人生は無駄をどれだけ楽しむか?

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先日あるお客様と来期の研修計画について、お打ち合わせをする中で、
「役職や性別、年齢にかかわらず、みんながもっとこんなことをやりたい、
あんなことをやりたいと言う声が上がりやすくなる。
そして自分の人生なので、例え入社1年目の人であったとしても
こんなことをやってみたい、あんなことをやってみたいと
自分の業務を少し広め、挑戦したいと意見が出てくれたらなぁ。。。
決まった仕事を決まった通りにやるだけでは面白くないよね。
自分で仕事を作っていけるようになってほしい。」
そんな風土を作りたいという前提のもとで、
こういう研修はどうか?こんなプログラムはどうか?と
壁打ちしながら打ち合わせをさせていただきました。

その中で話が出たんですが・・・
キャリア教育は今、一般的になりつつあります。
娘も中学生ですが、小学生の頃からこのキャリア教育というのが始まっています。

自分の得意なところは何か?
どんなことを活かしていきたいか?
など、アンケートやディスカッションなどを通じてキャリア教育を受けています。

また一方で、組織でいうエンゲージメントである
子供たちの社会(学校という組織)でのエンゲージメントテストも受けています。
学校での勉強、人間関係、クラブ活動、自分の自己表現などの項目で、
いわゆる自己充実度や自分の存在価値を認識する目的で実施され、
ダイヤグラムで表現され、プリントにはこうしたほうが、という
アドバイスみたいなのも書かれています。

私が子供のときには、この両方ともありませんでした。
今の新入社員もそうですが、、次世代を担う子供たちは、
このようなキャリア教育や自己の存在価値みたいなものを
幼少期の頃から意識して生きています。
ですから、タイパ・コスパになるのはある意味必然とも言えるかもしれません。

娘もよくこんな発言をします。
これって意味あるの?
将来別に何の役にも立たないんじゃない?無駄じゃない??と。

この土日に娘がバレンタインデー前ということで、
チョコレートやクッキーを作るので一緒に買い物に行きました。
ランチもしながらじっくり話す時間が3時間ほど。
向き合って話を聞いてみると…
随所で…
でもそれで無駄じゃない?
それってほんとに意味あるの?
そんな言葉もが会話の最中にもたくさん出てきました。

人生って無駄なことをするから人生なんだよ。
すると娘の目が丸くなります。
私は中学3年から高校1年の間にカナダに留学をしているのですが、
今の仕事で英語は何の役に立ってません。

自分が海外旅行に行く際に、ある程度のコミュニケーションが取れて
困らない程度です。
でも留学も30年以上も前の話なので、今でも英会話を続けていますが、
基礎的な英会話のレベルです。
おそらく外国に住んでいるネイティブ英語を話す方々に比べると
幼稚園か小学校低学年位のレベル感だと思います。

留学って意味なかったんじゃない?
無駄だったんじゃない?
留学ってすごいお金もかかるでしょう??
そんな質問まで出ました。

留学して具体的に何が良かったの?と聞かれました。
生まれて初めて、私は飛行機に乗って、親元から離れ、
全然知らない場所でホームステイを経験し、
外国の学校にも通いました。

その初めての経験をしたことで、
世界はこんなに広いんだ…
自分って小さな小さな世界で生きてるなぁ…
をまず実感しました。

海外で経験する事は何もかも初めてだったのですが、
その初めてを経験することで、自分にはもっと可能性があるなと感じました。
また海外に行って初めて、日本の良さも知りました。
自分が恵まれていることにも気づきました。

直接英語を使う仕事には就かなかったけど、
自分にはもっと可能性がある、できることがもっとある!
と感じたことが、その後の人生にいろんな影響を与えたと私は思います。

だから直接的に関係があることだけをするのではなく、
(その方がタイパ・コスパが良いのはもちろんですが)
いろんな無駄を経験してほしい…そんなふうに思うんです。

仕事でも同じです。
今まで仕事をしてきて、全てがタイバ・コスパが良かったわけではありません。
あれ無駄だったなぁ。
今、何もあのスキルは使ってないなぁ…。
たくさんあります。

でもその一つ一つの経験や、その時に自分が感じたこと、
そこで思考錯誤したこと、一生懸命努力したことは
その次に必ず活かされます。

もちろん仕事では効率を考え、タイパ・コスパを考えることも大事だと思います。
でも一方で、無駄が知恵になる、も真実だと思うんです。
次に活かすにはどうすればいいか?を考えるのも、ある意味無駄があるからでしょう。

キャリア形成、キャリア教育ももちろん大事です。
一直線に自分のやりたいこと、得意なことを伸ばしていく方が
もしかすると成長は感じやすいかもしれません。
でも一方で、どれだけ無駄をするか?も大事だとお客様とのお話の中で
改めて考える機会を頂きました。
私個人的には、人生で無駄をどれだけ楽しむか?が
そもそも人生の醍醐味だと思うので、コスパ・タイパ
自分がどうなりたいか?のキャリア教育も大事ですが
無駄も大事にしていきたいと思います。

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