導入事例

兵庫トヨタ自動車株式会社 様

「良きものを経て、なお良きものへ」
全社員で取り組む「誇りと喜び」である自動車ディーラーへ。

(写真:兵庫トヨタ自動車株式会社 働き方変革室 人材開発グループ 課長 臼井 昌幸 氏)

 

兵庫トヨタの設立は1946年。来年2026年に80周年目を迎えます。設立以来、「良きものを経て、なお良きものへ」を経営理念に、いかなる時もベストを目指し、社会とお客様が求める最良の車とサービスの提供を心がけてきました。

そして今、当社はお客さま、社員、地域にとって「良い(いい)会社」を目指して全社、全店舗で地域の皆様により愛され、信頼される自動車ディーラーを目指した取り組みを始めています。それは商品力やサービス、お客様の満足度でNO.1であるだけでなく、全社員にとっても、働くことが誇りであり喜びである自動車ディーラーであることです。

当社がもっとも大切にしているのはお客様との最上の出会い。今後、お客様はただ車を求めるだけでなく、車とともに過ごす時間、車のある生活を豊かにするためにご来店されます。そのとき全社員が心からの笑みと最高のサービスと自分の仕事に対する誇りで、お客様をもてなせる自動車ディーラーであること―。

「良い(いい)会社」であるために、全社員の教育にも力を入れていきたい。全社員が自分自身の成長と誇りを感じ、そしてチーム全員でお客様に応える、を実現するために、業務における専門スキルの習得、それに伴う資格の取得はもちろんのこと、コミュニケーションや居心地の良いお店創りをするためにも、社員教育は大切だと思っています。

導入前の課題

幅広い年齢層がお互いを理解し尊重するために

当社では、「マネジメント=数字目標達成」であり数字目標達成のための指導やアドバイスについてはこれまで各店舗においても熱心に指導をしてきましたが、考え方や方法は各個人に委ねているところが大きく、店長クラスでも差が生まれていました。もちろん目標達成に向けてのアクションの指導は大切ですが、それだけでは不足しているようにも感じていました。

特に「部下育成」の手法等については、会社としては手つかずの状態であったため、各店長がそれぞれ「自分たちが育ったやり方(いわゆる昭和的指導)」で育成をしている人が多かったように思います。令和時代となり、世間でとられているコミュニケーションの取り方と、社内のコミュニケーション(特に上司と部下とのコミュニケーション)とのギャップを感じていたのも、階層別研修を計画しなければ、という想いに繋がったと思います。

これまでの研修は、メーカー主催やメーカー関連会社の新人研修やマネージャー研修に参加しており、いわゆる階層別研修というものがなく、職種や配属先によっては新入社員研修以降10年近く研修を受講していない、という社員もいました。そこで、まずは階層別研修を計画し、全社員が成長する機会をもっと増やしたい、そんな想いからスタートしました。

導入の経緯

明るく楽しい研修・ゲームやワークの多い体験型の研修に惹かれた

これまで集合研修というものはあまり馴染みがなく、特にエンジニア職においては1日椅子に座って研修を受けることへの抵抗感もあるのではないか、という懸念もありました。ですので最初にお電話を頂いた際に、明るく楽しい研修・ゲームやワークの多い体験型の研修という言葉に惹かれて、どんな研修なのか、ゲームワークはどんなものがあるのか、を知りたくなりました。

この階層別研修については当部署(臼井氏が所属する働き方変革室 人材開発グループ)に一任されていましたので、実際に商談でゲームの説明や他社での事例を聞かせてもらい、このような研修であれば、と決断しました。

導入効果

最初は否定的な受講者も、自分自身を振り返り積極的に!

 

研修受講開始時点では、今まで自分たちが一生懸命やってきたことを否定されているような気持ちになり、納得がいかない者も管理職層では特に見られました。しかし、部下の階層群が受講すると、自分自身を振り返って積極的な受講態度に変わった管理職も出てきました。これまでやってきたことにプラスして、部下育成や今の時代に合ったマネジメントを学び、それを新たな武器として追加していってほしいと思っています。

当初から管理職層だけではなく、部下の階層にも同じように教育をすることで相乗効果が得られる、という話を聞いていましたが、まさしくその通りでした。
具体的には、目標数字以外での会話が増えたり、お互いに興味を持って積極的にコミュニケーションを取ったりと距離感が近くなったような気がします。

これまで1on1面談についても、実施している店長もいれば、していない店長もいたり…。面談をしている店長についても、店長が言いたいこと、伝えたいことを一方的に伝える面談が多かったのですが、コーチングやポジティブにする面談研修を受講し、また実際に面談している様子をフィードバックしてもらったり、店長自身もコーチングセッションを受けたりするなかで「これが1on1面談なんだ!」といった声も聞かれます。店長や副店長クラスにおいても、このコーチングセッションについては人気です。これからも継続的にコーチングセッションで聴いてほしい、といった意見もあるほどです。

今後の展望

地域に根差して共に歩んだ80年
成長が誇りと喜びになる、そんな風土へ

当初は店長や副店長クラスといった管理職層と、次期管理職層のリーダー層への階層別研修でしたが、もう少し若年時から階層にあった研修を受講し、社内コミュニケーションを活性化し良い影響が出るような職場環境になれば良いと考えています。その取り組みの1つとして、新入社員向けマインドセット研修や、リーダー養成研修、若手向け研修など、まだ現時点では管理職ではない階層に対しても、学んでおいてほしいこと、身に付けてほしいことを中心に研修を進めています。

管理職層になると、会議などで横の連携を取ることもありますが、管理職になっていない階層だと店舗配属になった後には全く接しない、という人たちもいます。今回若年時から研修を受けてもらうことにより、若年時から横の連携を取ったり、お互いに刺激をもらったりと、これらはとりわけ実施してよかったと思う点です。

どの企業でもあることだと思いますが、どうしても自社が基準になりがちです。社内ではこうだから、うちの会社ではこうだから、が長く勤めれば勤めるほどそこが基準になります。しかし少し視野を広げてみると、当社の基準が世間一般では基準ではないことも多々あると思います。当社の良いところ、持ち味はそのまま生かしつつ、ただ一方で少し広い視野を持ち、世間基準も持ってほしい、そんな風に思います。

有難いことに、トヨタという世界ブランドのもと、この兵庫県において当社は地域に根差してお客様と共に80年歩んで参りました。自動車への期待も、単なる移動手段から、より安全に、より自由に、よりスタイリッシュに、と多様性と共に変わってきました。これからも自動車への期待は変わっていくでしょう。社内の教育についても、毎年ブラッシュアップを図りつつ、全社員が成長しながら、誇りと喜びを感じる風土へ繋げていきたいと思います。