2025年 10月 の投稿一覧

自分で自分の人生を切り開く力

先日、ある会社様で研修を行ってきました。
研修の中身は、チームワークを高める内容だったですが、
まずチームワークを高めるには、それぞれの自律がまず第1です。
自律とは、自分で考え、自分から積極的に行動すること。

仕事は常に、相手ありきですから、他者視点を意識すること。
身だしなみ、立ち居振る舞い、言葉遣いなどいわゆる基本的なマナーは最低限必要です。
その上で、お客様のために何ができるだろうか?
そのために自分は何ができるだろうか?
を自分で考えて自分から積極的に行動し、チームに貢献すること。
これがチームワークです。

今回の研修ではそれに必要な様々なスキルや考え方について学んでいただきました。
研修終了後、参加者の1人が私のところに質問にいらっしゃって
昨日弊社のホームページなどを調べたところ、
私が娘と写っている写真があったので、ぜひ聞いてみたいとの事でした。

その方も高校1年生になるお嬢さんがいらっしゃって、
娘にどのようなことを教育として伝えたらいいのか?という質問でした。

これね…なかなか難しいですね(笑)
娘にいくら良かれと思って伝えたとしても、中学生や高校生になると思春期です。
親の言うことなんか素直に聞いてくれません。

ただ、私が娘に伝えていることは、第一に自分で考えて行動しなさい、です。
そしてその責任は自分で取りなさい、をかなり早い段階(幼稚園位から)ずっと言ってます。
ですので、勉強しなさい、とか、●●しなさいと言うことはあまりなくて
「どうすんの?」ってよく聞いてます。

例えば、宿題をしなさい、ではなくて
「宿題あるんちゃう?どうすんの?」です。
自分でもししないという選択をしたら、宿題をせずに学校に行って、
彼女が学校で怒られたらいいんです。

以前も学校の先生から「宿題をやってきてないです。家でもご指導ください」と
先生にお叱りをいただいたこともあります。
もちろん家で宿題をしていかないことは娘が悪いです。申し訳ありません。
ただ…娘に直接叱ってください、とお願いをしています。

その行動の結果、成績が悪くなったり、何か彼女がやりたいときに出来なかったり、
は娘自身の責任だと思っています。
技術の進歩、特にAIが出てきて、世の中がもっともっと変わります。
ネットでは、AIでなくなる仕事ランキングも出てきますよね。
今、私がいくら考えても、20年後30年後、何の仕事に就けば安泰かなんてこと
は分かりません。娘には娘の人生があります。
自分で自分の人生を切り開く力、それが一番つけてあげたい教育です。

もう1点。
同時にいつも娘に言ってるのは…
本当に自分がやりたいと思ったときにできない(能力がなくて)。
これが1番不幸だよ、と伝えています。
だから勉強はしといたほうがいいし、運動はしといたほうがいい。
早い段階から自分で選択肢を外すってことをすると、
この先の自分の人生の選択肢がどんどん狭まっていくんだよ、も併せて伝えています。

技術が進歩してAIが進歩していったとしても、我々は機械ではなく人間です。
AIにまだまだできないこともたくさんあると思います。
(この先は正直まだ分かりませんが…)
例えば、場の雰囲気を作ること、リーダーシップを発揮すること、0から創り出すこと。
これらはまだAIにはできません。
この3つはすごく大事だと思います。

ですので私は、中学生の娘に「クラブだけは真剣にやれ」を伝えています。
学校の友人関係と違って、クラブは自分から人を選ぶことができません。
いろんなタイプの人たちがいます。
また娘の学校は中高一貫校なので6年間一緒にクラブをします。
中学1年生から高校3年生まで、様々な年齢の人と接することになります。

クラブで何か1つのものを創り上げること。
チームワークやリーダーシップ、コミュニケーションが学べます。
娘は演劇部に入っていますが、配役、脚本、すべてオーディションで決まります。
どれだけ彼女がこの役をやりたいと思っていても、実力が足りなければ役はもらえません。
この厳しい世界も私はすごくいいなぁと思います。

先日も大会に出演する演劇の中で娘がやりたかった第一希望の役がありましたが
オーディションで、負けてしまいました。
帰ってきて、娘が「あの役やりたかったのに…」と悔しくて泣いていました。
これも良い経験だと思います。

目標に向かって、自分で考えて自分で努力する。
その結果、ダメだったときに、落ち込むことも必要でしょう。
ただ、落ち込むだけで終わるのではなく、じゃあ次はどうやったら役がもらえるのか?
これを考えて精進していくことが大切です。

これから世の中がどんどん変わっていきます。
我々ビジネスの社会もそうですし、この後子供たちの時代もどんどん変わり続けます。
その時に自分で考えて自分から動けるのか?
ここが1番大事だなぁと思った次第です。

祝400回!ありがとうございます!

本メルマガは400回目を迎えました!!
三日坊主の私が続けてくれたのも、ひとえに皆様が読んでいただいてるから!
と改めて感謝を申し上げます。

メルマガと言うのは通常の個別にメールを送るものと違って、相手が見えないものです。
ただ…メルマガに対してご返信をいただいたり、
お会いしたときにメルマガの事についてお話ししてくださる方々が
ありがたいことにたくさんいらっしゃり、
その応援に支えられて、ここまで続けてこれたと思います。

これからも実りあるもの、学びあるもの、
私の普段の気づきから、そういったものをご提供できたら、と思います。
これからも頑張っていかないといけないなぁ…と気持ちを新たにした次第です。

さて、このメルマガなんですが…
自慢ではありませんが、私は三日坊主ならず3日も続かない人なんです。
自分の性格はこの年になりますと、自分でもよくわかっていますが、
とっても私は飽き性です。

ですから、ついつい飽きてきて長続きしなかったり、
もう途中でこれはできたな!と過信してしまって、やめてしまうことが多々あります。
今回は400回続いておりますが、実はその前にも2回ほどメルマガをやろうと決めて、
何回か発信して辞めてしまったことがあります。

継続するにはどうしたらいいか?ですが、いろんな方法があると思います。
例えば…
継続することによって得られるメリットを考えたり
継続するために誰かの応援サポートを作ったり…。

ただ私の性格上、最も効果的な継続方法は退路を立つことです。
やらなくてはいけない状況に自分を追い込むというのが
私は1番続きやすいです。

逆に言うと、この退路があるときには、
「まぁいいか。これぐらいできたからいいよね」と
つい自分に甘えが出てしまって、知らない間に辞めてしまっている、
なんて事はよくあります。

メルマガをするにあたって、私はメルマガ担当者をつくりました。
私は普段車で移動することが多いので、車を運転しながら音声入力をしています。
音声入力後、校正したり、文字の訂正をしたりをPCでやって、
それをメルマガ担当者(マーケティング担当者)に送ります。

マーケティング担当者が、私からこの原案が上がっていなかったら、

必ず督促をするとルールにしたんです。
すると…つい自分が忘れてしまっていたり、他の仕事を優先してしまって遅れていたりすると
督促が来るわけです。
この仕組みにすることによってここまで継続することができました。

他の仕事でもすべて私は同じやり方をやっています。
私はタスクを作る事は好きではありません。
PDCAサイクルのPは超嫌いです。
苦手ではないんですが、プランを立てるのが嫌いです。

プランを立てるより、やってみたいの気持ちの方が先行してしまうので、
とにかく先にやってみることが多いです。
そのやってみるときに自分1人でするのではなく、
必ず誰かを巻き込んでいくようにしています。

例えばこれについて勉強したいと思ったら、
それに詳しそうな人に話を聞いたり、その情報を誰かから仕入れたり
まず1番最初にします。
するとそこで話が盛り上がると、またさらに質問が出てきたり、
何か提出してくださいと言われること多いので、タスクが出来上がっていきます。
するとやらなくてはいけない状況になるんです。

継続は力なり

当初メルマガを書くのも、何を書こう??と思っていたものが、

最近ではメルマガを書くためのネタを、知らず知らずのうちに日々探している状態です。

これ、メルマガのネタに使おう。
これ、次書こう。
みたいな感じで出てくる=情報収集と話の組み立てが日々習慣化したこと
が「継続は力なり」から得られた、大きなスキルだと思います。

仕事の勉強も継続しなければスキルはつきませんし、実績も出ません。
継続するのが苦手な方は、ぜひこの退路を立つ、を使ってみてはいかがでしょうか?
次は500回!とさらに良い内容を提供できるよう、精進していきたいと思います。

仕事をおもろくする

3連休、皆さんどのようにお過ごしでしたでしょうか?
10月の3連休ともあり、私の家の周囲では運動会をしているところが多く、
運動会の音楽が心地よく聞こえておりました。
また、この3連休は大阪万博最終日もあって、
(残念ながら私は行けてません…)
大阪中が盛り上がっていたように思います。

さて、3連休の最終日。
私は少し買う用事があったので、普段あまり行かない百貨店に行ってきました。
といっても家から車で10分位のところです。

ちょうど帰りの時間、駐車場から出る時、交通渋滞とも相まって
駐車場の入り口で警備員の方々が交通整備をしてくださっていました。
その1人のおっちゃんが素晴らしいんです。

まずですね。全身使って交通整備をしている。めっちゃきびきび!伸び伸び!!
しかもその動きがとってもコミカルでダンスチック!!
多くの人が窓を閉めて駐車場から出て行くのに、
「ちょっと待ってくださいね。」
「あと二台で行きますからね。」
といったように声を出して交通整理してくださっていました。

おっちゃんの交通整備が素晴らしいので
(といってもこのおっちゃん…多分65歳位でしょうか)
「ありがとう。めっちゃ素敵やわ!」と出るときに声をかけました。

「おっちゃん、おもろいやろう??」と満面の笑みで答えてくれたんです。
「気をつけて帰ってなー。もう暗くなってるからなぁ~!」
とバックミラーを見ても手を振ってくれています。
思わず私も娘も、窓を全開で手を出しながら「ありがとう!」と答えました。

交通整備の仕事、この姿勢は本当に素晴らしいですよね。
自ら自分の仕事を面白くしているんです。
もちろんちゃんと交通整備もされています。
コミカルにダンスしているからといって、交通整備がおろそかになっているわけではありません。
でも待っている間も、通行人の方にも楽しんでもらいたい、そんな心が見えた交通整備の仕方でした。

よく研修で、仕事の目的意識を伝えます。
その時によくお話をするのがレンガ職人の話です。
何のためにレンガを積み上げているか?
レンガを積み上げているという意識なのか。
教会を作っているという意識なのか。
地域の方々の安らぎの場所を作っているという意識なのか。

この意識の仕方で仕事の面白さも、それに取り組む姿勢も
そして得られるものも大きく変わります。
だから大事なのは目的意識を持とうねって話なんですが、
このおっちゃんを見ていて、卵が先か鶏が先か?
目的意識が先なのか、自分が仕事そのものを面白くしようという意識が先なのか?考えさせられました。

目的があれば仕事にやりがいが出て面白くなるとよく言いますが、
このおっちゃん、どっちが先だったんでしょう??
待っている方々を楽しくさせたい。
気持ちよく帰っていただきたい。
来てくださった人に思い出の最後に心地よさを提供したい。
が先だったのか??

それとも交通整備と言う、ある意味単純な仕事に思えるもの(実際にはそうではないと思いますが)
暑い寒い、雨の日、といった少し辛い日を少しでも面白くしたいということなのか?
どちらが先か分かりません。
どちらが先でもいいと思います。

大事な事は、自分で自分の仕事をおもろくすることです。
弊社のパーパスが「ワクワク!おもろく働く社会を創る」です。
この「おもろく」にはおっちゃんと同じように、「楽しむではなくて、おもろくする」想いが込めました。
ただ単に楽しいとか、自分が楽しむではなくて、
自分の仕事を自分でおもろく創っていく。
この違いはものすごく大きいと思います。

本来であれば10月1日が内定式ですが、私は10月、目一杯研修が入っておりまして、
10月でようやく研修のない日が今日しかありません。
ですので無理を言って今日を内定式にしてもらいました。
併せて下期のキックオフも本日やります。
自分たちで仕事をおもろくするには?
この概念と具体的計画をメンバーと共に創っていきたいと思います。

素直は一番の特性

土曜日、ビッグニュースで日本中が湧きましたね。
日本初の女性首相の誕生です。
政治のことは一旦こちらではさておき、とにかく女性首相の誕生に
私はとっても嬉しいです。

仕事柄、女性活躍推進関連の研修をさせて頂くことも多く
女性の方々へのキャリア形成以外にも
組織運営や管理職向け研修でも女性活躍推進のコンテンツも
沢山あります。

今の時代当たり前ですが、男女平等です。
どちらが優秀か、なんてことを議論する人もあまりいないと思います。
ただ、現実的に現段階でビジネスの世界でも
管理職の女性割合はまだ13%程度
政治の世界では、議員数の女性割合はまだ10%程度です。
これまで女性首相は0でした。
ですので土曜日はその大きな1歩だと思うんです。
大いに期待したい!!!と思います。

さて、先週も今週も毎日研修を実施している山口ですが、
先週も管理職研修、全社員向け研修、新入社員研修と
参加者もプログラムも様々な研修を実施しておりました。

ある企業様で今回初めて研修をさせて頂きました。
その企業様では管理職研修をされるのが初めてで、
管理職とは何か?その役割とは何か?必要なスキルは?
を最初からみっちりと!とリクエストを頂いておりました。

時代の変化とともに、管理職の役割も、求められる期待値も
当然それに伴うスキルも変わってきました。
ですので、私たちは、時代の変化とともに、
自分自身も変わっていかなければいけません。

今回の研修では講義も勿論ありますが
皆様じっくり考えて頂き、ディスカッションしてもらい
お互いを理解し合いつつ、その中でどうしていくか?
を考えてもらう時間を取りました。

この企業様の素晴らしいところは、皆さん本当に素直なんです!!
「ほんと、自分は出来てない、って実感したわ…」
「いや、このままではダメだよね。変わらないと」
といった発言がほとんどで、しかもそれを普通に言える。

「いや、○○さんは結構講義の中の今の上司ですよ」と
言われる方も…
「いや、内心納得してなくて、でもしないとな…と思って今までしてたから
見せかけだよ。今日やっと納得できたわ…」
とこちらもまたまためちゃくちゃ素直!

見ていて、本当に素晴らしい企業様だなぁ、
今日の内容をきっとこの後実践していってくれるだろうなぁ、
と感じました。

一方別の企業の研修では…(上記の企業様の翌日でした)
多くの方は、前向きに真剣に取り組み、得ようとされていますが、その一方で一部の人が
「自分はこの内容、ないと思いますが、なぜそう言い切れるんですか?」と
いった質問が出たり…
ディスカッションでも
「もうめんどくさいって。スマホ見てるから勝手に話してて」
といった人もいたりします。
※研修ですので、優しく言いながら、研修に参加してもらうように促しましたが…

これ、コーチアビリティの差です。
教えを自分のものにするスキルで、スポーツ心理学では選手に必須のスキルです。
どれだけ身体能力が高くても
周りからのアドバイスや指導を素直に受け止められないと、成長しません。
素直さ、とも表現されます。

コーチアビリティが高いと、色んなアドバイスや
色んな知識を得る際に、単純に「そうなんだー!」と感じ
やってみる、という行動が取りやすくなります。
逆に低いと…「そうは言うけど…でもね…」と感じるので
行動しないことが多いです。
だからコーチアビリティはスポーツだけではなく
人の成長に必須スキルになります。
改めて、その差を2日連続で目の当たりにして…
やっぱり素直さって本当に大事だよね、と感じた次第です。