先日、娘の学校の音楽発表会がありました。
大きな外部ホールで各学年練習してきた成果を発表するのですが、
その時の校長先生の開会の挨拶がとっても「なるほど」と
思ったので共有しますね。
本来音楽とは、自分のスキルを向上させて
(楽器の演奏や歌の練習など)
観てくれる人を楽しませる、そして自分も楽しむのが音楽ですが、
今回の音楽発表会では、それ以上に大事にしているものがあり、
練習でも子供たちに伝えています。
それは、
「みんなの音(声)をしっかり聴いて調和すること」です。
合奏や合唱では、自分がうまく歌おう、弾こうとするのではなく、
みんなの出している音や声をしっかり聴いて、全員で調和した音楽を作り
それを更に更により良いものへとすることです。
もちろん個人のスキルの上達も大事ですが、
社会において、みんなで調和して、創り上げることはとても大事で、
子供たちにそれを音楽を通じて学んでほしいと思っています。
もうね、聞いてて「その通り!」と一人頷いて拍手しておりました。
私たちの仕事でも、もちろん個人のスキルアップは大事です。
でも同じくらい大事なことは、
みんなで協力して更に更にとより良いものへとしていくこと。
まさにチームワーク、そしてシナジー効果です。
そんな校長先生の言葉通り、子供たちの合奏や合唱はどれも素晴らしかったんですが、
特に6年生の合奏は本当に感動モノでした。
コロナ禍の影響で各クラスに分かれての演奏だったのですが
最初のクラスが「スターウォーズのテーマ」だったんです。
すると、演奏中に、ダースベーダーに扮した担任の先生が!!
端っこで音楽に合わせてパフォーマンスしてるんです。
で、次のクラスが「ハリーポッターのテーマ」
するとまた担任の先生が端っこで、
ハリーに扮して杖を振り回して魔法を掛けてるんです!
目次を見ると…
次のクラスは「ジェラシックパークのテーマ」。
これは…どうする??まさか恐竜???
とワクワクしてみていると、はい、まさかの恐竜!
しかも結構大きい!!!そして全然顔も見えない!!
そう、先生も子供たちと一緒になって、演奏を盛り上げている。
まさにシナジーですよね。
そんな素晴らしい先生方に大きな拍手で感謝です。
きっと先生方も
「子供たちと見に来てくれた保護者にもっとしたい!」
という気持ちがあってそんな形になったんだと思います。
その心がとっても美しいな、と思った次第です。
うちの娘は4年生。
娘は合唱と「身近にあるもの」を使っての合奏。
私たちが子供のころに遊んだ、引っ張ったら音が出るおもちゃを使って
様々な音を出しての演奏でした。
これも理由があって、コロナ禍でなかなか
学年での合奏や合唱が出来ない。
だったら少人数でも、観ていて面白い!と思えるもの、
という工夫がなされた演出でした。
コロナだから出来ないから仕方ないよね
コロナが終わればいいのにな
コロナじゃなければ、
もっと大人数で迫力のある演奏できるのにな
とないものねだりをするのではなく
じゃあ、今出来ることで何が出来る?
今だからこそ出来ることって何がある?
出来ることの中から、最大のパフォーマンス出そうよ、
という発想だと思います。
最近私も研修でこの言葉をよく使います。
成長できる人はないものねだりをしない。
あれがあればできるのに…もっとこんなことが出来ればいいのに…
そうじゃないんです。
「今の場所で最高の花を咲かせる」
この一言に尽きると思います。
「今」に目を向けることで道は開けます。
素敵な音楽発表会からの学びでした。