自分で自分の人生を切り開く力

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

先日、ある会社様で研修を行ってきました。
研修の中身は、チームワークを高める内容だったですが、
まずチームワークを高めるには、それぞれの自律がまず第1です。
自律とは、自分で考え、自分から積極的に行動すること。

仕事は常に、相手ありきですから、他者視点を意識すること。
身だしなみ、立ち居振る舞い、言葉遣いなどいわゆる基本的なマナーは最低限必要です。
その上で、お客様のために何ができるだろうか?
そのために自分は何ができるだろうか?
を自分で考えて自分から積極的に行動し、チームに貢献すること。
これがチームワークです。

今回の研修ではそれに必要な様々なスキルや考え方について学んでいただきました。
研修終了後、参加者の1人が私のところに質問にいらっしゃって
昨日弊社のホームページなどを調べたところ、
私が娘と写っている写真があったので、ぜひ聞いてみたいとの事でした。

その方も高校1年生になるお嬢さんがいらっしゃって、
娘にどのようなことを教育として伝えたらいいのか?という質問でした。

これね…なかなか難しいですね(笑)
娘にいくら良かれと思って伝えたとしても、中学生や高校生になると思春期です。
親の言うことなんか素直に聞いてくれません。

ただ、私が娘に伝えていることは、第一に自分で考えて行動しなさい、です。
そしてその責任は自分で取りなさい、をかなり早い段階(幼稚園位から)ずっと言ってます。
ですので、勉強しなさい、とか、●●しなさいと言うことはあまりなくて
「どうすんの?」ってよく聞いてます。

例えば、宿題をしなさい、ではなくて
「宿題あるんちゃう?どうすんの?」です。
自分でもししないという選択をしたら、宿題をせずに学校に行って、
彼女が学校で怒られたらいいんです。

以前も学校の先生から「宿題をやってきてないです。家でもご指導ください」と
先生にお叱りをいただいたこともあります。
もちろん家で宿題をしていかないことは娘が悪いです。申し訳ありません。
ただ…娘に直接叱ってください、とお願いをしています。

その行動の結果、成績が悪くなったり、何か彼女がやりたいときに出来なかったり、
は娘自身の責任だと思っています。
技術の進歩、特にAIが出てきて、世の中がもっともっと変わります。
ネットでは、AIでなくなる仕事ランキングも出てきますよね。
今、私がいくら考えても、20年後30年後、何の仕事に就けば安泰かなんてこと
は分かりません。娘には娘の人生があります。
自分で自分の人生を切り開く力、それが一番つけてあげたい教育です。

もう1点。
同時にいつも娘に言ってるのは…
本当に自分がやりたいと思ったときにできない(能力がなくて)。
これが1番不幸だよ、と伝えています。
だから勉強はしといたほうがいいし、運動はしといたほうがいい。
早い段階から自分で選択肢を外すってことをすると、
この先の自分の人生の選択肢がどんどん狭まっていくんだよ、も併せて伝えています。

技術が進歩してAIが進歩していったとしても、我々は機械ではなく人間です。
AIにまだまだできないこともたくさんあると思います。
(この先は正直まだ分かりませんが…)
例えば、場の雰囲気を作ること、リーダーシップを発揮すること、0から創り出すこと。
これらはまだAIにはできません。
この3つはすごく大事だと思います。

ですので私は、中学生の娘に「クラブだけは真剣にやれ」を伝えています。
学校の友人関係と違って、クラブは自分から人を選ぶことができません。
いろんなタイプの人たちがいます。
また娘の学校は中高一貫校なので6年間一緒にクラブをします。
中学1年生から高校3年生まで、様々な年齢の人と接することになります。

クラブで何か1つのものを創り上げること。
チームワークやリーダーシップ、コミュニケーションが学べます。
娘は演劇部に入っていますが、配役、脚本、すべてオーディションで決まります。
どれだけ彼女がこの役をやりたいと思っていても、実力が足りなければ役はもらえません。
この厳しい世界も私はすごくいいなぁと思います。

先日も大会に出演する演劇の中で娘がやりたかった第一希望の役がありましたが
オーディションで、負けてしまいました。
帰ってきて、娘が「あの役やりたかったのに…」と悔しくて泣いていました。
これも良い経験だと思います。

目標に向かって、自分で考えて自分で努力する。
その結果、ダメだったときに、落ち込むことも必要でしょう。
ただ、落ち込むだけで終わるのではなく、じゃあ次はどうやったら役がもらえるのか?
これを考えて精進していくことが大切です。

これから世の中がどんどん変わっていきます。
我々ビジネスの社会もそうですし、この後子供たちの時代もどんどん変わり続けます。
その時に自分で考えて自分から動けるのか?
ここが1番大事だなぁと思った次第です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る