平等主義から公平主義へ。

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先週1週間も研修三昧の山口。
先週とある会社で研修をさせて頂いた、女性営業パーソンの研修。
宿泊研修でしたので、懇親会がありました。
その懇親会の席に社長がお越しくださって、
女性社員一人ひとりの話をたくさんたくさん席を回りながら聞いていらっしゃいました。
これを見て・・・すごく幸せな会社だなぁと思ったんです。

というのも大きな企業になればなるほど、
社長の顔は写真でしか見たことがない、
社長と話したことがないという方も多いかと思います。

管理職層になれば、会議などで社長に直接話す機会はあるかもしれませんが、
人数が多くなればなるほど、社長や役員の存在は遠い存在です。
それが懇親会で直に話をし、自分の話を聞いてくれる。
もちろん言った話が全て通るわけでは無いですが、
それでもその機会があるのはとっても幸せなことだなと、見ていて感じました。

その席で社長が仰っていたことなんですが、「平等よりも公平」。
これまでの日本の人事評価制度や福利厚生制度、いろんな制度が
平等であることを中心に作られていたと思います。
例えば、この制度は使える人もいれば、使えない人がいる…
だったらだったらダメだよね、という感じに
前提条件として全員平等に分配する、が多かったと思うんですが、
これからは公平だと仰っていました。

平等と公平とは実は似ているようで、全然違います。
当然、機会は公平に皆に与えられるんですが、
それを使うか使わないか?手を挙げるか挙げないか?は本人次第です。
もっと学びたい、もっとこうしたいと意欲があり、
そこに努力をし、そしてスキルがついてきている社員には
多くの恩恵が与えられます。
ところが、そうではない人には、その恩恵は回ってこないんですね。

自分らしく頑張れば頑張るほど会社に貢献もできるし、
自分らしく輝くことができる。
一方そうではない人にはそうではないというもの。

実は弊社も数年前に人事評価制度を一新致しました。
それまではどちらかと言うと平等だったんです。
例えば評価についてもスキルの上達や達成率といったもので、評価をしていました。
少し細かく言うと、例えば営業では目標数字の達成です。
この数字の達成について、実は全然中身が違ったりします。

顧客の拡販ばかりをして新規を全くしないと営業。
これって会社にとってみたらあまり貢献度は高くないし、スキルも停滞するんです。
しかし、見た目の数字は大きくなります。
新規営業と比べると、その努力やプロセスの工程、そして難易度が全く違います。

顧客の創造。
新規活動は非常に貢献度が高い。
でも新規でいきなり大きな数字が出るのは難しい。
見た目の数字は違っても、その中身や貢献度は全然違うわけです。

数年前の人事評価制度改定でその中身を細かく見ていき、
新規活動だったり、会社への貢献度が高い人を、より評価するものに変えました。

他にも弊社の人事制度では、子育てや介護などによって働き方に制限がある方にも
いろんな制度を設けています。
例えばこの子育てについても最大小学校6年生まで、
更に希望すれば高校3年生(子供が18歳になるまで)時短勤務も取れるようにしています。
女性だけではなく男女ともです。

ただもちろん時短制度を取ることによって、その分給与が減ります。
どのような働き方をするかによっては、私は個人の自由だと思っているし、
たくさん働きたい、たくさんキャリアを積みたいと言う時期もあれば、
一旦今は家庭や子育てに専念したい、その分仕事をセーブしたいと言う働き方も
あると思います。

なのでそれを選ぶか選ばないかは個人次第。
そしてその分、当然給与は違います。

従来の平等主義から公平主義へ。
もう少しこの、公平な制度というのを強化していくために、
あと2~3年後を見据えて、今後どのような制度やどのような体制が良いのか?
勉強しながら進んでいきたいと思います。

追伸。
日曜日に姪っ子に誘われて、娘と私の母も一緒に
泉南のアスレチックパークに行って
バーベキューをした後、地上13メートルでアスレチックをしてきました。
娘はチキンなので、3m止まりでしたが…(笑)
90分があっという間に感じられるほど、たくさんたくさん全身を使って遊びました。
なので若干筋肉痛の今日ですが、ものすごくリフレッシュして
新たな鋭気を養いました!
今日から1週間研修三昧!また頑張りたいと思います。

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