに出来るように、私もその仕事優先で動きますので、何とかお願いできますか?

DESC法は、コミュニケーションの1つのスキルですが、
年配の方へも、年下の方へも非常によく使うスキルになります。
DESCの中でDSは普段からよく使っているかと思いますが、
最も大切なのはEです。

感情は言語ではなく姿勢や態度に出てしまうから、ですが、
大切なのは冷静に配慮しながら「言語」で伝えること、です。

頂いた質問に返信しながら、
学びたい意欲って素晴らしいな、いいよね、
を感じている山口です。

新しい学び

先日、毎年研修をさせて頂いている企業様との今後の研修のお打合せで
「今年の新卒は離職者が多い…」とお話をお伺いしました。
まだ、今年の新卒者の離職率については、まだ今年なので
色んなアンケートやデータがない状態ですが
この課題、結構色んなお客様から生の声としてお聞きします。

コロナが明けて、どこもかしこも人材不足状態。
超売り手市場。
ネットでもCMでも引く手あまたという情報を流していて
転職活動もすごく簡単に出来てしまう。
今なら自分を高く売れる!と思う人も多いと思います。

本当に離職が増えているのかどうかは、まだデータが出ていないので
正確には分かりませんが…
ここ数年私が感じているのは、「摩擦の経験がない学生が増えたな」です。

長年、人材ビジネスに携わっていて、
面接官研修なども実施させて頂いている中で
私自身が「この質問結構有効だな」と思う面接での質問が
「挫折の経験とその立ち直り方」です。

面接では「特性」をヒアリングする、というのがある意味、鉄則でもあります。
特に面接では、志望動機ややりたいこと=未来のことを
聞く場面がたくさんありますが、これって結構「嘘」が多いんです。
本人も嘘と思っていないことがあります。
学生も練習もしてきてますし、どう答えればいいのか?も分かっています。

過去の経験と特性はなかなか嘘はつきにくいんです。
特性が分かるくらい、深堀しないといけないですが…。
なので私はいつも、未来のことを聞くのではなく
過去のことを聞いているんです。

で、この数年感じるのが、過去の経験として
挫折や摩擦が非常に少ないな、と感じるんです。
誰とも摩擦(喧嘩)をしたことがない、という学生の方が
むしろ多いと思います。

喧嘩が多い、というのもこれはこれで問題ですが
ある程度人と向き合っていれば、合わない人もいれば
苦手な人も出てくるし、摩擦も当然生じます。
(どんな摩擦かは色々ありますが)

でもその摩擦とどう向き合っていくのか?って
結構その後の仕事と向き合い方とよく似ているんです。
仕事も当然ですが、全てがすべて、いいこと楽しいことばかりではありません。

自分が苦手な仕事もあるし、色んな人が関わっているので当然色んな人と接します。
出来る仕事もあれば、苦手な出来ないことも仕事ではあり得ます。
そことどう向き合っていくのか?ってすごく似ているんです。

そして向き合っていくうちに、実は楽しめたり、出来るようになったり
上手に距離をおきつつ、付き合っていたりと
関係性を築けるようになります。

この摩擦経験のない人って、多くはそうなる前にリセットしていることが多いなと
話を聴きながら感じます。
本音を言える友達がいない。
友人との距離感が非常に遠い。
友達と喧嘩をしたことがない。
親友がいない。
(その時その時仲良くなった人が友達で、長続きしていない)
アルバイトを短期間で辞めている。
(元々派遣やタイミーのようなアルバイトしかしていない)
など…。

これらの背景として、色んな本を読んでみると…
インターネットやSNSにより、人間関係の多様化が進み
ストレスが増えた、ということがどうも一因にあるようです。
そして、物事が煩わしくなると、
ブロックやミュート、アプリの削除が簡単に出来てしまうように
人間関係や色んな物事との関係を「なんとなく、そして突然に断ち切る」
リセット症候群になるようです。
(今回、おかげ様でリセット症候群を真剣に学びました!!)

要は、親しくなろう、修復しよう、ではなく
断ち切って、次の関係を築く方が早いし簡単で
そして楽なようです。

これって、まさしく仕事とよく似ているな、と感じます。
どんな仕事でも、度合いによりますが
何かしら摩擦や軋轢はあるものです。
そこと向き合うことで、打開策が生まれてくるんですが
そうしない、というわけです。

私個人的には、「雨降って地固まる」ってすごくいいなと思うし
それって、ほんとその通り!と思うんです。
色んな人と向き合うことで、相手の良いところももっと見えてくるし
自分のダメなところも気付かせてもらえます。
そしてその経験が、また関係性を良くしてくれる。

離職に関する対策は、今も昔も、これ!といった魔法の解決策はありません。
ただ、しっかりと彼らと向き合っていくことしかないな、と
改めて感じます。
そしてそういった向き合い方、ストレスの回避の仕方など(セルフモチベーション)や
自分の得意なこと、したいことを仕事に繋げていく方法を
教えてあげることも大事だな、と。

ということで、新たな研修プログラムも出来そうです(笑)
色んな気付きを色んな方から頂いて
私自身毎日学ばせて頂いております。
ああ、やっぱり仕事ってオモロイ!!

おじさんコミュニティ

3連休が終わり、急に朝晩が涼しくなってきて
ようやく秋の訪れを感じられるようになりました。
ただ、日中はまだまだ30度を超える場所もあるようで
寒暖差が大きくなるので、体調管理が大事な時ですね。
皆さんも是非お気をつけください。

さてここ数日ハラスメント研修で
ハラスメントにならない指導の仕方の1つとして、や
管理職研修での部下育成コミュニケーションとして
アサーティブコミュニケーションを行っています。

この3連休で、この関連の本を読んで…なるほどね、
とすごく納得いった話があったので共有します。

皆さんは「おじさんコミュニティ」という言葉を知っていますか??
ナイスネーミング!(笑)と思ったんですが。

一番古典的な「おじさんコミュニティ」は「タバコ部屋(喫煙所)」。
女性が少なく、閉じた場で仕事にかかわる物事が決まるのが特徴らしいです。
他にも飲みながら、ゴルフで、などで
作り上げられる同質的なコミュニティらしいです。
ここでいう「おじさん」は特定の年代の男性を指しているのではなく、
アフター5も含む長時間をともに過ごすことで築き上げられる、
同質的なコミュニティの構成員を指しています。

同質性は人間にとって気持ちが良いものです。
確かに。。。
言わなくても分かってもらえる。
行間を読んでくれる。
お互いに「そうそう、分かる分かる」が普通に出来てしまうのは
楽ですし、気も合いますし、居心地がいいですよね。

プラスして、同じ考えや価値観の「おじさんコミュニティ」では、
意思決定が、速い。そして一丸になりやすい。
なにより、盛り上がるし、皆一丸となるので
行動変容も起こりやすく、結果成果も出やすい。
だからこうした成功体験が実際に多いのも事実でしょう。
安定した世の中、日本が強かった時代には大きな力を発揮してきました。
それまでやってきたことや方針を守っていけばよかったんです。

しかし、今は違います。
先の読めない時代であり、組織においては思考の幅が広いことが重要です。
つまりダイバーシティ。
色んな価値観や意見を尊重し合う、そんな組織が強いんです。

いろいろな人が入れば当然、すんなりと物事は決まりません。
どうしてそうすべきなのか、説明をする必要が出てきます。
時には面倒なことですが、「異質」な人々が互いに何を考えているのかを
言葉にしあうことで、組織として多角的に物事を見ることができます。

この気持ちや感情を言葉にする、というのがすごく難しく感じてしまうんです。
でも、今の時代、どう思っているか?を
相手が分かってくれるだろう、というのは無理があります。
だって感じ方はものすごく多様化していますから。

私が新卒入社したときには
「みんなのために、会社のために」って言われると
嬉しかったんです。
自分が役に立っている、と思えたし
皆で一丸になってやるって、会社人としてかっこいいな、と思えたからです。

しかし今のZ世代のアンケートでは
74%が「自分のために」働いているんです。
そんな彼らに「会社のために」って伝えても
かっこいいな、とは思ってもらえず、
中には損じゃない?面倒だな。。。と感じる人もいるでしょう。

だからこそ、ビジョンを色んな言葉で伝え続けたり
話し合ったり、聴く場を作ることはすごく重要です。
また、自分の感情を率直に対等に伝えるアサーティブコミュニケーションは
今の時代、いろんな場面で必要になっていると感じます。

欲は生命力

今週はセカンドキャリア研修を数社で実施しており
講師をしながらも、、、
「私のセカンドキャリアもそろそろ考えないといけないよなぁ…」と
考えさせられます。

特に55歳を超える方々になると
この先への閉塞感や不安もかなりあり…
若い時と比べてモチベーションが上がらない…
といったお声もたくさん聞きました。

でもその一方で、既に定年後再雇用されている社員の
モチベーションの低さを実際に一緒に働いていて
「ああゆうのには、なりたくないよな…」とも
思っていらっしゃいます。

若い世代と異なり、50歳を超えた方々に非常に多いのが
「関心がない」なんです。
何かやるにも、重い腰が上がらない、以前に
やりたいと思うことがない、という意見もかなりありました。
ただ、毎日過ごしているだけで、
特に何かしたい、ってことがないんです、と。

このメルマガでも何度もお伝えしていますが、
我々は人間なので、歳と共に、どんどん新しいことやろうとか
新しいこと以前に欲が少なくなってきます。

以前父の主治医だった方が「欲は生命力」とよく言っていて
あれ食べたい、あそこ行きたい、と
欲があるうちは、全然大丈夫!と言っていたのを思い出しました。

この欲が歳と共に、自然と沸かなくなるし
ファーストフードやインスタントラーメンのように
しばらく食べないと、欲しいと思わなくなります。
逆に一度食べてみると、またすぐ食べたいなぁと思うわけです。
ある意味、欲ってものすごく中毒性がありますからね。

大事なことは、欲を意識的に持つようにし続けることです。
最初は意識していたものが、中毒性があるので
そのうち、勝手に出てくるようになります。

セカンドキャリア研修では
よく気力、体力、と言葉が出ますが
気力を持つにも、体力を付けるにも
とにかく最初に欲が必要なんです。

まだまだ欲深い私は、今の仕事でのやりたいことが多すぎて
セカンドキャリアとか
定年後とか全くイメージがわきませんが…
とりあえず、50歳まではひたすら走り切って
50歳になったら一旦考えてみよう、と
思った今週でした。