試行錯誤=成長

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先日の管理職研修終了後、参加者の方からこんな質問を頂きました。
どれだけの信頼関係を築いても、成長を支援しても、
心理的安全性を確保してあげても、
現代の若手がそもそも会社を自身のステップアップのための踏み台にしか考えてなかったり、
売り手市場の現在、ライフイベントに合わせて責任を持たずに賃金が上げられる企業へ
移っていく考えである以上、ずっとこの会社で働き続けたいという
帰属意識や貢献意欲を持たせるのはとても困難だと感じます。
それならば、いっそのこと企業側がそのスタイルに合わせて
短期間で成果を上げさせ、長くは居続けない社員を
上手に使える体制・制度に変えていくのも一つの考えではないかと感じましたが、
これについてはどう思われますでしょうか。

仰る通り、これが一番の今の社会課題だと私も思います。
組織も変革し、指導も一生懸命しても、結局はさらっと辞められてしまう…
と心が疲弊します。

この疲弊感が正直大きいです。
そのような人を続けて数人指導すると、期待すら出来なくなってしまう…
という方も実際には多くいらっしゃいます。

私自身、起業する前はサラリーマンで管理職でしたので、
この疲弊感も何度も経験しました。
中小企業でしたので…10年間で100人育てて、3人残るかな、程度です。
でも3人残った、と捉えて続けていくしかない、を経験し、
自分がGMとなり、これを解消するために色んな具体策を実際にしていくと、
それが5人、10人と増えていきました。
諦めず、音を上げず、小さな改善をずっと粘り強くやり続けるしかない、と思っています。

短期間で成果を上げさせ、長くは居続けない社員を上手に使える体制・制度に変えていく。
これが世に言う欧米式、だと思います。

例えば欧米では、新入社員研修はそもそもありません。
出来る人が成果を上げていき、所得が増えていきます。
ですから年収100万円以下の人から、年収数億円まで貧富の差があります。

逆にレイオフも突然やってきます。
どれだけ真面目に働いていても、結果がでなければレイオフです。
多くの企業は最初から正社員採用はありません。
3~12か月使用期間があり、その間は極端に言えばいつでもクビに出来ます。

これは日本企業とはかなり違っていて、
どれだけ真面目に働いていても成果が出なければレイオフになり得ます。
正社員になっても、未来永劫なんてことはなく、期間更新制です。

この期間も個人の評価により年数が異なり、早い人は3か月単位です。
と言う風にかなりドラスティックなんです。
これは企業にとってみると、優秀な人材のみを育成せずに短時間で使える、
という魅力的に見える制度かもしれませんが、
一方で企業力がなければこれは成り立ちませんし、
人も企業も競争力によってこれは成り立つので、
人材の質も量も豊富な国でなければ成り立ちません。

日本は少子化で、世界競争力がまだまだ低い国ですので、
日本ではこの方式は成り立たないのです。
また日本人特有の国民性には合わないところも多いと思います。

ですので、日本式と言われているのが、
欧米式のジョブグレードは一部取り入れつつ、
終身雇用の良さも残した融合的な今の制度や方法(エンゲージメントを高める)です。

これについては、まだまだこれが正解だ、というのはどの企業も出ていません。
どの企業も模索しながら、です。
私個人の意見ではありますが、この模索する、というのがとっても大事だと思っています。
何が良いのか、何が正解なのか、は当然人や企業によって異なります。
万人に良いものはないと思います。

ただ、どの企業もどうしたらいいか?
を模索し試行錯誤し続けることが、人も企業そのものも成長だと思います。
管理職や経営層の役割とは、この模索と試行錯誤を諦めず、
粘り強く、やり続けることではないかと思います。

私自身、弊社の社員育成もそうですが
研修内容やコンテンツもチャレンジと試行錯誤の連続です。
でもこの試行錯誤が面白いなぁと思っています。

早いもので、もう8月も終わります。
あっという間に過ぎていく毎日ですが、その中でも
昨日よりも今日、今日よりも明日と
試行錯誤という名の成長を続けていきたいと思います。

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