今日のお勧めの1冊は「嫌われる勇気」(岸見一郎さん&古賀史健さん著作:ダイヤモンド社)です。
皆さん、よくご存じのアドラー心理学を
賢人と若者の2人の対話式で展開していく。
頑なに賢人のアドラー心理学を論破しようと意気込む若者に対して
対話で語り掛け、次第にその神髄に触れていく様が
本当に面白い1冊です。
アドラー心理学関連の本を数冊読んだことのある私ですが、
あぁ、そうだった、なるほど、とその神髄がゆっくりと
自分の中にしみこんでいく感覚がしました。
「人は誰でも変われる」
「承認欲求を満たそうとすること自体が間違っている」
そんなフレーズにふと、我に返る瞬間があります。
管理職研修では、若手の承認欲求を満たしてあげましょうと
力説している私ですが、それはそもそもテクニック論。
本筋はやはり、人は「人に認められる」よりも
「自分で自分を認める」ことが大前提必要なのです。
また、「自分自身の芯を持つ」ことと「単なる自己中心的」とは
異なる、という理論展開。
だから、全ての人に好かれることは不可能で
「嫌われる勇気」が必要だということも分かりやすい。
アドラー心理学でのキーワード、勇気とは
自分自身を変える勇気、
そしてそれが故に万人に好かれようとするのではなく、
自分自身が「素の自分を好きになり」、
「自分を好きになる」ための逃げ道を自分に与えない厳しさ。
そこから「嫌われる勇気」に繋がっていく。
非常に分かりやすい例えも入っていて、腑に落ちやすい。
社会人はもちろん、お仕事をしていない方にももちろんお勧めの1冊です。