東京電力パワーグリッド株式会社 様
今までの延長線上ではない
「世界に羽ばたく送配電事業会社」に向けて
人間力を高める人財教育を。

(写真中央:東京電力パワーグリッド株式会社 人財開発室 給電技能訓練グループ 豊竹 浩一 氏)
東京電力パワーグリッド株式会社様(以下、同社)では各部ごとに様々な研修があり、キャリアチアーズの研修を他にも多くの部署にて導入頂いています。今回はその中でも系統運用部での導入事例について同社の人材開発室 給電技能訓練グループの豊竹氏にインタビューをしました。
送配電事業者を取り巻く環境は、省エネの推進や再生可能エネルギーの普及拡大などに加え、今後もデータセンターの増加やEVの普及、労働人口の減少、頻繁な制度改革、激甚化する自然災害など、絶えず変化し続けていくことが考えられます。どのような環境下でも同社は低廉で高品質な電気をお客さまにお届けし続けることにより、お客さまや社会から必要とされる企業を目指しております。
「安心で快適な暮らしを守るため電力の安定供給の責任を果たし続けること、グループ全体の責務である福島復興への責任を果たしていくことを通じて、社会になくてはならない存在として、『世界に羽ばたく送配電事業会社』へ成長していきたいと考えております」と豊竹氏は述べます。
こうした使命を全うするためには、人財の育成は大きな柱となっております。最新技術の導入やスキル習得だけではなく、私たちはチームで働いています。個人の意欲や能力を高めることはもちろん、チーム力を高めるためにも、一人一人の「人間力」の向上は必要不可欠であると考えています。人財育成はその根幹ですので、キャリアチアーズの『人間力を高める』研修を導入しています」(豊竹氏)
導入前の課題
幅広い年齢層がお互いを理解し尊重するために
同社では、高校や大学を卒業したての20代前後の新入社員から65歳までのベテラン従業員がワンチームで業務にあたっています。豊竹氏はチームを強固なものとするための根幹となる考えを次のように述べました。「どんな仕事でも、必ず人や組織が集まったチームでの活動であり、目的の達成のためにはチーム力の向上が必要不可欠です。チーム力を高める、と一言で言っても、実はそんなに簡単なことではありません。年齢層が幅広い、ということは価値観も考え方もコミュニケーションの取り方も、モチベーションも全てが異なり、そしてお互いにそれを理解し尊重するチームにするには、様々な課題が山積みです」
同社の若手社員の育成に対する考えを豊竹氏は続けて述べます。
「まず若手社員の育成ですが、当社では集合研修を終えた後は、各部門での教育になります。もちろん専門知識の習得研修や資格取得に向けた研修、それ以外にも技能訓練研修などはありますが、キャリア形成や考え方など社会人の基礎的スキル開発については未着手でした。若手の更なる早期成長をゴールとし、次世代を担うリーダーへと育ってほしい、そんな研修をキャリアチアーズにお願いしました」
豊竹氏はキャリアチアーズに声をかけた理由について「また若手社員を育てる管理職層においても同様で、育成方法については習得したことがなく、自分が教えてもらったように教える、が一般化しており、中には昭和的指導から抜け出せない、といった管理職も多く見られました。同じ講師に研修をしてもらえる、育てる側と教わる側を両方直に接し知っている、それがキャリアチアーズに依頼した理由の1つでもあります」と語りました。
「最後に、人口減少や高齢化社会となり、雇用延長も義務化されました。当社でも多くの60歳以上の従業員が現場で若手と一緒に働いています。この60歳以上のモチベーションコントロールや彼らの持っている技術やスキルの伝承が当社でも経営課題の1つとなってきました。シニア活用という言葉がありますが、単に労働力として活用するのではなく、彼らにもっと誇りと自信を持って、目を輝かせながら働き続けてほしい、そんな研修もお願いしています」(豊竹氏)
導入の経緯
既に導入していた研修での参加者の声で研修導入を決定
系統運用部での研修を導入する以前より、同社の他部門ではキャリアチアーズの新入社員向け研修や若手研修、管理職研修など複数の研修が既に導入されていました。系統運用部での研修導入に向け豊竹氏は「実際の研修を見学し、参加者の声やアンケートを確認し、効果を確認し、導入することにしました。系統運用部ならでは、の課題を相談し、プログラムを考えてもらいました。
同じ会社でも、所属部署により職種も業務内容も異なります。部署によりキャリアの方向性も異なります。また年々課題感も変わってきます。この年次はコミュニケーションが課題だな、この年次は考える力をもっとつけて欲しい、など様々です。研修を導入して3年になりますが、毎年振り返りを行い、今年はこのプログラム、という風にブラッシュアップしてもらっています」と導入以前の自部門の課題把握に努めたといいます。
導入効果
知識のインプットだけで終わらない「継続的実践」

系統運用部にも研修を導入した成果を豊竹氏は次のように振り返ります。「研修実施前から、課題の1つとして挙がっていたことですが、多くの研修では知識のインプットで終わりがちです。いい内容を知った、勉強になった、理解した、とは研修後にはよく聞かれますが、では実際どれだけを現場で実践しているのか?を見ると、ほとんどが実践されていません。そこもキャリアチアーズに相談したところ、『実践させるようにしましょう』と快諾頂きました。1つは研修ごとに宿題を課し、研修実施後に提出してもらいます。実際に研修で気づいたことや学んだことを体験してみることで、『思った以上に出来た』といった声や『やってみて初めて分かった課題が見えてきた』や『慣れてきたら出来るようになっていた』という嬉しい成長も多く見られました。こうした実践から生まれる気づきや学びが、大きな成長の1つだと思っています」
「キャリアチアーズの研修によって得られた効果はもう1点あります。研修3か月後に“実践していますか?アンケート”を配布してもらっています。研修3か月後というと、そろそろ研修内容を忘れかけている頃です。そこへダイレクトに『この内容実践していますか?』を応えるアンケートが研修参加者に届きます。実際にそのアンケート結果をみると、なんと9割以上が普段の現場で意識して実践しており、その成果として5割以上が職場の雰囲気が変わったり、メンバーが自主的になったりと成長が見られます。また研修が始まる時には『今日は1日研修か…』という後ろ向きな人も若干いましたが…研修は講義中心ではなく、グループワークやディスカッション、ゲーム等の体験が多くあるため、研修が終わった時には、顔が明るくなっていたり『楽しかった』という声も多く、学ぶことへの意欲も高まっていると感じます。管理職だけではなく現場リーダーにも受講してほしい、や次のステップの研修も受講したい、といった声も多くありました」(豊竹氏)
今後の展望
これからの時代に求められる人財へ
電力パーソンの誇りを次世代に伝える
電力インフラは人々の生活と経済を支える基盤です。電力を安定的に供給し続けることが同社の使命です。都市部への人口集中、天候の不安定さ、新エネルギーの普及など新たな課題解決に邁進すると共に、これまでの同社の技術やノウハウを基に、新規事業や海外進出も含めた事業拡大を今後も図っていきます。
こうした事業環境を念頭に、豊竹氏は同社に必要とされる人財や信念を次のように語りました。
「今必要なのは、『自分で考え、自分から行動し、そして周りを巻き込んでいける人財』次世代に求められる人財の教育を図ると同時に、やはり電力パーソンとしての誇りも若い人たちに伝えていきたいと思っています。この安全な世界を自分たちが守っている、その誇りを次の世代に継承していくためにも、ひとり一人が自分の仕事に誇りと信念を持ち、そしてワンチームで絶対にやり遂げる、という気概も持ってほしいと思っています。そんな信念を伝え形成する研修教育をこれからも創っていきたいです」
「キャリアチアーズには、系統運用部だけでこれまで400名以上の社員を対象に様々な研修をしてもらっています。東京電力グループ全体でみると、おそらく2000名を超えていると思います。当社の事業内容はもちろん、当社ならではの社員の良さも課題も知っていただいています。これからもいろんな課題が出てくると思いますが、その都度相談しながら、昨年よりも『もっと』を一緒に創っていただきたいと考えています。」と豊竹氏は語ります。


