よく管理職研修で聞く言葉です。
「ほんとに最近の若い子の常識が分からない。。。
彼らは何を考えてるんだか…。」言いたいことは良く分かります。
上司の常識が部下には通じないことがたくさんあります。
私自身も上司に教えてもらったこと、
そして実践してきたことですが、
今の時代に彼らに言うと、それはあり得ない、
と言われることが多くあります。
【1】誰よりも早く来て、誰よりも遅く帰れ。誰よりも多く働け。
今この言葉を言うと、パワハラになりますね。働き方改革、も言われます。
【2】上司に可愛がられる部下になれ。上司に誘われたら断るな。
これも今あり得ない、と言われますね。仕事とプライベートを分けてるので、とよく言われます。
【3】目上の人には自分から立って挨拶をしに行け。
これも何のためにするんですか?意味ありますか?って言われちゃいますね。
【4】はい、喜んで!の精神でどんな仕事も自ら手を挙げろ。
必要以上の仕事をしたくない、なぜ私なんですか?他にも手がありてる人いますよね?と言われますね。仕事を増やしてくれて、スキルを付けてくれてありがとう、とは言われませんね。
【5】つまらないジョークでも笑って付き合え。
上司のつまらないジョークに対して露骨に嫌な顔されたり、仕事以外の時間には付き合ってくれない、悲しいですがよくありますね。
【6】上司も人間。機嫌の良し悪し、人の好き嫌いくらいは多少ある。
上司は完璧、と思っている人も多いですね。上司の気持ちを部下が考えてくれない、なんてこともよく聞きますね。
【7】人生は平等だが、公平ではないことを理解しろ。他人の評価が全て。
どうしてあの人のほうが評価されてるんですか?私はどうして評価されないんですか?
憤りはわかりますが、評価されていないことが、
現実今の自分の評価であることをなかなか受け入れられない若者が多いようです。
などなど、上司の常識が部下には通じない、
ということはよくあります。
私は新入社員研修などでは、上司の常識ではなく、
これはビジネス世界での常識であり、世界共通の常識でもあるから、
自分の価値観や常識を一旦捨てて、
ビジネスパーソンとして素直に聴きいれる、という姿勢を持ちましょう、
とは彼らには必ず伝えます。
世代間価値観の違い、時代の違いも大きく関係しているところもあるのではないかと思いますが、
彼らのこれまでの常識ではそれが正しいと育ってきたのです。
しかし実際に話をしてみると、
「社会ってそういうものなんですね」と素直に受け入れる若者も多くいます。
是非彼らに大きな偏見を持つのではなく、
まずは彼らをしっかり知り理解した上で、
もっと心を開いて話をしてみてください。
案外受け入れてくれることも多いんだなと発見できるはずです。