反省を必ず次へ活かす

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約6年前から様々な研修をさせて頂いております企業様にて
今回新入社員振り返り研修のご依頼を頂き、その研修の翌日に
新入社員の方々と一緒に、特別に柏崎刈羽原子力発電所を見学させて頂きました。

恥ずかしながら…電気ってどうやって出来るんだろう?
という極めて初歩的なことも知らない私なんですが、
今回の原子力発電所視察で、スッキリ!!しました(笑)。

13年前の福島、ニュースや記事で見聞きしていたことを
実際に目にすることで、原子力発電所への理解が深まりました。
事故当時、福島にて実際に事故を経験された方からの
事故への反省(反省という一言ではなくものすごく強い使命感を感じました)と、
そして経験したからこその、今後への取り組みについて
お話を聞き、そして実際に様々な取り組みを目で見て、
ただ一言、「反省を活かす」ということをリアルに感じた次第です。

例えば、柏崎刈羽原子力発電所に押し寄せる津波の想定高さは7~8m。
しかしそれに対して15mの高さの防潮堤を設置し、津波対策を立てている。
福島では外部電力、自家発電など全ての電力が使えなくなってしまったことを踏まえて
電力供給をいくつも用意している(電源車やガスタービン発電機車など)。
福島では冷やす水が供給できず最終的に海水を使用したことを踏まえて
冷やす方法をいくつも用意している(消防車や淡水貯水池など)

これ以外にもいくつもいくつも福島以降に新たに出来た対策を
実際に見せて頂きました。

原子力発電所再稼働には賛否両論あることは理解しています。
そして、私たちの生活に電気は欠かせない存在です。
今回のメルマガでは、この賛否両論について語るのではなく
この「反省を活かす」度合いについて書きたいと思います。
有難いことに…私の仕事は人の生命に関わる仕事ではありません。
多少失敗しても…「すみません」です。
(もちろんそれでも失敗は良くないことですし、失敗を次へ活かす努力は
同じように怠ってはいけませんし、改善すべきです)

しかし、多くの人の命に携わるお仕事に就いている方の
「次へ活かす」ことへの尋常ではないレベルでの想いに
頭が下がると共に多くの学びを頂きました。

今回見学の前にお話をお聞かせ頂いた方の言葉にこんなものがありました。
「人類の最大の発明は『無知の発見』である」
私たち人類が得た最高の発明は
「私たちは知らない」ということを知っていることである、です。

知らないからこそ学び続ける。
想定外のことが起こるから、そこから反省しそして次へ活かす。
これが人類の最大の発明です。

私も未熟ながらこれまで多くの企業様で研修をさせて頂き
こんな質問を頂きます。
優秀な人はどんな人ですか?
優秀な新人はどこで見抜きますか??

研修の中で、最も積極的に学び、得て帰られる方は
「実際には出来ている人たち」です。
しかし彼らは誰よりも「まだ自分は出来ていない」と思っている方々です。
一方で残念ながら…出来ていない、気づいていない方々は
「自分は出来ているからこんな研修は必要ない」と思っていることも多いです。
そしてこの違いが更なる差を生むのだと思います。

一昨日は3月11日。
被災された多くの方々のご冥福をお祈りすると共に
この「反省を必ず次へ活かす」姿勢を、私たちは忘れてはいけないと感じました。

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