今回のお勧めの1冊は、「妻のトリセツ」(黒川伊保子さん著作/講談社+α新書発行)です。
ここ数年、女性活躍推進の動きが各企業様でもかなり活発になっており、有難いことに毎年色んな企業様にて女性活躍推進研修や女性キャリアデザイン研修を実施させて頂いております。女性に向けての研修はもちろんですが、女性を多く持つ男性管理職向けの「女性部下とのコミュニケーション研修」もここ数年、飛躍的に多くなっています。
「女性の考えていること、よく分かりません。」
「どうして、今そうなるの??」
という男性からの質問が研修でも多く、なかなかご理解して頂くのが難しいところです。そこで、知識を増やそう&もっと分かりやすい例えが出来ないかなと、昨年読んだ1冊です。
ジェンダーコミュニケーションの基礎から、脳の仕組み、そして太古の昔からの培った男女間の習性や役割の違いなど、ものすごく分かりやすく書いてあります。また、例え話もタイトル通り「妻」なので、非常に腑に落ちやすい。
同じ女性ですが、なるほど、ふむふむと頷く場面がたくさんあります。 男性だと「そんな風になってたのかぁ…」と思うところ満載ではないでしょうか? また、「え?これ普通でしょ?」と思うところも多々あり、「これが男女の違いかぁ」と男性とのコミュニケーションを学ぶ1冊としても有りな1冊です。
コミュニケーションとは、相手を理解し、また自分自身を理解してもらうために取る方法であること。そのためには、相手のことをまず理解する必要があります。言葉ではなく、なぜそう感じるのか?ここにジェンダーの違いがあり、記憶の残り方や整理の仕方も異なります。
女性部下を持つ管理職の方々には、彼女たちをよく知る1つのきっかけになる1冊であり、また女性にとっても、男性にはこうゆう風に理解されやすいのだと理解する1冊でもあると思います。