
先日ある会社様で、新入社員を育成する立場にある
メンターの方々への研修を実施いたしました。
同じ内容のプログラムを2日間連続し、多くの方に受けて頂きました。
2日間の中でたくさんのグループワークが出てきます。
その際、必ずお伝えしていることがあります。
毎回必ずリーダー役=進行役を決めてくださいね。
そしてこの進行役、いろいろ大事なことがあるんですけど、
その中の1つ。時間をちゃんと有効的に使ってください!
とお伝えをしています。
時間オーバーになってしまって、意見がまとまらない。
これも良くないんですけど、
もっと良くないのが…
時間が余ったから、沈黙が続いてしまう、です。
進行役は議題に対して議論を深めていったり、横に広げていったり、を
しなくてはいけません。
参加した人たちが、いろんな人たちの意見を聞き、
いろんな刺激をもらうことがとても大事です。
ですから、進行役の方が、もし時間が余ったら
掘り下げる質問をしたり、横に広げる質問をして
時間目一杯議論をしてくださいねと言うことを何度もお伝えをしています。
オンラインだったので、いろんな方々とグループ分けをして
毎回いろんな方々とディスカッションをしていただきました。
私もいろんなグループをお邪魔して覗いていくわけなんですが、
やはり残り5分になると明暗が分かれます。
ディスカッションがたくさん盛り上がっているグループと
沈黙をしてしまっているグループ。
その中でも時間が余ったんで、じゃあそれぞれ仕事しましょう、とか
休憩しましょう、とかと言って、
グループワークが終わるのをただ待っているグループがあるんですね。
これ何の違いかな?と思ってじっくり見ていくとやはり進行役なんです。
進行役の方がいろいろ質問をすると、ディスカッションは盛り上がっていき、
いろんな意見やいろんなアイディアが出てきています。
しかしただ単に相手の言ってることを聞いてまとめる、という進行役の場合は、
みんながそれぞれ淡々と自分の思うことを言い、
淡々とまとめてしまっている。
だから時間が余ってしまう…。
時間が余っても…
じゃぁ他に何かないですか??
の質問しかしていない。。。
これ、リーダーシップの1つです。
いつも言うんですけど、
質問はありますか??とか
他に何かありますか??と聞いて
言葉が上がってくるなんて事は滅多にありません。
だからこそ質問の仕方を変えることが大事なんです。
人は質問をされるからよくよく考えるようになるし、
よくよく考えてみるからいろんなことを思い出したり、
いろんなことを紐付けていったり、
いろんなことを刺激として受け取るようになるんです。
これ、普段からも一緒ですね。
指示命令アドバイスをするだけではなく、
いろんな方向からメンバーに質問をしてみると
初めて考えるようになるんです。
自立型組織と言うのはよく言われますが、
もちろん個人のモチベーションややる気もとっても大事です。
上司や先輩からモチベーションをあげるような声かけや仕掛けも大事です。
でもそれ以上に大事なのは、日々の業務の中で
これってどう思う?
Aさんの意見についてこうゆう事例もあるんだけど、Bさんどう思う?
もし逆の立場ならどう感じる??
こんな思うんだけど、あなたの意見はどうかな??
と言うふうにいろんな方向から質問をしていくことが大事なんです。
質問力。
一言で言っても奥が深いですね。
ぜひ今日も彼らに質問を投げかけてみてください。