先日ある会社でキャリアデザイン研修を実施いたしました。
その中の1つに、働く目的を考えるプログラムがあります。
ディスカッションで何のために働くのか?を考えていただきました。

その際、お金のため、生活のため、家族のため、
の理由はもちろん正しいんですが、これは最もよく出てくる回答です。
ですのでお金のため、生活のため、家族のため以外の理由をぜひ考えてください。
もしそれが難しければ…
働いていて、この会社で働いていて、
嬉しかったなぁ…楽しかったなぁ…面白かったなぁ…
ここで働いていてよかったなぁと思うエピソードを語り合っていただくと
出てきやすいですよ、とヒントをお伝えしました。

あるグループでは、1番最初に口火を切った人が
でも、、、お金以外ないよね。。。
なかなか働いてて面白いなぁとか楽しいなぁとか思うことってないよね。
やっぱ絶対お金だよね。
からスタートしたんです。

すると他のメンバーからも、お金以外の他の意見があがってきません。
そのグループは最終的に…
お金以外にはありません!になりました。

しかし一方あるグループでは、1番最初に口火を切った方が
お金以外を考えてみよう!
もちろんお金も私はあるんですけど、お金以外を考えると…
やっぱりありがとうって言われた時が嬉しかったり、
自分の中で絶対しないようにしようって取り組んだときに
ミスなくスムーズに仕事が出来たときには嬉しかったな
って思ったことがあります。

からスタートすると…
他のメンバーも、私はやっぱり新しい方法をやったときに
試行錯誤して結構失敗もしたんですけど、
最終的にうまくいってる時は嬉しかったなぁ…や、
役職に関わらずいろんな意見を聞いてくれたり、
いろんな意見を吸い上げてくれるところが
この会社の良いところだなぁ、この会社でよかったなぁ
って思いますといった意見があがってきます。

これはリーダーシップの大切な要素の1つ、自己認識なんです。
リーダーシップを発揮するときに、
自己認識がない(足りない、正しくない)とリーダーシップがうまく発揮できません。
リーダーシップというと、他者の働きかけと解釈されることも多いんですが、
当たり前ですが、他者に働きかける際に、
自分が他者に対してどう影響与えているのかを、自分で正しく認識することが
前提になります。

自分の言動が他者に対してどのような影響を起こすのか?
プラスして良い影響を、どうしたら与えられるのか?
を自分で考え行動することが大事になります。

仕事とは、どの業種でもどの職種においても当たり前ですが、
他者あってのことです。
お客様、お取引先様、社内の他のメンバー、
自分以外の人がいて初めて成り立つのが仕事です。

仕事だけではなく、私は人生そのものが他者あってだと思っています。
その他者に対して、自分がどういう影響を起こすのか、
これを意識して自分の言動を正すこと、これが自己認識です。
今日も他者を意識して、周りに良い影響を発揮できるように
頑張っていきたいと思います。